第1節 適用範囲
1 この章は、土木工事の全般にわたり、施工に関する一般事項を示すもの である。
2 この章に規定していない施工に関する事項については、本仕様書又は附 属書の各章に定めるところによるほか監督員の指示によること。
第2節 仮設一般
1 工事用仮設物は、設計図書に特別の定めがある場合を除き、すべて受注 者の責任において定めること。
2 前項の仮設物は、現場の状況及び構造物の種類に応じて適切なものを選 定すること。
3 工事用仮設物は、そのすべてをあらかじめ施工計画書に示すとともに、
応力計算書を添付すること。
4 仮設物は、接続部、交差部及び支承部が弱点とならないよう特に堅固か つ入念に施工すること。
5 仮設物は、十分な機能が発揮できるよう常時点検すること。また、修理・
補強等を必要とする場合は、速やかに行うこと。
6 受注者は、仮設物の不完全又は管理不良のため事故が発生した場合は、
一切の責任を負わなければならない。
第3節 水替工
第3-1節 一般事項
1 工事区域に湧水、滞水等がある場合は、現場に適した設備、方法により 排水を行うこと。
2 ポンプ等の能力は、湧水量を十分排水できる能力を有するものとし、不 測の出水に対して、予備機の準備等対処できるようにしておくこと。
3 ポンプ排水を行うにあたり、土質の確認によって、クイックサンド、ボ イリング等が起きないことを検討するとともに、掘削地盤面の崩壊を生じ させないよう管理すること。
4 掘削中における湧水及び雨水は、掘削面に滞留しないよう流入水量を十 分に排水すること。
5 揚水後、ノッチタンクで砂分を沈降させてから最寄りの放流先へ排水す ること。もし、除砂不十分のため、放流先の流れを阻害させた場合は、受 注者の負担において、その浚渫を行うこと。
6 排水に際して適当な放流場所のない場合は、監督員と協議のうえ、関係 官庁の許可を得て適切な措置を講ずること。
7 排水を路面等に放流してはならない。
8 工事中の排水は、完全に行うものとし、水中での管の接合、コンクリー ト打設等を施工してはならない。
第3-2節 ウエルポイント工法による水替工
1 ウエルポイントによる水替工は、あらかじめ地下水位を低下させて地盤 の安定を図り、掘削又は各種基礎工等を地盤乾燥状態で行うことを目的と する。
2 受注者は、工事着手前に本工法により影響を受ける区域の調査・確認を 行った後、施工計画書を作成し監督員に提出すること。
3 ウエルポイントの各種設備は、十分にその機能を発揮する良質のもので あること。
4 ウエルポイントの打込みに際しては、その周囲に十分なサンドフィルタ ーを形成できるよう、ウォータージェットを使用し挿入すること。
5 ウォータージェットに使用する水は、現場状況に合わせ受注者において 選定すること。
6 ウエルポイントポンプは、24 時間連続運転を原則とし、常に設備及び運 転状態を監視し、必要以上に揚水しないように施工管理を十分行うこと。
なお、停電又は事故等において運転を中止することのないよう、適宜予 備動力源等を準備しておくこと。
7 本工法による効果を確認するため、水位観測井等により地下水位を定期 的に測定すること。また、その結果を測定日報等に記録し、監督員に提出 すること。
8 本工法に伴う近接構築物等の沈下を防止するため、施工管理及び防護措 置を十分に行うこと。
9 本工法とは別に、非常の場合に備えて、応急排水ポンプを準備しておく こと。
10 本工法に伴う騒音振動に対して、十分な措置を講じること。
第4節 土工 第4-1節 掘削
1 受注者は、必要に応じ掘削前にあらかじめ試験掘りを行い、障害物や地 下埋設物の位置を確認の上、監督員の指示に従い着手すること。
2 掘削は、工事目的物を完全に施工できる寸法で、地質に応じ土砂の崩壊 等が起こらないよう、完全な土留、保護工を施した後に行うこと。
3 施工基面の掘り過ぎとなった部分は、砂、砂利、あるいはぐり石等で入 念に埋戻すこと。特に、機械掘削の場合は、余掘りをしないようにし、底 面は人力によりスコップ等にて仕上げること。
4 掘削機械は、免許等を所有する熟練した有資格者に操作させること。
5 湧水のある時は、適切な排水方法により掘削内に湧水が停滞しないよう にすること。
6 掘削に際しては、交通に支障の生じないよう注意し施工すること。
7 掘削に伴って境界杭を一時撤去した場合は、各関係者の立会いのもとに 復旧すること。
第4-2節 埋戻し
1 埋戻し材料は、「第4章第4-15節2項」に規定する土質基準に適合す るものを用いること。
2 砂利道における埋戻し材料は、前項の規定にかかわらず掘削土砂が埋戻 し用の土砂として不適当である場合を除き、その土砂を用いること。ただ し、『埋戻し B の範囲』(水道工事の場合、掘削底面より管の天端の上方 30
㎝まで、下水道工事の場合、掘削底面より管の天端又は暗きょのスラブ天 端の上方 10 ㎝までの範囲をいう。)、及び掘削溝内の地下埋設物、又は構 造物の周囲は、前項に規定する埋戻し材料を使用して埋戻すこと。
3 埋戻しの土砂を突固める場合は、構造物に変化を与えないように注意す ること。
4 埋戻しの土砂は、埋戻しに適した含水比で使用すること。また、埋戻し 箇所は必ず排水し、水中での埋戻しは行ってはならない。
5 埋戻し B の範囲は、管路に衝撃を与えないよう注意しながら人力又は掘 削機械等により、管の両側より同時に埋戻し、管路その他の構造物の側面 に空隙を生じないよう、一層の厚さが 20 ㎝を超えない範囲で、木蛸等に より十分締固めること。
6 前項の範囲を購入材(砂系)を用いて行う場合は、水締め等を行い、管 の下端に十分砂がまわり込むようにするとともに、木蛸等を用いて入念に 締固めること。
7 『埋戻し A の範囲』(水道工事の場合、管の天端の上方 30 ㎝から道路路 盤下端面まで、下水道工事の場合、管の天端又は暗きょのスラブ天端の上 方 10 ㎝から道路路盤下端面までの範囲をいう。)については、人力又は掘 削機械等により、管路に影響を与えないよう土砂を投入し、これを人力に より敷き均し、一層の厚さが 20 ㎝を超えない範囲で、タンパ等により十 分な締固めを行うこと。
なお、機械による埋戻しについては、管路に衝撃を与えない投入高(150
㎝以下)とし、十分注意し施工すること。
8 掘削溝内に埋設物がある場合は、埋設物管理者との協議にもとづく防護 を施し、埋設物付近の埋戻し土が将来沈下しないようにすること。
9 埋戻し後の仕上げ面は、均一な支持力が得られるよう平坦性を確保する こと。
第4-3節 埋戻し工における施工管理
1 埋戻し工における締固め度の確認は、現場密度試験により行い、埋戻す 場所及び埋戻し材料の種類により、次表に定める規格値を満足すること。
ただし、これによりがたい場合は、監督員と協議し承諾を得ること。
用 途 材料名 交 通
区 分 規格値 試験頻度
埋戻し A (道路
・一般)
発生土
車 道 最大乾燥密度の 90%以上
使用量 1,500 未満は、
3 個以上
使用量 1,500 以上は、
500 につき 1 個 歩 道 最大乾燥密度の
85%以上 改良土
(石灰系)
車 道 標準 CBR 試験時の 乾燥密度の 90%以上 歩 道
購入材 (砂系
土系)
車 道 最大乾燥密度の 90%以上 歩 道 最大乾燥密度の
85%以上
埋戻し B (道路
・管廻り)
発生土 最大乾燥密度の 85%以上 改良土
(石灰系) 標準 CBR 試験時の 乾燥密度の 90%以上 購入材
(砂 系) 最大乾燥密度の 85%以上
注1)埋戻しBの使用量が 100 未満の場合は、現場密度試験を省略でき ることとする。
注2)土質基準を満足する発生土をストックヤード等に仮置きした後使用 する場合は、使用時の含水比は発生土 CBR を測定したときに比べ同等 若しくはそれ以下とする。
注3)改良土に関して PH 等必要なものについては、別に定める。
第4-4節 基礎工
1 砕石基礎工は、所定の厚さに定められた砕石を上端の不陸がないように タンパ等で締固めること。
2 割ぐり石工においては、締固め面にクラッシャランなどの間隙充填材を 加え、上端の不陸がないように締固めること。
第5節 土留工
第5-1節 一般事項
1 建設工事公衆災害防止対策要綱及び設計図書に基づき、掘削深さが 1.5m を超える場合には、土留工を施工すること。
なお、掘削深さが 1.5m 以内であっても、土質が著しく不良であり地山 崩壊の危険が大きいと判断される場合においてはこの限りではない。
2 使用する土留材(木矢板、軽量鋼矢板、アルミ矢板、H鋼杭、鋼矢板及