第1節 一般事項
1 無筋及び鉄筋コンクリート工事の施工にあたっては、土木学会制定「コ ンクリート標準示方書(施工編)」に準拠すること。
2 工事に使用するコンクリートは、原則として、JIS A 5308(レディーミ クストコンクリート)に適合するものとし、現場練りコンクリートを使用 する場合は、監督員の承諾を得ること。
3 レディーミクストコンクリートを納入する際には、納品書を監督員に提 示し、使用数量を報告すること。
4 凍害、亀裂の生じたコンクリート構造物は、これを認めない。ただし、
損害の程度によっては、監督員が認めた方法によって補修し、所期の目的 に十分耐えると監督員が認めた場合は、除くものとする。
なお、受注者は、この判定に対し異議申し立てはできない。
第2節 コンクリートの運搬及び打込み 第2-1節 一般事項
1 コンクリートは、材料の分離及び損失が少ない方法で速やかに運搬し、
直ちに打込み十分に締固めること。
練りまぜてから打ち終わるまでの時間は外気温が 25℃を超えるときで 1.5 時間、25℃以下のときで 2 時間を超えないものとし、かつコンクリー トの運搬時間(練混ぜ開始から荷卸し地点に到着するまでの時間)は 1.5 時間以内としなければならない。
2 コンクリートの練混ぜから打ち終わるまでの時間中、コンクリートは、
日光、風雨等から保護するとともに、打込み前に著しい材料分離を認めた 場合は、十分に練り直して均等質なコンクリートにすること。
なお、少しでも固まったコンクリートは、使用してはならない。
第2-2節 運搬
運搬車は、練り混ぜたコンクリートを均一に保持し、材料の分離を起さ ずに、容易に完全に排出できるトラックアジテータを使用することを原則 とする。これにより難い場合は、監督員と協議すること。
なお、運搬車にダンプトラック等を使用する場合には、その荷台を平滑 で、かつ防水構造とすること。
第2-3節 バケット
バケットの構造は、コンクリートの投入及び排出に際し材料の分離が起 こらないものであり、また、コンクリートの排出が容易で、かつ速やかな ものであること。
第2-4節 コンクリートポンプ
1 コンクリートポンプを用いる場合、土木学会「コンクリートのポンプ施 工指針(案)」の 5 章 圧送の規定によること。
2 圧送は、計画に従って連続的に行い、できるだけ中断しないように行う こと。
第2-5節 コンクリートプレーサ
コンクリートプレーサを用いる場合は、その機種、形式及び使用方法に ついて十分に検討すること。
第2-6節 ベルトコンベヤ
ベルトコンベヤを用いる場合、コンクリートの品質が損なわれないよう に、ベルトコンベヤを適当な位置に配置し、また、その終端にはバッフル プレート及び漏斗管を設けるなどして、コンクリートの材料分離を防ぐこ と。
第2-7節 シュート
1 シュートは、その使用の前後に十分に水で洗うこと。
2 シュートを用いる場合は、原則として縦シュートとする。縦シュートは、
漏斗管などを継ぎ合わせて作り、コンクリートの材料分離が起こりにくい ものとする。
3 やむを得ず斜めシュートを用いる場合は、鉄製のもの、鉄板張りのもの 等で、シュートの傾きは、コンクリートが材料分離を起さない程度のもの であって、一般に水平 2 に対して鉛直 1 程度であること。吐出口には、漏 斗管等を設けて材料の分離を防ぐとともに、漏斗管の下端は、できるだけ コンクリートの打込み面近くに保つこと。
なお、コンクリートの材料分離が認められた場合には、シュートの吐き 口に受け台を設け、コンクリートを練り直してから用いること。
第2-8節 打込み準備
1 コンクリートの打込み前に、鉄筋、型枠、その他が設計で定められたと おりに配置されていることを確かめること。
2 コンクリートの打込み前は、運搬装置、打込み設備及び型枠を清掃して、
コンクリート中への雑物の混入を防ぐこと。また、コンクリートと接して 吸水する恐れのあるところを、あらかじめ湿らせておくこと。
3 根掘り内の水は、打込み前に除去し、根掘り内に流入した水が、新たに 打込んだコンクリートを洗わないよう適切な措置を講じておくこと。
第2-9節 コンクリート打込み一般事項
1 1 回の打設で完了するような小規模構造物を除いて、1 回(1 日)のコン クリート打設区画等を施工計画書に定め、監督員に提出すること。
2 コンクリートの打込み作業にあたっては、鉄筋の配置や型枠を乱さない ように注意すること。
3 打込んだコンクリートは、型枠内で横移動させてはならない。
4 打込み中に著しい材料分離が認められた場合には、材料分離を防止する 手段を講じること。
5 一区画内のコンクリートは、当該区画内の全部の打込が完了するまで連
続して打込むこと。
6 コンクリートは、その表面が一区画内でほぼ水平になるように打つこと を原則とする。コンクリート打込みの 1 層の高さは、締固め能力を考慮し てこれを定めること。
なお、打込みの 1 層の高さは、40~50 ㎝以下とすること。
7 コンクリートを 2 層以上に分けて打込む場合、上層のコンクリートの打 込みは、原則として、下層のコンクリートが固まり始める前に行い、上層 と下層が一体となるように入念に施工すること。
8 型枠が高い場合には、材料の分離を防ぎ、上部の鉄筋又は型枠にコンク リートが付着して硬化するのを防ぐため、型枠に投入口を設けるか、縦シ ュートあるいはポンプ配管の吐出口を打込み面近くまで下げてコンクリ ートを打込むこと。この場合、シュート、ポンプ配管、バケット、ホッパ 等の吐出口と打込み面までの高さは、1.5m 以下を原則とする。
9 コンクリートの打込み中、表面にブリージング水がある場合には、適切 な方法でこれを取り除いてからコンクリートを打込むこと。
10 壁又は柱のような高さが大きいコンクリートを連続して打込む場合に は、打込み及び締固めの際に発生するブリージングの悪影響をできるだけ 少なくするように、コンクリートの 1 回の打込み高さや打上り速度を調整 すること。
第2-10節 圧送によるコンクリートの打設
1 コンクリートを圧送する場合は、閉塞による中断を防止するために、圧 送開始に先立ち、コンクリートポンプや配管内面の潤滑性を確保する目的 で、先送りモルタルを圧送すること。
2 先送りモルタルは、通常は型枠内に打ち込まないことを原則とする。
3 コンクリートの圧送は、できる限り連続的に行い中断させないこと。
4 打込み作業中は、先端ホース操作により、配筋を乱さぬよう適切な措置 を講じること。
5 打込み中、輸送管内にコンクリートが詰まらないよう輸送管を配置する とともに、閉塞防止に努めること。
6 圧送されたコンクリートが所要のワーカビリティー、均一性、耐久性そ の他所定の品質を保つよう、また、できる限り圧送前後のコンクリートの 品質に差が生じないよう、材料、調合、圧送機械及び圧送方法の管理を行 うこと。
7 圧送されたコンクリートが、材料分離を起し流動性が乏しく圧送や打込 みが困難となった場合、又はコンクリートの所要スランプと圧送されたコ ンクリートのスランプの差が大きい場合は、配合、輸送管配管、圧送方法 等を再検討のうえ対策を講じること。
8 圧送終了後の輸送管は、地上にて洗い、解体を要しない垂直輸送管につ いては、洗浄水がコンクリートや型枠内に流入しないように注意すること。
第2-11節 締固め
1 コンクリートの締固めには、棒状バイブレータを用いることを原則とし、
薄い壁などバイブレータの使用が困難な場所には、型枠バイブレータを使
用すること。
2 コンクリートは、打込み後速やかに十分締固め、コンクリートが鉄筋の 周囲及び型枠のすみずみにゆきわたるようにすること。
3 コンクリートを 2 層以上に分けて打設する場合、バイブレータを下層の コンクリート中に 10 ㎝程度挿入し、上層と下層が一体となるように入念 に締め固めること。
4 バイブレータは、コンクリートから徐々に引き抜き、後に穴が残らない ようにすること。
第2-12節 沈下ひび割れに対する処置
1 スラブ又は梁のコンクリートが、壁又は柱のコンクリートと連続してい る場合には、沈下ひび割れを防止するため、壁又は柱のコンクリートの沈 下がほぼ終了してから、スラブ又は梁のコンクリートを打ち込むことを標 準とする。張出し部分をもつ構造物の場合にも同様にして施工するものと する。
2 沈下ひび割れが発生した場合には、直ちにタンピングや再振動を行い、
これを修復しなければならない。
再振動にあたっては、その時期をあらかじめ定めるなどコンクリートの 品質の低下を招かないように注意して行わなければならない。
第3節 表面仕上げ
第3-1節 せき板に接しない面
1 締固めが終わり、ほぼ所定の高さ及び形に均したコンクリートの上面は、
しみ出た水がなくなるか、又は上面の水を取り除いた後に仕上げること。
仕上げには、木ごて、金ごて又は適当な仕上げ器具や機械を用いること。
仕上げ作業は、過度にならないように注意すること。
2 仕上げ作業後、コンクリートが固まり始めるまでの間に発生したひび割 れは、タンピング又は再仕上げによって、これを取り除くこと。
3 滑らかで密実な表面を必要とする場合には、作業が可能な範囲で、でき るだけ遅い時期に、金ごてで強く押し付けながらコンクリート上面を仕上 げること。
第3-2節 せき板に接する面
1 せき板に接して露出面となるコンクリートの仕上げにあたっては、平ら なモルタルの表面が得られるように打込み、締固めをすること。
2 コンクリート表面にできた突起、すじ等は、これを除いて平らにし、豆 板、欠けた箇所等は、その不完全な部分を取り除いて水でぬらした後、適 切な配合のコンクリート又はモルタルのパッチングを施して平らに仕上 げること。
第4節 養生
1 コンクリートの打込み後の一定期間を、硬化に必要な温度及び湿潤状態 に保ち、有害な作用の影響を受けないように養生すること。
2 コンクリートの表面を荒らさないで作業できる程度に硬化した後に、露