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一枚の絵から考えよう

ドキュメント内 8 同和問題について考えよう (ページ 64-69)

1 ねらい

 平成23年(2011年)3月11日14時46分、宮城県牡鹿半島の東南東約130㎞付近、深さ 24kmを震源として発生した東日本大震災は、日本における観測史上最大のマグニチュード 9.0、最大震度7を記録した。

 気象庁が発表した震源過程の解析によると、断層の長さは約450㎞、幅は約150㎞に及んだ。

この地震により、場所によっては波高10m以上にも上る大津波が発生し、東北地方と関東地 方の太平洋沿岸部に甚大な被害をもたらした。

 地震と津波による被害を受けた東京電力福島第一原子力発電所では、交流電源の喪失に より原子炉と使用済燃料プールの冷却機能を失い、大量の放射性物質が漏洩する事態に発展 した。その結果生じた被害は計り知れず、土地の産業や人々の生活が脅かされ続けている。

 被害が長期化する一つの原因は、無責任な憶測などによる風評である。海外を含めた各地 で放射性物質に関する風評などが発生し、人々を苦しめ続けている。ワークシートの絵は、

風評の対象が日本であることを示している。

 上記の背景を説明する前と後で、どのように認識が異なるか考えさせたい。

2 進め方

(1)ワーク1について

  •  ワークシートの絵を見て想像したことを自由に書かせる。

(2)ワーク2について

  •  マスメディアなどを通じて日々大量にさらされている「情報」について、どのよ うに立ち向かっていけばよいか、自由に考えを述べさせる。

3 解説

 風評は物理的な被害をもたらすのみならず、人に対する差別意識を作り出し、重大な人権 侵害に至る恐れがある。また、いわれのない風評から生じた「いじめ」は、他のいじめと同様、

決して許されない。被災地復興のために力を合わせようと全国から人々が被災地に向かう一 方で、暗い一面としてこのような「排除」「自分は別」という空気が存在することもまた残念 ながら事実である。

 被災地から距離があればあるほど、直接情報が入らないため、ややもすると他人事になり かねない。しかし、海外に視点を据えれば、我々は当事者である。この大震災を経験したこと、

それによって見聞きしたことをきちんと整理し、伝えられる立場でなければならない。

 かねてから人は、何か大きな事故や事件が起こる度に、一部のマスメディアの報道に考え を左右され、恐怖感だけが煽られるということを繰り返してきた。ワーク2をとおして、一 部の一元的な情報を鵜呑みにするのではなく、何が真実かを見極めようとすることの大切さ や、風評により人は加害者にも被害者にもなりうる、という考えを引き出したい。

14 拉致問題について考えよう①

映画「めぐみ―引き裂かれた家族の30年」を活用して

ワーク1

 映画「めぐみ―引き裂かれた家族の30年」を視聴してみましょう。

(注) 日本は、朝鮮民主主義人民共和国(通称:北朝鮮)を国家承認していないため、北朝鮮政府 を「北朝鮮当局」と表現しています。

ワーク2

 拉致問題について考えてみましょう。

(1) 突然めぐみさんが家族のもとからいなくなったときの両親の気持ちはどのようであっ たと思いますか。

(2) 街頭で娘の救出を呼びかける両親に対する周りの人々の反応をあなたはどのように 感じましたか。

〈北朝鮮当局による拉致問題とは〉

 1970年代から80年代にかけて北朝鮮当局(注)による日本人拉致が多発し、平成23年 10月現在、政府は17名を拉致被害者として認定しています。また、政府が認定した拉致 被害者以外にも、拉致の可能性を排除できない人たちがいます。

 平成14年9月の第1回日朝首脳会談において、北朝鮮当局は日本人を拉致したことを 認め、謝罪しました。その後、5人の拉致被害者が帰国しましたが、残りの拉致被害者に ついては、いまだ、問題の解決に向けた具体的な行動がとられていません。

(3) 拉致されたことで奪われためぐみさんの権利をあげ、なぜ人権が大切なのか考えて みましょう。

(4) 5人とともに帰国することができなかった被害者の家族の思いについて考えをまと めてみましょう。

(5) 拉致問題を解決するためにわたしたちはどのように行動したらよいでしょうか。自 分の考えをまとめてみましょう。

14 拉致問題について考えよう②

アニメ「めぐみ」を活用して

ワーク1

 アニメ「めぐみ」を視聴して、拉致問題について考えてみましょう。

(注) 日本は、朝鮮民主主義人民共和国(通称:北朝鮮)を国家承認していないため、北朝鮮政府 を「北朝鮮当局」と表現しています。

(1) 突然めぐみさんが家族のもとからいなくなったときの両親の気持ちはどのようであっ たと思いますか。

(グループ内での話し合いメモ)     (例)親と一緒に暮らす権利

(2) 街頭で娘の救出を呼びかける両親に対する周りの人々の反応をあなたはどのように 感じましたか。

(グループ内での話し合いメモ)

〈北朝鮮当局による拉致問題とは〉

 1970年代から80年代にかけて北朝鮮当局(注)による日本人拉致が多発し、平成23年 10月現在、政府は17名を拉致被害者として認定しています。また、政府が認定した拉致 被害者以外にも、拉致の可能性を排除できない人たちがいます。

 平成14年9月の第1回日朝首脳会談において、北朝鮮当局は日本人を拉致したことを 認め、謝罪しました。その後、5人の拉致被害者が帰国しましたが、残りの拉致被害者に ついては、いまだ、問題の解決に向けた具体的な行動がとられていません。

(3) どうして人権を大切にしなければならないのでしょうか。グループ内で話し合って みましょう。

(グループ内での話し合いメモ)

(4) 拉致問題を解決するために私たちはどのように行動したらよいでしょうか。グルー プ内で話し合ってみましょう。

(グループ内での話し合いメモ)

(5)グループ内で話し合った内容をクラス全体に発表しましょう。

(他のグループの発表メモ)

(6) あなたがめぐみさんの家族だとしたら、どのように考え、どのような行動をとると 思いますか。自分の考えをまとめてみましょう。

ドキュメント内 8 同和問題について考えよう (ページ 64-69)