第三章 沖縄県の果たすべき役割と経済社会開発の方向 一国際交流、国際貢献、国際ビジネス、国際観光・保養
第3節 一国二制度的な経済主権を持つ「国際自由都市(フリ ーポート)」
第3節一国二制度的な経済主権を持つ「国際自由都市(フリ
(図3-3-1)
FTZの形襲
物価FTZ化=物価安保因域=物伍高.既存産粟中心の育成 硝者消費者i飲労者547千人(128万人)
-127-
。■0005d0■P●■△グ、』』』』■■。P』■■■
FTZの形襲 地域限定型(変化に消極的・特別措置(商事櫨助)の鮭続要求)
大I風・戦略・ねらい①従来の経済環境・制度を前提とした地元企業の保田&撮興
②段階的拡大(2.7h→200h→?)
克服すべき課題 ①市場が狭い
②土地高、インフラ不十分
③人件費が高い
④電気.通個費.水が高い 管理・運営主体ロ
ロ●● ̄ ̄ロー ̄●◆●■・● ̄の■・■ロ。● ̄ ̄⑤ ̄曰
FTZの内容
中央省庁
。●●●●。 ̄・ひ ̄●●。●●● ̄■ ̄□CDの●・己■●●● ̄。●□ ̄。■ ̄ ̄CQpC ̄●■● ̄ ̄■。 ̄CCC。● ̄。 ̄-。 ̄ ̄●■ ̄E= ̄の●ヒーロ三コ●●
①関税→0(通産、農林、厚生省等)
②IQ-②(通産.農林等)
③輸出入手続き(通産、厚生、農林省等)
④オープンスカイ(運輸、外務省)
⑤ノーピザ(外務省、警視庁尋)
⑥内統一外航(運輸省)
インフラの整備 ハード①ハブ港湾の建設~那嗣港~浦添地先への展嗣I ソフト②貨物空港の楚、~那覇空港沖合展、!
経済活動(消費税=5%) ①法人税(大麗省)
②進出企粟への対応策(大蔵.通産.農林、厚生省等)
ア.投資減税
物価 FTZ化=物価安 保圏域=物価高、既存産粟中心の育成
消費者 消費者 戟労者547千人(128万人)
県内企粟・産粟の
反応・対応 建材コスト低i;1-
原材料の低減←
仕入れコストの低減
←
運賃の低減←←
ノーピザ
風37襖3農業→
土建粟47千人 製造業35.千人 海運粟1千人 113~159淑通粟 金融業 硯光業15千人
新規産粟
→→サトウキビを含む15品目の保硬
→
→館合企粟の保硬
→従来通り内航、かつ保田
?
WI劇1重粟を中心に育戊
△
国際機関・機構 既存の国際会鼠(APEC等)の風致
敦育 文部省、県教育庁
記-治安 県警察、運伯省(第1l管区海上保安本部)
基地 2015年までに整理・統合・縮小→撤去(五週跡地に産粟厨致集積)
FTZOlll鞭趨、蝋型FPm011jii
1997/1Q/14沖縄大学平良朝男作成
-128-
Q0『
全県型(トレンドの先取り対応型・制度支擾を飲迎) フリーボート・一国二制度型(シンガネ.-ル.香港のような経済主楢を持つ)
①現在の径済環境・制度を世界のトレンドへ先導的にシフト.
②先発の利益追求
③変化への対応企藁への制度的支擾
①強力な地方分柤(自己決定・自己貸任)をつくることによる自立
②硬直した日本経済社会改造の先導役、アジア社会への貢献
③香港と対置した日本の一国二制度(国政政治、外交のオプション).
①市用が狭い
②土地高、インフラ不十分
③人件BUが高い
④勉気、通IgBQ・水が高い
①市坦が狭い-輸出志向産粟の瞬致
②土地高,インフラ不十分→山林原野の公用化一地価の低減
③人件B2が高い-デフレ効果で低貿金化
④通気、通19畳.水が高い一産藁擾興.企業眠致の戦略にする 中央省庁 地方政府=沖縄コミッション(日本・仲田・APECメンバーで構成)
①関税→0(通産.良林、厚生省写)
②IQ一の(通産、凰林等)
③輸出入手腕き(通産、厚生.農林省等)
④オープンスカイ(運輸、外務省〉
⑤ノーピザ(外笛省、曾祖庁等)
⑥内航→外航(運輸省)
「仲p0コミツi'ヨン」が日本、沖pu・アジア の現状に合うような立法・運用・管理を行う
*パナマのような「便宜船魔地宜目」を行う
、:…イ:ノき力統ス航0,手ンザ外→一入プピ→税Q出一一賦関l鮪オノ内①②⑤④⑤⑥
ハード①ハブ港湾の連投~那覇港~浦添地先への展開
ソフト②貨物空港の整回~那覇空港沖合展開 ハード①ハブ港湾の込股~香港、シンガポールレペルのRMi(中城湾)
②貨物空港の整償
ソフト①世界貿易センター(国際入札センター)
②英騎の公用題化
①法人税(大蔵省)
②進出企業への対応策(大蔵、通産、展林、厚生省等)
ア.投資IHI税
中以下の決定、運用.、管理は「沖縄コミッi'ヨン」が行う
①法人税②進出企業への対応策 ア.投資減税
③金融.流通の自由化
④合作:進出企業の持ち橡率50%以下
(FTZ化=物伍安)+(復興東=コストを掛けて育てる) (FTZ化=物価安)+(霞輿策=コストを掛けて育てる)
消費者 消畳者
作目の絞り込み、差別化←
アジア賭国←
→企業進出、本土市過←
国際航路への食い込み←
→外国・本土市咀←
周辺諸国からの誘客←
→アッセンブル産巣←
農業 土津粟 製造業 海運蕊 旗適薬 金融業 園光粟 新規産巣
15品目一作目伝換 地元の工事増で足腰強化 伯出志向型蜜粟擾輿 コストを掛けても育成 貿易握輿
国際市囲の開拓、保養基地化 傭穏産業を中心に育成・瞬致
外国産→差別化一
→国際入札←
一企業進出.本土←
国際航路への食い込み←
→外国・本土市燭←
→オフショアパンクー
→遜券取引所の形成←
周辺賭国からの瞬客一
→アッセンブル産業← 粟
業曄鋒寧罐騨輝鐘艮連風海漬金因新
15品目一作目転換 基串の国際化→コスト安 輸出志向型産業擾興 コストを掛けても育成
(関連雇用3万人規模まで)
貿易擾興
ビジネス基盤(土地本意主銭)
国際市M1の開拓、保養基地化の大転換 情報・サービス産業を育成・脈致 屍存の国際会風(APEC尋)の研致 アジア太平洋因に必要な田原機関・楓硯の創殴・集積
文部省、県教育庁 文鬮省、県教育庁&沖縄独自の牧育体系(沖縄国際学園=英頗系)
蝿曹察、運輸省(第11管区海上保安本鋤 県密+アジア国際警察、運輸省(第1l管区海上保安本部の増強)
2015年までに整理・焼合.輸小→敬去(返還跡地の有効利用) 盛埋・統合→北部へ移設、基地の存在をlMi提にアジア安保・開発機構の設置
(1)FTZの形態
「地域限定型」
いくつかの地域(那覇港周辺、中城湾周辺等)を金網で囲い設定し、状況に よって拡大してゆこうというもの。特別措置(高率補助)の継続を要請し、地 元企業の保護→育成を最優先する。従って、金網内の企業のみがFTZの制度 的影響(恩恵)を受ける。
「全県型」
貿易活動を中心に、香港やシンガポールと同様に県全域を対象に自由化を進
める。国際貿易の自由化の趨勢を先取り(WTO、APEC等の勧告、申し合 わせ)し、補助金支援型ではなく、FTZ化のもたらす制度的支援(投資減税等)を活用しようというもの。従って、FTZ化のもたらす影響(物価安等)
が全県民に及ぶ。
「フリーポート型」
地方分権と規制緩和をセットにし具現化を図ったもの。日本国民として日本
国憲法の下で政治、外交、防衛、社会保障、治安等の権利・義務及び諸活動は 国政に従って行うが、貿易・経済活動に関しては香港やシンガポールに類する
経済主権を持つ「沖縄コミッション」が采配する形態。(2)大義・戦略・ねらい
「地域限定型」
・従来のように本土市場に対しても保護措置を延長しつつ、FTZによるメリ ットを地元企業に集中しつつ、地元企業優先の振興を図ろ。
・その成果を踏まえて那覇・浦添地域→中城地域→糸満・与根地先と限定型で 拡大する。あくまでも地域を限定し金網で囲い、金網以外の地域は従来のま ま・そのことが農業を守る事にも繋がるが、130万人県民は高物価地域に置
かれ農業を守るための犠牲になる。
-129-
「全県型」
・全県にすると良かれ悪しかれ自由化の影響(マイナスよりプラス部分が多い)
が県民生活、経済社会活動全般に行き渡るが、地域限定する事は特定の業種
・産業だけがその恩恵に浴するだけである。
。早晩やって来る貿易自由化の波を地域限定にしてみても、2010年にはその効 果は消滅する。
「フリーポート型」
・大義がある。大義とは国家存亡にかかわる使命を負う場合に言う言葉である が、表に掲げている項目は国策レベルとしての使命を負っている。「地域限 定型」は地域エゴに徹し、「全県型」はグローバル化という制度変化の過程 での地域振興策レベルで「地域限定型」には勝るが、この様な問題意識も使 命感もない。ここのところが決定的に違う。
(3)克服すべき課題
世界FTZ協会会長のレイモンド・オオタニ氏によると、世界にはすでに60 0を越すFTZがあり、並のFTZをつくってみても601番目で、世界企業から 見たらあまり魅力はない、という。さらに、沖縄は日本の高物価構造社会の範 囑にあるから、世界の趨勢に遅れて今頃FTZを試みてみても、表に掲げたハ
ンディーがあり、その魅力は更にダウンする。
①については並の発想で、共通していると思われるので割愛する。
②が曰本の高物価社会構造の病根を切除する最良の原因療法である。社会主 義国家のような国有化ではない。公有化であり、地方自治体や団体所有にしよ うというのであり、形態はいろいろ考えられる。私有化をはずすことに意味が ある。また、都市部の商業用地、住宅用地、工業用地、調整区域等のすでに買 い取れない程に高くなった土地を対象にしているのではない。地価を国際価格 まで低減するための方策である。国際的に見て土地は商品化すべきでないのに 日本の場合は貴金属のように高値商品化してしまった。日本が取った唯一の失 策である。この提言には異論があろう。しかし、この程度の事をしないと大義
-130-
|ま全う出来ない。
③も従来の所得が上がってのみ豊かさが生み出される、という通念を打破す るものである。本土平均の7割程度の県民所得でも、或いは又、所得は上がら なくても貿易の自由化を通して国際価格を導入し、物価を下げ生活コストを下 げる事によって。ゆとり”を生み出し、豊かな生活を享受する事ができる。こ の実証を本土に先駆けて行うことは、日本の経済社会構造の改造の先導役を務 めるもので、是非とも進めるべきである。
④産業振興・企業誘致の戦略手段として活用できる部門である。曰本は戦後 の廃塵の中から産業を興す時、産業振興の戦略として「鉄は産業の糧である」
という哲学で製鉄部門を国策として育てた。鉄鉱石も良質の石炭も技術もなか ったが、鉄鉱石、良質の石炭は世界で一番良質で値段の安いオーストラリアか ら、技術は当時の最高技術水準のドイツから買い付け・輸入し、運搬の面でも 最大級の専用船を造る等、スケールメリットを最大限に追求し、質・コストの 面でアメリカのピッツバーグの鉄を凌駕し世界の鉄市場を席巻した。前後して 日本で完成した溶接技術によって世界のタンカー受注を独占し、以来→自動車
→ラジオ→カラーテレビ→家電製品・事務機器→IC部門と世界の工業製品市 場を席巻してきた。毛色は違うがレンズ分野でも技術革新を起こし、光学器械 はドイツという通念を覆し、世界のカメラを独占している。この様なことから 戦略として鉄にターゲットを絞ったのは正解だったといえる。
また、台湾の産業振興の戦略はエネルギーだった。1960年代に資本なし、技 術なし、インフラなしのないない尽くめで、低賃金だけが自前の時に、高雄に 輸出加工特区をつくり、世界企業を誘致したが、エネルギーである電力をただ 同然で提供し続けた。これはオイルショック前で、原油が超低価格の時の発想 であったが、オイルショックが起きるといち早く原子力発電に切り替えエネル ギー低廉戦略を続行した。そのため電力に関わる産業が集積し、産業科学高度
化政策としての「新竹科学工業園区」の創設やシリコンバレーで勤めていた台 湾出身の高学歴エンジニアの勧誘政策も功を奏してエレクトロニクス産業が勃
興し、特に世界のパソコン市場の雄になっている。このように見てきた時、沖縄は何を戦略に据えるべきだろうか?私は短期
-131-