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レベル評価表

ドキュメント内 Bob Taylor (ページ 88-94)

第 5 章  生物多様性保全活動の評価基準案

5.3 評価基準案

5.3.3 レベル評価表

本評価基準は、市民社会から見た際の企業活動の「理想像」である。「あまり厳しい基準を作成される と取組みへのモチベーションが失われる」「目指す地点がわかってもどうやってそこまで到達すればいい のかがわからない」などの企業からの意見も予想されることから、本検討委員会では、レベル分けが必 要であると考え、5 段階の「レベル評価表」(別表)を作成した。なお、この表は、試験的に作成したも のであり、今後さらに検討が必要である。 

このようなレベル表を用いることにより、市民や NGO/NPO などは、企業が公表する環境報告書等 を見て、または企業に対してアンケート調査などを行うことにより、当該企業の取り組みのレベルを評 価することができる。

一方、企業は、このようなレベル表を用いることによって、現実的な目標を段階的に設定できるし、

また、自らの生物多様性保全への取組みの評価にも用いることができる。

このように、本評価基準とレベル評価表が、市民やNGO/NPO と企業が共有できることになれば、

両者の間のコミュニケーションは容易になることが期待できる。

別表

企業の生物多様性に関する活動の評価基準案(レベル評価表)

評価基準 LEVEL 1 LEVEL 2 LEVEL 3 LEVEL 4 LEVEL 5

基準M1 

企業の経営方針に生 物多様性の保全を組 み込むとともに、その 方針に基づく目標と 計画を策定している こと

企業の経営方 針の中に生物 多様性保全が 組み込まれて いない。

企業の経営方 針の中に生物 多様性保全を 組み込んでい る。

企業の経営方針 に生物多様性の 保全を組み込む とともに、その 方針に基づく目 標と計画を策定 し、これを公表 している。

基準M2

企業として生物多様 性に与える影響をす べての側面で量的、質 的に回避または低減 することを方針とし ていること

企業として生 物多様性に与 える影響をす べての側面で 量的、質的に 回避または低 減することを 方針としてい ない。

企業として生 物多様性に与 える影響をす べての側面で 量的、質的に 回避または低 減することを 方針とするこ とを検討して いる。

企業として生物 多様性に与える 影響をすべての 側面で量的、質 的に回避または 低減することを 方針とし、これ を 公 表 し て い る。

経営方針

基準M3

企業活動が生物多様 性に与える影響を分 析し、その結果を公表 することを方針とし ていること

企業活動が生 物多様性に与 える影響につ いて分析して いない。

企業活動が生 物多様性に与 える影響を分 析し、その結 果を公表する ことを方針と することを検 討している。

企業活動が生物 多様性に与える 影響を分析し、

その結果を公表 することを方針 としており、こ れを公表してい る。

管理体制

基準M4 

企業の環境管理シス テムの中に生物多様 性保全管理を組み込 んでいること

企業の環境管 理システムの 中に生物多様 性保全管理を 組み込んでい ない。

企業の環境管 理システムの 中に生物多様 性保全管理を 組み込む予定 がある。

企業の環境管理 システムの中に 生物多様性保全 管理を組み込ん でおり、これを 公表している。

基準M5 

生物多様性保全の視 点で事業活動を統括 し、生物多様性保全を 推進する体制が構築 されていること

生物多様性保 全の視点で事 業活動を統括 し、生物多様 性保全を推進 する体制は構 築されていな い。

生物多様性保 全の視点で事 業活動を統括 する担当者が 指名されてい る。

生物多様性保全 の視点で事業活 動を統括し、生 物多様性保全を 推進する体制は 構 築 さ れ て お り、これを公表 している。

評価基準 LEVEL 1 LEVEL 2 LEVEL 3 LEVEL 4 LEVEL 5 基準M6 

生物多様性保全活動 を継続的に改善する た め 、 研 究 機 関 や

NGO/NPOなどの協

力を得ていること

研 究 機 関 や NGO/NPO どの協力は得 ていない。

研 究 機 関 や NGO/NPO どの協力を得 る 計 画 が あ る。

研 究 機 関 や NGO/NPOなど の協力を得てお り、これを公表 している。

実施

基準M7 

環境報告書等にて、生 物多様性保全に関す るすべての活動実績 を公表していること

生物多様性保 全に関する活 動実績を公表 していない。

生物多様性保 全に関する一 部の活動実績 を公表してい る。

生物多様性保全 に関するすべて の活動実績を公 表している。

基準M8 

企業活動が生物多様 性に与える影響を定 期的に確認し、目標を 達成するために必要 があれば計画を修正 していること

企業活動が生 物多様性に与 える影響を定 期的に確認し ていない。

企業活動が生 物多様性に与 える影響を定 期的に確認し ている。

企業活動が生物 多様性に与える 影響を定期的に 確認し、必要が あれば計画を変 更し、その旨を 公表している。

基準M9 

事業のすべての段階 でステークホルダー と積極的に対話し、そ こから得られた意見 を生物多様性保全に 関する方針などに反 映させていること

ステークホル ダーと対話し ていない。

ステークホル ダーと積極的 に対話してい る。しかし、

得られた意見 を生物多様性 保全に関する 方針などに反 映させていな い。

ステークホルダ ーと積極的に対 話し、そこから 得られた意見を 生物多様性保全 に関する方針な どに反映し、そ の旨を公表して いる。

また、部外者からの苦 情や意見などについ ても対応する窓口を 設置し、同様に方針に 反映させていること

部外者からの 苦情や意見な どについて対 応する窓口を 設置していな い。

部外者からの 苦情や意見な どについて対 応する窓口を 設置してい る。

部外者からの苦 情や意見を生物 多様性保全に関 する方針などに 反映させ、その 内容を公表して いる。

点検・改善

基準M10 

NGO/NPOや研究機

関など第三者からの 外部評価を受けてい ること

NGO/NPO ど第三者から の外部評価を 受けていな い。

NGO/NPO ど第三者から の外部評価を 受けている。

NGO/NPOなど 第三者からの外 部評価を受け、

その結果を公表 している。

評価基準 LEVEL 1 LEVEL 2 LEVEL 3 LEVEL 4 LEVEL 5

基準P1  企業活動が生物多様性に与え る影響を分析し、その結果を公表して いること

企業活動が生 物多様性に与 える影響を分 析 し て い な い。

企業活動が生 物多様性に与 える影響を分 析している。

企業活動が生物 多様性に与える 影響を分析し、

その結果を公表 していること

生物多様 性への影

基準P2 

企業の事業が生物 多様性へ与える負 の影響を回避し、最 小化し、代償を行う ことにより、ネット での影響をゼロ(ノ ーネットロス)また は正(ネットゲイ ン)としていること

企業活動が生 物多様性に与 える影響を回 避し、最小化 し、代償を行 う 方 針 は な い。

生物多様性に 与える影響を 回避し、最小 化し、代償を 行う方針はあ り、実施して いる。

ネットでの影響 をゼロ(ノーネ ットロス)また は正(ネットゲ イン)としてお り、その旨を公 表している。

地域社会 への影響

基準P3

事業の事前事後の 人文社会科学的モ ニタリングによっ て明らかとなる地 域社会への影響に 対し、適切な是正措 置を講じているこ

対象地域への 影響はモニタ リングも、配 慮もしていな い。

事前事後の人 文社会科学的 モニタリング を適切に実施 し、地域社会 への影響を明 らかにしてい る。

地域社会への影 響に対し、適切 な是正措置を講 じており、その 旨を公表してい る。

基準P4

(1)事業のすべての 段階において、ステ ークホルダーの公 正な参加があるこ

ステークホル ダーの参加が 全くない。

一部の段階の 公正な参加が ある。

全ての段階で公 正 な 参 加 が あ り、その旨を公 表している。

(2)先住民族の権利 が保護されている こと

先住民族の権 利が保護され ていない。

先住民族の権 利の一部は保 護 さ れ て い る。

先住民族の権利 は保護されてお り、その旨が公 表されている。

ステーク ホルダー の参加と 事後監視

(3)事後監視と是正 が実施されている こと

事後監視は実 施されていな

事後監視は実 施されている が、是正はし ていない。

事後監視と是正 が実施されてお り、その概要が 公 表 さ れ て い る。

評価基準 LEVEL 1 LEVEL 2 LEVEL 3 LEVEL 4 LEVEL 5

生物多様性に 配慮した原材 料・製品を調 達 し て い な い。

サプライチェ ーンを原料採 取段階まで遡 って生物多様 性へ与える影 響を回避又は 低減する計画 がある。

サプライチェー ンを原料採取段 階まで遡って生 物多様性へ与え る影響のすべて を 回 避 し て お り、このことを 公表している。

基準P5− (1) サプライチェーン を原料採取段階ま で遡って生物多様 性へ与える影響を 把握し、その影響を 回避または低減し ていること

この結果、生物多 様性保全に配慮し た資材・製品の調 達・購入率が100%

に近づいているこ

生物多様性に 配 慮 し た 資 材・製品を調 達 し て い な い。

生物多様性に 配 慮 し た 資 材・製品の調 達・購入率は 50%以上。

生物多様性に配 慮した資材・製 品の調達・購入 率は100%

基準P5− (2) 生物資源の利用か ら得られる利益を 公正かつ公平に配 分していること

生物資源の利 用から得られ る利益を公正 かつ公平に配 分 し て い な い。

50%以上の生 物資源の利用 から得られる 利益を公正か つ公平に配分 している。

すべての生物資 源の利用から得 られる利益を公 正かつ公平に配 分しており、こ のことを公表し ている。

サプライ チェーン

/バリュ ーチェー

基準P5− (3) 生物多様性に配慮 した生産・提供を行 っていること

生物多様性に 配 慮 し た 生 産・提供を行 っていない。

50%以上の製 品で生物多様 性に配慮した 生産・提供を 行っている。

すべての製品で 生物多様性に配 慮した生産・提 供 を 行 っ て い る。

金融

基準P6 

投融資の対象とな る事業者がマネジ メント評価基準を 満たし、その事業活 動がパフォーマン ス評価基準(P6 除く)を満たすまで は投融資を行って いないこと

全く配慮して いない。

50%以上の投 融資が本基準 を満たしてい る。

すべての投融資 が本基準を満た している。

ドキュメント内 Bob Taylor (ページ 88-94)