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レシピ

ドキュメント内 WinCC flexible 2008 への移行 (ページ 95-98)

3 HMIの変更を伴う移行

3.7 レシピ

3.7.1 レシピ

はじめに

WinCC flexible では、レシピとレコードの取り扱いが ProTool の場合とかなり異なっていま す。 いくつかの場合に、変換した WinCC flexible プロジェクトでは ProTool プロジェクト と違う方法でレシピを実装する方が筋がとおっているかもしれません。

レシピの変換

変換中、レシピは ProTool プロジェクトからインポートされ、WinCC flexible の必要条件と オプションに合うように可能な限り修正されます。

転送および同期化

WinCC flexible では、レシピは PLC へのコネクションがあるタグを介して直接転送されま す。 同期化は PLC を使用してのみ可能です。

転送および同期化の変換中、以下の設定は変更されずにインポートされます。

● "直接転送"

● "同期化なし"

● "PLC_n への同期化"

以下の設定は自動的に調整されます。

ProTool WinCC flexible

間接転送 直接転送

"すべての PLC"への同期化 同期化なし

名前、バージョン、番号

この設定は完全にインポートされます。 ProTool プロジェクトに設定がない場合、有効なプ リセットが WinCC flexible プロジェクトに入力されます。

識別子

識別子は WinCC flexible では破棄されます。 PLC では、レシピはレシピ番号とレシピ名に よって識別されます。

レコードの再入力

WinCC flexible では、レコードの取り扱いが ProTool の場合とかなり異なっています。 レコ ードを ProTool プロジェクトから WinCC flexible プロジェクトに転送することはできないの で、レコードを再入力する必要があります。

デフォルト画面の置換

変換中、基本機能またはレコードを含むデフォルト画面"Z_RECORD 1"と"Z_RECORD 2"は 削除されます。

デフォルト画面は、WinCC flexible プロジェクトで、[レシピ表示]画面オブジェクトを含 む画面によって置換することができます。

3.7.2 データレコード転送の編集

データレコードの転送

WinCC flexible では、レコードの転送は ProTool の場合よりもはるかに単純です。 基本機能 が変わっているので、WinCC flexible プロジェクトと PLC プログラムを編集する必要があ ります。 編集方法は、ProTool プロジェクトでレコードの転送がどのように実行されていた かに依存します。

PLC ジョブ 69"PLC からのレコードの読み取り"および PLC ジョブ 70"PLC へのレコードの書き込み

"による実行

この場合、WinCC flexible プロジェクトで[レシピ番号]および[レコード番号]パラメータをも う一度適用します。 WinnCC flexible では、パラメータ[Identifier1]~[Identifier3]は破棄され ます。

PLC プログラムでレシピ転送を調整するために、"レコード"エリアポインタの"ステータス ワード"(4 番目のワード)を評価する必要があります。

システムファンクションによる実行

ソースプロジェクトでシステムファンクションを使用してレコード転送を実行する場合、レ コード転送を再設定する必要があります。 2 つのオプションを使用できます。

● 画面オブジェクト[レシピ表示]を使用したレコード転送

[レシピ表示]画面オブジェクトがある画面を設定します。 [ボタン]セクションにあるレシ ピ表示の[プロパティ]ウィンドウで、ボタン[PLC からの読み取り]と[PLC への書き込み]

のチェックボックスを有効にします。 ランタイム中、オペレータは 2 つのボタンを使っ てレシピ表示にレコードを転送することができます。

● システムファンクションを使用したレコード転送

以下のシステムファンクションをボタンとして設定します。

– データ媒体"SetDataRecordToPLC"および"GetDataRecordFromPLC"を使用した転送 用

– レシピタグ"ReadRecordTagFromPLC"および"WriteRecordTagToPLC"を使用した転 送用

ランタイム中、オペレータはこれらのボタンを使用してレコードを転送することがで きます。

編集

レコード転送のステータスのチェック

レコード転送のステータスをチェックするには、以下のオプションを使用できます。

● レコードを転送するのにシステムファンクションを使用した場合: 戻り値を評価します。

● その他のすべての実行の場合: "レコード"エリアポインタの"ステータスワード"(4 番目の ワード)を評価します。 WinCC flexible プロジェクトでの変更後に、PLC プログラムの更 新が必要な場合があります。 ステータスワードは以下の戻り値を返すことができます。

– 0 = 転送許可、"レコード"エリアポインタ空き – 2 = 転送実行中

– 4 = エラーなしで転送完了 – 12 = エラーが発生して転送完了

「間接」転送タイプによるレシピデータの移行

グラフィックデバイスの場合、ProTool のレシピデータレコードの転送に、「間接」転送タ イプを設定できます。 ProTool プロジェクトの移行中に、転送タイプが「間接」から「直 接」に変わります。 WinCC flexible では、レシピは対応するタグへ直接転送され、データ メールボックスを経由する中間ステップはありません。

データレコードへの変更が PLC にすぐ転送されることを避けるため、"オフライン"でレシ ピデータを編集することができます。 適切なコマンドを実行したときはじめて、データが PLC に転送されます。

「オフライン」編集の設定方法:

1. レシピの[プロパティ]ウィンドウの[プロパティ]グループにある[設定]エントリを選択しま す。

2. [タグオフライン]オプションを有効にします。

3.8 PLC ドライバ

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