6 OP17 のOP 177Bへの移行
6.9 コンフィグレーションされたPLCドライバの移行
1:1 変換
OP17 に使用できるほとんどの PLC ドライバを、OP 177B でも使用できます。 これらのド ライバは、変換中に自動的に変換されます。 これは、次の PLC ドライバにも当てはまりま す。
PLC ドライバ 移行によりサポート アダプタ 1)を経由して
RS232 コネクタで接続 SIMATIC S7-300/400 ✔
SIMATIC S7-200 (PLC) ✔
SIMATIC S7-NC — 2) —
SIMATIC S5 DP ✔
SIMATIC 500/505 DP ✔
Allen-Bradley DF1 PLC -5 ✔ ✔ Allen-Bradley DF1 SLC 500 ✔ ✔ Allen-Bradley DH485 ✔
GE Fanuc SNP ✔ ✔
MITSUBISHI FX ✔
MITSUBISHI Protocol 4 ✔ ✔
Modicon Modbus ✔ ✔
Omron Host-Link/Multilink ✔ ✔ Telemecanique Adjust / Uni-Telway — 2) —
PLC ドライバ 移行によりサポート アダプタ 1)を経由して RS232 コネクタで接続 1) RS232 コネクタによる接続のためには、アダプタ(MLFB no. 6ES5 ...)が必要となります。
2) "Telemecanique Adjust / Uni-Telway"または"SIMATIC S7-NC" PLC のいずれかに接続されている プロジェクトを変換する場合は、エラーメッセージが発生して、移行が中止されます。
SIMATIC S5-FAP / AS511 にコネクションを持つプロジェクト
SIMATIC S5 FAP PLC が OP17 プロジェクトで使用されている場合、移行前に ProTool で SIMATIC S5 AS511 を選択しておく必要があります。 移行後、WinCC flexible で SIMATIC S5 DP に切り替えることができます。
以下のように実行します:
1. ProTool で OP17 プロジェクトを開きます。
2. [プロジェクト]ウィンドウから[PLC]オブジェクトを選択します。 "SIMATIC S5 FAP"プ ロトコルを使った PLC は、現在右側に表示されています。
3. PLC 入力をダブルクリックして PLC プロトコルを変更します。
4. [PLC]ダイアログで、SIMATIC S5 AS511 PLC プロトコルを選択します。 確認し[OK]を 押します。
5. プロジェクトを保存します。
6. ProTool を閉じます。
7. [オプション|ProTool プロジェクトを開く]を選択して、WinCC flexible の開始ページで OP17 を開きます。
8. 参照言語を選択します。
プロジェクトは自動的に OP 177B プロジェクトに変換され、WinCC flexible で開かれます。
現在、SIMATIC S5 AS511 にコネクションされています。
SIMATIC S5 DP に切り替えるには
1. OP 177B の[プロジェクト]ウィンドウで[コネクション]エントリをダブルクリックします。
"コネクション"エディタが開きます。
2. "SIMATIC S5 DP"をコネクションとして選択します。
3. PLC プログラムで、デフォルト FB(FB 52 または FB 53)を FB 158 に置き換えます。変 更しないと、PLC と HMI デバイス間の通信中にエラーが発生する場合があります。
SIMATIC S5-L2-DP にコネクションを持つプロジェクト
OP17 プロジェクトで SIMATIC S5-L2-DP PLC が使用されていた場合、OP 177B でも SIMATIC S5 DP PLC を使用する必要があります。 移行前に、ProTool で SIMATIC S5 AS511 に切り替えておきます。 移行後、WinCC flexible で SIMATIC S5 DP に切り替えます
。
以下のように実行します:
1. ProTool で OP17 プロジェクトを開きます。
2. [プロジェクト]ウィンドウから[PLC]オブジェクトを選択します。 "SIMATIC S5 L2 DP"プ ロトコルを使った PLC は、現在右側に表示されています。
3. PLC 入力をダブルクリックして PLC プロトコルを変更します。
4. [PLC]ダイアログで PLC プロトコルとして SIMATIC S5 AS511 を選択し、[OK]をクリッ クして確定します。
5. プロジェクトを保存します。
6. ProTool を閉じます。
7. [オプション|ProTool プロジェクトを開く]を選択して、WinCC flexible の開始ページで OP17 を開きます。
8. 参照言語を選択します。
プロジェクトは自動的に OP 177B プロジェクトに変換され、WinCC flexible で開かれま す。
現在、SIMATIC S5 AS511 にコネクションされています。
9. OP 177B の[プロジェクト]ウィンドウで[コネクション]エントリをダブルクリックします。
"コネクション"エディタが開きます。
10. "SIMATIC S5 DP"をコネクションとして選択します。
11. PLC プログラムで、デフォルト FB(FB 58)を FB 158 に変更します。変更しないと、
PLC と HMI デバイス間の通信中にエラーが発生する場合があります。
2 つの SIMATIC S7-200 PLC があるプロジェクト
OP17 プロジェクトでは、 PPI プロファイルを使用している場合、SIMATIC S7 200 PLC ド ライバプロトコルで複数の PLC を作成することができます。
OP 177B では、MPI 通信ネットワークに接続できる PLC は 2 台だけです。 変換を問題な く行うには、変換前に PLC プロファイルを OP17 プロジェクトで変更しておく必要があり ます。
以下のように実行します:
1. ProTool で OP17 プロジェクトを開きます。
2. [プロジェクト]ウィンドウから[PLC]オブジェクトを選択します。 SIMATIC S7 -200 プロ トコルを使った 2 個の PLC は、現在右側に表示されています。
3. 最初の PLC をダブルクリックして[PLC]ダイアログボックスを開きます。
4. "パラメータ"をクリックし、"プロファイル"としてエントリ[MPI]を選択します。 [OK]を 使って設定を確認します。
5. プロジェクトを保存します。
6. ProTool を閉じます。
7. [オプション|ProTool プロジェクトを開く]を選択して、WinCC flexible の開始ページで OP17 を開きます。
8. 参照言語を選択します。
プロジェクトは自動的に OP 177B プロジェクトに変換され、WinCC flexible で開かれま す。
Omron Host-Link/Multilink にコネクションを持つプロジェクト
OP17 プロジェクトで Omron Host-Link/Multilink PL を使用していた場合、OP 177B プロジ ェクトへの変換中に指定されたステーションアドレスが 0 に設定されます。 変換後、以下 のように正しいステーションアドレスが OP 177B プロジェクトに設定されます。
1. [プロジェクト]ウィンドウで[通信|コネクション]をクリックします。
2. "通信ドライバ"列でエントリ[Omron Host-Link/Multilink]を選択します。
3. [プロパティ]ウィンドウで[パラメータ]エントリを選択します。
4. 正しいステーションアドレスを入力します。