2 HMIの変更なしの移行
2.4 アラームシステム
2.4.2 [ProTool 固定 ] ウィンドウからテンプレートへ
はじめに
WinCC flexible では、複数の画面で使用されるオブジェクトとソフトキーを中央のテンプレ ートに保存することができます。[常駐]ウィンドウとは対照的に、テンプレートは独自の画 面エリアを必要とせず、画面の下でかなりアクティブになります。
移行中、ProTool プロジェクトの[常駐]ウィンドウに表示されている以下のオブジェクトは テンプレートに保存されています。
● [アラーム]画面
● [アラーム]ウィンドウ
● アラームインジケータ
● グローバルに割り付けられたソフトキー
テンプレートのアラーム
移行時に、プログラムは常に WinCC flexible プロジェクトのテンプレートに、少なくとも 1 つのシステムアラーム表示用[アラーム]ウィンドウを作成します。
ProTool アラームウィンドウとは対照的に、WinCC flexible のアラーム画面は PLC の診断バ ッファを読み取るオプションを提供していません。
ProTool プロジェクトの[アラーム]ウィンドウとアラームバーは、変換中に WinCC flexible プロジェクトのテンプレートにある"アラームウィンドウ"と"アラーム表示"タイプオブジェ クトによって置き換えられます。 [アラーム]ウィンドウは、1 つの(アラーム行)行のみ含む ように作成されています。
変換中に、[アラーム]ウィンドウとアラーム表示は ProTool プロジェクトの設定に従って作 成されます。
[PLC|画面/キー]の ProTool プロジェクトで
の設定 WinCC flexible プロジェクトのテンプレート内容 ウィンドウ-ウィンドウ イベントアラームを表示する1つの[アラーム]ウィン
ドウ、ランタイム中の表示は ShowAlarmWindow シス テムファンクションが割り付けられたボタンで制御す ることができます。
エラーアラームを表示する 1 つの[アラーム]ウィンド ウ、表示モード: [自動表示]が使用可能
ウィンドウ 行 エラーアラームを表示する 1 つの[アラーム]ウィンド
ウ、表示モード: [自動表示]が使用可能
1 つのアラーム表示 警告アラーム表示は 1 行上、表示 モード: "閉じること可能"使用不可
ウィンドウ - オフ エラーアラームを表示する 1 つの[アラーム]ウィンド ウ、表示モード: [自動表示]が使用可能
行-行 1 つのアラーム表示 警告アラーム表示は 1 行上、表示
モード: "閉じること可能"使用不可
1 つのアラーム表示 エラーアラーム表示は 1 行上、表 示モード: "閉じること可能"使用不可
注記
ローカルソフトキーは、割り付けられた画面がアラーム表示または[アラーム]ウィンドウで オーバーレイされているかどうかにかかわらず、ランタイム中はアクティブのままです。
これは特に小さな表示の HMI デバイスで発生する可能性があります。(例: OP 170B)
システムファンクションを使用した[アラーム]ウィンドウの呼び出し
アラーム表示を行なうための ProTool のファンクションは変換中に、適切に作成された WinCC flexible の ShowAlarmWindow システムファンクションで置き換えられます。 プロ グラムは、システムファンクションで表示される[アラーム]ウィンドウの作成と設定も行い ます。
アラーム行でのアラームクラスシンボルの表示
Pro Tool では、Runtime でアラームクラスシンボルが表示されるようにアラーム行を作成で きます。 WinCC flexible では、アラームクラスシンボルは、アラーム行ではなく、[アラー ム]ウィンドウにのみ表示されます。
アラームクラスシンボルを表示する必要がある場合は、移行後にアラーム行を再作成しなけ ればなりません。 移行;イコウ これを行うには、"Mode"範囲の"レイアウト"グループおよび
"表示列"範囲の"レイアウト"グループにある[アラーム]ウィンドウのプロパティで表示タイプ を変更し、アラームクラスレイアウトを有効にします。
テンプレートのアラームインジケータ
アラームインジケータが ProTool プロジェクトの中で作成されている場合は、プログラムが [アラームインジケータ]画面オブジェクトを自動的に WinCC flexible プロジェクトのテンプ レートに保存します。
グローバルキー割り付け
ソフトキーのグローバル割り付けは、移行中、WinCC flexible プロジェクトのテンプレート に自動的に保存されます。 移行が終了したら、テンプレートでいつでも割り付けを編集す ることができます。
注記
ProTool 内で LED で割り付けられたビットは、対応するキーにファンクションが割り付け られる場合にだけ移行されます。