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タグとエリアポインタ

ドキュメント内 WinCC flexible 2008 への移行 (ページ 33-36)

2 HMIの変更なしの移行

2.2 タグとエリアポインタ

2.2.1 タグ

タグの変換

変換中に、プログラムは ProTool プロジェクトで作成されたすべてのタグに対してタグを作 成し、これらのタグを WinCC flexible プロジェクトに書き込みます。 対応するタグを作成 する他に、プログラムは外部タグと PLC の相互接続も行います。

注記

ProTool にはタグ値を概数で表示できます。 "設定値"ファンクションのタグを移行すると、

WinCC flexible はタグ値を小数点まで表示できるようになります。

多重化タグの変換

ProTool プロジェクトの多重化タグは、WinCC flexible プロジェクトで[間接アドレス指定]

プロパティが設定されているタグに置き換えられます。 タグリストとインデックスタグは、

このプロパティで実現されます。

トレンドタグの変換

移行時、ProTool プロジェクトのプロファイルトレンドは、"バッファビットトリガ"タイプ のトレンドに変換されます。 移行時、プログラムは常に ProTool で作成されたトレンドタ グに対する配列タグを作成し、タグ値をバッファするために("バッファ"と"スイッチバッフ ァ")、これらの配列タグを WinCC flexible プロジェクトに書き込みます。

ProTool プロジェクトの他のポイントでトレンドタグを使用した場合(例えば、個々の値を表 示するために)、移行の後に、WinCC flexible プロジェクト内部でこれらのポイントで配列 タグの使用がサポートされているかを確認する必要があります。

配列タグの変換

ProTool プロジェクトの配列タグは、WinCC flexible プロジェクトの対応する数の配列エレ メントに分割されたタグで置き換えられます。

スクリプト内でのタグの使用

ProTool プロジェクトでは、以下の式でスクリプト内のタグの値を加算することができます。

"tag+n". 移行時、この式は自動的に(SmartTags ("tag")+1)という形に変換されます。

(SmartTags ("tag")+1). 正しい構文の式を得るために、文字"="を手動で挿入して以下のフォ ーマットの式とする必要があります。 (SmartTags ("tag")=+1).

注記

SmartTag オブジェクトタグタイプの"TypeName"を VBS ファンクション"TypeName"を使 用して戻したい場合は、次の構文を使用します。

TypeName(SmartTags("FillLevel").value)

2.2.2 エリアポインタ

はじめに

ProTool プロジェクトから WinCC flexible プロジェクトへの変換中に、ほとんどのエリアポ インタが変更されることなくインポートされます。

配列タグへの変換

ただし、以下の ProTool のエリアポインタは、WinCC flexible プロジェクト内の外部配列タ グに置き換えられます。 移行されたタグの配列エレメントは、ProTool のエリアポインタの 各ビットに対応します。

● イベントアラーム

● 故障アラーム

● OP 確認

● PLC 確認

● LED マッピング

● トレンド要求 1

● トレンド要求 2

イベントアラーム、故障アラームおよび LED マッピングのエリアポインタ用の配列タグに は更新識別子があります。 これは、エリアポインタを利用していた ProTool の PLC ジョブ の 42 "PLC から LED 範囲を取得"、43 "PLC からイベントメッセージ範囲を取得"、44 "PLC からアラームメッセージ範囲を取得"および 45 "PLC から確認範囲を取得"が、新しい PLC ジョブの"タグの更新"に置き換えられるために必要です。

以下の更新識別子が、配列タグに割り付けられます。

● イベントアラーム 1 - 8

● 故障アラーム 9 - 16

● LED マッピング 17 - 24

アラームエリアポインタの変換

ProTool プロジェクトから WinCC flexible プロジェクトへの変換中に、”イベントアラーム”

と"故障アラーム"のエリアポインタを置き換えるための配列タグが作成されます。 配列タグ は適宜、名前が付けられます。各エリアポインタごとに 16 ビットの配列エレメントが作成 されます。 アラームは、アラーム番号の昇順でビット番号に割り付けられます。

PLC が配列エレメント内のビットの値を"TRUE"状態に設定すると、HMI は割り付けられた イベントアラームを"受信済み"として検出します。 逆に、配列エレメントのビットが PLC で"FALSE"にリセットされると、HMI はアラームを"発信"と解釈します。

"PLC 確認"エリアポインタの変換

"PLC 確認"のエリアポインタが ProTool プロジェクトに存在する場合、配列タグは移行時に 故障アラーム用に拡張されます。 これにより、故障アラームの確認用のビットが追加され ます。

配列タグの割り付けの例:ビット 0-15=故障アラーム、ビット 16-31=故障アラームの確認

LED イメージの変換

ProTool プロジェクトから WinCC flexible プロジェクトへの変換中に、"LED マッピング"エ リアポインタが 16 ビットの配列エレメントを持つ同じ名前の外部配列タグに置き換えられ ます。 変換が終了すると、ProTool エリアポインタの各ビットが新しい配列タグの 1 つ 1 つの配列エレメントと対応します。 HMI デバイス上の LED は、ProTool の場合と同じシー ケンスで配列エレメントに割り付けられます。

PLC が配列エレメントを"TRUE"に設定すると、HMI 上の対応する LED が点灯します。

"トレンド要求 1"と"トレンド要求 2"のエリアポインタの変換

ProTool プロジェクトの"トレンド要求 1"エリアポインタは、トレンドをトリガするために 使用されます。 トレンドが変更バッファで設定されている場合は、ProTool プロジェクトの

"トレンド要求 2"エリアポインタが必要です。

ProTool プロジェクトから WinCC flexible プロジェクトへの変換中に、プログラムが"トレ ンド要求 1"と"トレンド要求 2"のエリアポインタを 16 ビットの配列エレメントを持つ外部 配列タグと置き換え、適切な名前を付けます。 変換が終了すると、ProTool エリアポインタ の各ビットが新しい配列タグの 1 つ 1 つの配列エレメントと対応します。 ビットの割り付 けは、ProTool と同じままです。

PLC プログラムが配列エレメント、およびトレンドに割り付けられたトレンドグループ配 列エレメントを設定すると、HMI はトリガイベントを検出し、コンフィグレーションに応じ て値またはバッファ全体を読み取りることができます。

2.2.3 エリアポインタのインスタンスの調整

ポインタのインスタンスの調整

エリアポインタを配列タグに変換するときに、ProTool プロジェクト内でエリアポインタが 割り付けられていた PLC メモリ内の同じアドレスに配列タグが割り付けられます。 したが って、コンフィグレーションの調整は不要です。

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