υ
300 400 200
100
m m
Fig.
m
・13. C註ange of由e condition factor of the Pacificちluefin知na after juvenile stage. Specimens> 1000 mm BL were wild caught and raised.Body l e n g t h
BLまで等或長を示した後,褒成長に移行したc
以上のうち特異的な点を挙げれば次の通りである。 80mmBL以下での眼径, 100mm BL以 下での吻長,および 150m m BL以下での上顎長における相対成長係数は,いずれも 0.60‑‑0.67 で著しい劣成長を示し, 100mm BL以上の吻長, 150から 200mmBLでの体高および200mm BL以誇の尾柄高における同係数はそれぞれ1.20, 1.23および1.31で,著しい優成長を示した
(Table ill‑11)。
なお,成長屈折点が認められた80,90, 100, 110, 150および200mmBLは, 後42,44, 46, 48, 60および72日目填を中心とする時期に相当した。
それぞれ解化
(3)外部形態の特徴
サバ型魚類で、あるクロマグロは,面IJ鰭(小離鰭)がよく発達していることはよく知られてい る則。また,サパ科に属する総ての魚類は何らかの形の尾柄隆起縁 (caudalkeeI)を有している。
なかでもマグロ震魚類は最も良く発達した尾柄主隆起縁および尾橋副隆起縁を持っており制,
その発達の度合いは遊泳能力と正比例していると考えられる。すなわち 遊泳能力の向上ととも に高速艇にみられる水中翼のように 推進軌道を安定させるための尾柄隆起縁が発達してく る倒。また,渡辺(1970)は,稚魚の定義を第2背鰭および磐鰭とそれぞれの各離鰭を連ねて いた膜鰭が消失し,各鰭が独立するまでの期間としている附。そこで,本研究では,稚魚から 若魚への移行期の外部形態の指標としてサパ型魚類に特有の小離鰭の独立および尾柄主蜂起縁の
‑75‑
E g
0.1 10
近 大 水 研 報 8号 (2002)
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Fig.
m
・14.Relative gro吋 ofthe Pacific bluefin tuna after juvenile s泊ge. TL,句旬1length; FL, fo立 length;PL,予n~aI鴎1 len掛 BH,body hei酔t;; 盟主, head出 掛 ; ヨL,head length; ED, eye diatne匂r;
む江.upper jaw length; CPD. cauお1peduncle depth; SnL, snout length; 子FL,pectoral fin length.
一一76一一
宮下:クロマグ立の種苗生産に関する研究
Table
I I I ‑ 1 1 .
Allometry of the Pacific bluefin tuna (from juvenile to young stage)哀angeof Correlation Body part body length Allometry coefficient (R2)
(mm) ln a b
Total length 23.25三五BL<80.00 0.23 0.97 0.99 80.00壬BL三五343.54 0.11 1.00 1.00 For主length 23.25三五BL<80.00 0.14 0.98 1.00 80.00壬BL三五343.54 9.96 0.99 1.00 Preanallength 23.25三五BLく90.00 ‑0.36 0.97 0.99
90.00~五 BL三五 343.54 ‑0.55 1.01 1.00 Head length 23.25~五 BL<80.00 ‑0.20 0.76 0.93 80.00孟BL豆343.54 ー1.98 0.99 0.98 Snout length 23.25三五BL<100.00 ‑1.08 0.60 0.55 100.00三五BL三五343.54 ‑3.83 1.20 0.89 U pper jaw length 23.25三五BLく150.00 ‑0.62 0.67 0.89 150.00三五BL孟343.54 ‑2.08 0.97 0.86 Eye diameter 23.25~五 BL<80.00 ‑0.91 0.61 0.62 80.00孟BL三五343.54 ‑1.25 0.70 0.89 Head height 23.25三五BL<80.00 ‑1.30 0.96 0.96 80.00孟BL三五343.52 ‑1.98 1.11 0.99 Body height 23.25孟BLく150.00 ‑1.83 1.10 0.98 150.00壬BLく200.00 ‑2.47 1.23 0.82 200.00壬BL三五343.54 ‑1.74 1.09 0.92 Caudal peduncle depth 23.25三五BL<110.00 ‑3.96 1.09 0.75 110.00三五BLく200.00 ‑3.01 0.91 0.63 200.00三五BL三五343.54 ‑5.20 1.31 0.65 Body weight 23.25壬BLく110.00 ‑7.70 2.21 0.45 110.00三五BL三五343.52 ‑13.30 3.48 0.45 形成に注目し,稚魚後期から若魚期の外部形態を観察した (Fig.彊・15)。
BL, 30""'40mmでは摸鰭がまだ残っており小離鰭の独立は認められず,尾柄主隆起縁も観察 されなかった。 BL,70""'80mmになると,未だ膜鰭は存在し小離鰭の独立は認められないが, 7 つの小離鰭が確認され, 8つめの小離鰭がどうにか確認できた。また,尾柄主隆起縁の出現は,
確認できる個体もみられたが多くの個体では観察されなかった (Fig.m‑15・A)。
90mm BL前後で,完全な形ではないものの, 8 つの小離鰭の独立が確認された。また,~柄 主隆起縁は,多くの個体でその発現が確認されるようになったが,未だクロマグロ成魚の体型で はなかった。 100mmBLでは,小離鰭の形が明瞭となり,尾柄主隆起縁はかなり発達し,容易 に確認できるようになった (Fig. m・15・B)o 150 mm BLになると小離鰭は完全な形を整え,尾 柄主隆起縁はさらに発達し,体型がかなり成魚のそれに近づいた。 200mmBLでは小離鰭が完 成され,尾柄主隆起縁は十分に発達し,弾性ゴム状化した (Fig.m・15・C)o
‑77一一
近大水研報 8号 (2002)
Fig. ill‑15. Fonn of juv阻i1eand young in the Pacific bluefin tuna. A, late juvenile, 78.4 mm BL, 7.6 g B.wt; B, e紅lyyoung, 101.8 mm BL, 16.8 g B.wt; C, late young, 205.4 mm BL. 180.4 g B.wt.
m‑1‑2‑3.考 察 (1)絶対成長
人工癖化クロマグロの成長速度は,課目定開始時の解化後29B自(平均32.53m m TL)から解 化 後 110日自頃(平均307.84担mTL)まで速く,その後還くなったが,これは水温の低下と関 係、が深いものと考えられる。すなわち,成長速度が低下し始める水温域は22...23tで,これは 第 I章で述べたように産卵水温の下限に近い。また,本研究所が串本海域で養成しているクロマ
グロも,水温が 20t以下になると摂餌が不活発になることが経験的に知られている。
魚体各部の成長では 摂径の成長度がやや早い時期に緩やかになったが,他の部位は全長と良 く似た伸びを示した。体重の増加は,測定開始時から癖化後 70日目まで指数関数的に増加し続
‑78‑
宮下:クロマグ、ロの種苗生産に関する研究
け,全長と間様に鮮化後 110日目以後はやや増加速度が還くなった。
(2)相対成長
多くの魚体各部の体長 (BL)に対する比率は80"'"'100mmBLで一定になった。これは解化後 45日目頃に当たるが,このステージで成長様式の変化が認められるa すなわち, 80"'"'100 m m BL前後で魚体の多くの部位に成長屈折点が認められ,魚体各部のBLに対する比率は 100mm BL以後ほぼ一定となったむ
また,瀕定期間中を通じて等成長を示していた全長,尾叉長,
J I I
門前長に加えて, 100mm BL 以後は,頭長,上顎長,頭高,体高が等成長を示し,諜定部{立の半数が等成長を示すようになる。従って, 80"'"'100mm BLが大きな形態発育の変化点であることが明らかとなったQ
( 3 )
外部形態の特徴渡辺は,稚魚の定義を第2背鰭および瞥鰭とそれぞれの各離鰭を連ねていた鰭膜が消失し,各 離鰭が独立するまでで、の期間としている1ω矧9初7ヘ今田観察された鰭膜の消失,小離鰭の独立および尾 柄主隆起縁の形成は, 100mm BL前後に認められた。また,第EおよびN章で述べるように,
筋肉や擦の発達における成長屈折点および遊泳行動の変化など,多くの形態学的行動学的変化が この時期に認められた, さ ら に , 前 述 の よ う に 体 各 部 の 相 対 成 長 に お い て , 成 長 屈 折 点 が 80"'"'100mm BLに集中したことなどから,この体長が稚魚から若魚への移行期にあたるものと 考えられる。
( 4 )
成魚との比較本実験での瀕定最大値体における体長に対する全長,尾叉長,
J I I
門前長,頭長,吻長,上顎長 および尾柄高それぞれの比率は, 1,000"'"'2,000 m m BLの未成魚および成魚の比率にほぼ等しかっ た。本実験で,ほとんどの部位のBLに対する比率がほぼ一定となったのが200"'"'250m m BLで あり (Fig.m ‑ l
,l 12),肥満度は250mmBL付近で最大を示した。さらに, 200mm BLには尾 柄高の成長屈折点がみられた。これにより 200"'"'250m m BL付近でも成長様式に変化があった ことが示唆される。渡辺は,マサパの若魚類の定義を魚体各部の相対比が成魚のそれとほぼ等し くなるまでの期間,ただし頭高,体高,頭幅,体揺を除くとしている附。この定義と,体側筋 の発達過程(第E章)および各鰭の発達過程と遊泳行動の変化(第N章)から, 200"'"'250mm BL付近のクロマグロは若魚から未成魚への移行期に当たると考えられる。(5)瞬
4
とから若魚類までの総括前項の解化から稚魚類までの結果と今回の結果をまとめたD
クロマグロの相対成長は,標準体長3.6mmから 343.5mmの関でどれもが4から 6個の成長屈 折点をもっ多棺アロメトリーであり,解化から稚魚期まで,および稚魚から若魚期までに得られ た棺対成長係数をそれぞれFig.
m
・16およびFig.m
・17に示した D 各部位の成長屈折点は, 3"'"'4 m m BL (頭長,吻長,6
良径,頭高,是摂高), 6"'"'8mm BL (全ての部位), 10"'"'16 m m BL (全ての部位),および80"'"'100m m BL (全長,尾叉長,紅門前長,頭長,吻長,
0
畏径,頭高,足柄 高)に集中していたロなお,初期飼育を調べた実験での20mmBL以上,および稚魚期以降を一一79一一
近大水研報 8号 (2002)
調べた実験での80mmBL以下の相対成長係数において,一致しない部位〈区門前長,頭高,
体高,足柄高〉がある。これは,別々に行った実験の後半および前端部分である故に生じた解析 の誤差であろうが,この間のデータを合わせて解析すれば,新たな成長屈折点が存在する可能性 がある。
Totallen紳
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Body length (mm)
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・17.Allome位Yof誼lePacific bluefin tuna on the 9 portions ofるody(金'Omjuvenileぉyoung).EE
,mitive gow註1;仁コ, isome匂;E
ヨ, negative gro同 L‑80‑
宮下:クロマグヨの種苗生産に関する研究
本研究の結果から得られた解化から若魚までの成長屈折点は,多くの部位で以上のように 4つ の 体 長 付 近 に 集 中 し て お り , そ れ ぞ れ , 前 期 仔 魚 か ら 後 期 仔 魚 へ の 移 行 期 flexion期, postflexionから稚魚への移行場,および稚魚から若魚への移行期に対応していた。これらの持期
は,それぞれ,鮮化後4 8目, 11から 17日巨, 20から 25日目,および45日目前後で、あった。
以上の相対成長を総括すると,頭部の各部位の体長比は,稚魚への移行期までに成魚の水準以 上に増加させ,以後 80""'100 m m
BL
まで減少し続けた後一定となった。なお,眼径のみは未成 魚に達してからもさらに減少し続けることが示唆された。一方躯間部では,H工円前長が稚魚への 移行期まで増加を続けて成魚の水準に達した後一定となるのに対し,体高は,稚魚への移行期に 成魚の水準に達した後 80""'100 m mBL
まで減少を続け,以後増加に転じて200mmBL
付近で 成魚の水準に戻った後一定となった。また,飼育観察の結果,解化後 10日自までの初期減耗に続いて, 10""'20巨自に共喰いの激化,
および解化後40
8
目以後に水槽壁への衝突死多発がそれぞれ観察され,大きな減耗期であるこ とを認めた。その結果,実験終了時の生存個体数は約 10尾となったa なお, postflexionから稚 魚前期にかけての共喰いは,マダイ74)やブリ ω など多くの魚種で認められる現象であるが,衝 突死は既往の種苗生産対象種では全く認められていない現象である。これらの減耗を訪捺するた めには,小型個体の隔離,大型水槽または大型生賛への移し替え,激突時の衝撃緩和対策などが,解化後 10および30日目頃からそれぞれ必要である。
m‑2.発育に伴う内部形態の変化
m‑2‑1.消化系の発達関
種苗生産における初期減耗を防除し,生残率を高めるためには,適正な餌料系列を設定する必 要がある口その基礎として,形態発育とともに泊化系の発達を把握することが重要で、ある。しか し,クロマグロの成長に伴う消化系の発達については,鮮化から体長 12m m (30日齢)までの 報告184)はあるが,一般的な種苗生産過程にわたる知見はないc そこで本研究では,解
f
とから体 長30m m (30自齢〉までの成長に伴う消化系の発達および消化酵素活性について検討した。m‑2‑1‑1.材料および方法 (1)供誌魚および餌曹法
1994年7月に近畿大学水産研究所大畠分室付近の海面絹生糞で養成していた7歳親魚から 自 然 産 卵 さ れ た 受 精 卵 を プ ラ ン ク ト ン ネ ッ ト で 回 収 し た 。 こ れ を 謹 上 の コ ン ク ヲ ー ト 水 増 (20""'60ぜ)に収容し, 30日間飼育した。組織学的観察に用いた供試魚の餌料系列および全長 の変動をFig.誼・18に示した。
(2)組織学的観察
治化系の発達を調べるために,鮮化後 12時間自から解化後30
8
eIまで毎日サンプリングした。供試魚はBou血液で4""'24時間国定後80%エタノール中で、保存した。保存したサンプノレをパラ
一一81一一