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古代イスラエル 宗教の源流
さて︑ J.P. ハ イヤト は 出 エ三上 ハ ︑一五・ ニ︑一 八・四︑などの﹁私の ノ あなたの父の神﹂に着目 し︑出 エジプトに
船 るモーセの宗教の神 ヤ " ウェ は実はモーセの
︑ヤ " ウェと一 ・族長 の神﹂は区別さるべきで︑ 出 エジプトは﹁・族長の 伸 ﹂の下に行われ︑後にシナイの神 ヤ " ウェ と岡 一 化されたとする 有 @ り 6 1 ︶ 力 な説がある︒ ゼ ーバスはこの同一化をミリア ム によるもの︵山エ一五・二 0 以下︶と推定する︒ ぃ づれにせよ︑﹁ 族
長の神﹂を崇拝する集団がエジプト脱出に於て ヤハウェを受容 し ︑市神を同一化したことは確か であろう︒この﹁ 族
長の神﹂は﹁ ヘ フル人の神﹂︵田エ三・一八︑五 ・ 三 ︑九・一︑一三︑一 0. 三︶と関係あるか
は ︑むしろ不自然であろう︒
この同一化によって︑初期イスラエル宗教の新 しい次元が開かれた︒ヤハウェは激怒する自然災 善神であり︑原始
的 審判の神である︒﹁族長の神﹂は約束の神︑ 導 きの神であった︒この市神が同一化されたので ある︒約束をもって
導く神が同時に恐るべき裁きの神となる時︑ そ の神はその民に対し倫理的吾ギ七をもって服従モ聖 求 する神となるであ
ろう︒ 織烈 ではあるが無原則で懇意的な意 ギ 心が ︑ 約束︵﹁ 乳と 蜜の流れる 地 ﹂︶によって方向性を 得るからである︒ こ ⑨ こに︑他の神々を一般的には容認するけれども︑ その崇拝者に対しては自分以外の神の崇拝を許 さない︑実践的唯一 神教が 成立する︒それは︑自然を支配し︑自然 力 を動員して自分の約束の民を敵から救い導く 救 済の神であり︑歴史 1 ある︒即ち︑﹁族長の神﹂の側から見れば︑ ヵ ナン聖明 の エルと同一化されることによって ︑創 造や秩序などそれま
で 持たなかった異質な属性を与えられ︑沃地に 於 てもその重要性を保持し続け得た︑ということ であり︑ エ ルの側か
ら 見れば︑﹁族長の神﹂との同一化によって ︑神 話 的な高座から下降して︑約束と導きの神であ る ﹁族長の神﹂固有
の 性質を付与され︑族長氏族の神となった︑とい うことである︒異質な神が結合することによっ て 質的な展開を遂げ
る ︑いわば 神 観の弁証法的発展が起こったので ある︒
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︵ 5 ︶ 屈 ・毛色曲ヨ い ココ ‑0 つ ・ ユ ︵・の・のの1 0 年 証 ︵ l ︶ M. ウヱ パーコ古代ユダヤ教 ニ ー︑内田芳明 訳 ︑みすず書房︑一九六一年︑一九 01 二三八頁︑ 他 ︒ の神である︒こうしてモーセの宗教が成立したの である︒ この
ヤウェ
がカナンに入り︑エルと同一化され た 事情は ︑ 既にエルも ヤ " ウェ も共に﹁族長の 神 ︒ 一 として信ぜら れていた︑という事実を考えれば︑一層よく 理 解されよう︒そしてパレスチナの諸都市によって 圧迫されていた小家 鮨畜 飼育︵貧農も台め︶部族にとって ︑出 エジプ ト 集団によってもたらされた ヤ @ ウェ による ヱジ プト支配からの解放 の 伝承は︑まさに福音として11エジプトは パレ スチナ諸都市の支配をも︑当時︑狙っていた 並々ならぬ意義を ︵ れ ︶ もった︑と考えられる︒
こうした動的な背景をもった ヤ ︒ウェ と エルとの
ことができよう︒
既述の如く シケム に於て﹁族長の神﹂と エ ル と が 同一化され︑ ィスラエ ル族によって崇拝され ていた
葡
三三・二 0 ︶︒次いでこの シケム に於て︑エジプト脱出 集団によって持ちこまれた ヤ ︒ウェが︑シケ ム の イスラエル族の神と 同一化され︵ コ シュ二四 ま早 ︶︑この新たなダイブ︑ ︐ズム の下に︑小家畜飼育︵貧農を含む︶部族が ︑都市貴族及び富農 からの従属を脱して︑彼らに対するいわば抵抗 組織として︑シケ ム に於てイスラエル支族の ヤハ ウェ宗教連合体を形への登場を見るのである︒そして宗教史の舞台で は ︑都市を中心に発
イスラエルの神 ヤ " ウェ の対抗神として登場する ことになる︒
古代イスラエル 宗教の源流
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