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電材加工事業においては、スマートフォン等の小型高性能電子 機器に対応した圧延銅箔の開発、半導体用ターゲット材の先端 ラインシェア獲得等、成長分野を対象とした製品開発と市場の 創出を進め、収益力の向上を図ります。これらの製品はリーマ ンショックの影響により一時的に市場が縮小しましたが、再び拡 大基調にあります。同事業は、その高い世界シェアと製品開発 力から、市場の拡大および新たな需要に迅速に対応することに より、そのメリットを最大限享受できるポジションにあります。

 また、独自に開発した無電解めっきによる半導体ウェハーへの UBM(半導体実装用の電極接合層)形成サービスや、ハイブリッ ド車・電気自動車等の次世代自動車の普及に伴い、急速な需要 の高まりが予想される車載用リチウムイオン電池正極材の事業 化を推進し、将来のさらなる成長を目指します。

圧延銅箔

製品名 世界シェア

(2009年現在) 一次用途 圧延銅箔 1位 75% フレキシブル回路基板 電解銅箔 3位 12% プリント回路基板 半導体用ターゲット 1位 60% CPU、メモリーチップ等 ITO(FPD*1用)ターゲット 1位 45% 透明導電膜

磁性材ターゲット 2位 30% ハードディスク等 コルソン合金 (C7025) 1位 40% リードフレーム、コネクター チタン銅 1位 60% 高級コネクター等 りん青銅 1位 19% *2 コネクター、電子部品用ばね

■ 主な電材加工製品

*1 FPD:フラットパネルディスプレイ *2 アジアシェア

経営情報

36 取締役および監査役 38 コーポレート・ガバナンス 41 社会・環境への取り組み(CSR)

取締役および監査役

(2010年7月1日現在)

代表取締役会長 西尾 進路

代表取締役社長 社長執行役員 高萩 光紀

取締役 副社長執行役員 平井 茂雄

統合推進部・企画1部総括、

財務IR部管掌

取締役 常務執行役員 山縣 由起夫

監査部管掌

取締役 木村 康

JX日鉱日石エネルギー(株) 代表取締役社長 社長執行役員

取締役 松下 功夫

JX日鉱日石エネルギー(株) 代表取締役 副社長執行役員

取締役 古関 信 JX日鉱日石開発(株)

代表取締役社長 社長執行役員

取締役 岡田 昌徳 JX日鉱日石金属(株)

代表取締役社長 社長執行役員 取締役 常務執行役員

加賀美 和夫

総務部管掌

取締役 常務執行役員 内島 一郎

統合推進部・企画1部管掌

取締役 常務執行役員 川田 順一

CSR推進部・法務部管掌、

法務部長委嘱 取締役 専務執行役員 杉内 清信

企画2部総括、経理部管掌

社外取締役 庄山 悦彦

2009年 (株)日立製作所 相談役(現職) 2006年 (株)日立製作所

代表執行役 執行役会長 兼 取締役

社外取締役 高村 壽一

2008年 武蔵野大学 名誉教授(現職) 1998年 武蔵野女子大学 (現武蔵野大学) 現代社会学部教授 1991年 (株)日本経済新聞社

論説委員

社外取締役 阪田 雅裕

2006年 弁護士登録(現職) アンダーソン・毛利・友常 法律事務所顧問(現職) 2004年 内閣法制局長官

社外取締役 小宮山 宏

2009年 (株)三菱総合研究所 理事長(現職) 2005年 東京大学総長 1988年 東京大学

工学部化学工学科教授

常勤監査役 伊藤 文雄

常勤監査役 田渕 秀夫

社外監査役 藤井 正雄

2003年 弁護士登録(現職) 1995年 最高裁判所判事

社外監査役 渡辺 裕泰

2004年 早稲田大学大学院 ファイナンス研究科教授 (現職)

2002年 国税庁長官

社外監査役 浦野 光人

2007年 (株)ニチレイ 代表取締役会長(現職)

社外監査役 春 英彦

2002年 日本銀行政策委員会 審議委員

2000年 東京電力(株)代表取締役 副社長

コーポレート・ガバナンス

JXホールディングスは、エネルギー・資源・素材における創造と革新を通じて、持続可能 な経済・社会の発展に貢献することがJXグループに課せられた使命であると自覚し、また、

あらゆる事業活動において公正で責任ある企業行動を実践しつつ、企業価値の最大化を図 ることが重要であると認識しています。

 当社においては、グループ一体となった成長戦略の展開と環境変化に即応した事業遂行 のために、迅速かつ機動的な意思決定と業務執行を推進することに加えて、すべてのステー クホルダーからの信頼と負託に応えるべく、経営の健全性と透明性の確保に努めることを コーポレート・ガバナンスの基本的な考え方とします。

コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方

JXホールディングスは、持株会社として、中長期のグループ戦略の策定とこれを実現するた めの経営資源の戦略的な配分に注力するとともに、当社のもとに、石油精製販売事業会社

「JX日鉱日石エネルギー」、石油開発事業会社「JX日鉱日石開発」、金属事業会社「JX日鉱 日石金属」を置き、これらの中核事業会社がグループの各事業の推進を担う体制を構築して います。

コーポレート・ガバナンス体制の状況

会社の機関構成

株主総会

JXホールディングス

(議長:代表取締役会長)取締役会

16 名 うち社外取締役 4 名

6 名 うち社外監査役 4 名監査役会

報酬諮問委員会

(議長:社外取締役)

会計監査人

中核事業会社

JX 日鉱日石エネルギー JX 日鉱日石開発 JX 日鉱日石金属 その他グループ会社 代表取締役会長

社長執行役員

(代表取締役社長)

副社長執行役員 専務執行役員 常務執行役員 中核事業会社の社長等

執行役員 経営会議 業務執行

(内部監査部門)監査部 経営管理

内部監査

監査役の選任・解任 会計監査人の

選任・解任 取締役の選任・解任

執行役員の選任・解任

監視・監督 監査

監査 答申

諮問

会計監査

取締役会は、「取締役会規則」に基づいて、原則として毎月1回開催し、十分な審議を経て重要 な業務執行を決定するとともに、職務の執行状況について取締役から報告を受けています。

 取締役の任期は1年とし、毎年、株主総会において信任を受けることとします。また、取 締役16名のうち、高い見識と豊富な経験を持つ社外取締役4名を選任することで、経営 に対する客観的観点からの監督を強化しています。加えて、中核事業会社の社長を当社の 取締役とし、当社取締役会において、経営計画や中核事業会社の業務執行案件について、

グループ一体となった審議・決定を行っています。また、社外取締役をサポートする体制 として、取締役会事務局である「法務部」から社外取締役に対して、取締役会の付議事項に 関する事前説明を行っています。

 なお、取締役・執行役員の報酬等にかかる決定プロセスの透明性・客観性を担保するため、

取締役会の諮問機関として、「報酬諮問委員会」を設置しています。

取締役会

氏名 役職・経歴等 当該社外取締役を選任している理由

庄山 悦彦 (株)日立製作所相談役 長年にわたり(株)日立製作所の経営の任にあたり、会社経営において、高い見識と豊 富な経験・確固たる実績を有していることから、当社の経営に対して指導・助言を行う ことができ、あわせて、独立した客観的な観点から、経営の監督を行うことができると 判断したため。

高村 壽一 武蔵野大学名誉教授 (株)日本経済新聞社において理事、論説委員等を歴任し、その後は武蔵野女子大学(現 武蔵野大学)で教鞭をとるとともに、産業構造審議会の繊維部会および石炭部会の委 員を務める等、高度の専門的知識および経営に関する高い見識を有していることから、

当社の経営に対して指導・助言を行うことができ、あわせて、独立した客観的な観点か ら、経営の監督を行うことができると判断したため。

阪田 雅裕 弁護士、元内閣法制局長官 長く大蔵省に勤務し、また、内閣法制局長官等の要職を歴任しており、行政・法制面に おける豊富な専門知識と経験を有していることから、当社の経営に対して指導・助言を 行うことができ、あわせて、独立した客観的な観点から、経営の監督を行うことができ ると判断したため。

小宮山 宏 元東京大学総長 化学システム工学、機能性材料化学および地球環境工学を専門とし、東京大学にお いて長く教育・研究に携わり、また、同大学の総長を務める等、高度の専門的知識と 大学経営における豊富な経験を有していることから、当社の経営に対して指導・助言を 行うことができ、あわせて、独立した客観的な観点から、経営の監督を行うことができ ると判断したため。

社外取締役

業務執行に関する重要事項の決裁を行うため、社長決裁にあたっての協議機関として経営 会議を設置し、定期的(原則、隔週)に開催しています。経営会議では、当社および中核事 業会社の経営陣による集団的な検討・討議を経て、適正かつ効率的な意思決定を行います。

経営会議

監査役の総数(6名)の過半数(4名)を高い見識と豊富な経験を持つ社外監査役とすること で、会社法制のもとにおいてその権限が強化・拡充されてきた監査役(会)による取締役の 職務執行の監査の実効性を確保する体制を築いています。監査役は、取締役会や経営会議 等の重要会議に出席し、報告を受け、必要に応じて意見を述べています。また、当社監査役 の一部が中核事業会社の監査役を兼任することで、グループ全体の効率的な監査を実施す る体制を築いています。

 監査役は、代表取締役等と定期的に協議を持ち、会計監査人および内部監査を担う「監 査部」と緊密な連携を保っています。また、各取締役および各部門から業務執行状況につい て定期的に報告を受けるほか、法令違反行為が生じた場合には迅速に報告を受けることとし ています。

 当社は、社外監査役を含む全監査役による監査機能を充実させるため、執行部門から 明確に独立させた「監査役事務室」を設置し、専任スタッフを配置して監査役の職務を補助 しています。監査役事務室に所属する従業員の評価、異動等の人事処遇は、常勤監査役と の事前の協議を経て決定しています。また、社外監査役をサポートする体制として、取締役 会事務局である「法務部」から社外監査役に対して、取締役会の付議事項に関する事前説明 を行っています。

監査役(会)

氏 名 役職・経歴等 当該社外監査役を選任している理由

藤井 正雄 弁護士、元最高裁判所判事 長く裁判官を務め、大阪高等裁判所長官や最高裁判所判事を歴任する等、司法面にお いて豊富な専門知識と経験を有しており、客観的かつ独立した公正な立場に立って当 社の取締役の職務の執行を監査することができると判断したため。

春 英彦 元日本銀行政策委員会

審議委員 長く東京電力(株)に勤務し、また、日本銀行政策委員会審議委員を務め、企業経営・金 融政策面において豊富な専門知識と経験を有しており、客観的かつ独立した公正な立場 に立って当社の取締役の職務の執行を監査することができると判断したため。

渡辺 裕泰 早稲田大学大学院

ファイナンス研究科教授 大蔵省において国税庁長官等の要職を歴任し、その後は早稲田大学大学院および東 京大学大学院で教鞭をとり、高度の専門的知識および経営に関する高い見識を有し ており、客観的かつ独立した公正な立場に立って当社の取締役の職務の執行を監査 することができると判断したため。

浦野 光人 (株)ニチレイ

代表取締役会長 長年にわたり(株)ニチレイの経営の任にあたっており、会社経営の高い見識と豊富な 経験、確固たる実績を有しており、客観的かつ独立した公正な立場に立って当社の取 締役の職務の執行を監査することができると判断したため。

社外監査役

当社成立の日(2010年4月1日)から最初の定時株主総会終結の時までの取締役および監 査役の報酬等の額(総額の上限)は、次のとおりです。

(1) 取締役の報酬等の総額は、1事業年度につき11億円以内とする(ただし、使用人(従業員)

兼務取締役の使用人分の給与および賞与は含まないこととする)。

(2) 監査役の報酬等の総額は、1事業年度につき2億円以内とする。

役員報酬

「コーポレート・ガバナンス報告書」を下記よりダウンロードできます。

http://www.hd.jx-group.co.jp/ir/system/governance.html