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ホワイトボードのアイデアスケッチをデジタル 化 する

私は会議でホワイトボードを使うのが大好きです。頭にひらめいた ことを即座に口に出しながら、まだまとまっていないアイデアの断片 をガンガン書いていきます。くだらないこともミラクルな思いつきも、

区別なくとにかく書きまくっていくうちに1つの企画が浮かび上がっ てくる。そんなプロセスが楽しくてたのしくて仕方ありません。

ちょっと賢いホワイトボードには、書いたものをコピーしてくれる 機能が付いています。でも、これはあくまで紙。アナログで持って 帰っちゃダメですよね。ここでもiPhoneに活躍してもらおうと思いま す。用意するアプリは「Whiteboard Capture Pro」(450円)です。使い 方はとても簡単。先のDocScannerと同様にiPhoneのカメラでホワイ トボードを撮影するだけです。

Whiteboard Capture Proを起動すると、2つのフォルダーが出てき ます。[Most Recent]と[Default Group]ですね。ここで右下の[+]を タップして、新しいフォルダーを作っておくのがおすすめです。名前 はもちろん、ホワイトボードを使った会議の議題やプロジェクト名で す(画面7)。

フォルダーができたら、これから撮影する画像を保存するフォル ダーを選んで左下の[カメラ]アイコンをタップします。[Take a

ホワイトボード撮影アプリWhiteboard Capture Pro ビジネス/450円(iPhone)

メール送信機能を使ってEvernoteに画像を保存しよう。

【画面7】撮影した画像を保存

するフォルダーを作る(左)。

【画面8】コントラストの調整

が終わったら[Save]をタップ して保存(右)。

Photo]を選べば撮影開始。ホワイトボード全体が入るようにして シャッターを切ります。うまく撮れたら[Use]を、撮り直したい場合 は[Retake]をそれぞれタップします。[Use]を選んだ場合は、撮影し た画像をさらに見やすくするためにコントラストの自動調整がはじま ります。下にあるバーを左右に動かすことで手動での調整もOK。背 景と文字がいいバランスになるように最適なポイントを探してみてく ださい。

コントラストの調整は画像を保存したあとでもできます。撮影した 画像を表示させて右上の[Edit]をタップすると、調整バーが出てきま す。このあたりがホワイトボード専用アプリならではのうれしい機能 ですね。

調整が終わったら右上の[Save]をタップして画像を保存します(画 面8)。フォルダーに戻って取り込んだ画像を選び、左下の[四角+矢 印]アイコンをタップすると[Email]というボタンが出てきます。この アプリはEvernoteとの連携機能がありません。そこで、メール送信 を使ってEvernoteに送ってみます。このやり方は、メール送信機能 があるアプリすべてに使えるので、覚えておくと便利です。

まずは送信アドレスの準備から。iPhoneアプリのEvernoteを立ち 上げます。右下にある[同期]アイコンをタップして[同期]画面を表示 します。[Evernoteのメールアドレス]をタップすると、「ユーザー名.英 数字@m.evernote.com」というアドレスが出てきます(画面9、10)。こ のアドレス宛てにメールを送ると、自分のEvernoteにその内容が登 録されるという、めちゃくちゃ便利なものなんですね。

その下の[連絡先に追加]をタップすると、このアドレスが登録され た新規連絡先が作成されます。そのまま[完了]をタップして連絡先 を閉じます。

では、再びWhiteboard Capture Proに戻りましょう。先に撮影した

画像を表示させて左下の[四角+矢印]アイコンをタップします。

[Email]を選んで[To:]に「ev」と入れてみてください(画面11)。「Eva」

なんていう名前の人を連絡先に登録していなければ、いちばん上に

[Evernote アップロード]という宛先候補が出ているはずです(画面 12)。これをタップすれば先のEvernote登録用のアドレスが入ります。

次に件名[Subject:]ですね。ここが楽しいところですよ。まず、最 初から入っている「Untitled」を消してこの画像のタイトルを記入しま す。「新商品ブレスト」でいきますか。次に半角スペースを1つ入れて、

【画面9】Evernoteアプリの[同 期]画面で[Evernoteメールア ドレス]をタップ(左)。

【画面10】Evernote登録用のメー ルアドレスが表示されるので、下 にある[連絡先に追加]をタッ プし、そのまま[完了]をタップ してアドレス帳に追加しておこう

(右)。

【画面11】Whiteboard Capture Proで撮影した画像をタップして

[四角+矢印]→[Email]をタッ プ(左)。

【画面12】メール送信画面で[To:]

「ev」と入力するとEvernote 登 録 用アドレスが 表 示される

(右)。

「@」に続けてこの画像を入れたいノートブックの名前を書きます。た だし、すでにEvernote側に登録されているノートブック名にかぎりま す。順序としては、ホワイトボードをキャプチャーする前にEvernote 側で会議の議題やプロジェクト名を付けたノートブックを作っておく のがおすすめですね。「@企画会議」としておきましょうか。

さらに半角スペースを1つ入れて、今度はEvernoteで付けておきた いタグ名を「#」に続けて記入します。こちらも、ノートブックと同様 にあらかじめEvernoteに登録しておいたタグにかぎります。キャプ チャー前にEvernoteでタグ登録をすませておきましょう。第1章で解 説したとおり、Nozbeのプロジェクト名とコンテキスト名を入れてお くと便利ですね。ここではプロジェクト「企画会議」とコンテキスト

「idea」をタグに指定します。最終的にはこんな件名になりました(画 面13)。

新商品ブレスト @企画会議 #企画会議 #idea

さて、Evernoteにホワイトボードのキャプチャーが届いたかどうか

【画面13】Evernote登録メー ルは件名の付け方がポイント

(左)。

【画面14】正しく送信されたこ とをEvernoteで確認しておこう

(右)。

チェックしてみましょう。件名が正しく書かれていて、Evernoteにす でに登録されているノートブック名とタグ名が付いていれば、企画会 議というノートブックに「企画会議」「idea」の2つのタグが入った画 像が送られているはずです(画面14)。

残念ながら、このアプリではPDFではなくJPEGでの送信となって しまいます。アップデートでの対応を期待したいですね。

もう1つ、「White」というホワイトボードキャプチャー専用のアプ リがあります。

1,500円とかなり高額なため、おすすめとまではいかないのですが、

とにかく画質がキレイです。また、こちらはPDFかJPEGを選んで送 信できます。さらに、メニューには[Evernoteに投稿]が! と思いき や、何度送ろうとしてもアプリがクラッシュしてうまくいきません。

ここがしっかり動いてくれれば完璧なんですが。

また、先に紹介したDocScannerでもホワイトボードの撮影ができ ます。画質も問題ありません。ただ、個人的には、会議が終わって 人の入れ替えなどでバタバタしているなか、[エッジの修正]を行うの はちょっと面倒だと感じています。そのあたりが気にならなければ、

DocScannerを使ってみてもいいと思います。

最後にちょっとしたテクニックをひとつ。Evernoteにメールで送信 する際に、ノートブック名やタグ名を手打ちするのは面倒です。しか も、一字一句間違えないように打たないと、期待したとおりにノート が登録されません。そこで、iOS 4で使えるようになったユーザー辞 書を活用したいと思います。

画質のキレイさはピカイチ。PDFでの送信にも対応する「White」

ビジネス/1,500円(iPhone)

実は私はこちらを愛用しています。[Evernoteに投稿]がうまく動けば……。

設定から[キーボード]→[ユーザー辞書を編集]と進み、右上の[+]

を押して[単語]にノートブック名やタグ名を、[よみ]に簡単に打てる 文字列を登録します。先の例で使ったものを登録するなら、

「@企画会議:きか」

「#idea:あい」

のようになりますね。これで入力の手間はかなり軽減されます。

iOS 4にアップデートしていない場合は、[連絡先]に読みと単語を登 録すれば同様の使い勝手が得られます。iOS 4のユーザー辞書と同じ ような感覚で登録できる「辞書登録 Plus」(230円)などのアプリを使 うのもおすすめです。

ちょっとしたことですが、こういう作業が手軽にできるかどうかが 今後に響いてきます。努力や根性論は継続の敵です。できるだけ楽 して続けられるようにすること、作業よりもアイデアに集中すること こそ、クリエイティブな仕事術だと思います。