4. LNG 基地の運用状況
4.2. 運用ルール
4.2.1. ベルギー
出所)Fluxys (2017)
http://www.fluxys.com/belgium/en/Services/LNGTerminalling/TerminallingModel/~/media/Files/Servic es/LNG%20Terminalling/Model/20171220_LNGTerminallingProgramme-EN.ashx
図 25 Zeebrugge LNG基地におけるLNG払い出しのイメージ
出所)Fluxys (2017)
http://www.fluxys.com/belgium/en/Services/LNGTerminalling/TerminallingModel/~/media/Files/Servic es/LNG%20Terminalling/Model/20171220_LNGTerminallingProgramme-EN.ashx
図 26 Zeebrugge LNG基地におけるLNG気化サービスのイメージ
タンクの貯蔵期間として「潮」としている背景には、河口のすぐ外にあるZeebrugge港周 辺は干満による潮の流れが速く、潮の流れが速い時間帯には着桟ができないことが挙げら
れる。Zeebrugge基地では、潮が止まる満潮もしくは干潮のタイミング(1日1日4回)に
のみ入港可能になることから、40連続潮とは、約10日を意味している。なお、約10日と いう期間が決められた理由として、気化能力と、着桟する船のタンクの貯蔵容量、着桟頻度
を考えた結果である。
すなわち、ベルギーでは、1スロットが、受入・貯蔵・気化・払出のパッケージとなってお り、サービス利用期間は約10日である。また、パッケージの対象外であるLNGのリロー ディングを行う際は、基地事業者が別途提供しているadditional serviceを購入し、パッケ ージサービスとして購入した貯蔵分を再輸出することとなる。
利用希望者が140,000㎥以上の貯蔵容量が必要な場合は、GIEのホームページ7やFluxys のLNG terminalのAvailable Terminal Capacity8で公表されているLNGのストック情 報を見て、自分で判断して申し込む。
4.2.1.2. 利用者の受入ルール
Zeebrugge基地では3社(Eni, EDF, Engie)の長期契約者がほとんどのスロットを利用し
ており、まずは長期契約者分だけの年間利用計画を毎年9月に作成する。次に、この利用計 画に基づいて毎月2か月先までの詳細な着桟計画を基地事業者が策定する。
月間の着桟計画が策定された段階で、2ヶ月先までのスロットの空き日がわかるため、これ を一次短期利用権として図 27のようにHP上で公開する。
出所)Available terminalling capacity (Fluxys, 2018年2月5日時点のHP)
http://www.fluxys.com/belgium/en/services/lngterminalling/terminallingreserving/freesl ots/freeslots-overview.aspx
図 27 ベルギーの基地オペレーターが公表している桟橋の空き状況
( Zeebrugge基地:2018年2~4月)
7 http://www.gie.eu/index.php/maps-data/gle-transparency-template
8
http://www.fluxys.com/belgium/en/Services/LNGTerminalling/TerminallingReserving/TerminallingRes erving
2次市場の空き状況 1次市場の空き状況
一次短期利用権を獲得したい潜在利用者は図 27 のFluxys LNGをクリックし、以下のフ ォームから申し込みを行う。なお、一次短期利用権用のスロットは、凡そ月 1~2 スロット で年間12スロット程度になる。
出 所 ) http://www.fluxys.com/belgium/en/FreeSlots/Inquiries?serviceId={25D51438-C8E9-44EC-B7AF-9069B30F565F}
図 28 Zeebrugge LNG基地の一次使用権獲得意思表明用の連絡メールのフォーム
二次使用権については、利用日の20日前までには長期契約者及び一次使用権者からリリー スされ、10日前までにはFluxysからリリースされる。以下の図のように利用権保持者が記 載されているため、このリンクをクリックすると図 29のフォームに飛び、このフォームに 希望内容を記入し、送信することで、申し込みが完了する。
出所)http://www.fluxys.com/belgium/en/FreeSlots/Inquiries?serviceId={DAB93A38-A795-48CB-92DD-52D058B74018}
図 29 Zeebrugge LNG基地の二次使用権獲得意思表明用の連絡メールのフォーム
4.2.1.3. 設備余力が不足した時の対応
短期の一次使用権者あるいは二次使用権者がスポットで LNGをタンクに入れて、10 日間 で払い出せなかった場合、タンクオーバーを発生させないよう、基地事業者は強制的に当該 LNGを気化し払い出すことになっている。これは短期契約である一次使用権者あるいは二 次使用権者よりも、長期契約者の方がターミナルの運用上優先順位が高いためである。なお、
一次使用権者あるいは二次使用権者のLNG船が着桟してから10日間経過後、長期契約者 がタンクの貯蔵容量を使わない場合には、当該一次使用権者及び二次使用権者は追加料金 を払ってタンクを利用することもできる。
また、ベルギーにも地下貯蔵設備はあるが、それを使うかどうかは、商業的な判断である。
Zeebrugge基地は、基本的に国内へのガス供給の供給安定性を担保する機能はないが、タン
クが空いている限り、LNGの貯蔵を認めている。