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作成できる Snapshot ペア数の計算方法

ドキュメント内 Copy-on-Write Snapshotユーザガイド (ページ 36-40)

2. 計画と設計

2.2 Copy-on-Write Snapshot 操作の要件

2.2.1 作成できる Snapshot ペア数の計算方法

1 つのストレージシステムで作成できる Snapshot ペア数は、差分テーブル数、仮想 VOL 管理領域の 共用メモリ容量、またはペアテーブル数によって決まります。差分テーブル数、仮想 VOL 管理領域 の共用メモリ容量、またはペアテーブル数から、作成できる Snapshot ペア数をそれぞれ計算しま す。3 つの計算結果を比較して最も小さい値が、そのストレージシステムで作成できる Snapshot ペ アの最大数です。ただし、ストレージシステム内に Dynamic Provisioning 用のボリュームが作成さ れている場合は、計算結果よりも少ない数の Snapshot ペアしか作成できないことがあるので、注意 してください。

次に、差分テーブル数、仮想 VOL 管理領域、またはペアテーブル数の容量に基づいて、作成できる Snapshot ペア数を計算する方法を説明します。

2.2.1.1 差分テーブル数に基づいて Snapshot ペア数を計算する

1 つのストレージシステムで使用できる差分テーブルの最大数は、共用メモリを増設している場合 は 26,176、104,768、または 209,600 枚です。

36 計画と設計

共用メモリと差分テーブル数の表を次に示します。

表 2-4 : 共用メモリと差分テーブル数

増設共用メモリ 差分テーブル数

Base(増設共用メモリなし) 26,176 Extension 1 104,768 Extension 2 209,600

作成できる Snapshot ペア数を計算するには、Snapshot ペアに必要な差分テーブル数を計算し、ス トレージシステム全体の差分テーブル数と比較します。なお、VSP では、Snapshot 以外にも次のプ ログラムプロダクトが差分テーブルを使用します。

• ShadowImage

• ShadowImage for Mainframe

• Compatible FlashCopy® V2

• Volume Migration

同じストレージシステムで、Snapshot 以外に上記のプログラムプロダクトを使用している場合、ス トレージシステム全体の差分テーブル数から、上記のプログラムプロダクトのペア(Volume Migration の場合は移動プラン)で使用している差分テーブル数を差し引いた数が、Snapshot ペア で使用できる差分テーブル数になります。

ShadowImage、ShadowImage for Mainframe、Compatible FlashCopy® V2、または Volume Migration に必要な差分テーブル数の計算方法については、それぞれのプログラムプロダクトのマニュアルを ご覧ください。

次に、Snapshot ペア 1 つあたりに必要な差分テーブル数の計算方法を示します。

↑((X) ÷ 256) ÷ (Z)↑

(X):ボリュームの容量(キロバイト)

(Z):1 つの差分テーブルが管理できるスロット数(639 × 32)

↑:小数点以下の端数を切り上げることを示します。

ボリュームの容量(上記の式の(X))が 16 GB(16,777,216 kB)の場合、Snapshot ペア 1 つあたり の差分テーブル数は次のように計算できます。

計算例

(16,777,216 ÷ 256) ÷ (639 × 32) = 3.19523

3.19523 の小数点以下の端数を切り上げると 4 となり、Snapshot ペアを 1 つ作成するために差分 テーブルが 4 必要であることがわかります。

差分テーブルが 26,176 枚のストレージシステムで、Copy-on-Write Snapshot 以外のプログラムプ ロダクトが差分テーブルを使用していないと仮定すると、Copy-on-Write Snapshot が使用できる差 分テーブルは 26,176 枚です。1 ペアあたり差分テーブルを 4 枚必要とする Snapshot ペアを作成す る場合、26,176÷ 4 = 6,544 となるため、作成できる Snapshot ペアの最大数は 6,544 です。

2.2.1.2 仮想 VOL 管理領域の共用メモリ容量に基づいて Snapshot ペア数を計算する

仮想 VOL 管理領域は、次の 2 要素から構成されています。

• プール関連付け情報

計画と設計 37

• プール管理ブロック

仮想 VOL 管理領域の共用メモリは、増設の状況によって次の表のとおり異なります。

表 2-5 : 仮想VOL管理領域用の共用メモリの増設

増設状況 共用メモリの容量

Snapshot 751,619,276 バイト Snapshot Extension 1 4,294,967,296 バイト

1 つのストレージシステムで作成できる Snapshot ペアの最大数の計算方法を次に示します。

Snapshot ペアの最大数 = プライマリボリュームの容量の合計(キロバイト)÷{↑(プライマリボ リューム 1 個あたりの容量(キロバイト)÷524,288)↑×524,288}

524,288:プール関連付け情報がプライマリボリュームの容量を管理する単位(キロバイト)

↑:小数点以下の端数を切り上げることを示します。

注意事項:プール関連付け情報は、プライマリボリュームの容量を 524,288 kB 単位で管理します。

プライマリボリュームの容量の合計の計算方法を次に示します。

プライマリボリュームの容量の合計 = ↑(S1 ÷ 8,736 )↑ × 2,048 × 256 S1:プール関連付け情報の共用メモリ容量(バイト)

8,736:プール関連付け情報の 1 テーブルあたりの容量(バイト)

2,048:1 テーブルのプール関連付け情報で管理できるプライマリボリュームのスロット数 256:1 スロットの容量(キロバイト)

↑:小数点以下の端数を切り上げることを示します。

S1(プール関連付け情報の共用メモリ容量)の計算方法を次に示します。

S1 = S – S2

S:仮想 VOL 管理領域全体の共用メモリ容量(バイト)

S2:プール管理ブロックの共用メモリ容量(バイト)

留意事項:

• プール関連付け情報およびプール管理ブロックの容量は、[C.O.W. Snapshot]画面で確認するこ ともできます。

• 仮想 VOL 管理領域全体の共用メモリ容量については、「表 2-5 仮想 VOL 管理領域用の共用メモリ の増設」を参照してください。

S2(プール管理ブロックの共用メモリ容量)の計算方法を次に示します。

S2 = ↑[{(Y ÷ 256) × 32} ÷ 8,640]↑ × 8,736 + ↑{(Y ÷ 256) ÷ 270}÷ 2048↑× 8,736 Y:プール VOL の容量の合計(キロバイト)

256:1 スロットの容量(キロバイト)

32:1 スロット分のプールを管理するために必要なプール管理ブロックのテーブルの容量(バイト)

8,736:プール管理ブロックの最小ブロックのサイズ(バイト)

38 計画と設計

8,640:プール管理ブロックのデータサイズ(バイト)

↑:小数点以下の端数を切り上げることを示します。

P(プールの総容量)の計算方法を次に示します。

P = Y

注意事項:プールの使用量を計算するときは、次のことに注意してください。

• Copy-on-Write Snapshot は、スナップショットデータをプールにコピーする際、常に 256 kB 単 位でプールの容量を消費します。スナップショットデータの容量が 256 kB より少なくても、

プールの使用量は 256 kB 消費されます。

• スナップショットデータをプールに連続して格納する場合は、スナップショットデータの容量と プールの使用量の値は、ほぼ同じになります。ただし、スナップショットデータをランダムに格 納する場合は、スナップショットデータの容量よりも、プールの使用量が大きくなります。

仮想 VOL 管理領域全体の共用メモリ容量(上記の式の S)が 716MB(751,619,276 バイト)、プール VOL の容量(上記の式の Y)が 4TB(4,294,967,296 kB)、プール VOL が 100 個、プライマリボリュー ム 1 個あたりの容量が 10GB の場合、1 つのストレージシステムで作成できる Snapshot ペアは次の ように計算できます。

計算例

P = 4,294,967,296

S2= ↑ [{(4,294,967,296 ÷ 256) × 32} ÷ 8,640 ↑× 8,736 + ↑ [{( 4,282,451,296 ÷ 256) ÷ 270} ÷ 2,048 ] ↑ × 8,736

= ↑ 62,137.837... ↑× 8,736 + ↑ 30.340... ↑× 8,736 = 62,138× 8,736 + 31 × 8,736 = 543,108,384

S1 = 751,619,276 – 543,108,384 = 208,510,892

プライマリボリューム の容量の合計( kB ) = ↑ (208,510,892 ÷ 8,736) ↑ × 2,048 × 256 =

↑ 23,868.005... ↑ × 2,048 × 256 = 23,869 × 2,048 × 256 = 12,514,230,272 Snapshot ペアの最大数は次のように計算できます。

Snapshot ペアの最大数 = 12,514,230,272 ÷ [ ↑ { (10 × 1,024 × 1,024) ÷ 524,288} ↑

× 524,288] = 12,514,230,272 ÷ 10,485,760 = 1,193

以上の計算結果から、作成できる Snapshot ペアの最大数は、1,193 となります。

共用メモリの増設状況に対応するプール容量と作成可能なプライマリボリュームのおおよその容量 を次の表に示します。なお、実際に作成可能なプライマリボリュームの容量は、既に示した計算方 法に基づいて計算してください。

表 2-6 : 共用メモリの増設状況に対応するプール容量と作成可能なプライマリボリュームの容量

共用メモリの増設 状況

プール容量(GB)

2,048 4,096 6,144 8,192 10,240 12,288 14,336 20,480 30,720

Snapshot 26

(TB)

11

(TB)

- - - - - - -

Snapshot Extension

224

(TB)

209

(TB)

194

(TB)

179

(TB)

163

(TB)

148

(TB)

133

(TB)

88(TB) 12

(TB)

凡例

-:該当するボリュームなし

計画と設計 39

2.2.1.3 ペアテーブル数に基づいて Snapshot ペア数を計算する

ペアテーブルとは、Compatible FlashCopy® V2 リレーションシップまたは Snapshot ペアを管理す るための制御情報を格納するテーブルです。Compatible FlashCopy® V2 リレーションシップまた は Snapshot ペアを 1 つ作成するために、それぞれ 1 枚のペアテーブルが必要になります。

1 つのストレージシステムで使用できるペアテーブルは、最大 1,048,575 枚です。

VSP でペアテーブルを使用するプログラムプロダクトは、Compatible FlashCopy® V2 および Copy-on-Write Snapshot です。そのため、Compatible FlashCopy® V2 を使用している場合は、ストレー ジシステム全体のペアテーブル数から、Compatible FlashCopy® V2 リレーションシップが使用して いるペアテーブル数を差し引いた数が、Snapshot ペアで使用できるペアテーブル数になります。

Compatible FlashCopy® V2 リレーションシップが使用しているペアテーブル数、つまり作成済みの Compatible FlashCopy® V2 リレーションシップ数の確認方法については、Compatible FlashCopy®

ユーザガイド(Compatible FlashCopy® V2, Compatible FlashCopy® SE)をご覧ください。

たとえば、リレーションシップ拡張機能が無効で、Compatible FlashCopy® V2 で使用しているペア テーブル数が 30,000 の場合は、1 つのストレージシステムで作成できる Snapshot ペアは次のよう に計算できます。

1,048,575 – 30,000 = 1,018,575

以上の計算結果から、作成できる Snapshot ペアの最大数は、1,018,575 となります。

Snapshot ペアでは、1 つのペアはプライマリボリュームと、最大 64 の仮想 VOL で構成されていま す。使用する差分テーブルの数は、プライマリボリューム単位で使用するため、仮想 VOL の数には 依存しません。

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