○ 技術面・サービス面で発展途上にあるIP分野においては、事業者の自由な事業展開による市場競争の中で、お客様が多彩なサービスを享受できる ようにするとともに、我が国産業全体の活性化を図ることによって、国際競争力を有するようなプラットフォームビジネスの形成を促進すべきである と考えます。したがって、技術革新・サービス創造や事業者の自由な事業活動の妨げとならないよう、プラットフォーム機能に対する規制は差し控え るべきであると考えます。
(東日本電信電話(株))
○ 今後、ICT 技術の発達やサービスイノベーションに伴い、どの様な形態のプラットフォームが出現・発展するかを見通す事は難しく、且つ又、国外 のプラットフォームの規制は困難と認識しております。従って、現在のプラットフォームの独占性・寡占性を規制の検討をするのでは無く、今後 複 数・新規のプラットフォームが出現・成長し競争を促進する様な環境整備の検討をお願い致します。
(伊藤忠商事(株))
○ プラットフォームの法体系については、視聴者保護や当該プラットフォームを利用する事業者に対する不当的差別の禁止等の規律は必要と考える。
しかし、規律のためプラットフォーム事業者の柔軟な事業活動が阻害され、結果としてユーザーに提供される各種サービスの質が損なわれないよう、
必要最小限に止めるべきと考える。また、規律の適用に際しては、衛星、CATV、IP など伝送路を問わず、当該プラットフォームが担っている機能・影 響力という観点で適用されるべきと考える。
((株)ソニー・放送メディア)
○ 「プラットフォーム」という概念が具体的に何を指すのか本中間取りまとめにおいて明確にされていないため、不明確なものに対して規制の当否を 論じることは困難です。仮に、規制対象とされているプラットフォームが第8回研究会資料で挙げられている事例等を指すとした場合、プラットフォ ームに対する新たな規制は次に掲げる理由により不要と考えます。
①プラットフォームを含めた各種インターネットサービスにおいては、水平・垂直の両方向から国際的な規模で激しいサービス競争に常にさらされ、
様々なビジネスモデルが存在し、また日々新たなものが生まれる流動的な世界であります。その結果、市場原理が有効に機能し、法規制を課すほどの ボトルネック性が生じにくい環境であると考えられ、また、利用者の利便性も飛躍的に向上しています。
②上記のとおり市場原理が有効に機能している環境であるので、規律はまずは市場原理に委ねるべきであります。仮にボトルネック性が発生したと しても既存法による事後規制による対応で十分と考えます。
③プラットフォーム機能は、事業者が利用者利便性向上のため新たなサービスを展開する上での根幹をなす部分と考えられ、この部分についてオー プン性を義務付けることは、競争するためのインセンティブを奪うおそれがあり、情報通信産業の国際競争力向上や技術革新による利用者利便性向上 をかえって阻害することにもなりかねません。
④今後の技術革新等により、どのようなサービスがインターネット上に出現するかを見通すことが難しい状況の中で、あいまいな定義で規制が行わ れることとなれば、予見可能性がないので、事業者によるイノベーションを阻害する懸念があります。
⑤もし、日本の事業者のみにプラットフォーム規制が課されるということであれば、事業者の自由な事業展開を阻害し、ひいては日本の情報通信産 業の国際競争力に甚大な悪影響を及ぼしかねません。
(楽天(株))
(1)基本的な考え方
○ ICTネットワークにおいて、「多様な事業者間や事業者とユーザーの間を仲介」する機能は多岐に渡り、プラットフォーム機能は、本中間とり まとめの記載にもある通り「技術革新に対応して最も変化の激しい分野」であることから、検討に当っては、記載のように範囲を限定せず、幅広 く捉えて議論がなされるべきと考えます。
プラットフォーム機能は、技術の進展や利用者ニーズに応じて、事業者間の競争よって革新されていくものと認識しております。また、事業者 のノウハウを始めとする知的財産が凝縮されており、競争政策上も、権利者の保護が図られるべき権利とされているところであります。さらに、
プラットフォーム機能は競争の源泉であり、その効率性と汎用性はトレードオフの関係にあることから、その在り方も事業者の戦略に委ねられる べきものと考えます。こうした自由な事業活動が促進されることが、情報通信産業のイノベーションの発展につながるものと考えます。従って、
事前に規律を課すことは、イノベーションや事業者の投資インセンティブを阻害するおそれもあることから、基本的には、公正競争上問題となる 行為について、事後的に対処を行うことで十分であると考えます。
((株)エヌ・ティ・ティドコモ)
○ 現在、情報通信分野においては、多様な事業者が様々なサービス・ビジネスモデルの展開に向けて取り組み始めている段階にありますが、そも そもプラットフォームをどのように開発・構築してオープン性を持たせるかは各事業者の事業戦略・競争戦略であることから、技術革新・サービ
ス創造の妨げにならないよう、事前規制を課すことは当面差し控え、まずは国際競争力を有するプラットフォームビジネスの形成を促進すべきと 考えます。
(西日本電信電話(株))
○ 必要な範囲でプラットフォーム機能に対して、オープン性を確保するための規律の必要性を検討することについて賛成します。
ただし、その際には、プラットフォームの定義についての認識を共有した上で、オープン化によって情報の自由な流通や新しいコンテンツの創 出が妨げられ、競争が阻害されることのないよう、十分な議論を行うべきと考えます。
なお、ボトルネック設備と一体で構築されるプラットフォーム機能については、当該機能を保有する事業者によって市場支配力が濫用されるこ とのないよう、オープン化についての検討が必要と考えます。
(KDDI(株))
○ プラットフォームのオープン制を確保するための規律の制定にあたっては、支配的事業者の内部取引コストと外部提供コストが同一であること なども含め、不当な差別的扱いとならないよう、根拠等もすべて公開されることを望む。
(北海道総合通信網(株))
○ メディアごとにプラットフォームの機能や位置づけが異なるが<画一的なオープン化>によってメディアの産業的成長を阻害する要因になりか ねない危険性をはらむのではないか。
((株)フジテレビジョン)
○ 現行の CS プラットフォームの例から分かるように、資本の論理、経済的合理性によってインフラ事業者と一体になる体質を有します。プラット フォームと伝送インフラを握れば、コンテンツ提供者(番組供給者)は極めて弱い立場に立たざるを得ないと言えます。従ってプラットフォーム 機能のオープン性確保は必要ですが、資本の論理からどう独立させるか、公平さ、公共性をどう担保するかは大きな問題だと考えます。寡占的プ ラットフォームの台頭を防ぎ、国民が多様な情報を享受し、またその伝送路についても合理的な経済負担ですむものが選択ができるよう、所要の 方策を必ず導入できるよう切望します。
また、近年、都市型ケーブルテレビの伸張や新規役務放送事業者の台頭で地上放送の伝送路も多様化しています。そのような環境下にあって、
基幹メディアであり、地域情報の提供、災害時のライフラインの一翼である地上放送が確実に伝送されるよう、例えば米国でケーブルテレビ事業
者に課せられている「マストキャリー」制度のように、当該地区を放送対象区域とするすべての地上放送事業者の再送信を行うことを義務付ける ことが必要であると考えます。
((株)毎日放送)
○ 技術革新のスピードに規律の必要性の見直しが追いつけない事態が発生することが予想されるため、プラットフォーム機能のうち、変化が激し いと予想される機能に対する規律の適用は、慎重に検討すべきと考えます。
((株)スカイパーフェクト・コミュニケーションズ)
○ 本中間とりまとめの提言にありますように、「プラッフォーム機能」が新たなボトルネックを形成し、事業者の自由で健全な経済活動を阻害する ということがあってはならないと考えます。従いまして、現在のドミナント規制、公正競争の確保等につきまして、新しい法体系検討に当たりま しても十分にご配慮いただきたく要望いたします。
((社)日本ケーブルテレビ連盟)
○ 中間取りまとめにおいて、「プラットフォーム」について定義付けがなされているが、曖昧である。まず、「ネットワーク」とは、具体的には どのようなものをイメージしているのかが不明確である。次に、「端末上のソフトウェア機能」は、規制を必要とするのか、また、どのように規 制するのかが不明である。今後、「端末」そのものの定義が変遷していくと考えられる中で、そのソフトウェアについての規制をどのように考え ればよいのか不明確である。定義が不明確なものに対する規制の必要性を論じることは困難であり、「プラットフォーム」の定義が不明確なまま 規制を行うことのないよう、十分注意すべきである。
仮に、中間取りまとめ(P.11 の注 5)にて示された、プラットフォームの該当事例を指すとした場合、そのようなプラットフォームを含めたイ ンターネットサービスでは、激しい自由競争により、利用者の利便性や情報の自由な流通が飛躍的に向上していることから、規制の導入はかえっ てそれらを阻害するおそれがある。
また、上記のようなプラットフォーム的なサービスは、水平・垂直の両方向から国際的な規模で激しい競争にさらされ、代替可能性を有する世 界なので、法規制を課すほどのボトルネック性は特段存在しない。そのような競争環境のため、利用者の利便性向上に向けた自律が働くので、新 たな利用者保護規制も不要である。
そして、そもそも、プラットフォーム機能は、事業者が新たなサービスを展開する上での根幹をなす部分と考えられ、この部分のオープン化を 一律に促すことは競争上のインセンティブを奪い、技術革新やサービス創造を妨げる懸念があることから、規制には慎重である必要がある。