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フォールト注入について 第9章 性能評価(CPU負荷率)

第10章 周辺モデル設計における留意点

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7.1 ユーザインタフェース(UI)の分類(1)

【備考】UI: User Interface

◆概要

・仮想ECU環境においては、ユーザインタフェース(UI)に関する標準化は、 従来あま り検討されておらず、ユーザごとに個別開発されるケースが主流 であった。そのた め、その個別開発費用が初期導入費用を押し上げるという 課題があった。

・本WGでは、自動車制御用途で利用頻度が高いユーザインタフェース(UI)を分類整 理し、その標準化を検討する。

・標準化においては、標準共通仕様とユーザ個別仕様に分離し、標準共通仕様 の カバーする範囲をなるべく多くすることと、ユーザ個別仕様を全く付加しなくとも、標準 共通仕様のみで基本的な利用ができることが望ましい。

【備考】標準装備UIとは

・本章内で用いる、「標準装備UI」とは、仮想ECUシミュレータを提供するツールベン

ダが標準的に装備するUIを意味する。ユーザ個別仕様をヒアリングしてカスタマイズ

開発する「ユーザ個別開発UI」と区別するために用いる。 「標準装備UI」は、本章で

記述する標準共通仕様をカバーするものであり、どのツールベンダでも標準的に装

備することが望ましい。しかし、その詳細仕様や画面仕様などはツールベンダの間で

異なってもかまわない。

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7.1 ユーザインタフェース(UI)の分類(2)

◆ユーザインタフェース(UI)の分類 一般的には以下を考慮要である

・テストシナリオ設定UI:

テストシナリオを設定する。画面操作および設定APIが必要である。

・結果収集UI

テスト結果を収集する。画面表示および収集APIが必要である。

・テスト実行制御UI

テスト実行を制御する。画面操作および設定APIが必要である。

仮想ECU特有の追加機能として以下も考慮要である。

・フォールト注入シナリオ設定UI

・ CPU負荷率測定設定UI

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7.2 ユーザインタフェース(UI)仕様検討時の留意点(1)

◆想定すべきユースケースと期待される標準装備ユーザインタフェース(UI)

仮想ECUのユースケースとしては、以下が考えられる。その各々について、期待され る標準装備ユーザインタフェース(UI)を以下に示す。

①上流設計におけるシステム検証

標準装備ユーザインタフェース(UI) としてはSimulinkモデルのユーザインタフェース (UI)が有力候補である。本WGで11年度に実証実験したユースケースが本ケースにあ たる。テストシナリオ設定UI、結果収集UI、テスト実行制御UIなどについては、

Simulinkの環境が準備するUIを活用できることが期待される。

②仮想HILS

標準装備ユーザインタフェース(UI) としてはHILSライクのユーザインタフェース(UI)が 有力候補である。テストシナリオ設定UI、結果収集UI、テスト実行制御UIなどについ て、標準装備UIの提供が期待される。

③仮想ICE

標準装備ユーザインタフェース(UI) としてはICEライクのユーザインタフェース(UI)が有 力候補である。テストシナリオ設定UI、結果収集UI、テスト実行制御UIなどについて、

標準装備UIの提供が期待される。

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7.2 ユーザインタフェース(UI)仕様検討時の留意点(2)

④フォールト注入

フォールト注入は、実機に比較して仮想ECUが得意とする評価項目である。フォール ト注入シナリオ設定UIについて、標準装備UIの提供が期待される。フォールト注入に ついては、多様な仕様が考えられるが、標準装備UIの検討においては簡易なレベル に留め、複雑なレベルについてはAPIを設けてユーザが追加設計できるようにするこ とが望ましい。

⑤性能評価(CPU負荷率)

性能評価(CPU負荷率)は、実機に比較して仮想ECUが得意とする評価項目である。

CPU負荷率測定設定UIについて、標準装備UIの提供が期待される。 CPU負荷率測 定については、多様な仕様が考えられるが、標準装備UIの検討においては簡易なレ ベルに留め、複雑なレベルについてはAPIを設けてユーザが追加設計できるように することが望ましい。

標準装備UIの検討においては、評価すべき対象項目を限定することが必要となる。

例えば、評価できるタスク群の周期は3レベルとするなど。

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7.2 ユーザインタフェース(UI)仕様検討時の留意点(3)

⑥CANアナライザ

実機の場合にCANアナライザを利用するケースを仮想化するユースケースにおいて は、 CANアナライザライクのユーザインタフェース(UI)が有力候補である。

本WGではCANインタフェースの標準化を検討中である。 CANアナライザライクの

ユーザインタフェース(UI)の提供が期待される。あるいは、CANアナライザベンダが

仮想CANアナライザを提供してくれる場合には、仮想CANアナライザと仮想CANイン

タフェースとの接続インタフェースの標準化が期待される。

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第1章 仮想ECUシミュレータの導入・活用の狙い 第2章 開発プロセス上の位置付け

第3章 現状事例(ユースケース)

第4章 時間精度について

第5章 複数シミュレータの同期化

第6章 モデル間インタフェースについて 第7章 ユーザインタフェース(UI)について 第8章 フォールト注入について

8.1 フォールト注入のねらい

8.2 フォールト注入の分類

8.3 フォールト注入仕様検討時の留意点

第9章 性能評価(CPU負荷率)

第10章 周辺モデル設計における留意点

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8.1 フォールト注入のねらい

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