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領域 3- 2-2 ファシシテーター用

3-2-2 全身症状(痛み)に対応する

領域3

安楽さやQOL(人生の質、生活の質)の最善化 3-2 身体的ニーズへの対応 3-2-2 全身症状(痛み)に対応する

Module 30

プライマリ緩和ケア人材育成研修用副読本(医療職用)

ファシリテーター用

領域3

安楽さやQOL(人生の質、生活の質)の最善化 3-2-2 全身症状(痛み)に対応する

3-2-2 全身症状(痛み)に対応する

1.痛みへの対応の重要性

1.痛みへの対応の重要性

痛みへの対応の重要性

がん疾患においても、進行した慢性疾患においても痛み の出現率は高い

がん疾患:診断時30~40% 進行時65~85%。

がんの痛みは適正な対応で約9割緩和できるとされてい るが、痛みで苦しんでいる人が多い。

痛みは身体的苦痛の中でも頻度の高い、しかし、対応で きる症状の一つである。

痛みは心理的苦悩、社会的苦悩、そしてスピリチュアル な苦悩を引き起こし、すでにあるこれらの苦悩を増強さ せる。

痛みを緩和することは、緩和ケアでは基本的なことであ り、すべての苦悩への対応の第一歩である。

【痛みへの対応の重要性】

・がん疾患においても、進行した慢性疾患においても痛みの出現率 は高く、この痛みを緩和することは、緩和ケアでは基本的なことであ り、すべての苦悩への対応の第一歩です。

がんの痛みの経路

・がんの痛みの発生頻度 診断時:30~40%

進行時:65~85%

・がんの痛みは適切な治療で85

~95%緩和可能である

・がんの痛みはまだまだ緩和さ れていない

【がんの痛みの経路】

領域

3-2-2 ファシシテーター用

3-2-2 全身症状(痛み)に対応する

2、日本おける痛み治療の現状

2、日本おける痛み治療の現状

【医療用麻薬消費量】

・日本におけるがん性疼痛の除痛率についての最近の調査結果は ありませんが、麻薬使用量と臨床現場での状況をみるとまだまだ痛 みで苦しんでいる人が多いようです。

・これは日本の医療用麻薬の使用量がまだまだ少ないことを示して います。

ACM: Adequacy of Consumption Measure

・これは、適正使用量との比較を示したグラフですが、日本における 使用量が少ないことが問題となっている一方で、カナダ、米国等で は乱用が問題となっています。

では何故とれるはずの痛みで苦しんでいる人が多いのか?

医療従事者(医師および看護師)の怠慢と誤解 –痛みに対して鈍感

–痛み治療に無関心 –痛み治療に対する誤解 –適切な痛み治療に関する知識不足 –不適切な痛み治療

患者や家族の痛み治療に対する誤解 –痛みはできるだけ我慢するものである –鎮痛剤を使うのは体によくない –「麻薬」を使うと頭がおかしくなる –「麻薬」を使うと廃人になる

–・・・・

【痛みが取れていない理由】

・日本における医療用麻薬が適正に使われていないその理由とし て、医療従事者の痛みや疼痛治療に対する意識や国民の認識両 者に問題がありますが、国民の認識はこれまでの医療者の態度から 出来上がったものである可能性が高いことより、医療側が積極的に 意識を改めるとともに、プライマリケアにかかわる医療者であればだれ もが複雑でない痛みに対する適正な治療が効果的に行うことができ るようにする必要があります。

領域

3-2-2 ファシシテーター用

不適切な痛み治療

1)痛み治療が早く行われていない。

2)痛み治療の評価が十分になされていない。

3)痛みの程度(強さ)に応じた薬剤が選択されていない。

4)最初に持続性の強オピオイド製剤が用いられる。

5)個々の痛みの強さにあった強オピオイドの量が使用され ていない。

6)レスキュー薬が適切に用いられていない 7)副作用対策がとられていない。

8)適切な鎮痛補助薬が併用されていない。

【不適切な痛み治療の内容】

3-2-2 全身症状(痛み)に対応する

3.適切な痛みへの対応法とは

3.適切な痛みへの対応法とは

適切な痛み治療の要点

1)痛みを早く察知し、評価し、対応(説明・治 療・ケア)する

2)薬物療法を含めた効果的な治療を行う

(病状に応じて放射線治療や神経ブロック等を併用する)

3)痛みの増強因子を改善し、減弱因子を高めるケ アを行う

【適切な痛み治療の要点】

・適切な痛み治療の要点を3つ示します。

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