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 以上の2例以外に、学校現場では、リー』ド楽器や打楽器を多く使う 小学校の器楽合奏のための楽譜を編曲したり、少し手を加えたりして 工夫する必要が多々ある。

 前出に記したように、学校備品や子どもの実態により、できること

が変わって..くる。

 どのような活動環境・状況にも対応できる楽譜にする、つまり、楽 曲を教材化するためには、まず、教師が楽曲の構造を理解した上で、

そのまIま一使えない時に一どうするか、工夫の手立一てを考えられなくては ならない。

 編成を考え、骨格となる主旋律・べ一スをもとに、和声・リズム・

副次的な声部なものを加えたり、或いは簡単化するために省略したり と、パートの優先順位を考えながら作業をしなくてはならない。編曲 の基本材料である「旋律十オブリガート十リズム十和声」を組み合わ せていくということである。

 また、児童生徒の演奏活動への興味を損なわないためにも、主旋律

のパ』トを入れ替えたり、カーノンの手法を取一り一入れたり」、発達段階に 応じた工夫も必要である。

 そのための1つとして、「楽器編成なしの編曲」、ただし、群音色(群 単独で作る音色)・純音色(音色が同じカ)近似の組み合わせで作る音 色)・混合音色(他の群を交えて作る音色)を考え・ると・いう方法もあ

る。3)

 しかし、いずれにしても、決して、曲本来の良さを損なわないよう にしたいものである。その楽曲本来のおもしろさを感じ、音楽活動へ

の意欲を持つ一ことができ・、達成・感を味わ・える・であろうと・いう・活動の成

果を見据えた選曲も大切である。

・注釈

3)横山詔八著伴奏と合唱・合奏編曲にすぐ役立つ「誰でもできる編曲入門」

       2006 p.130−131

おわりに・・.

 小・中学校を中心に、転々とする中、色々な音楽室で過 ごしてきた。これは、決して最初から望んだことではない が、結果的に、大学卒業後ストレートに教員一として採用さ れた先生方と異なる貴重な経験となった。

 音楽室は、似ていても同 じものはない。市が異なれば、

造りが違うし、造られた年代が違えば、備品も違う。

 しかし、よく見られる風景一として、壁には何十年も前か ら貼ってあるのであろう音楽家の肖像画。壊れて物置育に なっているオルガン。大勢で観るにはあまりにも画面の小 さいテレビ。(それすらないところもある。)準備室に入れ

ば、蛇腹を留 める一ボターンがとれたアコーデーイオン。長い間

ヘッドを交換していない小太鼓。マレットの棒だけ。ペダ ルの壊れたビブラフォンなど。

 この仕事を続けて、まもなく20年になろうとしている。

その間に、授業時間数の削減があり」、和楽器の導入があり、

予算の削減も続いている。その中で、学校行事は見直され ることがあっても、音楽を使わないことはない。備品の修 理・購入ができなくても、子どもたちの授業や特別活動で

の音楽活動がなくなるこ一とはない。

 それならば、どん牟学校のどんな音楽室であろうと、ど のような子どもの実態であろうと、それにこちらが合わせ ていけるだけの腕を持とうではないか。音楽科教師として

の知一識と知恵一を駆使して、教材を工夫していこう。編曲は

そのための1つの手段だと考える。

 そのために、指導要領を整理し、教科書の使い方を工夫

し、校内での音楽科の役割を再確認した。また、授業時間

だけに収ま一らない音楽活動一をより 良いものにするために、

楽曲を目の前の子どもたちにフー一イットす一るサイズとデザ

インにアレンジしていくことの必要性を感じたことから、

この教材化のための編曲について研究を進めていくこと は自らの教材観を磨く良い機会となった。

 しかし、ちょっとした工夫一を含めてアレンジす一る一という

ことは、きちんとした音楽の知識や楽曲分析ができる力の 上に成り立つものである。しかし、それを一番必要として いる小学校において、いちばん実践が困難に思える。

 なぜ一なら、中学校と違い、音楽をきちんと学んできた音 楽専科担当教員が必ずしも配置されていない現状がある 上に、大学等で音楽に関する単位を履修しなくとも小学校 免許を取得し、教員になることが可能である。

 これは、「教材化のための編曲についての研究」に収ま らない教員養成カリキュラムの問題が含まれるので、二こ では、深く触れなかった。しかし、音楽のように知的発達 が伸びてくる以前に、感覚的なものを育むことができる教

科は、低年齢の子ど一ものいる校種ほど、子ど一もの実態に合

う(アレンジ・工夫を含めた)音楽活動の実践ができる専 門家としての音楽科教師が必要なのではないかと強く感

じた。

 音楽の授業一・音楽活動は、単一なる文化の伝達としての教

科の役割に留まらず、自立心・自律心を養い、想像と創造

を生み出す。学校教育活動の中でコミュニケーション能力 の低下が見られることが多い昨今こそ、人と触れ合いなが

ら作り一上げていく活動である音楽は大切 な教育一活動であ

る。

 編曲をその教育活動を推進していくための技の1つと

して、これからも一層、研鎖に努めたい。

A「小学音楽 音楽のおくりもの3」教育出版

    歌や楽きてアンサンブルを楽し白う

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てい善

       こうしん

せいじゃの行進

 小たいこ

  など

<リズムぱんそうのれい〉一一一一一

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(終わり)

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