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関 十 14 1→1−
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50 0
 ̄■■■■■ 十
8月 9月
後半 前半 後半 前半 後半 後半 前半 後半 L−−−第一世代−−」 」 第二世代 」
図4−5 オオカバフスジドロバチにおける餌のサイズごとの採餌時間の季節 変化。A:体長17m以上の餌,B:同14〜17mmの餌,C:同14m以 下の餌
以上のように,オオフタオビの9月のデータ(たった6回の採餌飛行に基づく)を除桝ま,ハチの採餌時間は 季節によってあまり変化しない傾向があった。その−・方で,岡持ち帰り率ほいずれのハチ∴でも季節的な変化がか なり認められた。このことをより詳しくみるために図4−6に,オオカバフの採餌時間と餌持ち帰り率の関係 を,図4−7には,同じく手ぶら帰巣時間と餌持ち帰り率の関係を示した。一腰的に考えられる予測,すなわち 餌持ち帰り率が高い時期ほど餌が得やすいので,採餌時間や手ぶら帰巣時間が短くなるという傾向はいずれの図 をみても認められない(採餌時間vs餌持ち帰り率:y=79い7−0.16Ⅹ,Ⅰ=0,.24,p>0..1,手ぶら帰巣時間vs餌 持ち帰り率:y=抑2+0.51Ⅹ,Ⅰ=0.53,p>0.1)。すなわち餌持ち帰り率が大きく変動しても採餌時間や手 ぶら帰巣時間はほとんど変動しなかった。
・・−・105−・
卜.﹁L O O O O O
OO ′0 4 2
︵な︶匪瞥窃塞
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70 10 50
餌持ち帰り率(%)
図4−6 オオカバフスジドロバチの採餌時間と餌持ち帰り率の関係。各点は 半月ごとの集計結果を示す。
0 0 0 0
8′042
︵な︶ 誕皆郷奪小鳩冊
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う0
十 50
+1
70 10
飼持ち帰り率(%)
図4−7 オオカバフスジドロバチの手ぶら帰巣時間と餌持ら帰り率の関係。
各点ほ半月ごとの集計結果を示す。
採餌行動の制御機構をより詳しくみるために,図4−8に4種ドロバチの扱餌時間と手ぶら帰巣時間の頻度分 布を示した。まず,左側の採餌時間についてみるとオオカバフでほ30−60分,オオフタオビでは0−−20分,カバ フでは0叫6分,カバオビでほ0−3分がそれぞれ最頻値となっている。右側の手ぶら帰巣時間については,最 短採餌時間よりも短かかった部分を斜線で示した。この斜線部以外の部分を便宜的に採餌に失敗した場合の所要 時間と考える。左側の分布と右側の斜線部以外の分布を比較すると,サンプル数の少ないカバオビを除けば,ま ず,オオカバフでは,分布に差が認められなかった(ズ 2 =5。.0,p>0。1)。これに対し,オオフタオビでは手ぶ
ら帰巣時間のほうが長い傾向があり(x2=56.0,p<0皿),カバフでは手ぶら帰巣時間の方が短い傾向が認め
られた(X=207..8,p<0‖01)。ここで,この3種(オオカバフ,オオフタオビ,カバフ)があきらめ時間 2
(GUT)を一定にする戦略をとっていたかどうかを検討する。もしとっていたとすれば,手ぶら帰巣時間が採餌 時間よりも長く,かつある時間に集中的な分布をしていると考えられる。まず,オオカバフとオオフタオビにつ いては手ぶら帰巣時間のほうが採餌時間よりも長いかまたは同じ位なので,手ぶら帰巣時間が探索をあきらめて 巣に戻ってくるまでの時間を表している可能性が高い。しかし手ぶら帰巣時間の頻度分布は集中的ではなく,状 況に応じてあきらめ時間を変化させているものと理解できる。−・万力バフでは手ぶら帰巣時間がかなり短いこと から,採餌以外の何らかの目的(樹液や花蜜を求めての外役など)のために短時間の外出(手ぶら帰巣)をおこ なっている可能性がある。
一106−
オ才力パフスジドロパチ オオフクオビドロバ才 力パフスジドロパチ カバオヒドロパチ
80 鮒 細 gO 60 30 0 1 1 1
︵令︶匡好
ヰ0
40 0
40 20 0 40
相対頻度(%)
40 0
20 0
図4−8 4種ドロバチの採餌時間(左側)と手ぶら帰巣時間(右側)の頻度 分布。数字はサンプル数を示す。オオフタオビドロバチは8月〜10 月の,それ以外の3種は8月のデータにもとづく。斜線部は,最短 採餌時間(オ・オカバフスジドロバチ:6分,オオフタオビドロバ チ:3分,カバフスジドロバチ:1分)よりも短い手ぶら帰巣時間 の部分。
D.. 日当り採餌数
以上述べてきた,採餌時間,餌持ち帰り率,手ぶら帰巣時間の3つの要因が複合した結果としての1日あたり 採餌数について,図4−9に4種のドロバチにおけるその頻度分布を示した。このデータは,巣作りだけをして いる期間や風雨がひどいため採餌活動がおこなえないような日などを除いた採餌活動日のみについてのものであ る。ここでみられる顕著な特徴ほ,カバオビを除く3種において1個体も餌を採らない(採れない?)日が20%
前後(オオ・カバフの6月のみ60%)あったということである。なぜ何も採らない日があるのか?カバフについて は,図4−1,4−2,および4−3で述べたように,採餌をせずに巣内でじっとしている時間が長いので,採 餌数0の日はそのような状態が1日中続いたものと考えられる。オオカバフとオオフタオビについては,前に述 べた採餌時間の長さや餌持ち帰り率の低さから考えて,採餌の努力はしたが狂物がその日は得られなかったため であると考えるべきであろう。また,オオカバフの6月のデータだけが頻度分布が下の方にかたよっているの は,①この時期には許昆虫が少ないためか,もしくは②雌成虫が羽化直後でありまだ採餌能力が低いため。の2 っの理由が考えられるが,第2世代のハチが羽化した直後の8月の頻度分布は9月のものとほとんど変わらない
ことから,①の可能性が高いといえる。
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−108一
次に日当りの餌狂得数が様々な要因によってどのように変わるかをみる。表4−4は雨天の後,オオカバフが 餌をたくさんとっていたかどうかをみたものである。t検定により,全体と雨天1日後,全体と雨天2日後の間 では,ともに有意差は認められなかった。次に蓑4−5はオサカバフの雌成虫が,産卵をしてからの日数により
1日あたりの餌採集数を調節しているかどうかをみたものである。特にある時期だけに採餌を集中するという傾 向は認められなかった。
表4−4 オ・オカバフスジドロバチにおける雨天直後の日当り餌艶得数の変化。
日数 日当り餌獲得数
(平均±標準偏差)
全体 283 2.36±1.9 雨天1日間の次の日 29 269±L7 雨天2日間の次の日 15 2.53±2.4
表4−5 オオ・カバフスジドロバチの育児室への餌搬入開始後の日あたり餌採 集数の経日変化。
餌搬入開始後日数 5 6 7 8
4 3
2
1 2
1
1
1
0
9
舞−せ代 平均
サンプル数
0 4
4 00 6
2 6 5
2
9 5 ユ
3 2 2
7 3 2
7 4 2・2
9 2 L2
7 0 2
2 5 2・2
2 9
ウ︺ 1
〇 一八丁 2・2
第二世代 平均 2.3 2.81.8 2.8 2り7 2.8 3小7 4…0
サンプル数 15 17 12 13 12 5 3 1
−109一
臥 採餌時間の個体差
ここまでは,個体ごとの情報を区別せずに,種間や季節間での比較をおこなってきた。扱餌時間に関して最後
に,個体ごとにどの程度の変異があったかをみる。図4−10は,オオカバフとオオ■7タオビの個体別の前廼長と 平均採餅時間の関係を示したものである。オオカバフ第1世代,第2世代ともに有意な相関関係は認められな かった。オオフタオビはサンプル数が少なかった。図4−11には,採餌時間に手ぶら帰巣時間も加味した,1個 体の飼を狂侍するために費やした平均所要時間と前週長の関係を示した。ここでも有意な相関関係は認められな
かった。
● ● ●
●
0 0
●
0 6
︵牟藍監記欝註 ●
0
● ●
●●
● 0 ● ● r ●
0
△ ム
1ヰ0 180
前瑠長(10 ̄−Ⅶl
図4■−10 オオカバフスジドロバチ第一世代(●),第二世代(○),声よびオ オフタオビドロバチ(△)の前週長と平均採餌時間の関係。
0 0 ●●
●
● ● ●
●0● 0
● ● ● 0
●で 0
120 140 180
前麹艮(10−−巾)
図4−11オオカバフスジドロバチ儲一世代(●),第二世代(○),およびオ オフタオビドロバチ(△)の前遡長と餌1個体を生得するための所 要時間((合計採餌時間+合計手ぶら帰巣時間)/合計採集餌個体 数)との関係。
ー110−
F. 泥および水の採集時間
最後に,餌以外の資源の採集所要時間について述べる。図4−12は,4種のドロバチの泥採集時間を示したも のである。種間で比較すると,オオカバフとオオフタオビのほうがカバフやカバオビよりも長い傾向が認められ る。また,オオカバフの季節変動性はあまりないことがわかる。
47
オオフタオビドロバチ カバフスジドロバチ カバオヒドロバチ オオカバフスジドロバチ
︵東︶臣皆附溢疲盛衰
39+
44・−一−
購+
527+
743十
225+
21〝十
83 十手
5 65十一
6月 7月 8月 9月 8月 9月 後半前半後半前半 後半前半 後半前半
」−−第一世代−−」」第二世代・」
8月 10月
図4−12 4種ドロ′くチの泥採集所要時間(平均士95%信頼限界)。他巣から の泥略奪データほ除外している。
−111一 次に図4−13および4−14はそれぞれ,オオカバフが他の巣の表面から泥を採集(略奪)する場合の所要時 間,および水採集所要時間の季節変化をみたものである。オオカバフは,普通巣から離れた場所で水を採集し,
そのまま乾いた土のある場所へ行き,そこで水と土を混ぜ合わせて泥にして,それを巣に持ち帰るが,時に近く の営巣中または放棄された巣の表面から士を採集してきた。この際の行動ほ,まず水を採集してきてから,その 水と他巣の表面の土を混ぜて泥にして,それを自分の巣に持ち帰るというものである。1回の水の採集によっ て,3〜5回の土の採集が可儲であった。この水を巣近辺まで持ち帰るのに要した時間を水採集所要時間,水と 巣表面の土を混ぜ合わせ始めてからそれを巣に持ち帰るまでの時間を泥採集(略奪)時間とした。両者共に季節 的な変勒性はあまり認められなかった。
′042
︵東︶匪皆蘭鮭腐頭越
334
2†
iii i ∴
6月 7月 8月 8月 9月
後半 前半 後半 前半 後半 後半 前半 後半
」 _恥一世代−− 」 」一節二世代−・・・」
図4−13 オオカバフスジドロバチによる他巣からの泥採集所要時間の季節的 変化(平均±95%信頼限界)。
′0 2 $ 4
11
︵垂︶露営附鮭盛盛者
乃 十 朝+
7 28+
5十
52十
3⊥− 1
6月 7月 8月 8月 9月
後半 前半 後半 前半 後半 後半 前半 後半
仁許一世代−+l
」 計=世代・一図4−14 オオカバフスジドロバチによる水採集所要時間の季節的変化(平均
±95%信頼限界)。
いずれにしても,泥,水ともにその採集に要する時間は非常に・短く,またドロバチの活動時間の中で占める割 合も低かった(図4−2および4−3)。このことから,餌が資漁の中でもっとも狂得に努力を要することが明ら かである。