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3. サービス・インスタンスの運用管理

3.5 データベースのリカバリ

データベースが何らかの原因で破損した場合や過去の任意の時点にデータベースを戻したい場合、データベースのリカバリを実行しま す。リカバリはバックアップ取得元のデータベースに対してのみ行えます。データベースのリカバリはサービス・コンソールまたは API にて行い ます。ここでは、サービス・コンソールからの手順を説明します。

注意 1:リカバリを実行すると処理の過程でデータベースが停止するため、監視が設定されているサービス・インスタンスではアラート通 知が送信されます。アラート通知を一時的に抑止する方法については、「3.2.6 アラート通知の一時抑止」を参照ください。

注意 2:リカバリ処理が 12 時間を経過すると、リカバリ処理が継続していても「ジョブ」画面では状態が「失敗」と表示されます。その 場合は、リカバリ処理の状態はサービス・コンソールの「インスタンス」画面を定期的に確認することで対応ください。

サービス・インスタンスの状態が「DB 異常」から「稼働中」に変わればリカバリ処理は完了しています。

注意3:データベース・パッチ適用前の時点にデータベースのリカバリを行うと、データベースが正しく動作しない場合があります。リカバリ 後に対象のデータベース・パッチをロールバックしてください。パッチの適用履歴については、「4.1.1 パッチの確認」の(4)「パッチ 適用履歴の確認」を参照ください。パッチをロールバックする手順は、「4.1.3 パッチのロールバック」を参照ください。

注意 4:ストレージの追加および削除操作後に、その操作前のポイントを指定してデータベースをリカバリすると、ディレクトリ・オブジェク トが消失および残存します。リカバリ後に、利用者にてディレクトリ・オブジェクトを作成および削除してください。手順は「2.8.2 DataPump の使用方法」の注意2を参照ください。

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Copyright 2017-2019 FUJITSU LIMITED 注意 5:時間指定、特定のバックアップの指定、SCN 指定のいずれかでリカバリを実行した後に、指定したリカバリポイントよりさらに古

いポイントを指定してリカバリを行った場合、クラウド・ストレージに不要なバックアップが残存することがあります。不要なバックアッ プを削除する手順は、「3.5.5 クラウド・ストレージに残存しているバックアップの削除」を参照ください。

3.5.1 破損直前の状態へのリカバリ

破損直前の状態へのリカバリは次の手順で行います。

(1)サービス・インスタンスの選択

サービス・コンソールのサービス・インスタンス一覧からリカバリを実行するサービス・インスタンス名をクリックします。

(2)「リカバリ」画面へのアクセス

「インスタンス詳細」の画面右上にある Action から「リカバリ」をクリックします。

(3)リカバリポイントの選択とリカバリ実行

リカバリポイントに「破損直前」を選択し、「リカバリ」をクリックします。

(4)ダイアログの確認

内容を確認し、「OK」をクリックします。

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Copyright 2017-2019 FUJITSU LIMITED 画面上部に「リカバリを受け付けました」と表示されます。 リカバリが完了するまでしばらく時間がかかります。

(5)リカバリの確認

サービス・コンソールの左側メニューから「ジョブ」をクリックします。

対象のリカバリ処理の状態が「成功」になっていれば、リカバリは完了です。

3.5.2 特定のバックアップからのリカバリ

特定のバックアップからのリカバリは、データベースの構成がシングル構成の場合に実行できます。特定のバックアップからのリカバリ はサービス・コンソールの「リカバリ」画面で行います。「リカバリ」画面へのアクセス方法は、「3.5.1 破損直前の状態へのリカバリ」

の(1)~(2)を参照ください。

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Copyright 2017-2019 FUJITSU LIMITED (1)リカバリポイントとバックアップの指定

リカバリポイントに「バックアップ履歴から指定する」を選択し、バックアップ一覧から使用するバックアップを選択します。

(2)リカバリの実行

「リカバリ」画面の右上にある「リカバリ」をクリックします。

(3)ダイアログの確認

内容を確認し、「OK」をクリックします。

画面上部に「リカバリを受け付けました」と表示されます。リカバリが完了するまでしばらく時間がかかります。

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Copyright 2017-2019 FUJITSU LIMITED (4)リカバリの確認

サービス・コンソールの「ジョブ」画面から確認します。

対象のリカバリ処理の状態を確認し「成功」になっていれば、リカバリは完了です。

画面の表示例は「3.5.1 破損直前の状態へのリカバリ」の(5)を参照ください。

3.5.3 時間指定のリカバリ

特定時点の状態にデータベースを戻す場合、時間指定のリカバリを行います。時間指定のリカバリはサービス・コンソールの「リカバ リ」画面で行います。「リカバリ」画面へのアクセス方法は、「3.5.1 破損直前の状態へのリカバリ」の(1)~(2)を参照ください。

(1)リカバリポイントと時間の指定

下表の説明に従いリカバリポイントに「時刻で指定する」を選択し、復旧する日時を入力します。

項番 項目 説明

① リカバリポイント 「時刻で指定する」を選択します。

② 復旧時刻 復旧する時刻を入力します。

[有効な時刻]

・YYYY/MM/DD hh:mm:ss 形式とすること

例えば 2017 年 3 月 20 日 15 時 30 分に復旧する場合は、

2017/03/20 15:30:00 と入力します。

(2)リカバリの実行

画面右上の「リカバリ」をクリックします。

(3)ダイアログの確認

内容を確認し、「OK」をクリックします。

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Copyright 2017-2019 FUJITSU LIMITED 画面上部に「リカバリを受け付けました」と表示されます。リカバリが完了するまでしばらく時間がかかります。

(4)リカバリの確認

サービス・コンソールの「ジョブ」から確認します。

対象のリカバリ処理の状態を確認し「成功」になっていれば、リカバリは完了です。

画面の表示例は「3.5.1 破損直前の状態へのリカバリ」の(5)を参照ください。

3.5.4 SCN(システム変更番号)指定のリカバリ

特定の SCN の時点の状態にデータベースを戻す場合、SCN 指定のリカバリを行います。SCN 指定のリカバリはサービス・コンソ ールの「リカバリ」画面で行います。「リカバリ」画面へのアクセス方法は、「3.5.1 破損直前の状態へのリカバリ」の(1)~(2)を参 照ください。

(1)リカバリポイントと SCN の指定

リカバリポイントに「システム変更番号で指定する」を選択し、システム変更番号には SCN を 指定します。

項番 項目 説明

① リカバリポイント 「システム変更番号で指定する」を選択します。

② システム変更番号 復旧する SCN(システム変更番号)を入力します。

[有効なシステム変更番号]

・整数であること

・現在のシステム変更番号より小さい値であること

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Copyright 2017-2019 FUJITSU LIMITED (2)リカバリの実行

画面右上の「リカバリ」をクリックします。

(3)ダイアログの確認

内容を確認し、「OK」をクリックします。

画面上部に「リカバリを受け付けました」と表示されます。リカバリが完了するまでしばらく時間がかかります。

(4)リカバリの確認

サービス・コンソールの「ジョブ」から確認します。

対象のリカバリ処理の状態を確認し「成功」になっていれば、リカバリは完了です。

画面の表示例は「3.5.1 破損直前の状態へのリカバリ」の(5)を参照ください。

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3.5.5 クラウド・ストレージに残存しているバックアップの削除

時間指定、特定のバックアップの指定、SCN 指定のいずれかでリカバリを実行(①)した後に、①で指定したリカバリポイントよりさ らに古いポイントを指定してリカバリを実行(②)した場合、①から②の期間に取得したバックアップがクラウド・ストレージに残存しま す。クラウド・ストレージに残存しているバックアップの削除は API で行います。

3.5.5.1 削除 API の実行タイミング

残存しているバックアップは、クラウド・ストレージの保存期間経過後に削除する必要があります。削除 API の実行タイ ミングはバックアップ保存先の設定により異なります。それぞれの削除 API の実行タイミングを説明します。

(1)「クラウド・ストレージとローカル・ストレージの両方」を設定している場合

「②のリカバリを実行した日時 + クラウド・ストレージの保存期間 + 1 日」以降に API を実行してください。

(2)「クラウド・ストレージのみ」を設定している場合

「②のリカバリを実行した後の最初の日曜日のバックアップ取得日時 + クラウド・ストレージの保存期間 + 1 日」以 降に API を実行してください。

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3.5.5.2 API の実行方法

(1)バックアップ一覧の確認

環境変数 NLS_DATE_FORMAT を設定し、rman を使用してリスナー経由でデータベースに接続します。Oracle 12c/18c の場合は CDB$ROOT に接続してください。接続後、list backup summary を実行します。

> export NLS_DATE_FORMAT='YYYY-MM-DD hh24:mi:ss'

> rman target sys/password @接続記述子 RMAN>list backup summary;

以下は list backup summary の実行例です。最も古い Completion Time を確認します。確認した日時は(2)の API の実行で使用します。

List of Backups

===============

Key TY LV S Device Type Completion Time #Pieces #Copies Compres Tag

--- ---- --- -- --- --- --- --- --- ---

3308 B 0 A SBT_TAPE 2018-09-05 19:41:38 1 1 YES DBAAS_INCR_BACKUP 3309 B 1 A SBT_TAPE 2018-09-05 19:42:56 1 1 YES DBAAS_INCR_BACKUP 3310 B 0 A SBT_TAPE 2018-09-05 19:43:51 1 1 YES DBAAS_INCR_BACKUP 3314 B A A SBT_TAPE 2018-09-06 20:00:34 1 1 YES TAG20180906T200031

・・・・・

3373 B F A SBT_TAPE 2018-09-10 20:32:39 1 1 NO TAG20180910T203233 3374 B A A SBT_TAPE 2018-09-10 21:00:27 1 1 YES TAG20180910T210024 3375 B F A SBT_TAPE 2018-09-10 21:00:37 1 1 NO TAG20180910T210031

(2)API の実行

「クラウド・ストレージバックアップ削除」API を実行します。API は HTTP クライアントまたはサービス・コンソールから実行 します。サービス・コンソールから実行する場合は、「7.1 サービス・コンソールからの API 実行方法」を参照ください。

[パラメータの設定例]

untilDate に指定した日の 00:00:00(UTC)以前のバックアップが削除されます。untilDate には(1)で確認した日の 1 日前(2018-09-04)を指定します。cloudStorageUserPassword にはバックアップ保存用ユーザーのパスワード を指定します。

-d '{"untilDate": "2018-09-04",

"cloudStorageUserPassword": "Pa55_Word"}’ \

パラメータの詳細は FUJITSU Cloud Service K5 DB powered by OracleR Cloud API リファレンスを参照くだ さい。