2-2. サーバの起動と停止
ISWMでは登録されているマスタサーバやスレーブサーバのフィルタリングサービスを個別に起動 したり、停止できます。 [サーバ情報] では、メンテナンス時に一時的にサーバを停止したり、設定を反 映するためにフィルタリングサービスを再起動できます。
注意: Squid版の場合、フィルタリングサービスが停止し、Squid およびリダイレクタプログラム
だけが起動している状態では、フィルタリングが正常に動作しません。
このとき、proxy.inf の [CONTROL_CFG] セクションにある「CONNECT_RETRY」の値が
「0」の場合、すべてのリクエストに対して規制メッセージを表示します。正の値の場合 は、すべてのリクエストが許可されます。
1.
[システム管理]→[サーバ設定] をクリックします。[サーバ情報] が表示されます。
2.
フィルタリングサービスの状態を変更します。再起動、起動、停止の中から変更したい状態をクリックします。
2-3. 新規スレーブサーバを登録する
ISWM は、最大9台までのスレーブサーバを管理できます。サーバにスレーブサーバを登録するとき
は、次の手順で新規サーバ登録をしてください。
注意: ・[■サーバ情報] では、ISWMインストール時に設定したIPアドレスを設定してくだ さい。インストール後の変更はできません。
サーバ名は、任意の名前を設定し、運用途中で変更することもできます。
・ロードバランサや ICAP クライアントなどを使用して、ラウンドロビンによる負荷分 散を行っている環境では、規制画面が正しく表示されません。マスタサーバおよび全 スレーブサーバのIPアドレスを例外URLの [許可カテゴリ] に登録してください。
また、ラウンドロビンによる負荷分散を行っている環境でオーバーライドを設定し た場合、正常に動作しません。
1.
[システム管理]→[サーバ設定] をクリックします。[サーバ情報] が表示されます。
2.
[■サーバ登録] - [新規サーバ登録] をクリックします。[サーバ設定] が表示されます。
3.
サーバの設定情報を入力します。■サーバ情報
登録するスレーブサーバの[サーバ名] と [IPアドレス] を入力します。
■フィルタリングサービス設定
フィルタリングサービスが監視するリクエストのポート番号と、処理可能な最大プロセス数を 入力します。[設定参照] - [有効] チェックボックスをオンにすると、マスタサーバの設定を参照 します。
注意: ・「HTTP」の設定項目は、Squid版では「リダイレクタ」、ICAP 版では「ICAP」として 表示されます。
・Squid 版、ICAP 版の場合、「HTTPS」と「FTP OVER HTTP」の設定項目は表示され ません。
■上位プロキシサーバ設定
インターネットへの接続に上位のプロキシサーバを利用している場合、 [使用する] チェック ボックスをオンにし、IPアドレス/ドメイン、ポート番号を入力してください。 [設定参照] - [有
効] チェックボックスをオンにすると、マスタサーバの設定を参照します。
注意: Squid版、ICAP版の場合、この設定項目は表示されません。
4.
画面右上の [登録] ボタンをクリックします。確認のダイアログが表示されます。
5.
[OK] ボタンをクリックします。「登録が完了しました」と表示されます。以上でスレーブサーバの登録は完了です。
6.
画面右上の [戻る] ボタンをクリックします。[サーバ情報] が表示されます。
サーバ情報に、登録したサーバの名前と設定が表示されます。
注意: 登録後に、登録したスレーブサーバの管理サービス、拡張Webサービス、フィルタ リングサービスを再起動してください。また、Squid版の場合には、Squidも再起動 してください。
2-4. サーバの設定を変更する
マスタサーバおよびスレーブサーバの設定を変更する場合、次の手順で設定してください。
注意: Squid版でサーバの設定を変更する場合は、419ページの「F. Squid版で設定を変更する
場合の注意事項」を参照してください。
1.
[システム管理]→[サーバ設定] をクリックします。[サーバ情報] が表示されます。
2.
設定を変更したいサーバの右にある [選択] ボタンをクリックします。選択したサーバの設定情報が表示されます。
3.
サーバの設定情報を変更します。■サーバ情報
管理画面で表示される「サーバ名」を入力します。
■フィルタリングサービス設定
フィルタリングサービスが監視するリクエストのポート番号と処理可能な最大プロセス数を 入力します。 [設定参照] - [有効] チェックボックスをオンにすると、マスタサーバと同じ設定が 有効になります。
注意: ・「HTTP」の設定項目は、Squid版では「リダイレクタ」、ICAP 版では「ICAP」として 表示されます。
・Squid 版、ICAP 版の場合、「HTTPS」と「FTP OVER HTTP」の設定項目は表示され ません。
■フィルタリングサービス共通設定 (マスタサーバのみ)
リクエストモード (スタンドアロン版のみ)
追加ヘッダの動作を次の中から選択します。
•上位プロキシがある時、転送
•転送しない
•転送する
•認証のみ転送
•追加ヘッダのみ転送 転送バッファサイズ
(スタンドアロン版のみ) 転送バッファサイズを指定します。
タイムアウト値 (Squid版、ICAP版のみ)
リクエストのタイムアウト値を指定します。
• Squid版の場合:
クライアントから規制画面表示用Web サーバへのリクエスト のタイムアウト値を1ミリ秒 ~ 9,999,999ミリ秒の範囲で指 定します。短い場合、規制画面が表示されない場合がありま す。
• ICAP版の場合:
ICAPクライアントからリクエストを受信するタイムアウト 値を1ミリ秒 ~ 9,999,999ミリ秒の範囲で指定します。
サーバ接続 タイムアウト値
(スタンドアロン版のみ)
Webサーバとの通信がタイムアウトになる時間を 1ミリ秒 ~ 9,999,999ミリ秒で設定します。
クライアント接続 タイムアウト値
(スタンドアロン版のみ)
クライアントとの通信がタイムアウトになる時間を 1ミリ秒 ~ 9,999,999ミリ秒で設定します。
注意: Squid版、ICAP版の場合、[HTTPバージョン設定] は表示されません。
最大ヒープサイズ
Javaヒープ領域サイズの最大値を64MB~2048MBの範囲内で指
定します。
サーバに搭載されているメモリサイズ以上の数値は設定しない でください。
サービス確認間隔 サーバが正常に稼動しているかを監視する間隔を設定してくだ さい。
Keep-Alive設定 (スタンドアロン版のみ)
Keep-Aliveの設定を次の中から選択します。
•無効:
クライアント - プロキシ間、プロキシ - 上位サーバ間とも、毎 回接続し直します。
•全て有効:
クライアント - プロキシ間、プロキシ - 上位サーバ間とも、持 続接続します。
•クライアントとの接続のみ有効:
クライアント - プロキシ間だけ持続接続し、プロキシ - 上位 サーバ間は毎回接続し直します。
HTTP バージョン設定 (スタンドアロン版のみ)
HTTPのバージョンを選択します。
• HTTP/1.1対応:
受信したHTTPバージョンをそのまま転送します。
• HTTP/1.0のみ使用:
受信したHTTPバージョンをHTTP /1.0に変更して転送しま す。
HTTP メソッド転送許可 設定
転送を許可するHTTPメソッドを選択します。
[ 全選択] ボタンをクリックすると、すべてのメソッドをオンにし
ます。 [ 全解除] ボタンをクリックすると、すべてのメソッドをオ
フにします。
4.
[更新] ボタンをクリックします。確認のダイアログが表示されます。
注意: [ 更新 ] ボタンをクリックしないと、変更した内容は保存されません。設定を変更 する場合は、必ず [更新] ボタンをクリックしてください。
5.
[OK] ボタンをクリックします。以上で、サーバの設定変更は完了です。
注意: [■フィルタリングサービス設定] で[ ポート] を変更した場合、変更を反映するため、登
録済みの全サーバの管理サービスを再起動してください。また、Squid 版の場合には、
Squidも再起動してください。
2-5. スレーブサーバを削除する
スレーブサーバの設定を削除する場合、次の手順で削除してください。
1.
[システム管理]→[サーバ設定] をクリックします。[サーバ情報] が表示されます。
2.
設定を削除したいスレーブサーバの右にある [選択] ボタンをクリックします。選択したサーバの設定情報が表示されます。
3.
[削除] ボタンをクリックします。確認のダイアログが表示されます。
4.
[OK] ボタンをクリックします。以上で、スレーブサーバの削除は完了です。
2-6. サーバの設定を同期させる
ISWMに登録されているサーバは、管理画面で設定を変更したときに自動的に一括同期されます。何 らかの問題で同期に失敗しているサーバがある場合、 [サーバ情報] - [■サーバ情報] でサーバ名が赤 く表示されます。
このような場合、次の手順で同期に失敗しているサーバとの同期を実行してください。
1.
[システム管理]→[サーバ設定] をクリックします。[サーバ情報] が表示されます。
サーバ名が赤く表示されているサーバが同期に失敗しているサーバです。
2.
[同期を実行] ボタンをクリックします。マスタサーバの設定が、登録されているスレーブサーバに反映されます。
すべてのサーバが正常に同期されている場合、 [同期を実行] ボタンは表示されません。