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ドキュメント内 現代と念沸 (ページ 191-195)

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角へ上行し変商に留まり︑躍動感をみせる旋律型である︒⑤は変羽で同流独特のアクセントをつけて宮にもどるもの︒

⑥は変羽でアクセントをつけ︑核音である徴に落着く旋律型である︒

B群の

①は宮

よりすぐに韻響母音を用いて変商に上行し︑数回に亘り宮への下行上行を繰りかえすもの︒②は変商

より律角に上行し︑律角で数回アクセントをつけて変商を経過し宮にもどるもの︒③は宮から変商へ下り︑再たび宮

にもどるもので︑宮への下行導音として︑一時的に変商を経過する旋律型である︒

C群の①は宮への上行導音として︑宮の影響をうけながら

一時

的に変羽を経過するもの︒②は核音の徴に落着くた

めに︑安定した律角を経過して安定感をみせる旋律型である︒

ABC三群の旋律型の働きをまとめると︑A群に念仏の唱え始めにみられる旋律型となり六種がある︒B群は装飾

性を帯びた旋律型で躍動感︑安定感を与えるものといえる︒C群は安定感︑終止感を得るためのものとして︑現行の

日常勤行の旋律にも酷似しており︑標準的な聾明の旋律型といえる︒

︽資料④︾はABC三群の旋律型の構成一覧表であり︑これから修得しようとする初学者には参考となろう︒

この念仏は法要次第の中では︑正宗分の後半に配当されていて︑まず三遍返し念仏があり︑続いて摂益文︑念仏一

会になるという︒鍵稚は双盤を用い︑南無

・阿

弥・

陀併のように入るという︒今でも弘前の貞昌寺や今別の本覚寺の

五重相伝では六時勤行に配当されて修されるようである︒

同じ双盤を用いる関東の﹁六字詰念仏﹂とは︑唱法の違いはあるものの︑音階や旋律の一部には︑相互に影響を与

えたと思われる点もみられ︑各地の節念仏との比較研究が期待される︒

三︑まとめ

ともかく︑名越流の三遍返し念仏は︑同流の興起から円熟の土壌を培ってきた津軽の地に生きづいて︑今日まで

資料④

三 逼 返 し 念 仏 に 用 い ら れ る 旋 律 型 一 覧

¥ 

二 句

A  2  A  5  A  2 

南 A  2  B  2 

A  3  A  2 

A  4  6  A  2 

B  A  2  B 

B  3  A  2  B  2 

B  A  B 

A  2  B  3 

A  2  A  3  A  3 

B  2  2  A  2 

阿 B  B 

B  2  B  ο 

A  2  B  A  2 

B  B 

弥 B  3  B  3  B 

B  3  B 

C  C  C 

A  3  A  3  A  2 

陀 B  B 

B  3  B  3 

A  2  B  A 

仏 B  3  A  2  B 

脈々と伝承されてきたことは︑紛れのない事実である︒念仏の弘通に関わった伝承者の労苦を思う時︑声は地を這い︑

厳しい風雪の中に泌みこんだ過去の信仰の姿を尋ねなければ︑真実の心に触れることは難しいだろう︒

しかしながら伝承されてきた念仏は︑今日を経てもなお輝きを失うことなく︑聴く者の魂をふるわすほどの迫力が

ある︒理由はこの念仏が日日の生活の基盤となり︑生きる糧となっていたこと︑多くの念仏者がこの念仏に育てられ︑

悦びのうちに浄土往生を果していったことの証左とみてよいのではないか︒

また声明音楽的には︑日本人の自由な音程感覚に委ねた陰陽の混合音階を呑みこみ︑同流独特の難しい旋律型を駆

使した声明となったことである︒

今で

は︑

わずかな伝承者にしか唱えられなくなったと聞くが︑両師の伝承意欲は力強いものがあり︑必ずや後継者

育成にも展望が開けるものと思う︒

収録からの成果としては︑五音を付した回旋譜や五線譜となったことで︑この念仏の伝承と普及に︑いささか寄与

できたのではないかと思う次第である︒

参考資料①

三 週 返 し 念 仏 の 解 説 譜 名 越 流

南 Y γ

ィ 宇 民 一 句 一 体

恥 日 ?h 川 、

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4 1

 

ドキュメント内 現代と念沸 (ページ 191-195)

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