3,4‑ジ オ ー ル 受 容 体
24と
β―ラ ク トシ ル イ ミデ ー ト供 与 体27を
活 性 化 剤 と してTMSOTfあ
る い は三 フ ッ化 ホ ウ素 ジエ チ ル エ ー テ ル錯 体 (BF3・OEt2)を
使 用 しグ リコ シル 化 反 応 を行 った (Scheme 17)。 溶 媒 と して 1,4‑ジオ キ サ ン、トル エ ン/1,4‑ジオ キ サ ン (3:1)5引、 ぁ る い は ジ ク ロ ロメ タ ンを使 用 した (Table lo)。
En町 5以
外 の縮 合 反 応 はす べ てSch
dtら の inverse法 で行 ったい7,5制
行 ったすべての反応において、供与体 27は 反応溶液の TLC分 析によ り 30分 以内 に完全 に消失 したことを確認 した。
得 られた混合物をゲル濾過
(BioBeads sX‑1,トルエン )で 分画 し、 4糖 を含む画分 と 2糖 を含む画分を分離 した。 これ らの画分を、それぞれ フラッシュカラムクロマ トグラフィーによ り分画精製 し、 3位 が α― ラク トシル化された
Lac(α l‑3)[GlcN3(αl 2)]Hep 32a、4位 が α― ラク トシル化された
Lac(α l‑4)[GlcN3(α l‐2)]Hep 33a、及び、 3位
のβ―ラク トシル化物 32bと 4位 のβ―ラク トシル化物 33bの 混合物を得た。 3位 また
は 4位 へβ―ラク トシル化物はそれ以上分画精製を行わなかった。 2糖 画分か らは未反
応受容体 24の みを回収 し、他の生成物はすべて排除した。
受容体 と して 3,4‑ジオール
24使
用 した場合 (Table 6、 entry 5‑7)、3位
また は4位
へ の α―ラ ク トシル 化 物 をそ れ ぞ れ 同程 度 の収 率 で 与 え た 。3,4‑ジオ ー ル
24の TMSOTf活
性化 条 件下 にお け る ラク トー ス供与体 に対 す る3位
水酸基 の反応性 は4
位水酸基 と同程度 で あ った。
溶媒 として
1,牛ジオキサ ンを用いるラク トシル化条件では中程度の縮合収率
(68%)であ り、ラク トシル化の位置選択性
(3‑04‑0=1:1)、立体選択性
(α:β =3。3:1)とも に低かった
(entry 5)。過剰の TMSoTf存 在下
(供与体 に対 して 2当 量
)0°Cに て トルエン
/1,牛ジオキサ ン中
(3:1)で反応 を行っても
entry 5と同程度の位置
/立体選択性 (3‑04‑0=1:1,α
:β=3:1)で あった
(entry 6)。En町 7に 示すように活性化剤 として三 フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体を使用 し 〜
10°Cに てジクロロメタン中で反応 させた場合、さらに立体選択性が低下
(α:β=
2.6:1)し、縮合収率 も 25%と 著 しく低下 した。
この様に、溶媒の種類をかえて も
GlcN(αl‑2)Hepの 3,4‑ジオール受容体 24を 用い たラク トシル化 においては全 く位置選択性が認め られなかった。また、
inverse法で は全 く収率および位置選択性の向上が認め られなかった。従 って、
3,牛ジオール受容 体の 3位 水酸基への位置選択的ラク トシル化による合成経路の短縮は困難であるこ
とがわかった。
Table ll.化 合物 32及 び 33の NMRに よる同定
化合物 Glcプ
1,2 0'の
シグナ,レ1哲
罷琵誘占猷プ夢葦基
HMBcロ
ングレンジ相関ピーク2 3 3 3
3.511z 4.O Hz
δ=3.67 ppm,4‑O汀 δ=4.08 ppm,3‑O打
C‑3:△δ=10。7 ppm C‑4:△δ=11.2 ppm
GIc H■/Hep C‑3,Hep H‑3/Glc C■
Glc H‑1/Hep C‐4,Hep H望/Glc C■
α(1→
3)結
合 した化 合物32お
よび α(1→4)結
合 した化合 物33は
Table llに示す よ うに、Glc残
基 のJl,2値、O打 ングナル の検 出、Hep残
基 の13cの低磁 場 シ フ ト、HMBC
によ る ロ ング レンジ相関 ピー クの検 出によ り決定 した。
β
(1→3)32bと β
(1→4)33bを ふくむ混合物はlH NMR分 析のみにより確認した。
Table 12.IH NMR(5(Ю MHz)Data in CDC13 at 25° C for compounds 28a,28b and 32‐34
compound residue H‑l H‑2 H‑3 H‑4 r[‐ 5 H‑6a r【‑6b H‑7a H‑7b
(3ゴ12) (3ち.) (3ふ4) (3y4へ) (3上、Я) (3去hh) (2JhЯ hh) (3泳7Я) (3yh 7n) (2ちЯ7h) 28a Hep 4.82 4。 11 4.02 5.51 3.84 5.09 4.16 4.31
(7.5) (6.0) (10.5)
32
(く 1.0) (2.5) (10.0) (10.0) (2.0) C'IcN3 5.02 3.00 4.10 3.41 4.19
(3.5) (10.0) (9.5) (9.5) nd C)ic 4.89 3.40 3.97 3.69 4.26 (4.0) (9.5) (9.5) (9.5) (6.0) Ga1 4.30 3.82 3.40 3.87 3.35
(8.0) (9.8) (3.0) nd nd Hep 4.80 4.03 4.19 5.49 3.88
(<1.0) nd (9.5) (10.0) (2.0) GIcN3 5。12 2.66 3.94 3.32 3.97 (3.5) (10.3) (9.5) (9.8) (5.0) Glc 4.50 3.37 3.57 3.93 3.39
(7.5) (8.5) (9。 5) (9.5) nd Ga1 4.43 3.75 3.40 3.90 3.32
(7.5) (9.5) (3.5) nd nd Hep 4.78 3.92 3.81 3.96 3.70
(1.5) (3.0) (9.5) (9.5) (1.5) GlcN3 4.93 2.94 3.99 3.39 4.09
(3.5) (10.0) (9.5) (10.0) (5.0) Glc 4.93 3.48 4.02 3.81 4.13
(3.5) (9,8) (9.5) (10.0) (1.5) Ga1 4.31 3.80 3.38 3.89 3.37
(8.0) (10.3) (2.5) nd (5,0) Hep 4.74 3.98 3.79 4.05 3.79
(1.0) nd (lo.0) (10.0) nd CllcN3 5.31 3.25 4.08 3.54 4.05
(4.0) (10.5) (9.5) (8.5) nd CIc 5.04 3.49 3.87 4.03 4.07 (4.0) (10.0) (9.5) (9.8) nd Ga1 4.33 3.72 3.28 3.85 3.31
(7.5) (10.0) (3.0) nd (5.0) Hep 4.86 3.96 4.24 5.48 3.85
(1.5) (4.0) (10.0) (10.0) (1.5) C'lcNAc 4.86 4.43 3.80 3.62 4.17
(3.5) (9.5) (9.5) (9.5) nd Glc 4.92 3.48 3.27 3.79 3.75
(3.0) (9.5) (9.0) (9.3) (5.0) Ca1 4.26 3.75 3.35 3.86 3,30
(7.5) (9.8) (2.5) nd (5.0)
4.15 4.28 nd nd 3.72 3.75
nd (10.3) 3.28 3.40
nd nd
5。
24 ‑
4.18 4.25 (2.0) (12.0)
3.74‑3.80
nd nd 3.30 3.46
nd nd
5。47 ‑ 4.15 4.26 (2.0) (12.0) 3.68 3.80 (5.0) (10.3) 3.36 3.47 (10,0) (11.5)
5.18 ‐
4。25 430
(2.5) (12.0) 3.79 3.98 nd nd 3.39 3.49 (7.5) (9.5)
5。15 ‐ 4.19 4.24 nd nd 3.56 3.72
nd (10.5) 3.23 3.39 (8.0) (9.0)
4.18 4.32
(7.0) (5.5) (11.0)
4.23 4.31
(7.5) (6.0) (11.0)
4.25‑4.30
nd nd nd
4.16 4.31
(6.5) (5.5) (11.0)
この よ うに、 目的 とす る 2,3‑分岐
4糖 28aの
構築 を、溶 媒 にジエチル エーテル を使 用 した ラク トー ス供 与体27と 3‑OH受
容体26の
縮合 反応 によ り立林 選択 的かつ高 収率 で達 成 す る ことがで きた。 この反応 の高 い立体選 択性 は、[2‑1]で行 ったTable 13.13c NNIR(125 MHz)Data in CDC13 at 25° C for compounds 28a,28b and 32‐ 34
compound fesidue C‑1 C‐2 C‑5 C‑7
28b
32
33
Hep 99.46 GlcN3 100・ 17
Glc 99.46 Ga1 103.58 Hep 99.84 C,lcN3 98.26 Glc 100.10 Ga1 102.81 Hep 99.78 GlcN3 99。 98 Glc 101.00 Ga1 103.34 Hep 99.88 GlcN3 99'33 Glc 101.∞
Ga1 102162 Hep 99。26 GlcNAc 98.00 Glc 99.90 Ca1 103.51
78.15 62.95 78.26 79,70 73.41 62.80 81.11 79.85 78.88 62.80 78.71 79.76 76.38 63.20 78.47
79。94 77.87 52.65 78,72 79.71
77.71 79.54 79.85 82,77 74.70 79.71 83.29 82.46 81.16 79.27 80.37 82.52 71.84 79.42 80.29 82.37 74.90 81.66 80.06 82.55
65.55
78。95 78.30 73.52 65.14 77.73 76.69 73.48 65.62 78.31 77.38 73.69 78.92 78.33
75。98 73.87 66.04 77.43 77.59 73.38
68.88 69.46 7■41 73.29 69.11 69.41
75。14 72.96 70.50 69.40 71.41 73.32 68.44
69。32 7■41 73.21 69.00
69。96 71.56 73.14
67.21 63.03 69.16 68.33 67.10 62.91 68.19 67.94 68.32 62.98 68.48 68.32 68.66 62.89 67.10 68.30 67.04 63.00 68.25 68.18
61.98
62.21
61.43
62.11 34
GlcN3(α
l 2)Hep合 成のそれを凌駕するものであった。縮合収率 も 2糖 同士の縮合反
応 に関わ らず
GlcN3(αl 2)Hep合成における単糖同士の縮合 と同程度であった。
これ らの縮合反応で共通 していえることは、ジエチルエーテルは
1,4‑ジオキサ ンよ りも優れた溶媒であることである。
[2‐4]2,3‑分
岐 4糖 の GlcN3残基の GlcNAc残 基への変換
Scheme 18.2,3‑分 岐
4糖
のGlcN3残
基 のGlcNAc残
基 へ の変換2,3‑分
岐ヘプ トース 28aに おけるグルコサ ミン残基のアジ ド基のアセ トアミ ド基 への変換を二通 りの方法で行った。 1つ はチオ酢酸
/ピリジンを用いた還元的アセチ ル化によるアジ ド基をアセ トアミ ド基へ 1工 程で変換する方法。
1601もう 1つ はアジ ド基を
Lindlar触媒
/水素、印]も しくは亜鉛粉末
/酢酸
1621で還元 しアミノ基へ変換 し た後、エ アセチル化を行 うことでアセ トアミ ド基へ 2工 程で変換する方法である。
Table 14に
それ らの反応条件 と結果 を記載 した。
Table 14.ア ジ ド基のアセ トアミ ド基への変換
Expe 正lental conditions Yield(%)
AcSH/py
dine at 40°C for 12 daysZn/AcOH,CH2C12,it',8 days thenハトacetyladon
Lindlar catalyst/H2,EtOAc,it,,3 daysthen Ⅳ―acetylation
最 も高収率 (8979)で ア ジ ド基 をアセ トア ミ ドヘ変 換 で きた方 法 は、Lindlar触媒/
水 素 、アセ チ ル化 を経 由 した もので あった。他 の方法 で は過剰 の試 薬添加 に くわ え、
長 時 間反応 させ た に もか かわ らず得 られ た アセ トア ミ ドの収率 は
6879で
あった。以 下 、各反応 につ いて よ り具体 的 に述 べ る。チ オ酢酸/ピ リジ ン (1:1)の 場合 、アジ ド誘導体
28aを
室温 にて一 晩作 用 させ た。TLCに
よ リア ジ ド28aが
ほ とん ど消費 させ ず に残存 して いる ことを確 認 した。そ こで、チオ酢酸 を追加 し、反応温度を
40°Cま で上げて反応 を行った。反応は除々に進 行 した。 6日 間反応 させたが、 TLCに よ り 23aの スポ ッ トの存在が認め られた。 こ の残存するアジ ド 28aを 全て反応 させるため、チオ酢酸、ピリジンを追加 し
40°C
で 6日 間反応させた。カラム精製後、アセ トアミ ド 34を 68%の 収率で得た。 この ようにチオ酢酸
/ピリジンでは、反応の進行が非常に遅 く、試薬の追加、高い反応温 度 において も 28aの 完全消費に至 らないことがわかった。そ こで、アジ ド誘導体
28aに対 してまず アジ ド基 を還元す ることでアミンを生成させ、引きつづいてアセチル 化によ リアセ トアミ ドヘ変換する方法を試みた。
まず亜鉛粉末
/酢酸 によるアジ ド基の還元、それに続 く伴 アセチル化 をお こなった。
4糖 アジ ド誘導体のジクロロメタン溶液に酢酸 と亜鉛粉末を加え室温にて 8時 間反応 させた。 TLCに よ り 28aが ほとんど消費されずに残存 していることを確認 した。亜 鉛粉末を追加 し、一晩撹拌 した。 TLCに よ り 28aが 残存 していることを確認 した。
この 28aを 全て反応させるため、亜鉛粉末及び酢酸を追加 し 7日 間反応 させた。 し か し、それ以上反応は進行せず 28aは 残存 していた。反応混合物を濾過 し濾液 を濃 縮 した。得 られた粗生成物をメタノール
/無水酢酸
(7:3)で処理 し洋 アセチル化 した。
カラムクロマ トグラフィーで精製 し、アセ トアミ ド 34を 収率 68%で 得た。
8 8 9 6 6 8
つ ぎ にLindar触媒/水素 よるア ジ ド基 の還元 、それ に続 く 洋 アセ チル化 を行 った。
ア ジ ド誘導体
28aの
酢酸 エチル溶 液 にLindar触媒 (5%Pd on calsium carbontte)を 加 え た後 、反応 容 器 内 を水 素 ガスで 満 た し接触 水 素添加 を行 った。三 日間激 しく撹拌す る ことで28aは
完 全 に消 失 した。 反応混 合 物 を濾 過後 、濾液 を濃縮 した。得 られ た 粗 生成物 を室 温 にて メタ ノー ル/酢酸 (7:3)で一時 間処理 し 辟 アセチル化 した。反応 混合 物 を濃縮後 、カ ラム ク ロマ トグ ラフィー で精製 し、 目的 とす るアセ トア ミ ド 34 を収 率89%で
得 た。アセ トア ミ ド基 の存 在 は
lH NMR分
析 によ りGlcN3残
基H‑2シ
グナル の低磁 場 シ フ ト (Table 12,△δ=1.43 PPm)、NttAcシ
グナ)レ (δ生6.32,d,lH)の
出現 、さ らに3JNH,H‐2によ る シグナル分裂 を μ
2と NttAcの
互 い に観 測 した。また、BC NMRに
よ り GIcN3残基
C‑2シ
グナル の高磁 場 シ フ ト(Table 13,△δ=10.3 ppm)を
観測 した ことよ り決定 した。この よ うに して 、合成 した 2,3‑分岐
4糖
のア ジ ド基 をアセ トア ミ ド基 へ 高収率 で変 換す る ことに成功 した。これ によ り15253株 LOSの
部分構造 で ある 2,3‑分岐4糖
、すなわち、 2位 に α― 拝 アセチルー
D―グルコサ ミン、そ して、 3位 に α―ラク トース残 基 を有するヘプ トースの合成を達成 した。
以上、本実験 によ りはじめて
2,3‑分岐ヘプ トースの合成を達成 した。
[対Jこの
2,3‑分岐ヘプ トースは scheme 9で 計画 した通 り、まず
[2‑1]でヘプ トースの 2位 に
GlcN3を導入 し、
GlcN3(αl 2)Hepを合成 した。
[2‑2]でこの 2糖 を
3,牛ジオールヘ導き、選 択的 3‑0‑TES化 、牛
0‑アセチル化、脱 3‑0‑TES化 により 3‑OH受 容体 を合成 した。
続 いて、
[2‑3]でこの 3‑OH受 容体へのラク トンル化によ り
2,3‑分岐ヘプ トースを構 築 し、そ して最後に、 [24]で この
2,3‑分岐ヘプ トースの GlcN3残 基上のアジ ド基 を
アセ トアミ ドヘ変換 した ことで合成することができた。
特 に、 この
2,3‑分岐ヘ プ トース合成 には次の二つの反応の成功が大き く貢献 した といえる。 2糖
GlcN3(αl 2)Hepの
3,牛ジオール誘導体に 1章 で確立 した方法を適用 することによ り高収率 (88%)で 3‑OH受 容体へ変換可能であつた こと、そ して、 こ の 3‑OH受 容体 に行ったラク トシル化が高収率 (85%)か つ α― 選択的
(α:β=9.6:1)で あった ことである。
第二章では、本章で合成 した
2,3‑分岐 4糖 34を 供与体へ変換 し、
2,3‑/3,牛分岐両
構造 を有する標的 7糖 の合成に利用 した。
第 三 章
:2,3‐/3,4‐三 分 岐 7糖 の 合 成
3,4‑分
岐ヘプ トース合成における課題は、OscarsOnら の報告 したように、
3,4‑位水 酸基のジエクア トリアル配座に起因する糖残基間の立体的込み合いが大きいため、
その合成が困難であるという点である。 pqし かしなが ら、我々が過去に示 したよう にこのグリコシル化が全く進行 しないわけではなかった。
Hep(αl‑3)Hepの 4‑OH受
容体 とラク トースの縮合反応では、収率 26%で
3,4‑分岐 4糖 の合成を達成している。
1631ま
た木曾 らも
Glc(βl‑4)Hepの 3‑OH受 容体を用いて 54%で
3,牛分岐 3糖 の合成
を達成している
(Scheme 19)。団
当研究室 による3,牛分 岐糖合成
a.TMSOTi CHβ12,‐25°C b.60%AcOH aq.
木 曾 らによ る3,4‑分岐糖合成
NIS/TMSOTi CH2CH必 ‐50°C
Scheme 19.3,4‑分 岐ヘ プ トースの合成
2工程26%
本研究では
Lac(βl‑4)HePの 3‑OH受 容体 を用いて、 3位 に糖 を導入す る経路で
2,3‑分
岐と
3,牛分岐の両構造 を有する 15253株 のオ リゴ糖合成に着手 した。 この経路 をとる場合、受容体 として 3糖 を使用する。そのため、先に述べた成功例の 2糖 受 容体 を用いた経路よ りも糖残基 間の立体的な込み合いが大きくなると予想される。
従って、 この経路では 3糖 受容体に対 し、供与体 としてい くつ までの糖残基を有す るものが縮合反応に使用できるかを調べる必要があった。
そ こで本章ではまず第一に、最小単位の供与体 としてヘプ トース単糖 を使用 し、
3糖受容体 とグリコシル化反応 を行 うことによ り
3,牛分岐 4糖 の合成が可能であるこ
とを確認 した。続いて、 3糖
Lac(αl‑3)Hep供 与体を使用 しても
3,4‑分岐 6糖 の合成 が可能であるを見いだ した。そ して、最終的に
2,3‑分岐 4糖 供与体 と 3糖 受容体の グリコシル化によ り
2,3‑分岐 と
3,4‑分岐の両構造 をもつ 7糖 、すなわち、15253糖鎖 合成を行った
(Figure 7)。G瓜(βl‑4)Glc(β
3,4‑分 岐
一―一‐‐‐一――一―‐‐↑
Gal(βl‑4)Glc(α
1 2,3‑分 岐
↑
GlcNAcαl
単糖 供与体
R=OC(NH)CCi3
R=SEt
3糖受容体
Rl〓 OC(NH)CCi3,R2=Ac Rl=SEt,R2=TBDPS
R=OC(NH)CC13
R=SEt
怠
3糖
供与体Figure 7.3,牛分 岐構造 を有 す る標 的