4 章 設定コマンド
4.16 portd オブジェクトの設定コマンド
4.16 portd オブジェクトの設定コマンド
本装置のポートサーバ機能を設定するコマンドです。
set portd connect 【管理者】
機 能 ポートサーバへの接続モードを設定します。
フォーマット set portd connect { direct| select} パ ラ メ ー タ { direct| select}
directを指定した場合、ダイレクトモードでポートサーバが動作します。ダイレ
クトモードとは、シリアルポートに対応するTCPポート番号を指定して、管理 対象機器にダイレクトにアクセスする方法です。
(例)ダイレクトモードで本装置のシリアルポート1にアクセスする場合、telnet クライアントで接続先のTCPポート番号8101を指定します。
telnet SmartCS 8101
selectを指定した場合、セレクトモード(ポートセレクト機能)が動作します。セ レクトモードは、Telnet/SSHクライアントから本装置(TCP:23/22)にログイ ンし、ポートセレクトメニューからシリアルポート番号を選択して管理対象機 器にアクセスする方法です。
(例)セレクトモードで本装置のシリアルポート1にアクセスする場合、telnetク ライアントでは通常のTCPポート番号(23)で接続し、ポートセレクトメニュー からシリアルポートの1番を指定します。
telnet SmartCS
このパラメータのデフォルトはdirectです。
使 用 例 セレクトモードを設定する場合 set portd connect select
解 説 • セレクトモードは、本装置にログインするか、それとも管理対象機器にアクセ スするかはログインユーザ名で判断しますので、セレクトモードを利用する場 合は、set portd auth basicも設定してください。
• セレクトモードはTelnet/SSHクライアントの両方に対応しています。
4.16. portdオブジェクトの設定コマンド 4章 設定コマンド
set portd menu 【管理者】
機 能 ポートサーバメニューの表示方法を設定します。
フォーマット set portd menu {auto |on | off} パ ラ メ ー タ { auto |on | off}
ポートサーバメニューの表示方法を設定します このパラメータのデフォルトはautoです。
auto
ポートログ保存機能ONかつRWセッションでアクセスした場合、ポート サーバメニューを表示します。
上記条件以外の場合、ポートサーバメニューを表示しません。
on
常にポートサーバメニューを表示します。
off
常にポートサーバメニューを表示しません。
使 用 例 ポートサーバメニューを常に表示しない場合 set portd menu off
4.16. portdオブジェクトの設定コマンド 4章 設定コマンド
set portd auth 【管理者】
機 能 Telnetアクセス時におけるポートユーザの認証の有無を設定します。
フォーマット set portd auth {none |basic } パ ラ メ ー タ auth { none|basic }
Telnetアクセス時におけるポートユーザの認証の有無を設定します。
このパラメータのデフォルトはnoneです。
none
Telnetクライアントから本装置シリアルポートへのアクセス時にポートユー
ザの認証を行いません。
basic
Telnetクライアントから本装置シリアルポートへのアクセス時にポートユー
ザのpassword認証を行います。
使 用 例 ポートユーザのpassword認証を行う場合 set portd auth basic
解 説 ポートユーザの認証は、Telnet/SSHクライアントから本装置のシリアルポートへア クセスするときに行われます。SSHクライアントから本装置シリアルポートへアク セスした場合は、本設定項目に関わらず、認証が行われます。
4.16. portdオブジェクトの設定コマンド 4章 設定コマンド
set portd telrw 【管理者】
機 能 Telnetのノーマルモードのサービスポート開始番号を指定します。
フォーマット set portd telrw port num パ ラ メ ー タ port num
ポート番号を10進数で指定します。
(ポート番号の指定範囲:1025〜65000)
このパラメータのデフォルトは8101です。
使 用 例 Telnetのノーマルモードのサービスポート開始番号を10001に設定する場合
set portd telrw 10001
解 説 • ノーマルモードとはシリアルポートに接続された監視対象機器との間で双方向 通信が可能なモードです。
• 各シリアルポートに付番されるサービスポート番号は、このコマンドで指定し たサービスポート開始番号から連続して、ポートの数だけ使われます。
4.16. portdオブジェクトの設定コマンド 4章 設定コマンド
set portd telro 【管理者】
機 能 Telnetのモニターモードのサービスポート開始番号を指定します。
フォーマット set portd telro port num パ ラ メ ー タ port num
ポート番号を10進数で指定します。
(ポート番号の指定範囲:1025〜65000) このパラメータのデフォルトは8201です。
使 用 例 Telnetのモニターモードのサービスポート開始番号を11001に設定する場合
set portd telro 11001
解 説 • モニターモードとはシリアルポートに接続された監視対象機器が送出するデー タをモニタするモードです。
• 各シリアルポートに付番されるサービスポート番号は、このコマンドで指定し たサービスポート開始番号から連続して、ポートの数だけ使われます。
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set portd sshrw 【管理者】
機 能 SSHのノーマルモードのサービスポート開始番号を指定します。
フォーマット set portd sshrw port num パ ラ メ ー タ port num
ポート番号を10進数で指定します。
(ポート番号の指定範囲:1025〜65000)
このパラメータのデフォルトは8301です。
使 用 例 SSHのノーマルモードのサービスポート開始番号を12001に設定する場合 set portd sshrw 12001
解 説 • ノーマルモードとはシリアルポートに接続された監視対象機器との間で双方向 通信が可能なモードです。
• 各シリアルポートに付番されるサービスポート番号は、このコマンドで指定し たサービスポート開始番号から連続して、装置に搭載しているポートの数だけ 使われます。
4.16. portdオブジェクトの設定コマンド 4章 設定コマンド
set portd sshro 【管理者】
機 能 SSHのモニターモードのサービスポート開始番号を指定します。
フォーマット set portd sshro port num パ ラ メ ー タ port num
ポート番号を10進数で指定します。
(ポート番号の指定範囲:1025〜65000)
このパラメータのデフォルトは8401です。
使 用 例 SSHのモニターモードのサービスポート開始番号を13001に設定する場合 set portd sshro 13001
解 説 • モニターモードとはシリアルポートに接続された監視対象機器が送出するデー タをモニタするモードです。
• シリアルポートに付番されるサービスポート番号は、このコマンドで指定した サービスポート開始番号から連続して、装置に搭載しているポートの数だけ使 われます。
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set portd idle timeout 【管理者】
機 能 セレクトメニュー、ポートサーバメニュー、ノーマルモード(RW)セッションのアイ ドルタイマの値を設定します。
フォーマット set portd idle timeout {on [interval time ] |off } パ ラ メ ー タ idle timeout {on [ interval time ]| off}
セレクトメニュー、ポートサーバメニュー、ノーマルモード(RW)セッション のアイドルタイマのオン/オフを指定します。
このパラメータのデフォルトはoffです。
interval time
オンの場合、セレクトメニュー、ポートサーバメニュー、ノーマルモード (RW)セッション接続時のアイドルタイマの値を分単位で指定します。
設定範囲は1〜60(分)です。このパラメータのデフォルトは10です。
使 用 例 セレクトメニュー、ポートサーバメニュー、ノーマルモード(RW)セッション接続時 の、タイムアウト値を20分に設定する場合
set portd idle timeout on 20
解 説 • 本機能を有効にすると、セレクトメニューでアイドルタイマが有効になります。
• ポートサーバメニュー、ノーマルモード(RW)セッションの接続時にアイドル タイマを有効する場合は、set portd tty timeout onも設定してください。
• 設定した時間が経過した場合、以下のように動作します。
– セレクトメニューの場合、セッションが切断されます。
– ポートサーバメニューの場合、ダイレクトモードではセッションが切断さ れ、セレクトモードではセレクトメニューとなります。
– ノーマルモード(RW)セッションの場合、cmdcharを入力された場合と同 様に動作します。
• ノーマルモード(RW)セッションではクライアント端末側からの入力をタイマー の監視としています。クライアント端末側から入力が行われた場合タイマーは リセットされます。監視対象機器からデータを受信しただけではタイマーはリ セットされません。
4.16. portdオブジェクトの設定コマンド 4章 設定コマンド
set portd ro timeout 【管理者】
機 能 モニターモード(RO)セッションのセッションタイマの値を設定します。
フォーマット set portd ro timeout { on [ interval time ] |off } パ ラ メ ー タ { on [interval time ] |off }
モニターモード(RO)セッションのセッションタイマのオン/オフを指定します。
このパラメータのデフォルトはoffです。
interval time
オンの場合、モニターモード(RO)セッションのセッションタイマの値を分 単位で指定します。設定範囲は1〜1440(分)です。
このパラメータのデフォルトは10です。
使 用 例 モニターモード(RO)セッション接続時のタイムアウト値を60分に設定する場合 set portd ro timeout on 60
解 説 • セッションタイマを有効とする場合は対象となるポートのset portd tty timeout onも設定してください。
• 設定した時間が経過すると、モニターモード(RO)セッションが切断されます。
• クライアント端末や監視対象機器からデータを送受信してもタイマーはリセッ トされません。
4.16. portdオブジェクトの設定コマンド 4章 設定コマンド
set portd tty session 【管理者】
機 能 シリアルポートへの接続を許可する接続プロトコルと接続モードを設定します。
フォーマット set portd ttyttylistsession{ {telnet|ssh|both|none} {ro|rw|both} }
パ ラ メ ー タ tty ttylist
シリアルポートに対応するtty番号を1〜48の範囲で指定します。
指定できる範囲は機種によって異なります。
ハイフン「-」やカンマ「,」でシリアルポートをリストで指定すれば、複数のシ リアルポートの設定をひとつのコマンドで実行できます。
{ telnet |ssh | both| none} { ro| rw|both } 許可する接続プロトコルと接続モードを指定します。
このパラメータのデフォルトは telnet rwです。
{ telnet |ssh | both| none}
許可する接続プロトコルを指定します。
telnet
Telnet接続のみを許可します。
ssh
SSH接続のみを許可します。
both
Telnet接続とSSH接続の両方を許可します。
none
Telnet/SSH接続を拒否します。許可の無い接続プロトコルと接続モー
ドに該当するサービスポートのTCPポートは本コマンドで閉じる事が できます。
{ ro| rw|both }
許可する接続モードを指定します。
noneを指定した場合は設定できません。
ro
モニターモードでの接続を許可します。
rw
ノーマルモードでの接続を許可します。
both
モニターモードとノーマルモードの両方を許可します。
使 用 例 シリアルポート1の接続を許可するプロトコルをTelnet接続とSSH接続、接続を許 可するモードをモニタモードとノーマルモードに設定する場合
set portd tty 1 session both both