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材料に適した加工法

部品加工,組立て及び仕上げ 機器の基本的な仕組み  ./

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機器の保守と事故防止     〆一−/

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一《TIつ_

生活に適切に活用する能力と態度の育成

図5.2 「技術とものづくり」領域での本実践の位置づけ

5.1.3 対象及び実態

(1) ものづくりに関するアンケート

 実践校の生徒を対象に,ものづくりに対する意識について調査を行っ た.調査は,質問紙を用いて行い,7件法で回答させた.提示する質問 を調査項目ごとにランダムに配置し,カウンターバランスをとった.実 施時期は,2004年5,月17目〜20目,調査人数は251名,有効回答は欠 席者,回答不備者を除く191名である.

 ものづくりに関するアンケートの結果を図5.3に示す.

製作好き

設計好き3.77.3

■非常に思う 口かなり思う 國やや思う 囲どちらでもない 圃やや思わない 日かなり思わない 目非常に思わない

    0%       20%       40%       60%       80%       100%

       図5.3 設計と製作に対する好感度

 設計に対する好感度,つまり設計が好きかどうかに関する調査結果で ある.この結果を見ると,「非常に思う」「かなり思う」「やや思う」と回 答した生徒が全体の37.7%に止まり,「やや思わない」「かなり思わ ない」r非常に思わない」と回答した生徒が全体の37.1%となった.

 一方,製作に対する好感度,つまり製作が好きかどうかに関する調査 結果である.この結果を見ると,r非常に思う」「かなり思う」rやや思う」

と回答した生徒が全体の61.2%を占め,rやや思わない」rかなり思

わない」「非常に思わない」と回答した生徒が全体の18.4%となった.

 ここで,「製作するのが好きと思う」と答えた61.2%の生徒の中で 設計に対する好感度を調べると,図5.4のような結果となった.

設計好き6.0

    0%        20%        40%        60%        80%        100%  塵

              

   非常に思う  ロかなり思う   團やや思う   圏どちらでもない    やや思わない 回かなり思わない目非常に思わない

図5.4  「製作が好き」と回答した生徒の設計に対する好感度

 この結果より,製作が好きと意識している生徒は設計を好きと意識し ているとは限らず,設計について意識していない,または,嫌いと意識

している生徒が18.8%もいることがわかった。

 ものづくりでどんな時に充実感を感じるか(「ものを設計している時」

「ものを製作している時」「作りたいものが完成した時」「つくったもの が役に立った時」に対する回答)に関する調査結果は,図5.5のよう

な結果となる.

役立った時

完成した時

製作している時

設計している時

0%      10%     20%      30%     40%      50%     6096     70%     80%      90%     100%

■非常に思う口かなり思う囲やや思う團どちらでもない囲やや思わないロかなり思わない目非常に思わない

     図5.5 ものづくりに対する充実感

 「ものを設計している時」に対して,「非常に思う」「かなり思う」「や や思う」と回答した生徒が全体の36.6%に止まり,「やや思わない」

「かなり思わない」「非常に思わない」と回答した生徒が全体の28.3%

を占めた.「ものを製作している時」に対しては,「非常に思う」「かなり 思う」「やや思う」と回答した生徒が全体の53.4%を占め,「やや思 わない」「かなり思わない」「非常に思わない」と回答した生徒が全体の

22%に止まった.また,rっくりたいものが完成した時」に対しては,

「非常に思う」「かなり思う」「やや思う」と回答した生徒が全体の80.

6%を占め,「やや思わない」「かなり思わない」「非常に思わない」と回 答した生徒が全体のわずか6.2%に止まった.「つくったものが役に立

った時」に対しては,「非常に思う」「かなり思う」「やや思う」と回答し た生徒が全体の77.6%を占め,「やや思わない」「かなり思わない」

「非常に思わない」と回答した生徒が全体のわずか5.2%に止まった.

 この結果より,生徒の「ものづくり」に対する意識は,主に製作に主 眼が置かれていることが明らかとなった。ものづくりの充実感を設計段 階では感じることが少なく,製作している時,完成した時と感じると回 答していることからも読み取ることができる.ここで,「製作した作品が 役立っと充実感を感じる」と回答した生徒に聞き取り調査をすると,実 際の経験とは無関係に「作ったものが役に立つといいと思ったから」と いう意見が大半を占めた.この結果は,ものづくりに対する生徒の期待 感の表れあると考えられる.

 以上のような生徒のものづくりに対する意識は,生徒がこれまでに経 験したものづくりに影響されていると考えられる.これまでに生徒は学 校教育において,小学校では図画工作科や家庭科,中学校では美術科で

ものづくりを体験している.

 実際に,生徒にものづくりの経験について調査してみると,図5。6 のような結果となる.

ものづくりの経験

0%      10%      20%      30%      40%      50%      60%      70%      80%      90%     100%

   ■小学校図工科口小学校家庭科國中学校美術科囲中学校技術科頃失敗日経験なし1

         図5.6 ものづくりの経験

 この結果も分かるように,生徒は小学校での図画工作科や家庭科,中 学校での美術科で,ものを作った経験から,ものづくりに対して,「もの を作ること自体を目的とする作品製作」とイメージしていると言える.

 実践校学区にある小学校の教師に聞き取り調査したところ,高学年の 家庭科と図画工作科で実施された「世界に一つしかない自分だけのOO を作ろう」というテーマに基づいたナップサックや木の小物入れといっ た作品製作実習がものづくりに対する生徒の意識に影響していると考え られる.また,実践校の美術科担当教師に確認したところ,美術科にお いて,生徒は様々な種類(寸法は同じで,木の色が異なる)の小さい木 片を組み合わせて,ボンドで接合することで「鍋敷き」や「鉛筆立て」

を製作したとのことだった.この製作のねらいは,色が異なる同じ寸法 の木片を組み合わせることによって構成できる規則的な模様を創造し,

その美しさを味わうことであり,設計してものをつくるというよりも試 行錯誤を繰り返し,自分のデザインを創造していくことを楽しむものづ

くりであると言える.

 以上のように生徒は,これまでの「ものづくり教育」において「自分 だけのオリジナル作品を創造すること」を目標に,設計と製作を繰り返

して試行錯誤しながら作品製作を行ってきた.このような「ものづくり」

の体験を通して,ものを作り出すこと自体の楽しさを感じたり,充実感 を味わったりしてきた.生涯教育の一環として実施されるものづくり教 育ではこの方向性も重要なことである.しかし,技術分野の目標に照ら

し合わせた時,このようなものづくり教育のみでは不十分と言える.

 意識調査からも明らかなように生徒はものづくりを,「ものを作ること 自体が目的である」と捉えていると考えられる.この意識から考えると,

rものづくり」=rその時思い付いたデザインを具体的に製作する」と いう活動になり,rものを製作することは楽しくとても好き」という感覚 をもつことになる.しかしながら,このような趣味的なものづくりは,

作品を製作すること自体が主目的に止まってしまう.技術科で扱うべき ものづくりは「生活上に生じた問題を解決する手段」として行われる活

動である.

 生徒たちの実態としては,家庭科や図画工作科,美術科の作品づくり で実際にできた作品が自分や家族の生活に役立つ経験をすることで,経 験的にものづくりは生活をよりよくする手段と成りうると感じている生 徒は多いものの,生活上生じた問題を解決するための手段としてものづ

くりを捉えている生徒はほとんどないと言える.

 技術・家庭科は,生徒たちの人生において,問題解決の手段としての ものづくりを学ぶ最初で最後の機会となる.すなわち,小学校家庭科や 図画工作科,中学校美術科で行ったデザインを重視したものづくりから 生活上の問題解決の手段としてのものづくりへ生徒の意識を発展させる 義務教育最後の機会である.

 デザインを重視した製作した作品が,自分や家族の生活に役立っ経験 をしている生徒にとって,生活上の問題解決の手段としてものづくりを

考えるのには,適した時期であると考える.小学校での図画工作科や家 庭科,中学校での美術科において,ものづくり自体を楽しむ要素をもっ た作品製作を豊富に実施されることが技術科でのものづくりに必要なこ

とであると考えられる.

 このことは,小学校における家庭科や図画工作科等でのものづくりの 経験を生かし,少数ではあるが,中学校での技術科の夏の自由課題で「木 箱」「本棚」の製作に取り組んだ生徒が設計を製作と並んで重要視して捉

えていることからも言えることである.

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