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まとめ

ドキュメント内 九州大学学術情報リポジトリ (ページ 54-120)

4 地域毎の建設機械及び建機オペレーター賦存量の把握

4.5 まとめ

本章構成を図4.1に示す。本章では、地域毎の建設機械の賦存量を明らかにするため、リース・レンタ ル企業と地域建設企業を対象とした調査に基づき、建設機械の賦存量を推計する手法を構築し、九州地 方において調査した。この結果、リース・レンタル企業の保有割合は約6割であり、リース・レンタル企 業保有分は各年の公共事業量の変動に左右され、地域内の建設機械賦存量は安定的でないことがわかっ た。また、地域毎に災害復旧時に対応可能な建機オペレーターの賦存量を地域毎に推計した。

図4.1 本章構成

4.2 推計に係わる注意点

本章では、建設機械リース・レンタル企業及び地域建設企業の保有する建設機械台数を調査し、災害応 急復旧時に対応可能な建設機械賦存量を把握する。建設機械保有台数調査については、九州地方、中国地 方レベルでの調査は、国土交通省及び経済産業省が2年に1回の頻度で「建設機械動向調査」1)を実施 している。これは、建設関係業者等を対象として建設機械の販売台数等を調査し、国内における建設機械 保有台数の現況並びに流通現況の実態を明らかにしている。また、建設機械需要の予測、災害復旧の対応 能力の推定等の基礎資料として活用されている。

しかし、災害時の応急復旧については九州全域を出動範囲とすることは現実的ではなくこのレベルで の統計では不十分である。災害時の緊急出動、早期対応の範囲を考えると、例えば県の土木事務所管内レ ベルの現状把握が望ましいが、現実には県レベルでの建設機械保有台数すら明らかにされていない。こ

4.3 地域毎の建設機械 の賦存量の把握

4.2 推計に係わる注意点

4.4 地域毎の建機オペレーター の賦存量の把握

4.5 まとめ 4.1 はじめに

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のため、本調査においては災害時の早期対応が可能な範囲を地域レベルとした建設機械保有台数を把握 すべく、建設機械を保有している主な業種である建設機械リース・レンタル企業と地域建設企業を対象 に調査を行った。地域の区分については第3章の表3.1に示す通りである。

調査対象建設機械については、災害時の対応重機の評価・基準とされているものの中で、国土交通省・自治 体等で主な評価対象2),3)とされているバックホウ、トラクターショベル(クローラローダ・ホイールローダ)、ダンプ トラックの3種類とした。また、同じ建設機械でもバケット容量等により処理能力に大きな違いがあることから、実際 に建設機械を扱っているリース企業の方(実務者)へのヒアリングや建設機械等損料表等に基づき、建設機械を 規格・形状別に詳細な分類を行った。これにより、災害復旧に必要となる建設機械を単純な台数だけでなく、実 際の処理能力を考慮することで、対応可能な土工量として建設機械の賦存量を把握することが可能となる。調査 対象建設機械の種類は表4.1に示す。

表4.1 調査対象とした建設機械の種類と処理能力の区分 建設機械

種別 処理能力(規格・形状)

バックホウ

山積み 0.14~0.28m3

未満

山積み 0.28~0.45m3

未満

山積み 0.45~0.65m3

未満

山積み 0.65~0.9m3

未満

山積み 0.9~1.4m3

未満

山積み 1.4~2.0m3

未満

山積み 2.0m3

以上

トラクターショベル

山積み 0.3~0.8m3

未満

山積み 0.8~1.2m3

未満

山積み 1.2~1.9m3

未満

山積み 1.9~3.2m3

未満

山積み 3.2~4.6m3

未満

山積み 4.6m3

以上

-

ダンプトラック 最大積載量 2t

最大積載量 3~4t

最大積載量 5~6t

最大積載量 7~8t

最大積載量 9~10t

最大積載量

11t以上 -

4.3 地域毎の建設機械の賦存量の把握

1)建設機械リース・レンタル企業が保有する建設機械賦存量の把握

1) 建設機械賦存量推計の流れ

図 4.2 に応急復旧時に必要となる建設機械リース・レンタル企業が保有する建設機械賦存量の推計の 流れを示す。まず、はじめに、九州地方のリース・レンタル企業が保有する建設機械台数を地域単位で把 握するために、九州地方の建設機械リース・レンタル企業149 社を対象にアンケート調査を実施した。

これにより、リース・レンタル企業が保有する建設機械のうち、災害時の対応重機として、評価・基準と されているバックホウ、トラクターショベル、ダンプトラックの 3 機種の台数を地域毎に集計した。ま た、同じ建設機械でもバケット容量等により処理能力に大きな違いがあることから、規格・形状別に細か く分類した上で、建設機械台数から「対応可能土工量」に換算した。つまり、災害復旧に必要となる建設

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機械を単純な台数だけで把握するのではなく、実際の処理能力を考慮した上で地域建設企業の災害対応 力(建設機械の賦存量)を把握した。

この調査で、回答を得られなかった企業68社の保有する建設機械については、回答を得ることができ た企業81社の調査結果を基に推計することで、その不足分を補った。その方法は、未回収企業68社の 所在情報を基に、有料ビジネスデータベースサービスwebサイトから「売上高」情報を収集し把握した。

また、一方で、回答企業81社のアンケート調査結果から換算された「対応可能土工量」を企業の「売上 高」で除して「原単位(売上高1単位当りの建設機械土工量)」を算出した。把握できた未回収企業68社 の売上高に、この「原単位」を乗じることで「対応可能土工量」を推計した。

最後に、アンケート調査で回答が得られた企業81社と推計された未回収企業68社の対応可能土工量 を合計し、各地域単位で整理することで九州全域の建設機械賦存量を把握した。

図4.2 建設機械リース・レンタル企業の建設機械賦存量の推計の流れ

「アンケート調査結果」に基づき、バッ クホウ・トラクターショベル・ダンプト ラックの3機種を県・地域・機械処理能

力別に台数を集計

建設機械リース・レンタル企業149社を対象に建設機械保有台数をアンケート調査

企業所在情報を基に、有料のビジネス データベースサービスwebサイトから

「売上高」を把握

集計した建設機械台数を

「対応可能土工量」に換算

回収企業と未回収企業を合計し九州全域の県・地域別の対応可能土工量(建設機械賦存量)を把握 回答のあった企業81社 回答のなかった企業68社(推計)

調査結果から換算された「対応 可能土工量」を企業の「売上高」

で除して「原単位」を算出

未回収企業の「売上高」に

「原単位」を乗じて「対応可能土工量」

を推計し把握

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2) 建設機械リース・レンタル企業を対象とした建設機械保有台数のアンケート調査の概要

① 調査目的

災害時の早期対応が可能な範囲となる地域単位での建設機械賦存量を把握するために、建設機 械リース・レンタル企業を対象として、建設機械保有台数ならびに所在情報についてアンケート 調査を行った。

② 調査対象

九州地方の建設機械リース・レンタル企業149社(表4.2参照)を対象とした。なお、そのう ち、協会などに加盟していない非加盟企業についてはタウンページにより建設機械を取り扱って いる企業61社を選定した。

表4.2 調査対象としたリース・レンタル企業

調査対象 企業数

内訳

(社)全国建設機械 器具リース業協会

(九州支部)

(社)日本建設 機械施工協会

(九州支部)

非加盟企業

福岡県 43 32 2 9

佐賀県 2 2 0 0

長崎県 16 10 0 6

熊本県 22 11 0 11

大分県 19 10 0 9

宮崎県 18 10 0 8

鹿児島県 29 11 0 18

合計 149 86 2 61

(単位:社)

③ 調査方法

調査の流れを図4.3に示す。アンケートは郵送調査法により配布・回収を行った。調査票を作 成後、(社)全国建設機械器具リース業協会及び(社)日本建設機械施工協会の九州支部へ協力 を依頼した上で、平成25年2月25日から同年5月1日迄の期間に調査した。

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図4.3 調査の流れ

④ 調査項目

アンケートの調査項目は主に次に示す3点である(アンケート調査票は、付録2参照)。

1.会社名

2.県・地域・建設機械の種類・処理能力別建設機械の保有台数

・「バックホウ、トラクターショベル(クローラローダ、ホイールローダ)、ダンプトラック」

の3機種4規格とした。

・地域の区分については、各自治体が県内地域区分として定義している区域を参考とした。

各地域の詳細は第3章の表3.1に示す通りである。

3.本調査以外で災害復旧時に必要となる建設機械等(自由記述)

2)アンケート調査結果の集計

アンケート調査票の回収結果は、調査票送付数149社に対して、81社から回収し回収率は約54%とな った。この回収された81社のデータを、(1)九州地方の建設機械保有シェア、(2)建設機械種別毎の保 有シェア、(3)地域毎の保有シェア、(4)処理能力別の保有シェアの4つに整理した結果を以下に示す。

九 州 大 学

西 ター

調

析)

郵送

返送

(社)全国建設機械器具リース業協会

(社)日本建設機械施工協会

(九州支部)

建設機械リース・レンタル企業 加盟企業:88

非加盟企業:61 通達

建設機械リース・レンタル企業 加盟企業:88

非加盟企業:61

調査期間

自平成25225 至平成25501

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