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まとめ

ドキュメント内 合理化施工を可能にする (ページ 175-179)

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173 (3) 静的曲げ試験

a) 継手構造 A

基準ケース(重ね継手,ループ継手)と比較して曲げ耐力は小さく,重ね継手に対して77%

程度であった.また,終局時は下筋6本の内,端部の1本で先端治具(P型)と鉄筋の圧接部 近傍の鉄筋が破断した.継手単体の引張試験の破壊状態と同様であり,鉄筋配置の偏心の影響 と端部鉄筋の側方拘束が小さいことに起因すると考えられる.

b) 継手構造 B

曲げ耐力は,継手の配置によらず,基準ケース(重ね継手ならびにループ継手)と同等であ ることを確認できた.また,打継目の目開き量は,使用荷重レベルで基準ケースと同等か若干 小さい傾向であった.

下筋の鉄筋ひずみ1,500μ(全載荷荷重200kN)レベルでは,幅方向での中央付近と端部での 鉄筋ひずみの差が確認されず,C2型治具の仕様を上げたこともあり側方拘束の差異による影響 が小さくなったと考えられる.

ひび割れ発生状況は,イモ配置の場合は接合部にほとんど発生せず一般部のみに分散した.

一方,千鳥配置の場合は接合部を含め等曲げ区間全体に均等に発生した.

(4) 静的せん断試験 a) 継手構造 A

せん断耐力は,道路橋床版を想定した場合に作用するせん断力に対して,安全率を 2.5程度 は確保できた.

接合部に作用するせん断力を200kNとして実施した繰返し載荷時で,接合部1箇所あたりの ずれ量は, 0.1mm程度と小さい範囲で推移した.

b) 継手構造 B

継手配置がイモ配置と千鳥配置での傾向はほぼ同様であった.いずれも最終的な破壊状態が 曲げ破壊であったため,せん断耐力は確認できなかった.しかしながら,曲げ破壊に至った最 大荷重時において接合部1箇所に作用するせん断力でも,道路橋床版を想定した場合に作用す るせん断力に対して,安全率を2.5程度は確保できた.

1箇所あたりのずれ量は,作用せん断力が200kN程度でも0.1mm程度の小さい範囲で推移し た.

以上のことから,継手構造Aでは,対向する鉄筋の偏心配置が継手単体の引張耐力や床版等 の曲げ耐力に及ぼす影響が大きく,道路橋床版の要求性能を達成することは困難と判断できる.

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一方,継手構造Bは,継手単体での引張耐力が鉄筋の規格引張強度以上であり,また,床版部 材に適用した場合でも,曲げ,せん断挙動に対して既往の継手と同等以上の耐力を確保できる 仕様を選定できたため,プレキャスト部材間の継手構造として適用可能であることを確認でき た.

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第 5 章 実用化に向けた新継手構造の精度管理および施工性の検証

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