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6. まとめ

イ ン ドネ シ ア の 石炭 産 業 が 国内 及 び 輸 出の 石 炭 市 場で の 重 要 な供 給 者 とし て の 役 割 を確 実 にす るた め には 、法 規 の整 備と そ の運 用の 基 盤整 備を は じめ 、中 央 ・地 方 政 府 の権 限 の明 確化 及 びそ の適 切 な役 割の 遂 行が 必要 で ある 。ま た 、石 炭産 業 と取 り 巻 く 地方 経 済・ 社会 の 開発 、森 林 区域 等と の 重複 問題 等 の社 会的 問 題へ の対 処 も重 要 で あ る。

将 来 の増 大 す る 石炭 需 要 に 答え る た め には 、 新 規 の大 規 模 な 供給 区 域 の開 発 が 必 要 であ り 、そ のた め の基 幹輸 送 イン フラ の 整備 にも 適 切な 支援 が 必要 であ る 。

ま た 、新 規 の 中 小規 模 炭 鉱 が生 産 を 開 始し 、 世 界 市場 へ の 参 画を 果 た すこ と な く し ては 将 来の 需要 を 満た すこ と は不 可能 で ある 。

係 る 諸課 題 と 総 合的 に 取 り 組み 解 決 を 図っ て ゆ く ため 、 日 本 とし て イ ンド ネ シ ア の 石炭 資 源の 最適 な 開発 ・利 用 を目 指し た 石炭 産業 の 探査 、資 源 評価 、開 発 、生 産 、 輸 送、 利 用、 跡地 の 普及 等環 境 対策 のコ ー ルテ ェー ン 全般 に渡 っ て技 術的 管 理、 人 材 養 成、 利 用技 術へ 適 合す る最 適 な石 炭の 品 質管 理、 貯 炭・ 輸送 の 効率 的な 管 理を 行 い 、 総合 的 なイ ンフ ラ 開発 をも 評 価・ 支援 す るこ とを 目 的と した 混 炭基 地構 想 を推 進 す る こと が 推奨 され る 。

添 付 資 料

添付書 1

鉱物石炭鉱業法案

( 2007 年 10 月 10 日付け Minerba 法最終ドラフト)

2007年10月10日 鉱物石炭鉱業法草案の調整チーム及び統合チームとの議論から得られたものである。 草 案解 説 鉱物石炭鉱業に関する[ ]年インドネシア共和国法律草案第[]号 全能の神の恵みと共にインドネシア共和国大統領

鉱物石炭鉱業に関する法律草案の解説 下記事項を斟酌する: a.インドネシア領土内の法的管轄鉱業区域に賦存する鉱物石炭は再生不能である。 全能の神がもたらした天然資源といてそれらは国民のニーズを満たすために重 要な役割を担っている。したがって、その管理は国家が行うものとし、国家経済 に真の付加価値を与え、国民に対して福利と繁栄を公正にもたらす事を目的とす る; b.鉱物石炭鉱業事業は、地熱、石油、天然ガス、及び水資源に係わる事業とは区別 して取り扱う。当該事業は、持続可能な方法で国家経済及び地域の発展に真の付 加価値をもたらし、その実現に重要な役割を果たす; c.国内及び世界の進歩を見るに、鉱業基本原則に関する1967年法律第11号は最早 時代にそぐわない。したがって、高い潜在力を有する鉱物石炭の管理を可能にす る新しい法律を必要とする。その法律は、独立性、信頼性、透明性、競争力、効 率性、及び環境調和を基本とし、国家の持続的発展を確実ならしめる事を目的と する; d.上記a.、b.、c.の趣旨に鑑み、鉱物石炭鉱業に関する新しい法律の制定が必要と 考えられる。

総論 1945年憲法第33条第3項は“土地、水、及び地下に賦 存する天然資源は国家が管理し、国民のために最大限利用 するものとする”と定めている。地下の天然資源である鉱 物資源は再生不能である。したがって、その管理は持続可 能な方法で国民のために最大の恩恵をもたらすことができ るように公平の原理に基づき、最適、効率的、透明、持続 可能、及び環境調和的でなければならない。1945年憲法第 33条第3項の規定を達成するために、鉱業基本原則に関す る1967年法律第11号が布告された。その施行後約40年間、 同法律は国家発展に大きく貢献してきた。主として中央集 権的規定からなる同法律は、このまま行けば、現状と将来 の課題に最早対処できないと思われる。更に言えば、鉱業 の発展は、現在の国内及び国際的環境の構造的変化に適応 しなければならない。鉱物石炭鉱業活動が遭遇している主 たる課題は、グローバリゼーションである。これは民主主 義、地方自治、人権、環境保護、技術・情報開発、知的所

更に、次の法律を斟酌する: 1945年インドネシア共和国憲法第5条第1項、第20条、並びに第35条第2項及び 第3項

有権の創発、及び社会における民間部門の役割増大の要求 を奨励している。鉱業基本原則に関する1967年法律第11 号は、社会及び環境問題、国民の権利強化、土地紛争、国 家収入、ローカル・コンテント、インドネシア人雇用、国 内サービスの利用等について、これまで適切に規制してこ なかった。 こうした戦略的課題や上記問題に対処するために、鉱物 石炭鉱業に関する新しい法規制を定める必要がある。この 法規制は新しい段階の法的基盤として、鉱物石炭企業の活 動と管理を再構築する事を目的とする。鉱業基本原則に関 する1967年法律第11号を改正することにより、エネルギ ー及び産業用原材料として国内需要を満たし、且つ外貨獲 得のための重要な商品であり、一方で事業機会及び雇用を 増やし、且つ地域経済発展の牽引役でもある鉱物石炭の国 家の規制及び管理が国民に最大の福利をもたらすように実 施される事に寄与することが期待されている。 この法律は次のような基本原則をうたっている: 1.再生不能の鉱物石炭は国家が管理し、その開発と利用は 事業主体と共に政府、地方政府が管理するものとする。 2.政府は、インドネシア籍法的事業主体、個人、及び地元 社会の鉱物石炭事業に際し地方自治に従い実施許可を 交付することで事業機会を与えるものとする。但し、当 該実施許可は政府あるいは地方政府が各々の権限に基

づいて交付するものとする。現在の地方自治に従い、鉱 物石炭の管理は、地方分権の原則に基づいて中央及び地 方政府が行うものとする。 3.鉱業事業は、インドネシア国民の福利のために最大の社 会的及び経済的恩恵をもたらすものとする。 4.鉱業事業は、地域開発の加速、住民/中小企業の経済活 動の奨励、及び鉱業関連産業の育成を促すものとする。 持続可能な発展のため、鉱業活動は環境、透明性、国民 参加という原則を考慮して行うものとする。 インドネシア下院の承認と共に インドネシア共和国大統領は下記法律を決定する: 鉱物石炭鉱業に関する法律以下逐条解説 第1章一般条項 第1条第1条 自明 この法律の趣旨は以下の通り: 1.鉱業(Mining)は、研究、管理、並びに概査、探査、FS、建設、採掘、選鉱・ 精錬、輸送、販売、及び終掘跡地の原状回復等の鉱物石炭事業の各活動段階の 一部である。 2.鉱物(Mineral)とは自然に形成された無機物で、特有の物理化学的性質を有す る整然とした結晶、あるいは、そうした結晶が集合した固結及び未固結の岩石 を意味する。 3.石炭(Coal)とは、自然に形成された無機堆積物で、植物由来の炭素の堆積物

からなる。 4.鉱物鉱業(Mineral Mining)とは、石油天然ガス、地熱、及び水資源以外の鉱石 あるいは岩石からなる鉱物の採掘を意味する。その採掘は、利用及び保護の観 点から、並びに国民の福利実現のために、特別の許可を必要とする。 5.石炭鉱業(Coal Mining)とは、固体の瀝青、泥炭、アスファルトからなる地下 の炭素質堆積物の採掘活動を意味する。その採掘活動は、国民福利実現のため の保存を無視することない利用を考慮して特別の許可を必要とする。 6.鉱業事業(Mining Venture)とは、鉱物石炭に関する概査、探査、FS、建設、採 掘、選鉱、精製、輸送、販売、及び終掘跡地の原状回復の各段階を行うことに よる鉱物石炭の管理活動を意味する。 7.鉱業事業実施許可(Permit of Mining Venture;以下IUPと呼ぶ)とは、鉱業事業 を行うための許可を意味する。 8.探査事業実施許可(IUP Exploration)とは、探査を行うために、事業主体、協同 組合、あるいは個人に対して交付される鉱業事業許可を意味する。 9.操業・生産事業実施許可(IUP Operation and Producton)とは、探査完了後、引 き続き操業・生産を行うための許可を意味する。これは、事業主体、協同組合、 あるいは個人に対して交付される。 10.住民鉱業実施許可(Permit for People’s Mining;以下IPRと呼ぶ)とは、特定の 区域において小額投資で行う鉱業事業を行うための許可を意味する。これは、 個人、住民グループ、あるいは協同組合に対して交付される。 11.鉱業特別実施許可(Special Permit of Mining;以下IKPと呼ぶ)とは、国家保留 区域(State’s preserve area)内で鉱業事業を行うための許可を意味する。これは、 事業主体に対して交付される。

12.概査(General Survey)とは、広域における地質状況及び鉱化作用の兆候を明ら かにする鉱業活動段階を意味する。 13.探査(Exploration)とは、鉱物の位置、形態、規模、広がり、品質、資源量、 及び社会・環境問題に関して、詳細且つ慎重な情報の収集する鉱業活動段階を 意味する。 14.FS(Feasibililty Study)とは、鉱業事業のあらゆる経済的及び技術的可能性の他、 環境影響評価及び終掘跡地の原状回復計画について、詳細な情報の収集を行う 鉱業活動段階を意味する。 15.操業・生産(Operation & Production)とは、FSの結果に基づき開発、選鉱、精 製、輸送、販売の他、環境影響管理をも行う鉱業活動段階を意味する。 16.建設(Construction)とは、操業に必要な全ての設備の建設の他、環境管理を行 う鉱業活動を意味する。 17.採掘(Mining)とは、鉱物及び石炭、並びに随伴する鉱物を生産する事を意味 する。 18.選鉱・精製(Processing & Refining)とは、鉱物及び石炭の品質改善、並びに随 伴する鉱物の利用及び回収を行う鉱業活動を意味する。 19.輸送(Trasnportation)とは、鉱物及び石炭を鉱山あるいは選鉱・精製地から別 の場所へ輸送する鉱業活動を意味する。 20.Selling(販売)とは、鉱物及び石炭を販売する鉱業活動を意味する。 21.事業主体(Business Entigy)とは、鉱業分野における法的主体を意味する。これ は、インドネシア法に基づいて設立され、且つ統一国家インドネシア共和国の 領土内に住所を定める。 22.鉱業サービス(Mining Service)とは、鉱業事業を支援するサービスを提供する

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