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第9偏

第9

(白紙)

9-1章.写真管理

1.書類の目的と関係法規

受注者は、工事写真を施工管理の手段として、各工事の施工段階及び工事完成後、

明視できない箇所の施工状況、出来形寸法、品質管理状況、工事中の災害写真等を写 真管理基準(案)により撮影し、適切な管理のもとに保管し、監督職員の請求に対し 直ちに提示するとともに、検査時に提出しなければならない。(土木工事共通仕様書 第1編1-1-23、土木工事施工管理基準7、写真管理基準)

2.写真管理基準

写真管理基準は、契約図書の一部である土木工事共通仕様書に基づき規定されてい るものであるが、これまで、業務の効率化を行うため写真提出量に関する規定を明確 にし、提出量の削減を図るとともに、デジタルカメラの使用及び写真原本を電子媒体 で提出することを可能とした改訂等を行ってきた。

工事写真の撮影は、工事施工記録と、工事完成後外面から確認できない箇所の出来 形確認及び各施工段階の施工状況等を知る上で重要なものであり、受注者は写真管理 基準に則り実施しなければならない。

工事写真にあたっては、写真管理基準に基づき工事区域全般についてその内容を把 握できるように撮影、整理し監督職員に提出しなければならない。

3.留意事項

① 工事写真の撮影、提出等については「写真管理基準(案)」及び「デジタル写真 管理情報基準(案)」に基づき実施する。

② 写真撮影にあたっては、計画工程表から「何を」「いつ」「どこで」「だれが」撮 影するか撮影計画表を作成するとよい。

③ 材料数量等確認写真は、搬入時と使用後の空袋写真等を撮影し設計数量と使用数 量の比較表を添付する。(例:肥料・塗料等)

④ 施工状況写真には、各工程、処理、養生状況についても写真撮影を行う。(例:

コンクリートレイタンス処理等)

⑤ 工事着手前の写真には、起終点はポール又はリボン等を利用し、写真上に写し込 むような工夫をする。(電子納品等を考慮する。)

⑥ 工事施工途中の状況写真等には、黒板を入れて撮影する。なお、撮影された黒板 の記載内容及び撮影対象が確認できるよう有効画素数を100万画素程度として設 定し撮影する。

⑦ 完成後、明視できない箇所となる場合には、受注者において「上げ墨」等の写真 を撮影する。この場合、上げ高がわかるよう、リボン等を写し込むよう工夫する。

⑧ 技術提案事項については、その提案が確実に目的を達成しているかを確認できる 写真を撮影する。(例:コンクリートの打継処理剤の使用量やクラック防止材添加 量の確認)

⑨ 写真管理基準に定める撮影頻度とは、各段階における受注者が撮影しなければな らない頻度であり、整理条件とは完成検査等において「工事写真」として整理して 提出すべきものである。なお、工事写真の原本を電子媒体で提出する場合は、「デ ジタル写真管理情報基準」に基づき整理し提出するものとする。

この場合、工事写真帳の提出は不要とする。

⑩ 工事写真については、必要以上に撮影することは避けるよう努め、提出にあたっ ては写真管理基準に基づき代表箇所を整理し、不必要に写真を提出しないよう注意 する。

⑪ デジタル写真管理情報基準では、写真の信憑性を考慮し、写真編集は認めていな い。

⑫ 完成写真の提出は不要とする。

⑬ 監督職員等の立会の状況を、確認するための写真撮影は不要。

⑭ 鋼管杭の杭頭処理は完成後不可視部分となるため、フーチングへの杭体埋込長が 確保されているか、設計図書に基づく杭頭処理が施工されているか確認できる写真 を整理する。(日本道路協会 杭基礎施工便覧H19.1 P132参照)