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Q31 HPV 接種間隔の乱れ

中1女子。サーバリックスの1回目と2回目の接種間隔が4ヶ月近く開いてしまった。

3回目はいつ打つのが効果的か。

1回目 平成24年9月19日 2回目 平成25年1月9日

ワクチン接種緊急促進事業実施要領では、サーバリックス2回目は1回目から1~ 2.5ヶ月であり、今回は開きすぎている。3回目は通常の数え方では1回目から6ヵ月 後で3 月接種となるが、2 回目からの間隔が少ない。ワクチン接種緊急促進事業実施 要領では、3 回目は 1 回目から5~12 ヶ月の間に接種することができるとあり、3回目 は2回目からもう少しあけた方がいいかそれとも通常の考え方で1回目から6ヵ月後の 3月に接種するのがよいか。

A31

同様の質問は過去にも複数ありましたが、少なくともCDCのPink Bookというワクチ ンの教科書には次にように記載されています。医学的な効果という意味での解釈で す。

「HPV ワクチン・スケジュールが中断される場合、ワクチン・シリーズを最初からやり 直す必要はありません。シリーズが第 1 回目投与後に標準スケジュールを逸脱した場 合、第2回目の投与はできるだけ早く行い、さらに第3回目接種は第2回目接種から 少なくとも12週の間隔をあけるべきです。」

なお、それぞれの接種間隔が伸びてしまった場合、どこまで長くなったら 1 からやり 直す必要があるということは記載されておらず、接種間隔に最大どこまではよくてどこま で以上はダメということではないと書いてあります。すなわち、標準接種スケジュールを 逸脱しても、とにかく合計3回接種をすればよいということです。

一方、2010年 3 月に発表された日本産婦人科医会のHPV ワクチン接種の手引き では、サーバリックスの場合は第2回目と3回目の間隔は少なくとも16週空けることと しています。

したがって、予防接種が定期化することもありますので、今回第 2 回目の 16 週後、

一番早ければ 5 月1 日に第 3 回目接種を完了していただければよいと思います。実 施要領上も問題ないと思います。本人およびご家族にこのように接種すれば効果は問 題ない旨ご説明下さい。

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Q32 サーバリックス副反応による歩行障害?

中1女子。1回目平成24年8月28日。

2回目平成24年10月1日。

2回目接種後、えらいと言って歩けなく寝ていた。医療機関で横になり3時間ほどで 軽快。帰りは肩を持って支えて歩けた。保健センターから接種医師に確認したところ、

気分が悪いと言われたが副反応とは判断しなかったと。翌日は回復し歩くことはできた が、東京での歩行障害になった事例があり、3回目が心配になり連絡をしてきた。

3 回目の接種をしないほうがいいか、接種しても問題ないかどう説明したらいいでし ょうか。

A32

実際の接種担当医ではありませんのであくまで想像ですが、今回のケースではこの 年齢の女子にありがちな多感や恐怖心からくる症状のように思われ、報道されているよ うなケースとは違う可能性が高いと思われます。

したがって、3回目は仰臥位で少なくとも30分安静にするなど、慎重な接種対応を行 って頂ければ接種可能と思います。

報道の事例はまだ十分な検討に時間を要するようでありますが、英国の報告では、

2008年~12年7月までの600万接種以上の使用例の中で、複合性局所疼痛症候群

(CRPS;新聞報道の症例と同じ事象)が 6 例報告されているようです。ただしこの報告 においては、CRPS は、ワクチンの成分というよりも注射による外傷と関連している可能 性も示唆されています。また、一般的な CRPS の発生率とサーバリックス接種した人の 発現率はそれほど変わらない旨も記載されております。すなわち CRPS が必ずしもサ ーバリックス接種と直接関連しないかもしれないとの見方もあるようです。

一方、今回の報道事例はありましたが、厚生労働省としては接種を控えるあるいは4 月からの定期接種開始を見送るなどの指示は今のところ出しておりません。

何万、何千万に 1 名でも副反応があれば、接種はやめたいとご家族が言われれば 接種できませんが、いずれにせよあまり神経質になると、かえってワクチンの恩恵を受 けるチャンスを逸することになると思われます。そのあたり、ご家族によくご説明されて、

3回目接種の選択をしていただくようお願いいたします。

なお、今回の事例はメーカーの GSK を通じて一応副反応として遡ってご報告いた だくべきと思いますので、接種医にその旨岐阜県予防接種センターからの指示として しっかりお伝えください。

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Q33 HPV1 回目直後の蕁麻疹

接種時12歳9ヶ月の中学1年女子(平成12年7月2日生まれ)です。

平成25年4月19日の午後5時45分にガーダシルの1回目を接種したところ、午 後9時頃にじんま疹と痒みを発症しました。翌週4月22日に接種医療機関を受診し、

じんま疹が継続しているため、内服薬(抗アレルギー薬)と外用薬を処方され、経過観 察となりました。既往症として花粉症がありますが、問診時には特記すべき事項はあり ませんでした。予防接種後副反応報告書によれば、「ワクチンとの関連性有り」、「症状 の程度は重くない」とされています。

残りの接種について、このまま接種してよいか、接種を中止したほうがよいでしょう か。

A33

このケースの当日の症状(蕁麻疹と痒み)はHPV-4接種の副反応と考えられます。

蕁麻疹の程度が不明ですが、症状の程度は重くないということですので2回目以降 の接種は禁忌ではないと思います。ただし接種されるのであれば二次、あるいは三次 予防接種医療機関で慎重に接種されることをお勧めします。製薬メーカーとも相談の 上、接種前に皮膚テストを行った上で実施してください。

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Q34 任意子宮頸がんワクチン接種者副反応

昭和63年11月5日生(平成25年6月21日現在、24歳7か月)の女性。

接種歴: 1回目 H24年8月10日、 2回目 H24年10月18日、

3回目 H25年5月9日

子宮頸がん予防ワクチン 3 回目接種終了後に、起こりやすい副反応の症状【疲労・

倦怠感、不快感、頭痛、発熱、下痢(2 週間程続いた)、筋肉のこわばり、手足のしび れ・冷え】がみられ、仕事へ出勤できない状態が1か月以上続いている。また、被接種 者の母親によると、2 回目接種後より、起床時の目覚めがわるいなど、変化があったと のことです。

3回目接種から1か月後のH24年6月18日に接種医に症状について相談するも、

「副作用様の症状は気のせいではないか。」「神経的なものだから、内科や神経外科 を受診したらどうか。」との返事であった。そのため、貴院への紹介状をもらったとのこと です。

仕事へ出勤できていない原因として、因果関係は不明であるが子宮頸がん予防ワ クチン接種による副作用様の症状が考えられ、事実として、被接種者が仕事にいけな い状態の体調不良が続いています。

このような場合、被接種者はどの診療科に相談したらよろしいでしょうか。

また、長期療養に関して会社に提出する診断書等は頂けるのでしょうか。

A34

ワクチン接種については、若干の乱れがあるものの、効果の面では問題ありません。

症状の出現状況の詳細が不明ですので、ワクチンとの因果関係についてコメントする ことは出来ませんが、いずれにせよ当院への紹介状であって、診療科が明記されてい ないのであれば、「総合診療部」に受診いただくとよろしいと思います。ただし、接種担 当医師がまずは副反応か否か、判断し、副反応の可能性が少しでもあるのであれば、

その医師から副反応報告をまずはすべきと思います。

なお、診断書は上記経過のお話のみですぐ書けるか書けないかはわかりません。

診療を受けられた上、担当医師にご相談ください。

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8.Hib

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Q35 間隔不十分での Hib 2 回目接種

小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)予防接種を法律に定められている接種間隔 をあけずに接種してしまったお子さんがいます。

接種歴

小児用肺炎球菌 :(1回目)H25.3.5 ※接種開始月齢 27 日未満 :生後2か月

:(2回目)H25.3.22 ヒブ :(1回目)H25.3.14

<質問>

1. 現在のところ、副反応等の報告はありませんが、今回のような接種間隔不足の場 合、副反応等医学的に問題はないでしょうか。

2. この後、ヒブワクチン(2 回目)の接種予定ですが、ヒブ 1 回目(H25.3.14)から 27

~56日までの間隔をあけて実施してよろしいでしょうか。

3. 小児用肺炎球菌ワクチン(3回目・追加)接種の対応について教えてください。

A35

1. 不活化ワクチンを通常通り接種した場合と同様、現在までに副反応がなければ 今後の新たな副反応の心配はありません。また医学的効果については、1 回目と 2回目の間隔が16日での接種のデータはありませんので、正しくは不明と言わざ るを得ませんが、全体的に回数が確保できていればほとんど問題ないと考えてよ ろしいと思います。

2. 全く問題ありません。

3. 3月22日から27日以上の間隔を空ければ3回目接種してよろしいと思います。

なお、今回の事例では医学的にほとんど問題なく、また健康被害が生じる可能性は 高まらないと予想されるものの、インシデントであることに違いありません。したがってな ぜこのような事例が発生したのかを当事者と一緒に十分検討して、今後 2 度とこのよう なことが発生しないように対策を講じ、またその対策を担当地域で共有されるように、

貴課として取り組まれることをアドバイスいたします。

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