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∫ ′

∫ ′

A+ A B C

②場面

0 6 2 1

③場面

0 1 7 1

④・⑤場面

1 4 3 1

⑥場面 2 0 7 0

1 ‑人

読みマ ップ〜まとめマ ップにおける読み取れた児童数

第②場面か ら⑥場面の気づかせたい内容 を

,一

人読みマ ップ 。ま とめマ ップの三度の マ ッピングによって

,何

人の児童が読みの 目標 に到達できたのかを分析 した結果

,ど

場面の内容の読みにおいても

,一

人読みマ ップの段階よりも

,ま

とめマ ップの段階にお いて読み取れている児童の数が増加 していることがわかる。特に変化が顕著に表れたの は

,④

・⑤場面

‑1「

ごんの兵十に寄せる思いの深 さ

,親

愛の情

,心

の通い合いを求め るひたむきな気持 ち」,⑥場面

‑2「

これまで 日の敵に していたごんが,自 分にいつ もや さしい心を寄せて くれていた人物であった とい うことを知った兵十の深い嘆き。悲 しみ」

である。 これ らの場面では一人読みの段階では一人 も読み取れていなかったが,ま とめ マ ップの段階では約7割の児童が読みの 目標に到達することができていた。 このことか ら

,三

度のマ ッピングを行 うことによって

,場

面内の登場人物の心情をより理解 しやす くなることがわか る。

以上2点の分析か ら

,場

面 ごとに一人読みの段階 とまとめの段階の三度のマ ッピング を行わせ ることで

,マ

ッピングの人物関係 を具体的に可視化 し心情 を理解 しやす くす る 機能が働 き

,相

関性をよ り理解 しやす くなるのではないか と推察す る。

第2項

 

相関性の読み取 りと再構成の観点か ら見たマ ップ分析

次に

,A+,A評

価児童のマ ップの特徴か ら

,マ

ッピングによる相関性の読み取 りと 再構成 による読みの深化・拡充について考察を行つた。その結果

,前

後の文脈やその時 の状況によってとらえ方を変化 させ る思考を促す点や

,複

数の心情に順序性 を付加する ことで

,変

化前 と変化後の気持 ちを関連付け

,対

比的に見ることができる点において,

登場人物の相関性 の読み取 りに効果があつたことが認められた。また

,場

面内の他の気 持 ちと比べて, どの程度重要なものなのかを自分で判断する思考を促す点や

,登

場人物 の心内にある共存する気持ちに着 目しやす くす る点において

,相

関性の再構成 による個 人の読みの内容を深化・拡充する効果があつたことが認められた。

A+評

価児童のマ ップに見 られる特徴

A+評

価児童のマ ップに見 られ る特徴は以下の4点である。

1)一

つの叙述か ら異なる人物の心情 を見つけることができる

2)気

持 ちの強弱 によって線の種類を使い分けている

3)異

なる叙述を関連 させて人物の心情を想像することができている

4)場

面内での気持ちの変化に気づき

,マ

ップにま とめる際に気持 ちにナンバ リングや 順序 を示 している

45

1)一

つの叙述から異なる人物の気持ちを見つけることができる

図2は

,RT児

の作成 した第②場面の一人読みマップである。この図から

,一

つの叙述 から異なる人物の気持ちを見つけていることがわかる。

RT児

のマ ップには図2の破線で 囲んだ「ちょっ、あんないたず らをしなけりゃよかった。」とい う言葉から,「ごん」の「兵 十」。「村人」の二者に対する別々の気持ちが記述されていた。これは,自分のいたず らに よつて兵十のおっかあを殺 して しまつたことへの後悔 と反省の意が込められていること にカロえ,こ ういった惨事を三度 と繰 り返さないためにも

,軽

率な行動

,つ

ま り村人へのい たず らをするのもやめようとい う

,二

者に対するごんの後悔する心情を理解 したことの表 れであると考える。

このことから

,一

つの叙述の中にも多様な解釈が含まれてお り

,前

後の文脈やその時の 状況によってとらえ方を変化 させるという思考が働いていると推察する。

②場面

RT児

のマップ

2)気

持ちの強弱によってリンクの種類を使い分けている

3,4は

第④ o⑤場面における

RT児

の一人読みマップとまとめマ ップである。この 二つの図から

,登

場人物の気持ちの強弱を読み取 リリンクを使い分けていることがわか る。図3の一人読みマ ップには

,す

べてのリンクが太線で描かれている。 しかし図4の まとめマ ップでは,「ごん」から「兵十」へのリンクは強い気持ちを表す太線,「兵十」

か ら「ごん」へは気持ちが弱くなつていることを示す破線,「兵十」から「加助」へは,

通常の線を用いて,それぞれの気持ちの強さに応 じてリンクの使い分けがなされていた。

この場面では

,ご

んのつぐないを兵十はどう思つているのかが気になつて後をついてい くが

,神

様の仕業にされて しまい強い憤 りを感 じるとい う場面である。 ごんの気持ちが

強まっていることは明らかであり

,そ

れを読み取つた児童は「ごん」から「兵十」への リンクに太線を用いている。反対に 「兵十」の 「ごん」に対する気持ちは

,母

の敵や憎 しみがあるものの,この場面ではそのことに一切触れていない点や

,い

たず らから数 日 たつていることもあり

,気

持ちが薄れているとい うことを読み取 り破線を用いたと考え られる (図

4‑①

)。 そ して

,こ

の場面での会話の中心 となっている 「兵十」と「加助」

間のリンクは通常の線でつながれている。 このRT児は

,前

述 したように一人読みマ ッ プの際にはこのリンクを太線でつないでいた。 しかし

,ま

とめマ ップの段階では通常線 に変更 していた (図

4‑②

)。 これは

,会

話の中心は兵十 。加助の二人であるが

,ご

んの 場面内での最初の気持ちと最後の気持ちが異なっていることに気づき

,心

情に大きな変 化があることから

,気

持ちが強くなつているのはごんであると判断 し

,線

を変更 したと

考えられる。 これ らのことから

,線

の使い分けにおける児童の思考 として

,一

つの気持 ちが

,場

面内の他の気持ちと比べてどの程度重要なものなのか

,強

いものなのかを自分 で判断するとい う思考が働いたため,設定 した読みに到達できたのではないかと考える。

つまり, リンクの差異が比較思考を促 し

,主

人公の心情への焦点化が行われたとい うこ とが推察される。 このことより

,マ

ッピングにおけるリンクの使い分けによって

,人

物 間の気持ちの比較を促 し

,場

面内において重要な心情に焦点化 しやす くなったことが う かがえる。

図 3  ④・⑤場面RT児 のマップ

(一

人読みマップ

)

47

図 4  ④・⑤場面RT児のマップ

(ま

とめマップ

)

3)異

なる叙述を関連させて人物の心情を想像することができている

図5は第③場面における

RT児

のまとめマ ップである。このマ ップから

,異

なる叙述 を関連させて人物の心情を導き出していることがわかる。

RT児

のマップには,「しまっ た

!!ま

たいたず らみたいなことをしてしまつた。 とりあえず栗を置いて帰ろう」とい うごんの心情が書かれていた。この心情の根拠 として

,本

文の 「ごんはこれはしまった と思いました。」(図

5‑③

)とい う叙述 と「こう思いながら、そっと物置きへ回つて、

その入 り口にくりを置いて帰 りました。」(図

5‑④

)とい う叙述の二つをあげていた。

これは

,二

つの叙述の関連性に気づき

,そ

こから人物の気持ちを読み取つたとい うこ との表れである。またこの児童の想像 した気持ちには,しまったとい う後悔の気持ちと,

栗を置いて帰るとい うつぐないの気持ちの二つが存在することがわかる。 これ らを独立 させて考えるのではなく一つの気持ちとして表現 しているのは

,双

方の気持ちが互いに 関連 し合い共存 していることに気づいているからではないかと考える。 この二つの心情 をリンク上にかくことで

,後

悔 とつぐないとい う

,ご

んの中にある二つの心情の相関性 に気づくことができたと考える。

③場面

RT児

のマップ (まとめマップ)

4)場

面内での気持ちの変化に気づき

,マ

ップにまとめる際に気持ちにナンバ リングや 順序を示 している

図6,7に示 した児童二人の第⑥場面のまとめマップには,ナンバ リングや順序を示す 言葉によって気持ちの変化を表す記述が見 られた。まず

,図

6に示す

RT児

のまとめマ

ップでは

,ご

ん・兵十それぞれの気持ちに①

,②

とい う番号をつけている。それぞれ① を付けた気持ち (図

6‑⑤ ,⑥

)とい うのはどちらもこの第⑥場面での最初の気持ちで ある。反対に

,②

を付けた気持ち (図

6‑⑦ ,③)は

どちらもこの場面での最後のごん が撃たれてしまってからの気持ちである。「ごん」「兵十」二人の気持ちが

,場

面の最初 と最後で変化 していることに気づいていることがわかる。

次に

,図

7で示 した第⑥場面

HT児

のまとめマップには,「ごん」から「兵十」への気 持ちを書く際に,「よっし気づいてもらうぞ!!」 とい う気持ちの上部に「前のごん」と い う記述がみ られた (図

7‑⑨

)。 これは

,根

拠 となる本文「その明くる日も...」 からも 分かるように,こ の場面での最初のごんの気持ちを読み取 り表 している。また,こ の「前 のごん」とい う表現は

,毎

時間の初めに 前の場面ではどんなごんだったか"を振 り返る 時間を設定 していたため

,前

場面

,第

④ O⑤場面からのごんの気持ちを引き継いで表現 しているのではないかと考える。そして

,も

う一方の「やった分かつてもらえた」 とい う気持ちは

,こ

の場面の終わ りの部分での,自分の気持ちがやっと伝わったとうれ しく 思った気持ちを読み取つたものであり

,場

面内の気持ちの変化に気づき

,書

き分けてい ることがわかる。

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