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た。

ドキュメント内 予算制度成立史研究 (ページ 192-200)

)が制定された。本法の第 I条は,

「 2/3 [トン税とポンド税の]臨時税,コーヒー等に対する諸税,及び法律7 Anne, c.7 の 1/2 臨時税が,本法の用途のための一般的資金 general Fundの一 部分である」ことを規定し,後に「集合基金」 Aggregate Fundとして知られる基 金を設立したのであるが,予め,この規定に留意しておきたい。

さらに,この追加額を含めてシビル・リストとしての£700,000 を超過する金 額=過剰に関する条項として,第 XXV 条は「シビル・リストのための£700,000 の過剰は集合基金 Aggregate Fund の一部である」こと,条文では「もしも, 『陛 下の王室及び大ブリテン王位の名誉と威厳のヨリよい援助のための法律』 と題さ れた,陛下の初年の議会制定法によって,陛下の王室及び王位の名誉と威厳のた め設定され指定された収入が, 本法によって前述のように支給されるべく意図さ れた前記の追加的年間£ 120,000 の収入と一緒に, 1715 年ミカエルマスから,陛 下の生涯のどの時期かに,年間£ 700,000 以上の純金銭を結果するならば,この ような結果の過剰は,本法によって,前述のそれぞれの目的のために設立され,

従って割当,支出,適用されるべく意図された一般的又は集合基金に入り,その 一部分になると考えられること」を規定した。この規定にも留意しておきたい。

218) An Act for enlarging the Fund of the Governor and Company of the Bank of England relating to Exchequer Bills; and for settling an additional Revenue of One Hundred and Twenty Thousand Pounds per Annum upon His Majesty, during His Life, for the Service of the Civil Government; and for establishing a certain Fund of Fifty-four Thousand Six Hundred Pounds per Annum, in order to raise a Sum, not exceeding Nine Hundred and Ten Thousand Pounds, for the Service of the Public, by Sale of Annuities, after the Rate of Six Pounds per Cent. per Annum, redeemable by Parliament; and for satisfying an Arrear for Work and Materials at Blenheim, incurred whilst that Building was carried on at the Expence of Her late Majesty Queen Anne of Blessed Memory; and for other Purposes therein mentioned(1 Geo.Ⅰ,Stat.2,c.12).

<1727 年「シビル・リスト法」 >

次に, 1727 年 6 月 11 日に即位したジョージ 2 世の「シビル・リスト法」 ,正 式には, 「陛下の王室及び大ブリテン王位の名誉と威厳のヨリよい援助のための

法律」

219

)の場合,次のことを規定した。すなわち,( 1)「シビル・リスト収入」

の名称下に知られる「諸税」が,新国王の治世の間継続され,以前の諸法による それに対する諸負担を賦課されること, (2 )またもしもこれらの収入が 1727 年 6 月 24 日から計算してどの年内かに,以前の諸法によりそれに賦課された諸負 担を超えて, また陛下の前任者たちのだれかによってこれらの収入に対してなさ れた全ての譲与を超えて,£800,000 をもたらさなかったならば,その不足は議 会によって埋め合わされること,しかし余剰は国王に帰属すること,と

220

) 。

(2)国債,国庫,決算審議面

次に,国債,国庫,決算審議面における財政統制に注目したい。

予め,研究史との関連についていえば,この時期における借入・国債面,国庫 面に関しては,周知のように,わが国においてウォルポール Sir Robert Walpole の(旧)減債基金,コンソルの成立,ピット W.Pittの(新)減債基金や 1787 年の統合国庫資金設立等を中心としてすでに重厚な研究史

221

219) An Act for the better Support of His Majesty's Household, and of the Honour and Dignity of the Crown of Great Britain (1 Geo.Ⅱ,Stat.1,c.1).

)が存在している のであるが,それらはいわば国庫制度的観点からおこなわれており,予算審議と の有機的関連は必ずしも十分には把握されるに至っていない。というのは,本書 で想定している近代イギリス予算制度の完成期に予算審議を経て歳出関係予算 が立法化される法律である(後述する) 「1871 年割当法」は,その正式名称であ る「1872 年 3 月 31 日に終る年度の国務に統合国庫資金からある金額を適用し,

また議会の本会期に譲与された議定費を割当てる法律」 が示しているように, 「統 合国庫資金」 の存在を前提にして, それとの関連において制定されていること (さ らに,加えていえば,このような割当法に基づく割当の結果が,国庫レヴェルで

220) Cf. H.W.Chisholm’s Return, p.597.

221) 注 195)に記載した,特に,舟場,前掲書,第3章;岡本,前掲稿;仙田,前掲 書『イギリス減債基金制度の研究』など。

は「国庫決算書」として,最終的には支出部局レヴェルでの「割当決算書」とし て議会に提出されてくることを指摘しうるからである。

従って, 本章では, イギリス重商主義財政に伴い本格化してくる借入・国債面,

国庫面での庶民院による財政統制として, 「減債基金」設立,そして 1787 年「統 合国庫資金」設立に関連する基本的史実を中心に,予算審議=割当法制定とも関 連させつつ,関係法に即して検討していくことにしたい。

① 1717 年,いわゆる「減債基金」の設立

まず, 1717 年におけるいわゆる「減債基金」の設立について検討したい。

時期的には「スペイン継承戦争」終結の直後であるが,国債費の増加等に対す る対応策として, 1717 年7月 15 日に,次のような 3 つの「基金」関係法が制定 された。

<「南海基金」の設立>

Statute at Large に印刷されている順序でいえば, まず, 法律 3 Geo.Ⅰ ,c.9.,

正式には「 (年 6 %の利率の)南海会社の年基金を削減するため;また前記会社 に,議会によって償還しうる年 5 %の利率の年基金を設立するため;また国債 と諸負担削減に用いられる£ 2,000,000 を超えない金額を年 5 %の年金債で調 達するため;また前記年基金と年金債をのちに本法によって規定される時期と方 法で削減させるための法律」

222

)によって,南海会社依存の公債の支払利率が 6 % から 5 %に引下げられ, 「南海基金」 South Sea Fund が設立された。これによっ て生じる余剰金は後述する減債基金に繰入られることになる。

< 「集合基金」の永続化 >

次に,法律 3 Geo.Ⅰ ,c.8.,正式には, 「イングランド銀行のそれぞれの基金 を以前の削減但し書に従って削減するため;またイングランド銀行に,議会によ

222) An Act for redeeming the Yearly Fund of the South Sea Company (being after the Rate of Six Pounds per Centum per Annum); and settling on the said Company a Yearly Fund, after the Rate of Five Pounds per Centum per Annum, redeemable by Parliament;

and to raise, for an Annuity or Annuities at Five Pounds per Centum per Annum, any Sum not exceeding Two Millions, to be employed in lessening the National Debts and Incumbrances; and for making the said new Yearly Fund and Annuities to be hereafter redeemable, in the Time and Manner thereby prescribed(3 Geo.Ⅰ, c.9).

って償還しうるそれぞれの新しい基金と手当を担保するため;またイングランド 銀行に,国債と諸負担削減に必要と認められる£2,500,000 を超えない更なる金

額を, 5 %で貸付させるため;また陛下の民事統治費用のため以前になされた一

定の支給を継続するため;また 5 %の利率で以前に取得された年金債の支払の ため;また本法で言及されるその他の諸目的のための法律」

223

) によって,とり わけイングランド銀行依存の公債の支払利率も 6 %から 5 %に引下げられ, (前 述のように法律 1 Geo. Ⅰ,stat.2,c.12 によって設立されていた) 「集合基金」

Aggregate Fund が永続化された

224

) 。これによって生じる余剰金も減債基金に 繰入られることになる。

< 「一般基金」の設立といわゆる「減債基金」の設立 >

最後に,法律3 Geo.1, c.7.,正式には, 「故女王陛下の治世 9 年と 10 年に成 立した 4 つの富籤法 Lottery Acts に基づいて作成された支払命令による元本 及び利子を支払うために設定された税と収入を削減するため;またそのための以 前の法律に従って世襲的消費税から支払命令により支払われる一定の年金債を 削減するため;またそれぞれの利率でイングランド銀行において支払われ譲渡し うる,また議会によって償還しうる,年金債の将来の支払のためのみならず,即 金で前記元本及び延滞利子が支払われることを選択するような前記命令の所有 者のための金銭を調達するための一般的年基金 a general Yearly Fund を設立 するため;また本法で言及されるようなその他の不足と支払を埋め合わせるた め;また輸入される亜麻仁と輸出されるブリテン亜麻布に対する税を廃止するた めの法律」

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223) An Act for redeeming several Funds of the Governor and Company of the Bank of England, pursuant to former Provisos of Redemption; and for securing to them several new Funds and Allowances, redeemable by Parliament;and for obliging them to advance further Sums, not exceeding Two Millions Five Hundred Thousand Pounds, at Five Pounds per Cent. as shall be found necessary to be employed in lessening the National Debts and Incumbrances; and for continuing certain Provisions formerly made for the Expences of His Majesty's Civil Government; and for Payment of Annuities formerly purchased at the Rate of Five Pounds per Centum; and for other Purposes in this Act mentioned( 3 Geo.Ⅰ, c.8 ).

) によって,まず,上記の富籤公債の利子が 6 %から 5 %に引下げ

224) Report by the Secretary and Comptroller General of the Proceedings of the Commissioners for the Reduction of the National Debt,from 1786 to 31st March 1890, [C.6539.],1891,p.4.

225) An Act for redeeming the Duties and Revenues, which were settled to pay off

られ,その利払抵当にしていた諸税を永久化して,簡単にいえば「一般基金」

General Fundが設立される。またこれによって生じる余剰金をもって,次のよう にいわゆる「減債基金」設立を規定している。

すなわち,第XXXVII 条は「過剰金銭が, 1716 年12 月 25 日以前に招かれた国 債を返済するために,将来の諸法によって指定されるように用いられる」こと,

条文では( 1)イングランド銀行の基金を削減するために作成された前記法律に よる前記[ 「集合基金」の]超過又は剰余金, ( 2)また南海その他アメリカの諸 部分との貿易のため及び漁業を鼓舞するための大ブリテン商人の会社 [=南海会 社]の基金を削減するために作成された前記法律による前記[ 「南海基金」の]

超過又は剰余金と同様に又はそのために, (3 )また前述のように本法によって割 当てられた前記諸税と収入の前記超過又は剰余金及び前述のように本法によっ て確立され又は確立されるべく意図された前記一般的年基金[=「一般基金」 ] の前記過剰金銭のために,時々生じる全ての金銭は,1716 年 12 月 25 日以前に 招かれ,また議会の法律によって国債 National Debts であると宣言され規定さ れるような,国債と諸負担の元本と利子を,支払うべく将来の議会の法律によっ て命じられ又は指定さるような仕方と形態で,支払うことに,またそのために―

―決して,何であれその他の用途,意図又は目的にまたそのためでなく――割当 てられ,留保されまた使用されること,を規定している。

こうして,いわゆる「減債基金」設立が制定されたのであるが,ブリテンの「国 債」が,本法の本条項の下で,正式に制定されるに至ったことにも留意しておき たい。もう 1 つ,この「減債基金」が(後述するような,新減債基金の場合の「減 債委員会」とは異なり)大蔵省の監督下で財務府によって管理されること

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Principal and Interest on the Orders made forth on Four Lottery Acts, passed in the Ninth and Tenth Years of Her late Majesty's Reign; and for redeeming certain Annuities, payable on Orders out of the Hereditary Excise, according to a former Act in that Behalf; and for establishing a general Yearly Fund, not only for the future Payment of Annuities, at several Rates, to be payable and transferrable at the Bank of England, and redeemable by Parliament, but also to raise Monies for such Proprietors of the said Orders as shall choose to be paid their Principal and Arrears of Interest in ready Money; and for making good such other Deficiencies and Payments as in this Act are mentioned; and for taking off the Duties on Linseed imported, and British Linen exported(3 Geo.Ⅰ, c.7. ).

) にも。

226) H.W.Chisholm’s Return, p.711.

ドキュメント内 予算制度成立史研究 (ページ 192-200)