図表3‑ 20 都心共同住宅供給事業実績一覧(平成 19 年度末、認定事業のみを含む)
図表3‑ 21 相談件数一覧
(2)住宅・不動産相談
住宅・不動産に関わる相談には専門的知識を必要とするものは多く、経常的業務の中では対応が 困難な場合があります。そのため、専門的知識を持つ住宅相談員を区長が委嘱し、相談日を特定し て対応しています。
また、専門的知識を特に必要としない相談(住宅の購入・修築、公的住宅への入居、家賃の助成 等)は、住宅課窓口において経常業務の中で行なっています。
なお、毎年 9 月に行われる「住まいの相談フェア」(建築士事務所協会豊島支部主催)において も相談コーナーを設置し、区民の相談に対応しています。
● 住宅・不動産相談
・開設場所
区民センター2 階 相談室
・開設日時
毎週水曜日 午後 1 時〜午後 4 時(年末年始、祝日を除く)予約不要
・相談内容
住宅・不動産の契約に関すること 宅地・建物の取引に関すること
高齢者等の民間賃貸住宅への入居に関すること マンション相談に関すること
その他、住宅・不動産全般に関すること
項目\ 年度 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 住宅・不動産相談 285 件 210 件 172 件 160 件 148 件 住まいの相談 845 件 1, 105 件 768 件 701 件 659 件
第4章
これからの住まいづくり
1 地域特性を踏まえた住まい
豊島区は池袋副都心を中心として、業務や商業機能、公共交通が集まる、都内でも利便性の高い 地域です。平成 20 年 6 月副都心線の開通も併せ、今後ますます人が集まる場所として期待されま す。都市機能が充実する一方で、区内には大学が 6 校あること、池袋モンパルナスなど文化や歴史 的な側面も忘れてはなりません。高い利便性という都市の活力を活かし、落ち着いた住環境を整え 維持することが課題です。
住環境の課題を考えるにあたっては、各地域の特性を踏まえて検討することが必要です。例えば 副都心として発展した地域では都市型住宅の高層マンションが建ち並び、高密居住になっています。
平成 20 年 1 月1日現在の豊島区の人口密度は 198. 7 人/ha で、中野区と並んで全国で最も高い水 準です。高密居住でありながらも、緑やオープンスペースを確保した良好な住環境を形成し、住宅 によるまちなみ景観づくりを推進する必要があります。
一方、古くからある住宅地では低層の戸建て住宅が建ち並び、地区によっては密集地域となって います。大規模マンションなどの開発が進む中で、木造密集地域では、道路の幅員が狭あいである ため建物の建替えが進まず、周囲から取り残されているのが実状です。
様々な市街地が形成されているため、区内の地域ごとに住環境の課題は異なっています。
そこで、地域の現状に適した様々な手法によって、住宅・住環境の整備を引き続き行う必要があ ります。区民の一人ひとりが、地域ごとの特性や文化、歴史に触れ、そして愛着を持つことで、特 徴ある住環境が形成されていくと考えます。
右上:雑司が谷旧宣教師館(東京都指定有形文化財)
右下:東武百貨店の屋上から見た風景の今昔(上/ 昭和 37 年 8 月 2 日 下/ 現在)
左上:池袋モンパルナスの模型
左下:椎名町の今昔(上/ 現在 下/ 昭和 30 年前後にあったトキワ荘の模型)