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編 集 委 員 川野 豊一

●  異常気象?  ●

 というわけで、2004 年は 10 個の台風が日本 本土に上陸し、水害による死者行方不明者は 315 人にのぼり、都市化の影響が少ない全国 17 地点 で平均した年平均気温も 1898 年以来第 2 位の 高温であったそうで、異常気象では?と考えたく なる。(「異常気象」とは、気象庁でも世界気象機 構でも、30 年に 1 回程度しか生じない、まれな 現象の発生を言うそうである。人が一生の間に 1 回か 2 回経験するかどうかといった「めずらしい」

現象ということになる。)

 高温化や台風上陸数の増加は、「地球が温暖化 している」ためではないかと素人のわれわれも 考えるが、実際、地球全体の地上平均気温は 20 世紀に入って急激に上昇しており、その理由は、

19 世紀以降に生じた急激な二酸化炭素濃度の増 加が、地球大気の温室効果を増大させた結果と考 えられている。

 ところが、大気中の二酸化炭素濃度の上昇と 気温上昇の量的関係については地球の状態に関す る多くの不確定要素に依存するので簡単には言え ず、用いられるモデルやパラメータでかなりのば らつきが生じるらしい。実際、現在まで大気中 の二酸化炭素濃度は 19 世紀以降一貫して増加し ている(過去 100 年の間に 270 〜 280 ppm か ら 380 〜 390 ppm)のに対して、地球の平均気 温は 1910 年から 1940 年にかけて 0.4℃ほど上 昇したものの、その後 1970 年代の半ばまでは、

0.1℃ほど低下もしくはほとんど変化しなかった そうである。(この間 1963 年(昭和 38 年)に 日本列島の日本海側では 38 豪雪と呼ばれる大豪 雪に見舞われ、「地球寒冷化」の兆候ともいわれ たそうである)1970 年代後半以降は、気温の上 昇傾向が急速に強まって 2000 年までの 20 年ほ

どで、一世紀の間の気温上昇の半分以上の 0.4℃

の上昇を見たそうである。

 それでも、今後 100 年の間に地球上の気温が 2 〜 3℃程度上昇する可能性は高いといわれてい る。また、もっと気温が上昇する可能性や逆に温 暖化がきっかけとなって小氷河期へ移行するとい う説もあるそうである。気温の上昇はそれ単独が 起こるのではなく、降水量の変化、風向や風力の 変化、豪雨や干ばつ、異常高温や異常低温などの

「異常気象」を伴う「気候変動」をもたらし、地 球上の生態系は大きな影響を受けると考えられて いる。どのような気候変動が起こり、それが生態 系へどのような影響を及ぼすかは、起こってみな ければわからないということらしいが、気候変動 は一様なゆっくりとした変化ではなく異常気候や 異常気象の激化という形で現れるそうで、こうな ると The Day After Tomorrow も単なる絵空 事ではすまないのかもしれない。

 ということで、このまま気温上昇が続けば、大 きな気候変動が起きて様々な自然災害が生ずる と考えられており、したがって二酸化炭素排出量 をできるだけ抑制あるいは削減することが望まし い。そのためには、全世界的な国際協力が必要な ことは京都議定書を待たなくても明らかと思われ る。また、この国際的な協力の目的は、単に二酸 化炭素排出量を減らすことだけではなく、未来の ために地球環境を保全することであろう。そのた めにはエネルギー消費の効率化や合理化の努力も 不可欠である。政府や企業の努力だけでなく、わ れわれ個人も自ら考え、未来の地球を守るために、

無駄なエネルギーを費やさないよう、「もったい ない」を大事にしてゆきたい。

山口県医師会勤務医部会総会

お知 らせ

・ご 案内

 平成 17 年度山口県医師会勤務医部会を第 96 回山口県医師会生涯研修セミナーの開催日 に併せ、下記のとおり開催いたします。

 つきましては、ご多用中とは存じますが、万障お繰り合わせの上、是非ご出席ください。

記 と き 平成 18 年 2 月 12 日(日)正午〜

    (生涯研修セミナー 午前中の特別講演終了後)

ところ 山口県総合保健会館 2 階多目的ホール(山口市吉敷 3325-1)

議 事 (1)平成 17 年度事業報告

    (2)平成 18 年度事業に対する要望について     (3)その他

山口県臨床整形外科医会総会・教育研修会

と き  平成 18 年 2 月 18 日(土) 午後 6 時 30 分〜午後 8 時 30 分 ところ  山口グランドホテル(山口市小郡黄金町 1-1)TEL:083-972-7777

Ⅰ 定例総会(18:30 〜 19:15)

Ⅱ 特別講演(19:15 〜 20:30)

 「骨粗鬆症治療から高齢者の骨・関節の健康管理へ」

産業医科大学整形外科 教授 中村 利孝 取得単位 日本整形外科学会教育研修 1 単位

     単位認定の必要な方は、受講料 1,000 円が必要です。

※ 講演会終了後、情報交換の場を用意します。

第 1 回山口県エンゼルケア研究会

と き  平成 18 年 1 月 22 日(日) 午後 2 時〜午後 5 時 ところ  山口県セミナーパーク 研修室(山口市秋穂二島 1062)

内 容  14:00 〜 15:30 講演会

        「心のケアとしての死化粧(仮)」

作家・エンゼルメイク研究会代表 小林 光恵 15:30 〜 15:40 休憩

15:40 〜 16:30 エンゼルメイク実演

阿部クリニック看護師部長 塩瀬 栄子 16:30 〜 17:00 質疑応答

参加定員 100 名

参加料  1,900 円(税込)

参加資格 山口県内の医療機関従事者、福祉関係従事者、医療系学生 問合先  山口県エンゼルケア研究会事務局

〒 744-0061 下松市河内出合 医療法人 創黎会 阿部クリニック内 TEL:0833-46-3773

第 96 回山口県医師会生涯研修セミナー 平成 17 年度第 6 回日本医師会生涯教育講座 山口県かかりつけ医認知症診療推進研修会

お知 らせ

・ご 案内

と き  平成 18 年2月 12 日(日)午前 10 時〜午後 3 時 15 分 ところ  山口県総合保健会館 2 階多目的ホール

日 程

開会 10:00

ミニレクチャーⅠ 10:00 〜 10:30

役立つシリーズ7 便通障害(仮題)

山口県立総合医療センター内科 部長 竹中 一行 ミニレクチャーⅡ 10:30 〜 11:00

役立つシリーズ8 視野からわかること

山口大学医学部眼病態学講座 助教授 相良  健 特別講演 11:00 〜 12:00

「認知症を地域で支える:かかりつけ医の役割」

東京都老人総合研究所精神医学研究 部長 本間  昭 山口県医師会勤務医部会総会  12:00 〜 12:15

昼食・休憩  12:15 〜 13:15 シンポジウム 13:15 〜 15:15

「臨床医に役立つ救急医療の知識と技術」

 司会:山口大学医学部生体侵襲医学講座 教授 前川 剛志 1. 小児救急

山口大学医学部生殖・発達・感染医科学講座(小児科)講師 長谷川真成 2. 脳卒中に対する初期診療

山口大学医学部脳神経病態学講座(脳神経外科)講師 藤澤 博亮 3. 循環器救急疾患に対する初期診療

山口大学医学部器官制御医科学講座(第2内科)助手 河村 修二 4. 急性腹症の初期診療

山口大学医学部器官制御医科学講座(第1外科)助手 森景 則保 5. 外傷の初期診療

 山口大学医学部附属病院先進救急医療センター 助手 小田 泰崇 6. 心肺蘇生法:AED を中心に

徳山中央病院麻酔・集中治療科 部長 宮内 善豊 総合討論

閉会 15:15

取得単位 日医生涯教育制度 5単位(全日)

     日本内科学会認定内科専門医の更新 2単位(全日) 

第 41 回山口大学医師会山口大学医学部主催医師教育講座 体験学習 『神経診察法と神経画像診断の実際』

お知 らせ

・ご 案内

と き  平成 18 年3月5日(日)午前 9 時〜午前 12 時 30 分 と こ ろ  山口大学医学部福利厚生施設棟(医心館)2階談話室 講 師  山口大学医学部脳神経病態学神経内科スタッフ 対 象  山口県医師会会員(30 名)

受 講 料  10,000 円   ※ 欠席の場合は払戻しいたしません。

申 込 先  所属郡市医師会

申込締切  平成 18 年 1 月 20 日(金)

日 程

− 09:00  受付 09:00 〜 09:05  開会の挨拶

09:05 〜 10:00  講義1「神経診察法」

講師:助教授 根来  清 司会:教授 神田  隆 10:00 〜 10:05  休憩

10:05 〜 11:00  講義2「神経画像診断」

講師:講師 川井 元春 司会:教授 神田  隆 11:00 〜 11:05  休憩

11:05 〜 12:30  実技指導「神経診察法の実際(少人数グループで)」

担当:山口大学医学部脳神経病態学神経内科スタッフ

* 12:30  閉会の挨拶

第 42 回山口大学医師会山口大学医学部主催医師教育講座 体験学習 『行動科学に基づく医療面接』

と き  平成 18 年 3 月 19 日(日)10:00 〜 15:10

と こ ろ  山口大学医学部霜仁会3階(宇部市南小串 1-1-1 TEL:0836-22-0088)

講 師  山口大学医学部附属病院総合診療部スタッフ 対 象  山口県医師会会員(32 名)

受 講 料  10,000 円 ※ 欠席の場合は払戻しいたしません。

申 込 先  所属郡市医師会

申込締切  平成 18 年 2 月 3 日(金)

日 程

− 10:00  受付 10:00 〜 10:05  開会の挨拶

10:05 〜 11:00  講義1「医療面接の3つの役割軸」

講師:教授 福本 陽平 11:00 〜 11:10  休憩

11:10 〜 12:00  講義2「新しい医学教育における医療面接と OSCE」

講師:助教授 村上不二夫 12:00 〜 13:00  昼食

13:00 〜 15:00  実習(模擬患者実習)

「患者教育の実際 - 良好な関係の構築を目指して -」

講師:医師(奈義ファミリークリニック所長) 松下  明 15:00 〜 15:10  全体の講評、閉会の挨拶

学術講演会

お知 らせ

・ご 案内

と き  平成 18 年 1 月 20 日(金) 午後 6 時 40 分〜

ところ  海峡メッセ 10F 国際会議場(下関市豊田町 3-3-1)TEL:0832-31-5600 特別講演 19:00 〜

 「根治的前立腺摘除術における病理学的病気予測と PSA 再発」

九州大学大学院医学研究院泌尿器科学分野 教授 内藤 誠二 取得単位 日本医師会生涯教育制度 5 単位

共催:下関市医師会・豊浦郡医師会ほか

第 255 回木曜会 (周南地区・東洋医学を学ぶ会)

と き  平成 18 年 2 月 9 日(木) 午後 7 時〜

ところ  サンルート徳山 別館 1F「飛鳥の間」

      TEL:0834-32-2612

テーマ  症候の発生機序と弁証意義①「のどが渇く」

      「針灸症例 初級 1」

年会費  1,000 円

※漢方に興味おありの方、歓迎致します。お気軽にどうぞ。

[ 代表世話人・解説 ] 周南病院院長 磯村 達  TEL:0834-21-0357

山口県医師会カード 〔ゴールドカード〕 の発行について

 当会では会員福祉事業として、㈱やまぎん JCB と提携し当会会員に年会費永久無料の山口 県医師会カード(ゴールドカード)を発行しました。

 このカードは下記の特典があります。お申込は郡市医師会窓口にてお願いします。

<特典>

1 年会費永久無料

  家族会員カード年会費  1 名無料 2 優遇宿泊施設の確保

  国内   900 施設  宿泊料割引サービス   国外 12,000 施設  優待割引サービス 3 利用限度額  100 万円

4 出張手配サポート    航空券・JR 券・ホテルの手配やベストプランの提示 5 旅行傷害保険サービス  最高 5,000 万円の傷害保険を自動付与

6 空港ラウンジの無料サービス 7 全国タクシーチケットサービス 8 その他

 ※ 申込用紙は郡市医師会に準備しております。

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