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熱効率が大幅にアップ!

従来までは捨てていた高温の 排気を有効利用。

83 % 95 %

灯油100 湯83 灯油100 湯95

排熱約200℃ 排熱約60℃

排気温度が低下!

燃焼効率もよく乾燥した排気で 冬場の白湯気排気も低減。

排水

従来の石油給湯機 エコフィール給湯機

1次熱交換器 2次熱交換器

※図は排熱利用のイメージ。実際の構造とは異なる。

1次熱交換器

■CO2排出量:石油の場合

1年間で

削減

従来タイプ

※CO2排出係数

石油(石油市場平均):2.51kg-CO2/R 出典「温室効果ガス排出係数一覧」

環境省H14年度/H12年度報告書

1,560kg-co2 1,363kg-co2

197 kg - co 2

杉の木なら1年間で 本分の

CO

2

削減効果

14

※杉の木1本あたりのCO2吸収量は、1 年で平均して約14kgとしている(「地球 温暖化防止のための緑の吸収源対 策」環境省/林野庁より試算)

※給湯使用条件(4人家族想定、入水温度は通年で18℃)

 ・ふろお湯はり:200R×42℃

 ・シャワー:12R/分×5分/人×4人  = 240R×40℃

 ・洗 面:6R/分×2分/人×4人 = 48R×40℃

 ・台 所:8R/分×3分/回×3回 = 72R×37℃

■「ホット住まいる」(石油セントラル暖房給湯システム)の普及促進 住宅性能の向上(高断熱・高気密)、冷暖房の安全・環境面への 関心が高まる一方、灯油の給油作業の煩わしさが灯油離れのひとつ の要因となっていました。こうした課題を解決するため、石油業界は、

「ホット住まいる」(石油セントラル暖房・給湯システム)の普及促進に 取り組んでいます。

「ホット住まいる」は、灯油のボイラーで作った温水を住居内に供給 することで、家庭の暖房と給湯を行うシステムで、室内の空気を汚す ことのない快適なシステムです。戸建住宅だけではなくマンション、

アパート等の集合住宅でも利用できます。

また、消費者への親しみやすい広報活動を展開するため、石油連 盟は(一社)日本ガス石油機器

工業会と共同で「ホット住まい る」という共通名称と右記のロ ゴマークを設定しました。

■環境にも家計にもやさしい灯油

私たちの身近なエネルギーには、灯油のほかガス、電気など、さま ざまなものがありますが、灯油のCO2排出量は、実は電力よりも少な いのです。これは電気が発電所から各家庭に届くまでに送電や排熱 によるロスが63%も発生するからです。

CO2排出量が多いと思われている灯油は、実は環境にやさしい

“エコ”なエネルギーなのです。

また、1kWあたりの灯油価格は、昼間の電力料金の約3割、都市ガ スの約7割です。灯油はほかのエネルギーと比べて経済的で家計に もやさしいエネルギーです。

■灯油は災害対応能力に優れた分散型エネルギー

灯油は、タンクに貯蔵することのできる分散型エネルギーなので、

万が一の災害で電力・都市ガス等のライフラインが寸断された場合 でも、使うことのできる災害対応能力に優れたエネルギーです。

東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の成人男女1,000人を 対象としたアンケート調査でも全体の52%の方が震災直後から使う ことができたと回答しています。

避難所施設では、避難住民の暖房機器として石油ストーブが大活躍 しました。

0.0 1.0 2.0 3.0 4.0

電気

(従量電灯)

電気(昼間)

電気(夜間)

都市ガス LPガス

灯油 1.00

2.51 1.88 1.62

3.90 3.19

23時〜7時 7時〜23時

0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6

電気

(CO2クレジット 反映後)

電気

(実排出係数)

都市ガス LPガス

灯油

■エネルギー別コスト比較<1kWh当りのエネルギーコスト(税込み)>

■エネルギー別二酸化炭素排出係数<kg-CO2/kWh>

出所: 石油情報センター、都市ガス会社全国平均、電力会社全国平均(2015年2月時点)

出所: 環境省、経済産業省(平成22年6月温室効果ガス排出量算定・

  報告マニュアル Ver. 3.0)、2012年度 電気事業連合会資料

<灯油を1とした場合>

0.244 0.213 0.180

0.57 0.57

■電気の廃熱・送電ロス

発 電 所

総 合 エ ネ ル ギ ー 効 率

利用していない 廃熱や送電ロス

37 %

63 %

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

その他 都市ガス

電気 LPガス

灯油 52.3

36.9

23.5

9.4

17.2

■震災直後に使用できたエネルギー

(n=1000)

調査対象者全体 灯油は調査対象者全体の52%の方が震災直後から使うことができた。

3 3

〔灯油〕

52

灯油は災害時に最も使用 できたエネルギーである!

■自立防災型エコフィール

通常時

バックアップ 電源ユニット

(BDU-301)

(100V)商用電源

通信線 電源(100V)

バッテリー内 蔵

リモコン 浴室リモコン台所

停電時・ピークシフト運転時

バックアップ 電源ユニット

(BDU-301)

商用電源停電

リモコン 浴室リモコン台所

通信線 バッテリーからの電源(100v)

バッテリー内 蔵

石油の有効利用

また、病院施設でも石油の自家発電設備等が被災した方々の命を お守りするのに役立ちました。

東日本大震災後の防災意識の高まりを受けて、石油連盟は、「石油 システム普及に係るアクションプログラム」(2012年度)を策定し、災 害発生時に避難所施設となる小中学校等の公共施設に対する石油 機器(石油暖房機、給湯器、発電機等)の導入提案を積極的に展開し ています。

■地方自治体への訪問提案活動

石油連盟は、全石連、各県石商と連携し、災害に備え避難所施設等 の整備を進めている地方自治体に対して、公共施設への災害対応能 力に優れた灯油利用機器導入を提案するとともに、灯油の経済性、灯 油機器の安全性・利便性の向上、石油業界が進めている安定供給維 持のための体制整備等について説明し、石油に対する自治体関係者 の理解促進に努めています。2011年度から活動を開始し、2014 年度までの4年間で600以上の自治体を訪問しました。

石油製品の有効利用

石油業界では、発電用や産業用の基幹エネルギーとして利用され てきたC重油需要の減少に対処するため、重油からガソリンなどを生 産する分解設備などの装置を増設してきました。しかしながら、重油 需要は今後も漸次減少していくことが見込まれるため、この抜本的対 策が求められており、石油業界としてもC重油を含めた石油残渣の有 効活用を目的とした技術開発に取り組んでいるところです。

中でも、IGCCは石油残渣をクリーンかつ効率的に利用すること が可能な技術として最も有望な技術であり、わが国のみならず世界 的にも注目されています。IGCCは、付加価値の低い石油残渣(アス ファルト)のガス化技術を活用し、生成される分解ガスを発電用燃料と

して利用し、その際発生する蒸気の複合タービンから効率よく発電す るシステムをベースにしています。また、ガス化の過程で燃料に含ま れる硫黄分など不純物を容易に除去することが可能であり、硫黄酸 化物や窒素酸化物などの大気汚染物質を極限まで低減できます。

一方、ガスタービンと蒸気タービンの複合発電によって高い熱効率

(46%)が可能となり、CO2排出削減効果(石油火力比▲15%)を達 成することができます。わが国では、2003年6月より、石油残渣(ア スファルト)を燃料としたガス化複合発電(IGCC)として、電力卸供給 事業の営業運転を開始しています。

また、石油業界はサウジアラビアとの共同研究によりHS-FCC(高 過酷度流動接触分解)の開発を進め、03年にはサウジアラビアで、

11年には日本国内に装置が建設され、実証化運転が行われていま す。これは重質油を分解し、ガソリン得率を高めるとともに、石油化学 原料として付加価値の高いプロピレンを効率よく生産する技術です。

プロピレンは、汎用プラスチックであるポリプロピレンの原料として、

アジアを中心に需要が拡大し続けており、石油精製からの供給増加 が期待されている高付加価値製品です。現在、HS-FCCの商業化に 向けた検討が行われており、その進展が期待されています。

■IGCCの特性

IGCC BTG(従来の石油火力発電)

46% 39%

発電端効率

598g−CO2/kwh 706g−CO2/kwh CO2排出量

排ガスレベル

(注): 1. BTG=Boiler Turbine Generator   2. 排ガスレベル:NOx、SOxの排出量で比較

■石油残渣ガス化複合発電(IGCC:Integrated Gasification Combined Cycle)

窒素

空気 蒸気

蒸気 アスファルト

発電機

廃熱ボイラー ガスタービン排気

タービン蒸気

電気 空気分離設備

ガス化設備

複合発電設備 酸素

空気

水素+ 一酸化炭素 分解ガス

ガスタービン ガスタービン

国内石油需給動向

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