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スライド20

護・福祉を展開していくのが我々の今後の スタンスである。簡単にいうとすき間を埋 めていく,もしくはかゆいところに手が届 くといったようなイメージで考えています。

 我々のこの恵仁会スタイルは,病院には 老健や保健医学センターが併設しています が,こういったものを核に,生活圏域,う ちの場合ですと大体半径200〜300mのな かに在宅サービスセンターとか宅老所,そ れからケア付き住宅が密接していて,この 生活圏域のなかで小規模多機能で生活を支 えるというのが1つのポイントになってく ると思います。そのなかで近くの大病院さ んや大きな施設との間でも業者や患者さ んのやりとりが出てくるのではないか。こ ういったスタイルで今までやってきたので すが,今後も同じスタイルでしばらくはい けるのではないかと考えております。

経営基盤の改善など

 (スライド2)ここら辺は先ほど言った ように,本当に基本的なことです。経営基 盤の改善,法人内部の見直しと強化です。

今回,後ほど出てくる社会医療法人への移 行も踏まえて,監査法人による監査を導入 しまして,いろいろご指摘を受けて,今改 善しているところです。それから連携の強化。こ れは病病連携・病診連携というのは当たり前のこ となのですが,法人内でも数多くの施設があるの で,昔は医療系と介護系が仲が悪くて,お互い患 者さんを間にしてあまり良くない関係があったの ですが,最近では法人内の各部署の関係も非常に 良くなってきて,話も早くなってきております。

そういったところもしっかりしなければならない ですし,病診連携・病病連携のなか,非常勤の先 生方,いわゆる地元の開業医の先生方には我々の 病院はけっこうお手伝いいただいているところが あります。先ほどのセミオープンベッドシステム もそうですし,麻酔も近所で開業されている麻酔 の先生に来ていただいています。それから内科の 先生にも老健をみていただいています。そういっ

たかたちで,本当は常勤の医師が入ればよいので すが,なかなか入らない部分はこういった地元の 先生方に来ていただいて,働いていただくのも1 つの手かなと考えております。

 それから引き続き地域への貢献アピールを,今 までやっているようなことを継続してやっていく ということです。

各施設の見直しと特徴付け

 (スライド2)施設が多いので,同じような施 設も多くあります。宅老所は5つもありますが,

同じことをやっていても顧客の取り合いになって しまいますので,それぞれやはり差別化を図ると いうことで,宅老所の1つは認知症専門,1つは 支援費事業の対象,1つは山奥で本当に人が来な いところにありますが,こういった静かなところ

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スライド22

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スライド23

がよいという方にご利用していただいたりとか,

そういった各施設を特徴付けて,法人内でも,ま た法人外の施設さんたちとも差別化を図っていく ことにも力を入れています。

法人全体の IT 化推進

 法人全体のIT化についてですが,これは我々 の法人は非常に遅れております。施設が多い,お 金がないといったことで,なかなか取り組みづら いところがあったのですが,やっとこさ重い腰を 上げて,2年後に一応電子カルテの導入を予定し ております。ただしまだ準備段階が始まったとこ ろですので,まだまだやらなければいけないこと もありまして,今日のホスピタルショウにもこの 準備のために何人かうちの職員が来ております。

これは神野先生のところのような非常に先駆的に システムを導入されている病院さんたちのところ を勉強させていただきながら導入を進めていきた いと思っております。

自費事業・周辺事業の増強・拡大

 自費事業・周辺事業の増強・拡大ということで,

いわゆる保険外収入,ここをいかに力を入れてい くかということになるのですが,なかなか採算の 合わない部門も多くあります。配食サービスもや っているのですが,これは本当に採算が合わない,

本当に地元のサービスということでやっておりま すし,訪問介護員の養成講座もやっているのです が,だんだん受講者も減ってきて講師の負担ばか りが増えるというような状態。運動教室をはじめ としていろいろ教室をやっていますが,こちらも なかなか入られる方は限られてきてしまって,い ろいろ考えていかなければいけない部分もあると 思います。

 ケア付き住宅という部分ですが,以前は特別医 療法人でこういった不動産賃貸業もやろうと思え ばできました。当初は有限会社を設立して,最近 は法人内で2つばかり運営しておりますが,ここ ら辺もどうなるかというのを今後の情勢を見てい かないといけないと思うのです。

 またコンサルタント業は,まだ別にやっている わけではないのですが,こういった小規模多機能

を展開していますので,いろいろなところから見 学の依頼とかがあるので,せっかく特別医療法人 ですし収益事業をということになるとこういった ところも1つは考えられるのではないかと思いま す。今後はそういったコンサルタント業について も検討していきたいと思っております。

社会医療法人に向けて

 (スライド2)それから社会医療法人に向けて ということですが,今,特別医療法人ですので,

今後こういったところも考えていかなければいけ ない。我々のような法人ですと非常に難しい部分 もあります。僻地医療,救急医療をしていること が1つの要件になってくるのですが,うちの場合,

菅平高原クリニックといって菅平,冬はスキー,

スノーボード,夏はラグビーで非常に有名なとこ ろでクリニックを運営しております。一応僻地診 療所の1つであるという認識でやっておりますの で,こういったところで社会医療法人に向けて,

今後も勉強して移行していきたいと考えておりま す。

今後の当法人の課題・問題点          (スライド2)今後の当法人の問題はいくつか あるのですが,先ほどから出ている療養床の問題 ですが,うちの場合は規模が小さく,今,医療型 が20床,介護型が20床やっているのですが,この 介護棟をこのまま医療に持っていくのは非常に難 しく,やはり老健に移行しなければいけないのか

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スライド24

と思っています。ただ病院としては,老健やケア 付き住宅の入居者の方々の医療の部分を担ってい て,もともと小さいですからこれを減らすのは非 常に痛手なのです。ですから,まだちょっと決め かねているところがあります。これは今後の動向 を見ながら早めに決定をしたいとは思っておりま す。それから当法人が力を入れているケア付き住 宅や宅老所をどう運営していくかというのも問題 になってくると思っています。ケア付き住宅に関 しては,今度,特定施設ということで非常に問題 になっておりまして,一応届け出はするのですが,

そのサービスの部分からして今まで通りでやって いくということになります。それから宅老所に関 しては,通う,泊まる,訪問するという機能はあ るのですが,住む機能はないので,そこをケア付 き住宅が担うということで,この2つをうまく組 み合わせて,さらに老健とか病院とかと連携して 運営していくことになるだろうと考えております。

ケアホーム(ケア付き住宅)もこれから増やすか どうかはニーズに合わせてということになります し,ケア付き住宅はやったからといって,言い方 は悪いですが儲かるかというものでもありません ので,ちょっと慎重にならなければいけない部分 もあると思います。

 それからやはり何といってもスタッフ不足に困 っております。医師は前述のように常勤医師が非 常に少なくて,またさらに今年度いっぱいで1人 やめられる先生がいて,そのなかで苦肉の策です が開業医の先生に手伝っていただく。私の後輩と か,菅平のほうはスポーツ医療が有名ですのでい ろいろなところから先生が来られるので,そうい った先生方にも声をかけているのですが,これか ら医師を早急に確保しなければいけないという問 題が残っております。看護師に関してもやはり周 りに大病院が多いので,7対1を取るために看護 師の引き抜きも起こっているなかで,やはりうち が看護師さんを確保していくのには魅力のある病 院づくりが必要になってくると思います。あとセ ラピスト,ケアマネージャー,介護福祉士,こう いった人も,最近,佐久地域は介護施設の老健と

か,そういった介護系の施設が多くできておりま すので,非常に引き抜きがあります。そういう状 態のなかで,いかに今言ったように,当法人ある いは施設に魅力を持って働いていただくかが問題 になってくると思います。最悪の場合,本当に医 師不足,看護師不足の場合はダウンサイズもしな ければいけないのではないかなということも考え ております。

 最後ですが,ちょっと幼稚なお話ですが,スイ ミーといって確か小学校2年生ぐらいの教科書に 載っていると思うのですが,小さい黒い魚が赤い 小さい魚と一緒に大きな魚の形をして,凶暴な大 きな魚に立ち向かうというお話があるのですが,

うちも病院がこの黒い魚のスイミーで,周りの小 さい施設が赤い魚だとすると,このスイミーの話 が非常によく当てはまるのではないかと思って,

別にだれに立ち向かうということではないのです が,そんなかたちで我々この地域のために,すき 間を埋めていく,かゆいところに手が届くといっ た,そんな医療・介護・福祉を目指して頑張って おります。これからもやはり患者さんのため,職 員のため,しっかり今後を見据えて経営をしてい かなければいけないと今回の発表を通して思った わけです。

 本当に皆さんのためになったのか,疑問でもあ り恐縮しておりますが,本日はご清聴いただきあ りがとうございました。

 

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