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 (スライド5)介護療養型医療施設ではこのよ うに密度の濃い処置が行われています。

 (スライド5)極めつきは,患者さんのご家族 に聞いてみた希望の療養場所ですが,何と現在の 介護型の療養病床をご希望の方が半分以上いらっ しゃいます。在宅が17.8%,特養が8.5%という ことで,こんなに介護療養型医療施設のニーズが 高いにもかかわらず,廃止というのはちょっと腑 に落ちません。

医療・介護難民を防ぐために          (スライド5)ではどうするかと考えたんです が,受け皿がない。医療と介護の難民を防ぐため にどうしようかと考えたとき,大きく2つに分か れると思います。1つは,医療療養病床の枠を拡 大すること。38万床をいきなり15万床に減らし,

6割引きというのは考えられませんよね。2割か 3割減らして様子を見ながらまた減らすならいい

んですけれど,6割だというのです。先ほどお話 ししたように,医療区分1でも,疾患の組み合わ せ方によっては当然医療区分2が妥当という人た ちがいるということなので,そういう人たちを医 療区分2に上げるとすると22万〜23万床は必要で はないか。もし,それが難しいというのであった ら,転換型の保健施設というものの機能を高めて いかなければいけない。

 高め方は2つあると思います。1つは内部の医 師や看護師の数を豊かにするということ。もう1 つは,ローテーションのマンパワーの人数はこの ままでいいから,そのかわり外部の医療を投入す る。すなわち,訪問診療,訪問看護とか,訪問ヘ ルプサービス,訪問リハビリ等を潤沢に投入でき るようなシステムをつくる。そういうことをやっ ていかないと,本当に医療や介護の難民の方々は 大変だと思います。

 (スライド5)最後になってきましたが,私が 考える20年後の姿ですけれども,1つの考えとし て在宅というのはなかなか難しいと思うんです。

高齢化が進み核家族が増え,それに国は女性にど んどん働きなさいと言っていますから。また,こ ういう高齢者の7割は認知症があります。認知症 の方というのは,何回も何回も同じことばかり言 っていますから,聞いているほうがまいってくる ことがあるんです。そういうことを考えますと,

1つにはケア付きの高齢者住宅で,ある程度リハ ビリテーションのできる施設があって,それに合 築された病院があり,そこで具合悪くなれば病院

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に入院もできますし,その 病院から職員がかけつける。

もしくは病院は離れていて もいいです。さらには,こ れが病院でなくても,訪問 診療とか訪問看護とか訪問 ヘルスケアが潤沢に使える というかたちが行われてく るのではないかなと,そう いうふうに思っています。

これからの永生会の取り組み  (スライド5)永生会の 取り組みですけれども,先 ほどお話ししたように,地 域の急性期病院さんと連携 して,医療必要度の高い人

をとっていくということと,慢性期でありながら も,ミニ救急みたいなものをやって,在宅の支援 をしていくこと。自分のところでも積極的にそう いう人を受け入れること。それから,急性期病院 が早く出したいと思っている患者,慢性期病院が 困っている患者を受け入れる。例えば,難病があ って認知症だとか,骨折で透析が必要だとか,認 知症で透析が必要だとか,そういうような組み合 わせのシビアな方々をお受けして,1人でも多く の人を在宅に帰すというようなこともいいのでは ないかと思っています。

 いずれにしろ,やはり,これからこのような療 養病床,老健施設,それから有料ホームは,企業 でも診療所付きの有料ホーム等をどんどんつくっ てきていますので,きちっとしたアメニティは確 保しながら,マンパワーの数,それときちっとし たアウトカム評価というものを世の中に出してい く努力が必要なのかなと思います。ですから慢性 期を命がけでやっていかなければならないと思い ました。

 スライド5は昨年の11月に日本療養病床協会の 学会がありまして,当時はまだ廃止という話はな か っ た の で す が,そ れ に も か か わ ら ず「 0

(Zero) 原点からの出発」という題でやりまし た。本当にそうなってしまったわけです。

 (スライド5)慢性期力というものをきちっと つくっていこう。この慢性期力というのは,リハ の力であり,看護の力であり,治療の力,栄養の 力,マネジメントの力,人間力,知恵の力,それ から安全力です。最後にやはり,慢性期において も,データベース,エビデンスに基づいた,きち っとしたアセスメント能力というもの,地域の力 というのを,全部合わせてやっていこうじゃない かというふうに考えております。

第13回日本療養病床協会全国研究会

スライド57

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スライド56

 以上でございます。どうもご清聴ありがとうご ざいました。

 司会(遠藤) 安藤先生,どうもありがとうござ いました。理事長自ら先頭に立って,明るく創意 工夫して病院を引っ張っている様子がひしひしと 伝わってきました。途中からだんだん暗くなって きてしまったんですが,最後にまた,慢性期力と

いうパワーアップされたスライドでおしまいにな りました。

 結局,だんだん日本は老人が増えていくわけで,

老人は必ず亡くなりますので,それをどこでみる かというのが最大の問題点になると思います。ア メリカでは,Managed Careのシステムのなかで,

こういう医療費用はどうなっているんですかね。

ものすごい医療費になっていくと思うんですね。

その膨大な費用をManaged Careで払ってくれて いるんでしょうか。

 安藤 私も不勉強ですけれども,確か全部では ないですね。その人の所得に応じて一部分でしょ うけれども。低所得の方はManaged Careという より,Medicaidのほうから出る。収入の多い人 は自費で払っていく。そこら辺の絶妙なる組み合 わせで何とかしのいでいるようです。施設自体は 増えていて,多くは,それを経営しているのは大 きな病院チェーンか,今は企業というかたちにな ってきているようです。質もそれほど高くないと いうように聞いております。

 ですから,ちょうどアメリカでいうナーシング ホームやアシステッドリビングのシステムを,厚 生労働省の人も,日本に取り入れたいのだと思い ます。

 司会(遠藤) やはりボランティアを大量に導入 して費用を何とか抑えないといけないと思うんで すけれども。今後の永生会病院の取り組みはたく さんあって,これだけ全部取り組んでいくのは大 変なことで,先生のご苦労がしのばれます。私の 考えでは,日本ではやたらと分類しすぎるんだと 思うんです。分類するのが好きで,急性期医療で も一次・二次・三次なんて分けてやっているわけ ですが,患者は自分が一次なんだか二次なんだか 三次なんだか分からないわけです。救急車が飛ん でいって,患者さんに「あなたは一次ですから運 びません」なんて言ったら殴られちゃうんで,結 局全部運んでくるんですよね。今,日本の急性期 医療も見直されて,一次・二次・三次という分け 方はもうだめで,ER式の24時間365日,一次から 三次までとりあえず受け付ける。そこでトリアー

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スライド59

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スライド58

ジして,一段階後ろに持っていくほうがいいんじ ゃないかといわれているんです。この高齢者の長 期医療に関しても,介護療養,医療療養とかやた らと分類して,それを同じところが経営してはい けないといって経営母体を変えさせています。す るとまた,それぞれのところで都合に合わせて経 営するので,負担がまた患者にいってしまう。経 営形態の谷間に落っこちてしまうんですよね。

 1つの老齢者ケアセンターのようなところをつ くって,それを全部1個の経営母体が管理して,

いちばん重い人には医師を張りつけて,いちばん 軽い人にはボランティアだけでやっていく。そう

いうグラデュエイトした施設をつくって,そのな かで1人の経営者の概念で,患者の状態に応じて 最も適したケアシステムのなかで管理が受けられ るように,あっちやったりこっちやったりしなが ら,最後に看取りをする。そういうようなシステ ムでないと,結局金ばかり使うんだけれども効果 が上がらないで,大事な患者が皆谷間に落ちちゃ って,悲劇が起こるんじゃないかと思います。先 生もその方向で頑張っていただけると国民が助か るんじゃないかと思います。今日はどうもありが とうございました。

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