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スライド95

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スライド96

いて,海外のいろいろなコンセプトの本を読むよりも,

どうしても横浜市立大学の事件のことが気になってい たことに思い至りました。具体的にスタッフや部下た ちとその話もしてきており,興味本位ではなく,あの 大学では今どうして医療事故の防止をなさっているの か,先生が今お話しされたような専門的な手法を使っ ていらっしゃるのかどうか,教えていただけますか。

 田中 私も詳しくは聞いてはいないのですが,バー コードの利用などは計画されているようです。電子タ グについては取り入れているのかどうかわかりません が,IT の利用もいろいろと検討されていると聞いて おります。

●IT で病院同士の情報連携が容易になるのはいつ,

その見通しは?

 質問 もうひとつお願いします。日本病院会の講演 会がありましたときに,厚労省健康政策局の課長さん でしたか,IT を基調として推進するというお考えで お話しなさっておられたのですが,アメリカのジャー ナルをいろいろ調べてみますと,同じ州の中でも電子 カルテを入れた基幹病院同士の情報交換がなかなかス ムーズにいっていないというお話をなさっておられま した。いま現に,基幹病院をはじめ多くの病院で,い ろいろな企業と提携して開発されているようです。先 生のコンセプトはよくわかるのですが,現実に地域の 医療機関において実際の病病連携に情報交換が容易に できるようになるまでには,例えば富山県などではま だまだほど遠いように思います。そういった壁という のは予想以上に大きいように思うのです。その点につ いてはどうお考えになっていらっしゃいますか。

 田中 いま行われている総合運用制のプロジェクト では,皆が自分の病院情報を,例えば国際標準の HL-7 などに変換すれば,患者さんの情報の交換などが容 易にできるのですが,それの統一がなかなか難しいの です。日本では,病院情報システムのベンダーは数社 あるわけです。したがっていま,より現実的な方法と してそういう国際標準のシステムをつくるというより は,それぞれのベンダーの間で共有できるような最小 のデータセットというものを取り決めて,それだけは つながるようにするということです。いま動いている 病院情報システムの各メーカー別の違いを前提として,

メーカー間で共有できるような最小のデータ,すなわ ちミニマムデータセットを取り決めて,そういうこと で現実的な解決を図ろうという動きが出ています。で すからあともう1〜2年でそのプロジェクトが終わり

ますので,参加している各社がそれを守れば,メーカ ーの違い,地域の違いという水平的なことだけではな く,リプレイス時の患者データの移行など時間的な意 味での各社間のミニマムデータの相互接続ということ ができると思います。ですから,病院情報が持ってい る全情報をすべての病院間で交換するのはまだまだで しょうが,少なくとも病状の基本的な部分というのは 交換できるようになると思います。

 それから地域医療情報システムは,中核病院や医師 会との関係などそれぞれの地域の事情があって,特徴 ある問題が多いのですが,今のところ何カ所かの地域 では中核病院と医師会の委員との関係のネットワーク などが試みられています。したがって,一挙に全国と いうのではなく,そういう地域間のネットワークを実 験していくというようなかたちで現実的なプランをス タートしていければいいと思っています。政府の最近 出されました実行計画,医療 IT の重点計画でもそう いうスコープの下で,地域医療情報システムをいろい ろ各地で立ち上げようではないかというところから始 まっていると思います。

●医療 IT 技術の在宅医療での実用化に期待している  質問 最後にもうひとつ。いま恐ろしい勢いで高齢 化が進んでいます。あと20年もすると,70歳以上が3 人に1人の時代になると思うのですが,私は医師会や 行政などで,訪問看護ステーションの運営,介護の審 査などいろいろかかわっているのですが,現実的に施 設には限界があります。そこで,最後のほうでおっし ゃっておられました在宅における IT 技術がもっとも っと手軽にできるようなことについて,さらに研究し ていただいて,実用化をしていただくようお願いした いと思います。そうしませんと,医者が在宅の人たち すべてを問診するわけにはいきません。実際の力にな るのは訪問看護師やヘルパーさんということになって くると思うのです。そういった方々にも非常に使いや すいもので,廉価なもの,しかも情報が共有化できる もの,そういったものをぜひ研究していただきたいと 思います。

 田中 ありがとうございます。ご存じのように,最 近の日本の医療政策は,急性期の病院から療養型病院,

療養型病院から居住系の医療というかたちで,地域連 携クリニカルパスというものを使ってそれぞれの病院 の間で連携をとって,最終的には在宅にあっても療養 型の病院と同じくらいのモニタリング,看護を受けら れるようなレベルに持っていくことを目標にしており

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ますので,そういう意味では日常生活医療圏というも のの充実が,医療の IT 化にとっても今後の大きな目標 になると思います。それはこれから10年くらいの間に は出てくるだろう医療の IT グランドデザインによっ

て実現に向かっていくものだと思います。そういう意 味で医療 IT は今後,今の病院内 IT からそちらのほう に重点を移行していかなければならないと考えていま す。

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静岡県版電子カルテの概要       

木村 通男

 今日は,静岡県版電子カルテのご紹介をさせていた だきます。さっそく導入いただいて,もうすでに稼動 させているのが,袋井市民病院と,沼津市立病院です。

 (スライド1)その内容をご紹介させていただきま

すが,学者の悪い癖かもしれませんが,まず言葉の定 義から入りたいと思います。さらに,せっかくですか ら少し国際的な話もしてみたいと思います。諸外国の EHR プロジェクト,それも国家的なプロジェクトの 内容について。そして日本の施策はどういうことをし ようとしているのか,その内容。それから最近,患者 への電子的情報提供に特定療養費をもらっていいとい う通知がありましたので,その内容の説明をしたいと 思っております。あとはデモをさせていただきます。

事例につきましては,袋井市民病院の城崎先生にご紹 介いただきたいと思っております。

EHR とは――電子カルテから連携型医療 情報システムへ

 (スライド2)さて,電子カルテという言葉を使う のはもうやめましょう。なぜか。目的がはっきりしな い,対象の範囲も不明確であるということです。しか し,私,驚いたことに,今回のホスピタルショウのプ ログラムを見ると,カンファレンス・プログラムのな

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平成18年7月・東京都

IT フォーラム

病院マネジメントと融合するIT最前線

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