• 検索結果がありません。

LJȖǢǶȈ»

ドキュメント内 01p表紙 コピー (ページ 36-39)

-35-―このビジネスを始めたきっかけは

 小学校6年生から外交官になるために東京大学を 志望していました。海外の外交官といえば、オーケスト ラの指揮者、ピアニストといった、もう一つの専門分野 を持っています。ですから私の場合、美術を専門に研 究することを選択しました。大学で単位の半分は美術 史、もう半分を政治経済、法律、国際関係を勉強する ことができました。産業事情についてのレポートでは、

ある自動車メーカーのことを学術的に書いて提出し、

「優」をもらったこともありました。

 実際に外交官試験も受けました。けれども、学生生 活の中でさまざまな職業があることを知りましたし、外 交が楽しい時代も終わっていました。憧れだけではな く、経済も重要だと考えました。マーケティングにも興 味があり、某外資系経営コンサルティングのインター ンシップにも参加しました。

 ただ、子どもの頃からアンティーク家具が好きだっ たのです。父の海外出張のお土産などで、毛皮が家中 にたくさんありました。洋風の物がいっぱいあったし、

西洋のおとぎ話が好きだったことが影響しているかも しれません。今思えば、小学6年のときに買ったアン ティークがあるのですが、今でもどうしてこんなに渋い ものを買ったのだろうと思うほどの「目利き」でしたよ

(笑)。

■ロンドンとパリでアンティーク家具を学ぶ

―結局、大学卒業後はどのような経緯を

 ヨーロッパに留学したいとずっと思っていましたの で、まず文化の源としてローマに行きました。ローマで 半年ほどラテン的な生き方を学んだあと、ロンドンに 行きました。

 わたしは絵画よりも、家具や工芸品が好きでしたか ら、ロンドン・サザビーズの学校で17世紀から20世紀 ヨーロッパの装飾品や家具を専門に学ぶコースを選 びました。後で聞いたら一番難しい分野だったそうで す。日本の骨董品の欧州バージョンといったらいいで しょうか?イギリス人でさえスペルもわからない言葉 が満載なのです。日常生活で英語ができてもどうにも なりません。ガラス、シルバー、陶磁器、家具などの製 法や素材を学びました。正直アジア人には辛く、何度 も泣きました。

 1年後ヨーロッパ家具の特徴がわかりましたが、特 にフランスの家具が最も好きだということに気づきま した。ある時、パリのルーブル美術館に行き、気がつい たら数時間フランスのアンティーク家具を眺めていた ほどでした。

 フランス・パリを拠点に、天然素材を活かしセレブにも愛用される本物の高級毛皮.・クロコダイル・刺繍レー スの独自ブランド「ルビィ(RuBis)」を立ち上げ、ファッションデザイナー、プロデューサーとして活躍する高木 美香さんという日本人女性をご存知だろうか。

 日本での知名度こそまだ低いかもしれない。しかし、彼女が作り出す商品は、個性的なカラーバリエーショ ン、身につけた時の軽さ、肌触りの良さ、機能性など優れた点が多く、大いに注目したいところ。

 アジア人では珍しいヨーロッパのアンティーク家具のディーラーとしてビジネスをスタート。美術史や哲学 などを学んだ豊富な知識と、芸術に対する知性が根本にある。世界を舞台に活躍するなか、このほど5回目の

「ルビィサロン」を東京・京都・名古屋で開催し、日本でも販路を拡げようとしている。輸入車専門のTEAM  ARAI BANKIN(東京都町田市)荒井克延社長の紹介で今回、高木美香社長にインタビューした。

〜みんなを笑顔にできる高級毛皮を、日本にも世界にも知らせたい〜

RuBis ルビィ・高木美香社長

インタビュー : RuBis ルビィ・高木美香社長

 ロンドンに残るか迷いましたが、パリの建築が好き だったこともあり拠点を移し、クリスティーズの学校で 17世紀からのフランス美術を勉強しました。その時、

10大アンティークギャラリーを突撃訪問するようなこ ともしました。金髪の外国人の女の子が、日本で江戸 時代の古文書を研究しているようなイメージでしょう か?! この世界も男性社会でしたから、結構受け入 れてもらえました(笑)。

 その後、フランス・サザビーズの家具部門で研修生 としてアジア人として初めて働き、その後小さなアン ティーク家具ディーラーとして独立しました。そして6 年ぐらい前、モナコF1観戦のときに、フランス毛皮連 盟の会長にお会いする機会がありました。お互いに車 好きということもあり、すぐに親しくなりました。パリに 帰った後、会長のところに遊びに行き、オートクチュー ルと同じ最高級品質の毛皮を使って自分のコートを 作りました。選んだ毛皮の素材、形、デザイン、色が マッチして独創的で良いものができました。ファッショ ンの勉強も特にしていないのに、素敵なものだと評価 されたのです。

―それがきっかけで毛皮ファッションの世界に?

 骨董品なら90歳でもできます。毛皮などのファッ ションでも当然そうですが、やはり若い時のほうが楽 しいですよね。二足のわらじを履いてみようと思いまし た。けれど今は、ファッションでエネルギーと時間を取 られてしまっている感じです。いろいろと広がりも出て きて、スイスのオートクチュール刺繍レースやクロコダ イルも扱うようになり、忙しくなってしまっています。

 そこで、アートとファッションとのバランスも考えて いるところで、去年からブログを始めました。アートや パリの情報をブログで書いて発散しています。また、ア イテムとして、ひざ掛けやクッションなども商品として あり、高級車オーナーのセレブたちにも愛用されてい ます。これらがコンスタントに流通するようになれば、

時間的にも余裕ができるかもしれませんので、アート なアンティークにも、もう少し力を注げるかなと思いま す。

 サザビーズとクリスティーズの両方の学校で学んだ 人は世界でも珍しいので、せっかくですからアートも ファッションも両立していきたいですね。

(次ページへ)

《RuBisの魅力》(パンフレットから引用)

これまでデザイナー高木美香は、アンティークディーラーとして、またヨーロッパ社交界の 人々と交流し、共に世界中を飛び回り活躍しておりました。当時旅行中の限られたワード ローブの中にこういうものがあれば、という思いから生まれたのがわずか100gのストー ル、全重量1,000gに満たない1枚仕立てのコートなのです。その後も全天候型防水シルク 100%のリバーシブルアイテムや着物用ケープ、高級刺繍レースラップドレスなど一着で何 通りにも楽しめるモデルを作り出してきました。従来の毛皮の概念を超えた様々なアイテ ムから、豪華な総毛皮のベッドカバー、クッションカバー、ラグマットなどのインテリア商品 にいたるまで、自分だけのオリジナルを最高級の品質と仕上げでお届けいたしております。

パリのオートクチュール・アトリエでの直接生産により、お求めやすい価格となっております。

(100gストール:14万8,000円〜、内側ファー1kgコート:41万円〜)

注文生産のためご注文時に全額または半額をお申込み金として頂戴いたします。主なクレジットカードはすべてご利用いただけます。

分割払いもお受けいたします。天然素材を使用した職人の手作りとなりますので、お色などに多少のバリエーションが生じます。

-37-インタビュー : RuBis ルビィ・高木美香社長

■天然素材は癒し効果。みんな笑顔に

―まずはどんなビジネスを?

 ファッションといってもこれはクリエイティブなこと。

流行を追い求めているわけではありません。あくまで も消費者の立場から、素材を重視した他にないもの、

高級素材でありながら身近で毎日使えるものという視 点から、値段に見合ったものをプロデュースしていま す。

 高いといった場合、コストを下げて材料費を削るの か、それとも何通りも着られるようないくつかの機能を 持たせるか、という考えがあります。わたしなら、一粒 で二度おいしいものを作りたいと考えます。品質を落 とさず、一つで何通りにもなる合理性やお値打ち感も 兼ね備えています。だからかもしれませんが、堅実な 名古屋マダムからも愛されています(笑)。

 そもそも毛皮という天然素材の良さは、みんなが笑 顔になるものです。毛皮に限らず、天然素材は癒し効 果を持っていて、触るとすごく嬉しそうな顔になり、い いことをした気分になる。「ふわふわ」みたいな感じは 誰もが好きです。特に赤ちゃんは正直で、赤ちゃんが 好きになるものはいいですよね。実は家に毛皮がゴロ ゴロしていたこともあり、自分自身も幼稚園の頃からす でに金額を知らずに心地良さを知ったのです。

 大学時代にカラーコーディネーターも勉強したの で、もともと色に興味があります。そこに、アートで培っ た眼、ヨーロッパの芸術を学んだことを加え、レースな どの素材も合わせて、着る側の立場でトータルにデザ インができるのが強みだと思っています。

■高木美香社長プロフィール■

 名古屋市出身。東京大学文学部美術史学科卒業。在学中からイメー ジコンサルタント、カラーアナリストとしての活動を始める。イタリア・

ローマに留 学 後、ロンドンのオークション会 社であるサザビーズ (Sothebyʼ s) の付属機関である研究所 Sothebyʼ s Institute で、17

〜 18 世紀のヨーロピアンアンティーク家具、装飾美術品鑑定、19 〜 20 世紀の装飾芸術について学ぶ。さらに、パリのオークション会社で あるクリスティーズ (Christieʼ s) の教育機関 Christieʼ s Education a  Paris でフランス美術、特に 18 世紀フランス家具についての研究を深 める。研究論文を通じ、ルーブル美術館、パリ 10 大アンティークギャラ リーなどと関係を深める。サザビーズ・フランスの家具、装飾美術部門 において、アジア人初の研修生として勤務。ソルボンヌ(パリ第 4 大学)

美術史学修士課程聴講生、芸術高等学校 (IESA) を経て、パリでただ一 人の日本人アンティーク家具のディーラーとして活躍する。

 一方、学生時代からオートクチュールのパリコレクション招待客とし て数々のショーに足を運び、フランス毛皮連盟会長をはじめ社交界との 交流をきっかけに、「高級なファッションをもっと気楽に、それぞれの魅 力を最大限に引き出してあげたい」との思いから、「RuBis」を設立した。

現在、フランス、モナコ、スイス、ロシアなどで活躍中。

RuBisオフィシャルホームページ

http://www.rubis-paris.com(日本語・英語・フランス語)

23 rue du Faubourg Saint-Honore 75008 Paris FRANCE TEL: +33 (0)6 85 83 82 52         [email protected]

オフィシャルブログ:RuBisふわふわ王国by高木美香 http://ameblo.jp/fuwafuwakingdom/

ドキュメント内 01p表紙 コピー (ページ 36-39)

関連したドキュメント