トップPDF 『明治字典』における朝鮮語子音‘ㄴ’の片仮名転写について 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

『明治字典』における朝鮮語子音‘ㄴ’の片仮名転写について 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

『明治字典』における朝鮮語子音‘ㄴ’の片仮名転写について 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 次に、流音化と鼻音化表記である。流音化を発音通りに転写している例は3巻刀部から4 巻、6~7巻、9~ 12巻、16巻、18巻に見られ、24例ある。鼻音化場合は‘ㅅ+例で、 17巻火部にのみ14例ある。また、この17巻には、‘熾불니러날 pu-ruiro-naaru’ように発音 通りに転写し、‘니러날’’脱落を表わす例も見られる。一方、各音節発音に忠実に 転写している例は、流音化場合、出版期間前半に出された1~4巻に13例ある。2巻‘佽 날 narunairu’は18巻では‘猤날 narurairu’と発音通りに転写しており、他にも同様例 が見られる。鼻音化例は1~3巻、6巻、13巻、17巻に9例ある。‘ㄱ+例は13例で、 2~3巻、5巻、8巻、12~ 13巻、18巻に、‘ㅂ+’は13巻に1例のみある。流音化と鼻 音化についても、傾向を異にしはするが、文字通りに転写しているものが多い。そして、最終 回に出版された17巻に実際発音通りに転写したものが多数あることから、初期に出版され た巻と違いが現われていることがわかる。
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移入史初期の『ドン・キホーテ』をめぐって 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

移入史初期の『ドン・キホーテ』をめぐって 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

1  翻案・国籍  日本で最初『ドン・キホーテ』翻訳は、明治20年(1887)4 月に出版された愛花仙史(閲)、 斎藤良恭(訳)、『欧州新話谷間乃鶯』(東京共隆社、117頁)である。三木愛花(本名:貞一) は序文で「近頃斎藤生一書を携へ来り。曰く。是れ西班牙小説『ドンキーショット』中に録 するものにして。其原書ハ文章流暢優美を以て。全欧に称され。翻訳して諸邦に伝えれり。 其事ハ即ち実伝にして。所謂小説なるものにあらず。然れども。其事絶奇にして。其文章も巧 みなるが為に。終に小説社中に伝播流布して。見て一部小説となすに至れり。今之を訳して。 谷間鶯と云う」(『谷間乃鶯』:1-2)、と翻訳に至った経緯を述べている。『ドン・キホーテ』 は、ドン・キホーテとサンチョ・パンサいくつも話からなる行状記ではあるが、『谷間乃 鶯』に一致する挿話はない。実はこれはセルバンテスが1613年に出版した『模範小説集』所収 作品『血力』を翻訳したものであって、『ドン・キホーテ』一挿話を訳したものではなか った。また『谷間乃鶯』は、原文にない挿話も加筆され、話が 2 倍程度長くなっている。これ についても愛花は序文で「素より原書巧妙に及ばずと雖も。其奇構に至っては。嘗て損せざ るなり。儘又蛇足を加ふ。蓋し読者見て巻了るを惜しむを恐るゝ為なり」(同:2)と説明 している。シェークスピア『ベニス商人』が、『何桜彼桜銭世中』(さくらどきぜに なか)や『人肉裁判』、またトルストイ『戦争と平和』が『泣花怨柳北欧決戦余塵』と改題さ れることを考慮すれば、また西洋に追いつこうと始められた演劇改良運動や改良小説などが唱 えられた時代背景を考え合わせれば、当時翻訳にあっては加筆なども許されたかもしれな い。しかし『谷間乃鶯』では問題視されなかった翻訳も、同じスペイン劇作家であるカルデ ロン作『サラメア村長』翻訳場合にはそうはいかなかった。これを翻訳したは森鷗外 である。鷗外は演劇改良運動先駆的な翻訳として、ドイツ留学から帰国した自身文芸活動 最初に、この劇作を選んで、邦訳名を『音調高洋箏一曲』(しらべはたかしギタルラひとふ し)(明治22年)と題し新聞紙上に連載した。『谷間乃鶯』とほぼ同時期でありながらも、新聞 紙上に発表したことで反響が大きかったこともあって、翻訳論争となってしまったであろう。 さて『谷間乃鶯』に何が加筆されたかに話を戻せば、それは主人公男性がイタリアへ旅立 つことになる理由や、イタリアで生活様子を描いた箇所である。しかし主人公滞在した イタリアはセルバンテスイタリアではなく、現イタリア建国時代であった。これは明 治における自由民権や国会願望表れではないかと考える。また電信など挿話もあるが、時 代錯誤に陥らない内容であることが幸いしている。詳細は拙著「日本における偽『ドン・キホ ーテ』考」(1992年)を参照されたい。
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カルデロンの翻訳から見る鷗外の翻訳論 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

カルデロンの翻訳から見る鷗外の翻訳論 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 鷗外翻訳第 1 回が掲載される前日、即ち明治22(1889)年 1 月 2 日に、美妙斎主人作「瑚 蝶」が雑誌『國民友』第37号春季附緑として掲載された。そして作品中には、渡辺省亭女 主人公裸体図が挿入されてあった。当時、これに関して論争が起った。そして鷗外も、これ に加わったである。鷗外は 1 月12日、16日、18日と『讀賣新聞』「寄書」欄に「裸で行け や」(鷗外漁史)、「見立てちがひ」(艮崖馨生)、「此刺中には」(艮崖)と題して 3 回意見を述 べている。これに対して他者掲載文は、先ず 1 月11日「書中裸蝴蝶」(刺笑生)、13日「裸 で道中がなるものか」(嘉遯坊)、「ドーデモ裸で……」(K. N 生)、17日「裸蝴蝶に付て」(月 や三五)、「ドクトル柳下恵へ」(巖々法史)、「胡蝶不用心」(冷笑居士)、18日「世世話焼裸 史諸君」(岡焼裸史)、「氣遣ひ玉ふな」(鶯渓翁)、「冥土便り」(美狂生)如く、多く評 者による論争が起こった。そして遂には、新聞社側が 1 月18日「寄書」欄に、これ以上議論 を長びかせまいと「裸蝴蝶美術説につき議論百出何れも寸鉄人を殺すべき名文確論ながら凝 ては思按に能はずとやら餘りに脳を熱くし筆戦極端決闘論に變症せん事を恐れ今日を限り編 者預りて勝負なしと定めぬ」(編者: 3 )という文を掲載し終結とした。この論争には、鷗外 どんな事にでも真険に対処するという性格的なものもあってか、幾つか文章にはそんな鷗外 を、椰楡嘲弄する文が見受けられる。そしてここで思い出されるが、美妙中裁文にあった 「殊にいはゆる美術に道徳をあてはめるという偏頗な見識」文章である。もちろんこの論争で 気分を慨して掲載を中断したとは定かには言えないが、その理由 1 つとも考えられよう。ま たこれ以外に、当時日本演劇界にあっては、美妙も指摘したが、鷗外翻訳が革新的過ぎ た、高尚過ぎたと言う評もあった。なお『音調高洋箏一曲』各幕終りである 1 月11日、24 日、 2 月14日には鷗外がドイツで購入したドーム批評が掲載されている。また中断理由を
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動画投稿サイトYouTubeを活用したドイツ語授業 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

動画投稿サイトYouTubeを活用したドイツ語授業 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 そもそも我が国外国教育では、受験という大きな障壁もあり、聞き取りや発音訓練 を体系的に授業カリキュラムに組み込んだ教材開発が遅れていることは否めない事実で あろう。教員自身発音能力がほとんど問われない上に、発音善し悪しが評価基準に含 まれない現状では、当然結果であると言えようか。しかし[中略]まず相手発話内容 を的確かつ迅速に理解することが、円滑なコミュニケーション前提条件として必要不可 欠であろう。[中略]「受動的」ないしは内容理解中心語学教育から、発信型「能動的」 な語学教育転換がさけばれているが、相手を無視して、自分言いたいことを一方的 に述べたてるだけでは、だれからも相手にされないことは明白である。まさにリスニング (聴解力)こそが、ボールを投げあうような円滑な対話にとって、表現力以上に決定的に重
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구성원소 이론으로 보는 한국어 'ㄷ' 불규칙의 음운현상 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

구성원소 이론으로 보는 한국어 'ㄷ' 불규칙의 음운현상 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

朝鮮いわゆる ㄷ 変則活用では、語幹末子音/ㄷ/[t,d]が母音で始まる語尾前で/ㄹ/ [ ]に変化する音韻現象が見られるが、語幹末に/ㄷ/がありながら変則が起こらない用言もあ る。本稿ではエレメント理論をもとに、[t,d]が[ ]に変化する現象を、すべて言語に普遍的 に適用される仕組みと照らし合わせて解析する。まず、[t,d]は内部構造として[ ]と同じ構成 要素を持っているため、弱化結果が必然的に[ ]になることを示す。また、弱化を起こす環 境は音節強弱関係性に依存することを根拠に、[t,d]から[ ]へ変化を引き起こす動因を 解明すると同時に、いわゆる変則活用と正則活用違いを明らかにする。
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日本のスペイン語教育における 授業内容の標準化の必要 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

日本のスペイン語教育における 授業内容の標準化の必要 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

文化的要素を学習できるようになっていたりと、工夫が凝らされている。たとえば、スペイン とラテンアメリカ諸事情を文法とともに段階的に学んでいくことを主眼とした西川喬『新ス ペインゼミナール』、旅行会話や日常会話だけでなくパソコン、携帯電話などで用いる活きた 表現を取り入れた福嶌教隆『生き活きスペイン』がある。これら教科書は、本文、文法説 明、練習問題によって構成されている。文法事項学習が中心に据えられているが、説明がよ りわかりやすくなっており、練習問題数が増やされるなど工夫がされている。また写真やイ ラストが採用されて見た目も華やかで魅力があるつくりとなっている。近年、旅行や仕事で外 国に出かける日本人が増えるにつれて、実際的な運用能力、コミュニケーション能力を身につ けたいと考える学習者が増加した。そうした欲求を満たすため、石崎優子、フェリサ・レイ『ス ペイン世界へ窓』ように、文法学習を中心とした傾向から実践的コミュニケーション重 視ものへとシフトする教科書が出てきた。このような教科書では、多様な練習問題を組み込 み、学習した文法項目を使用した、教室でペアワークやグループワークといった活動を提案 している。さらには、タスクを用いることにより、文法学習と同時に言語使用意義を学ぶ大 森洋子、四森瑞枝『タスクで作ろう、活気ある教室−初級スペイン授業改善を目指して ― 』 という、初級レベル学習者ためタスク活動を実践報告にまとめた事例集も発行されている。  CEFR については日本学会や雑誌においても多く研究や論文があり、その概念をどう生 かすか盛んに論議されている。しかし、2009年度でも30点以上と多様な教科書が出版されて いるにもかかわらず、現在ところ CEFR を軸にしたスペイン教科書は日本からは出版され ていない。
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フランス語タンデムコミュニケーションクラスについて 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

フランス語タンデムコミュニケーションクラスについて 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

第 ₁ 回目授業。太治担当。教科書フランス観光都市紹介ページ(p.82)を読み、ページ(p.83)で場所をあらわす名詞確認をした後、役に立ちそうな表現を黒板にま とめる。例: « Le Puy-en-Velay est un site exceptionnel. » « Pendant un week-end à Saint-Malo, vous avez le temps de faire une promenade, de visiter les vieilles rues. » « On peut y découvrir le Capitole, magnifique bâtiment du XVIIIe siècle. » « C’est une ville très connue pour sa gastronomie. » など。 次に、教科書Unité 6読み物ページ(p.55)でロンドン週末旅 行に関する旅行会社パンフレットも読み、同じく役に立ちそうな表現をまとめる。例: « Le forfait comprend le transport Paris / Londres aller-retour en train ; une nuit d’hôtel dans le centre ville ; le petit déjeuner. » « réduction de 10 % sur les tarifs » など。さらにレヴィが用意した日本 国内旅行パンフレットも見せながら、作成するパンフレットを具体的にイメージさせる。架空 旅行会社をつくり、その会社がフランス人向け日本ツアーを計画していると仮定し、通貨 単位はユーロとすること(ユーロを身近なものとして実際に感じてもらうことを目標とした、 その際には ₁ ユーロが約130円であることも紹介した。)、パリ出発・到着とし、約 ₂ 週間ツ アーとすること、などを決めた。学生から個人作業にしたいという希望があったので、取り上 げる観光地振り分けをする。
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中国語教育実践報告 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

中国語教育実践報告 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

₃.おわりに  最近では、語学教育についてもホームページで様々な情報を得ることができる。中でも筆者 が参考にしているは以下 2 つホームページである。  http://ha2.seikyou.ne.jp/home/yanase/ 広島大学、柳瀬陽介先生ホームページ  http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~shizuka/ 関西大学、静哲人先生ホームページ  これらホームページを見ると筆者授業などは足下にも及ばないなと感じるが、商学部や 法学部で中国を教えた学生から、「 1 年間中国へ留学に行ってきます」 「職場で中国を使っ ています」などと聞くこともある。こうしたことを励みによりよい授業を目指して様々なこと を試していきたいと思う。
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『外国語学部紀要』発刊に際して 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

『外国語学部紀要』発刊に際して 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 私自身は昔も今も文才に恵まれてはいない。ただ、若き日に英文学道を志してからは自ず と読書に耽溺するようになり、仕事柄、文筆活動にも勤しむようになった。しかし今、還暦を 目前にして告白をするも恥ずかしいが、文章表現に関しては未だに自信が持てないでいる。 だからこそ、表現するすべをしかと有した上述映画監督ような人たちに私は脱帽せざるを えないだ。康宇政監督ように、また佐藤真監督ように、観客を魅了する作品を創生する にはどうしたらいいか、と真剣に考え込んでしまう。私たち研究者立場から言えば、どの ような文章を綴って表現すれば読み手琴線に触れることができるかということになる。 未熟な私にはこれは永遠課題である。
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第二外国語としての中国語の初級教育に於ける問題と対策 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

第二外国語としての中国語の初級教育に於ける問題と対策 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

だろうか。 4 .おわりに  学習意欲は学習効果に重要なかかわりを持っている。小論では、日本における初級段階教 養中国教育現場から、まず、今大学生学習における問題点を着目し、教育現場にいる 教育者にとっては、初級段階課題は、学生にひたすら学問を教えることより学生中国に 対する学習意欲を引き出すことがもっとも大切であることを指摘した。その上で、学生学習 という立場から、学生中国学習に対する興味、不満、希望などに対して、アンケート調 査を行い、その結果に基づいて、学生学習意欲引き出すには、中国初級段階における指導 が、文法偏重ではなく、会話中心授業にし、学生に話しをさせる(単純に読む、暗誦という ことではなく)機会を多く与えること、文法勉強においては、文法事項はできるだけ公式で 表示し、文法事項によって、異なる教授法導入が必要となる。この段階においては、学生が 文法に勉強に対する不安を無くすことも大事であること、最後に、授業中、写真、雑誌、ビデ オなどを使って、中国文化に関する内容も触れる必要があることを提案した。
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高校生用スペイン語教科書作成のための一考察 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

高校生用スペイン語教科書作成のための一考察 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 英語以外外国については、改訂前と同様に、地域実情や学校実態に応じ、いっ そう積極的に開設され弾力的な指導ができるようにするため、学習指導要領において特に 規定していない。なお、これらを扱う際には、英語に関する各科目目標及び内容等に準 ずるものとした。 (第一章 第一節 3 ⑧)  つまり英語以外外国は、各学校や個々スペイン担当者に科目目標や内容決定権 があり、それに従って指導が行われているため、実は ELE 教材や大学生用教科書必要な部 分のみを使うという現状でも問題はないと言えないこともない。それでも本来大学授業で用 いられるが前提である教科書が、想定と異なる使い方をされている状況は憂慮すべきであろ う。それでは、高校生用教科書作成ためにはどのような点に注意を払うべきであろうか。
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大学における翻訳教育の位置づけとその目標 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

大学における翻訳教育の位置づけとその目標 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

かった学生も、このように書かせてみると各人がそれぞれに意見を持っていることがよくわか る。また、単に意見を持っているだけではなく、たいへん鋭い分析を提示している例も少なか らず見受けられた。たとえば、図 1 に引用したワークシートでは、5 ページ 4 行目にある「私 はそれを見ていたら、∼と思わず考えてしまった」という箇所とその英訳 “My fi rst thought when I saw that . . . ” を取り上げ、「原文は『思わず考えてしまった』と、意識せずに思ってし まった様子であるに対し、英文では『最初に考えたは』と意識的であり、さらに他にも何 か考えたようにもとらえられ、少し原文とずれてしまう」というコメントが加えられている。 さらに、6 ページ 10 行目「エレベーターを降り、廊下に響き渡る足音を気にしながら∼」と いう箇所とその英訳“Getting off the elevator, I was alarmed by the sound of my own footsteps . . . ”シフトを指摘した上で、「原文では(足音を)『気にしている』程度であるに対 し、英文では『おびえさせる、はっとさせる』と書いているため、大げさな表現になり、この シーンと合わなくなっている」というコメントが付されている。いずれも、一見些細なこと ように見えるが、このような細部にこそ問題本質が宿っているものであり、テクストを深く 読み込むという観点からすれば、まさに慧眼というべきであろう。なお、図 1 ワークシート 上には、“My fi rst thought when I saw that . . .”に対する代替案として“A thought occurred to me . . . “と い う 英 文 が、“Getting off the elevator, I was alarmed by the sound of my own footsteps . . . ”に 対 す る 代 替 案 と し て“Getting off the elevator, and a bit annoyed by the sound of my own footsteps, I rang the bell. ”という英文がそれぞれ追記されているが、これは、 これら問題をめぐるクラス内議論中で提案されたものである。
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グループ活動を取り入れた初級スペイン語教育の試み 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

グループ活動を取り入れた初級スペイン語教育の試み 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 実際、グループ活動について外国教育に限らず様々な分野において先行研究がなされて おり、たとえば英語教育についてものだが(高橋、2008)では、グループによる学習は学ん だ内容理解を深めるだけでなく、学習者が活気づき高い意欲を持って授業に取り組むと報告 されている。多く場合、授業に参加する学生は互いに知らないため、緊張していることが多 い。ところがグループ活動をとおせば他学生と壁が取り払われることによってリラックス した状態で授業に参加できる。そこから学習意欲が刺激されることが期待される。
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レクサイル指標の位置づけと計測方法 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

レクサイル指標の位置づけと計測方法 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 現在もレクサイル指標有効性については議論が続いているものの、初等・中等教育におけ るテキスト難易度比較においては、計量分析的手法「読みやすさ指標」に依拠しなけ れ ば な ら ず、Common Core State Standards に お け る 読 解 能 力 指 針 に お い て、Lexile Framework が使われるようになったことはある意味、順当なことである。質的分析においては あらゆる人々が数千冊書物について難易度について一致した見解を見出すことは困難であり、 より客観的な議論ためには量的分析に頼らざるを得ない側面を示している。こういった背景 もと、連邦政府が2010年に各州共通教育基盤指針(コモン・コア)概要が打ち出される に及んで、レクサイル指標は全米初等中等教育で広く使われるようになっていった。私企業 により開発された読みやすさ指標が、今や連邦政府教育指針と深くかかわりながら全米に 拡大をし、その勢いはアメリカを超えて世界的にも影響を与えている。
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分離疑問文( Split Questions )のSC 分析 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

分離疑問文( Split Questions )のSC 分析 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 第 2 節では SQ に関する先行研究として Camacho(2002)Arregi(2010)López-Cortina(2007) を概観し、それぞれ問題を指摘した。まず Camacho 分析は SQ に関して単一節から移動 が生じる単節(Monoclause)アプローチを採用し SQ-type1と SQ-type3など移動が考慮されな いため説明できるに対して SQ-type2、SQ-type4など単一節を越えた移動が関係する場合は説 明できない事を指摘した。次に Arregi(2010)は二重節構造を仮定する両節(biclausal)ア プローチを採用しているため移動が関係する場合もしない場合も網羅できるだが type4中 でも焦点句へ CP 全体がどのようにして移動するかが疑問となった。最後に López-Cortina (2007)では Confi rmation Phrase(確証句)を仮定する事で意味的な側面やイントネーション 断絶などを組み合わせた形でSQ-type1-3現象を説明することができる。だが同時にSQ-type4 派生を考慮する際に定式化が曖昧であると結論付けた。
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国際交流におけるコンフリクトの解決スキル 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

国際交流におけるコンフリクトの解決スキル 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

5)最終意思決定結果として本番プレゼンテーション内容決定方法 8 .おわりに  重要なことは、ファシリテーターが両グループへ向けて、アイデア要約、意見、提案、感 情(公正に手続きが進められているか、次ステップを把握しているか確認)というフィー ドバック(report-backs)を常に行うことである。一方、避けるべきことは拙速に物事を決め ることによる不満であり、せっかく国際交流が国際紛争にならないためにも、十分な時間的 余裕をもって、事前交流、現地交流と国際協同プレゼンテーション、事後交流を企画運営して いくことであると思われる。その結果、ASEP「で」ではなく「でしか」できない学習環境(国 際ファシリテータースキル育成など)を創出して、それを後輩へ繋いで行くことにより、「人 びとが、国や民族を越えて異なった文化や思想を理解し、相互に認め尊重し、協力しあうよう な、共に生きる平和な地球社会(UNESCO 憲章)」を作ることができれば、ASEP 実践意義 が更に高まるであろう。
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日本語教育における学習者コーパスの構築とICLEAJ 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

日本語教育における学習者コーパスの構築とICLEAJ 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

に特徴的な言語使用特性、ならびに日本語学習者苦手とする言語領域など、そこに見られる 発見が日本語教育教材作成に資することにもなる。 3 . 2  CIA( Contrastive Interlanguage Analysis 対照中間言語分析)  1960 年代を通じて CA(Contrastive Analysis 対照分析)が一世を風靡し、母語と外国 類似点と相違点を比較して習得難易度や誤りを予測することが重視された。しかし、学習者 エラーを分析した結果、対照分析が予測するエラーと実際に生じるエラーに矛盾が見られ、2 言語間違いに基づいて習得難易度を決定することにも問題があることがわかり批判にさら されることになった。
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人種偏見のメカニズム 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

人種偏見のメカニズム 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

馬をとって逃げること、何も失わず自分小さな軍隊を連れて帰ることなどであった。勝 利は、ある時にはある部落兵士たちに、またある時には別部落兵士たちに舞い降りた。 しかし、彼ら戦争は社会を破滅するようなものではなかった。これら部落は、経済的にも お互いに独立し、妻を娶るもお互いに別々に行なっていた。そして戦争仕方も社会的事実 に沿って行なわれた。戦争目的は勝利を得ることにあり、相手部落人たちを支配し、彼 ら支配者になったり、彼らによって何か利益を得ようといったことは目的ではなかった。北 米原住民間では、征服するという考えは出現したことはなく、それによってすべてアメ リカ・インディアン部落は革新的なことをすることができた。それは戦争を国から切り離す ということである。国象徴はピース・チーフ(平和首長)であり、彼は内輪人々や議会 に関わるみんなリーダー格であった。平和首長は永遠地位であり、独裁者ではなかった が、非常に重要な人であった。しかし彼は戦争とは全く関係がなかった。彼は戦争首長を任 命することもなく、戦闘士たち行いを気にかけることもなかった。人を集めることができる 人ならだれでも、いつでも、どこでも戦闘団を率いることができた。部落によっては、その人 は遠征期間中、完全なる支配力をもっていた。しかしこの立場は戦闘団が帰宅した時点で力 を失った。したがって、国がこのような遠征に興味を示すことなど考えられず、こうした遠征 が政治に無害場合、荒々しい個人が外部に対抗心を見せ付ける替えられるべき行いであった。  こうした害ない戦争は、原始的な人たち間ではかなり一般的なことである。害がないと いう根拠は、戦争に関わる両方部族文明が破壊に導かれることはないということである。 もちろん戦争は冷酷さと残酷さを生み出し、極端な欠乏に耐える力を引き出す。戦争が人間 性格に及ぼす影響で、このような性格を嫌う人間は戦争がもたらすこの影響を非難し、このよ うな性格を好む人たちは戦争に対する逆評価をすることとなる。しかし制度化された慣行と して戦争を明らかにするには、そのような性格云云とかいったことではなく、それを超越し た文明を破壊する戦争か破壊しない戦争かを区別しなければならない。
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想い出すことども 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

想い出すことども 外国語学部(紀要)|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 帯文案は縦書きで、「空前絶後 宗教史家ミルチャ・エリアーデ 中心思想と方法論を  余すところなく捉えた、新進気鋭 28 歳 スペイン人哲学研究者 マルセリーノ・アヒース・  ビリャベルデ恐るべき才能をつぶさに伝える 学会デビュー作、本邦初登場」というもので あった。じつは、これがわたしいちばんお気に入り「訳者自装」本にほかならない。  この本については、エリアーデ『イメージとシンボル』(せりか書房)を訳された和光大学 名誉教授、前田耕作氏が、読書新聞 〔2013 年(平成 25 年)7 月 19 日(金曜日)〕 に書評を寄せてく ださった。それによると、〈エリアーデ伝記をふくめた最初本格的な研究書邦訳は、デイ ヴィッド・ケイヴ『エリアーデ宗教学世界』(せりか書房・1996 年/原題:新しいヒュー マニズムへミルチャ・エリアーデ視線・1992 年)が初めてであった。ケイヴ著作も次 年に刊行されたダニエル・デュビュイッセンもまた「エリアーデと聖なるもの」(『20 世紀神 話学―デュメジル/レヴィ・ストロース/エリアーデ』・1993 年)を主題としながら、それら より先に刊行されていたアヒース=ビリャベルデ処女作でもある本書(1991 年・サンティア ゴ・デ・コンポステーラ大学出版局)にはまったくふれていない。本書邦訳が刊行されなけ れば、エリアーデ「中心思想と方法論」淵源を歴史的に抽出し、その思考枠組みを緻密 かつ包括的に論じた本書を私たちがついに目にすることはなかったかもしれない〉。
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韓国語教育の視点からみた「-을게요」の運用に関する一考察 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

韓国語教育の視点からみた「-을게요」の運用に関する一考察 外国語教育フォーラム|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

「-을게요」運用に関する一考察 한국어 교육의 시점에서 본 「-을게요」의 운용에 관한 일고찰 秦 秀美  본 고 에 서 는 한 국 어 교 육 에 서「화 자 의 의 지」나 「청 자 에 대 한 약 속」을 나 타 내 는 표 현 으 로 설 명 되 고 있 는 종 결 어 미「 - 을 게 요」에 대 해 이 두 분 류 의 설 명 만 으 로 는 학습자의 이해를 도모하기 어려운 점이 많음을 지적하고 , 구체적인 상황에서의 쓰임에 주 목 해 고 찰 했 다 . 그 결 과 , 「 -을게요」는 화자의 의지를 청자에게 알리는 데 중요한 의미가 있으며 청자의 상황이나 청자로 부터 얻은 정보에 대한 이해를 바탕으로 결정된 화자의 의지행위라는 점에 그 특징이 있다 . 화자의 의지에는 청자에 대한 충분한 이해가 고려되어 있으므로 화자의 일방적인 결심의 선언이나 경고 , 협박 등에는 쓰일 수 없으며 이러한 운용적인 특징이 약속 , 청자를 위한 제의, 청자의 요구에 대한 승낙 등 커뮤니케이션 기능으로서의 사용과 연관되어 있음을 지적했다 .
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