図表4 企業規模、勤続年数別の男女賃金格差(2017 年)
(出所)厚生労働省「平成 29 年賃金構造基本統計調査」より大和総研作成
3.女性活躍で期待される効果と人材確保
女性活躍が企業業績などに好ましい影響をもたらす可能性があることは、これまでに多くの 実証研究やアンケート調査で示されてきた。例えば、日本生産性本部が実施した「第 8 回 コア 人材としての女性社員育成に関する調査」 (2017 年 1 月)によると、女性の活躍が「業績向上の 要因の一つとなっている」と回答した企業が 20.3%ある(図表 5 左) 。ここでの女性活躍の取組 みには、女性の採用拡大や職域拡大・育成、女性社員の管理職登用、管理職の意識改革などの 職場環境・風土改革、ワーク・ライフ・バランス施策といったものが含まれる。 「業績向上への つながりはみられないが、組織が活性化するなど変化がある」との回答が 28.3%を占めており、 合計すると約 5 割の企業が業績向上や組織活性化を現実に実感している。さらに、現時点では そうした効果を把握できないとしても、将来的に期待できるとする企業まで含めれば、9 割近い 企業が女性の活躍を積極的に評価している。
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