4-8-5-2 国際単位移動制度(短期留学支援)(International Credit Mobility)
エラスムス・プラスでは、エラスムス・ムンドゥス計画のアクションの一つとして実施さ れてきた「エラスムス・ムンドゥス・パートナーシップ」を、「国際単位移動制度(短期留 学支援)」として引き継ぎ、採択された大学間での学生・教職員の交流支援を行っている (European Commission, n.d.b) 。この制度は、EU 域内の国際交流を目的として開始された エラスムス計画を EU 域外の大学との交流に拡大した制度であると理解できる。 エラスムス・ プラスの国際単位移動制度(短期留学支援)に採択された場合のプロジェクトの期間は 16 ヶ月または 24 ヶ月となっており、大学間で国際単位移動制度(短期留学支援)に関する協 定を締結し、その後の 2 年間に、学士・修士・博士課程に在籍中の学生を対象とした、3 ヶ 月から 12 ヶ月の短期留学を、欧州またはパートナー国の機関で相互に実施することができ る(European Commission, 2014) 。学生は留学先の大学に費用を払うことなく単位を取得 し、出身校でその単位認定を受けることができる。さらに、交通費・生活費の奨学金を EU から受けることができる機会もある。エラスムス・プラスでは、2014 年から 2020 年までに 13 万 5,000 人分の奨学金を支給する予定である(European Commission, 2015) 。駐日欧州 連合日本代表部によると、初年度のプロジェクトの選考結果によると、日本と欧州の留学は 双方向の合計で 300 名程度が見込まれている。当該大学に所属する教職員も EU またはパー トナー国の大学において、5 日から 2 ヶ月までのトレーニングに参加することが可能であ る。助成金・奨学金の額の詳細は以下の通りである。
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