Q:消化器内視鏡のさらなる普及に向けて世界レベルの 標準化を進めるためには、どのようなことが考えられるで しょうか?
A:内視鏡による早期診断、低侵襲治療をグローバルに 普及させていくためには、日本や欧米といった先進国だ けではなく、新興国も含めた世界レベルでの標準化と内 視鏡医の育成を並行して進めていくことが重要だと考え ています。今後、より早期のがんを発見・診断し、低侵襲 で効果的な内視鏡治療に結びつけていくためには、正 確で効率的なスクリーニング体制を構築し、グローバル スタンダードの確立に向けた標準化の取り組みを進め ていく必要がありますので、まずは日本において、 Japan Endoscopy Database(JED)という新たな取り組みをス タートさせました。これは、内視鏡診断と治療技術におい て世界最高水準にある日本の研究機関に蓄積されている 内視鏡関連手技・治療情報を集計・分析することで、医療 の質の向上に役立て、患者さんに最善の医療を提供する ことを目指すものです。世界で初めての試みであり、患者 さんだけではなく医療を提供する側にとっても、大きな
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