Magsarjav BAYARSAIKHAN(Specially Appointed Associate Professor, Graduate School of Language and Culture, Osaka University)
“The Stylistic Influence of Written Manchu on Written Mongolian”
清国時代に、満洲語とモンゴル語における公文書の語句や文体を規則的に定め厳しく遵守させて いたため、満洲語・モンゴル語の公文書は、互いに一致する同一の文体を持っていた。清朝時代、モ ンゴルの書記官は、モンゴル語で書いた公文書の原稿を言語の文体の点で正しいかどうか精査する 時、まず満洲語で訳して言ってみて適合しているかどうかを基準としていた。満洲語・モンゴル語 の公文書の文体は、需要と要求のため、全く同一レベルで並行に定型化されていたのである。その ため、モンゴル文語で生産的に用いていた一部の語句や文法的手法の使用が減少し、また一部が逆 に生産的に広く使用されるようになった。