﹁ 漢文編 ﹂ 教材紹介
現代文編 古文編 漢文編 口 絵・付 録
教材品・教授資料296
日本人は︑中国の文章である漢文を︑原文の形を残したまま︑日本語として翻訳しながら読む方法を考え出した︒これを訓読という︒
例えば︑ のような文がある︒漢字以外何も書かれていないのでこれを白文とい
う︒この文を﹁
寧ろ 1むし
鶏口と為るとも︑ 2けいこうな
牛後と為る 3ぎうごな
無かれ︒﹂と日本語として読むため 4な
に︑﹁レ﹂や﹁一・二﹂など読む順番を示す符号である返り点︑片仮名の送り仮名︑
﹁︒﹂﹁︑﹂といった句読点をつけたものが である︒また︑ のように返り点・送り
仮名・句読点︵これらをまとめて訓点という︶に従って漢字仮名交じり文に書き改
めたものを書き下し文という︒
◉ 訓読とは
A
BC
訓読の基礎
1寧ろ どちらかといえば〜のほうが
望ましい︒
2鶏口 鶏のくちばし︒
3牛後 牛の尻︒
4無かれ 〜してはいけない︒
寧 為 鶏 口 無 為 牛 後
白文寧 為 鶏 口 ︑ 無 為 牛 後 ︒
二一レ二一 訓点を施した文5
A
B
送り仮名返り点読点句点訓点
一 漢文入門
297
1狗肉 犬の肉︒
寧ろ鶏口と為るとも︑牛後と為る無かれ︒
書き下し文◉ 返り点
⑴ レ点 すぐ下の一字から返って読むための符号︒
読 書 ︒
不 好 学 ︒
レ 書を読む︒レレ 学を好まず︒
⑵ 一・二点 二字以上を隔てた文字に返って読むための符号︒
借 虎 威 ︒
ル二一 虎の威を借る︒
懸 羊 頭 売 狗 肉 ︒
二一二一 羊頭を懸けて狗肉を売る︒ 1
C
①
②
③②①
②
①
③
②
①
③①②⑥④⑤ ③
⑶ 上・中・下点 一・二点をつけた句を挟んで︑更に上に返って読むための符号︒
有 能 為 狗 盗 者 ︒
下 クス二一上 能く狗盗を為す者有り︒ ⑥①④②③⑤
訓読の基礎
▼「漢文編」P. 296 - 297
解説 の 仕 方を 丁寧 に 見 直 し ︑ よ り高校生 に 伝 わ り や す い 表 現 に 改 訂 ︒
学習した こ と を後で振り返ると きに役立 つ ︑ 一 覧 表 を多 く 掲 載 ︒
記号や符号を用い
て︑よりわかりやす
い紙面に︒ より見やすく
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299
⑶ 訓読の際に読まない字︵置き字︶は書かない︒
朝 三 而 暮 四 ︒ 朝に三にして暮れに四にす︒
※ 置き字 訓読の際︑その文字のはたらきが送り仮名によって表されたり︑その文
字に相当する訓がなかったりするために読まない文字︒ 書き下し文にする際︑平仮名にする主な漢字
漢字読み方
不ず
助動詞
見・被る・らル
可べシ
如・若ごとシ
也なり
為たリ
使・教・令・遣しム
之の
助詞
自・従よリ
与と・よリ・か
者は
也・邪・耶や・か
耳・已・爾のみ
矣かな
乎・哉・夫かな・や・か 練習
読む順に従って番号をつけよう︒
置き字に○をつけ︑書き下し文にする際︑平仮名にする漢字には△をつけてみよう︒ 一
漢文を次の順序で読む場合の ・ にあてはまる返り点を答えよう︒アイ
⑴
⑵ 1432アイ
142アイ3 二
三 ⑴
少 年 易 老 学 難 成
︒レレ ⑵
不 患 人 之 不 己 知
︒レ ヘ
三二一
⑴
青 取 之 於 藍
︒⑵
病 従 口 入
︑禍 従 口 出
︒⑶
千 里 之 行
︑始 於 足 下
︒ 二一 リレ リ わざはレ ヅ
二一
訓読の基礎
▼「漢文編」P. 298 - 299
現代文編 古文編 漢文編 口 絵・付 録
教材品・教授資料 学習を振り返り︑知識の習得を進めるための問題を設けました︒ 練習
学 習 者 の 視 点 か
ら︑解説の仕方を
大きく改めました︒
学習の要点・留意
点を一覧表に︒
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