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第5学年1組 道徳学習指導案 - 白井市教育委員会

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Academic year: 2024

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5年1組- 1 -

第5学年1組 道徳学習指導案

指導者 水 野 綾 子

1 主題名 内容項目名 相手の立場になって (価値項目 2―(4)寛容・謙虚)

資料名「すれちがい」

出典「みんなの道徳」(学研)

2 主題設定の理由

(1)価値について

本主題でねらいとする価値は、第5学年及び第6学年の指導内容2-(4)「謙虚な心をもち、

広い心で自分と異なる意見や立場を大切にする」である。

寛大な心をもって他人の過ちを許すことができるのも、自分も過ちを犯すことがあるからと自 覚しているからであり、自分に対して謙虚であるからこそ他人に対して寛容になることができる。

しかし、わたしたちは、自分の立場を守るため、つい他人の失敗や過ちを一方的に非難したり、

自分と異なる意見や立場を受け入れようとしなかったりするなど、自己本位に陥りやすい弱さを もっている。自分自身が成長の途上にあり、至らなさをもっていることなどを考え、自分を謙虚 に見て、他人の過ちを許す態度や相手から学ぶような広い心をもつことが大切である。そして相 手の心情を考え、利害による判断や安易な妥協を超えて、広い心で相手の立場を認めることが、

社会生活を楽しくうるおいのあるものにするだろう。

また、高学年になると、行動的で集団活動を好むようになる。相手の気持ちを頭では理解でき ても、いざ自分がその立場に立つと、ふとしたことから相手の失敗を責めたり腹を立てたりして、

寛容に欠ける言動をとってしまう。相手の意見を素直に聞き、相手の立場に立って考える態度を 身につけ、異なる意見や立場にも広い心で対処できるようにさせたい。

(2)児童の実態 (男子16名 女子11名 合計27名)

<実態調査>

① 相手のことを考えて行動することができますか。

できる(4人) 少しできる(21人) あまりできない(2人)

・相手のことを考えずに発言してしまったことがある。(7人)

・たまに自分のことを優先してしまって、友達を傷つけたことがある。(3人)

・相手に嫌なことをされて怒りたくなったけど、わざとじゃないから我慢した(1人)

・けんかになりそうなことに気づいて、そうならないように考えて行動した。(4人)

② 友達と、少しのすれ違いでけんかをしてしまったことがありますか。

ある(10人) ない(17人)

・バスケでやりたいことが友達と違い、言い合いになってしまった。(1人)

・友達と遊んでいたときに急にいなくなってしまい、遊びが嫌になったのかと思ったら、おに ごっこをしていたと言われてけんかになった。(1人)

(2)

5年1組- 2 -

③ 友達の失敗を許すことができますか。

できる(5人) ゆるせないときもある(22人)

・誰にでも失敗することはあるから許せる。(3人)

・わざとじゃないなら許せる。(5人)

・大事なところで失敗されると「どうして失敗するの」と思ってしまう。(13人)

・大事な物を壊されたり、ふざけて失敗されたりすると許せない。(9人)

④ もめ事を解決させるためには、どのような方法があるか。(複数回答あり)

・話し合う(10人) ・自分が謝る(5人) ・先生や大人に入ってもらう(3人)

・どうしてもめたか考える(3人) ・一人一人の意見を聞く(5人)

・自分の悪かったところとやめてほしいことを伝える(2人) ・何が原因か聞く(6人)

⑤ 友達と遊ぶ約束をして待ち合わせたが、時間になっても友達が来ない。電話も通じない。

どうするか。(複数回答あり)

・あきらめて帰る(8人) ・相手の家に行く(7人) ・もう少し待つ(8人)

・次の日に理由を聞く(2人) ・違う人と遊ぶ(1人) ・親に伝える(1人)

・学校で言う(2人)

⑥ 友達にわざとではないが、嫌なことをしてしまった。謝ろうとしても、怒って話を聞いて くれない。どうするか。(複数回答あり)

・なんとか頑張って話を聞いてもらう(10人) ・相手が落ち着いてから謝る(12人)

・先生や大人に相談する(3人) ・手紙で謝る(1人)

・聞いてくれなかったら、そっとしておく(1人) ・聞いてくれなかったら無視する(1人)

本学級の児童は、友達と協力し合いながら学習やスポーツに取り組む児童が多い。特に今年 度は、学年での学級対抗の対決を行っており、勝負の日が近づくと、学習ならお互いにわから ないところを教え合ったり、スポーツなら勝つために順番やメンバーを公正に決めたりするこ とができる。しかし一方で、誰かがミスをしてしまうと、「どんまい」と声をかけつつも、目 に見えて落胆したり相手に対しての態度が投げやりになったりすることが見られる。

アンケートを見ると、「わざとじゃなければ許す」というような記述が多く見られ、頭では 相手の気持ちを考えようとするが、感情が抑えきれず、相手を責めてしまったことがあると、

多くの児童が回答していた。本授業では、相手の立場になって心情を考える活動を通して、異 なる意見や立場にも、広い心で対処できるような児童の育成を目指していきたい。

(3)資料について

本資料は、「よし子」と「えり子」の二人がちょっとしたすれ違いのために仲違いしてしまった 出来事を日記に記したものである。

よし子とえり子は一緒にピアノの習い事に行く約束をした。しかし、えり子は母親に買い物を 頼まれてしまい、時間どおりに行くことができなくなってしまう。よし子は約束を守らなかった

(3)

5年1組- 3 -

えり子に腹を立て、えり子も話を聞いてくれないよし子に腹を立ててしまう。そしてお互いに付 き合いたくないと仲違いをしてしまう内容である。

同じ出来事をそれぞれの立場から書いた資料を用いることで、行動のすれ違いから感情を対立 させてしまうことになった事実を通して、広い心で相手の立場を考え、自分と異なる意見も大切 にしようとする心情が育てられるだろう。

(4)指導観

導入では、誤解から起こってしまったけんかを思い出し、自分は悪くないのに謝らされてすっ きりしない気持ちになった経験やその時の気持ちを発表させ、本時のねらいをつかませる。

展開では、児童を意図的に二分割し、よし子とえり子の片方の話だけを読ませる。そして相手 のどの行動に腹が立っているかをワークシートに書かせることにより、それぞれの立場の主張を はっきりとさせたい。さらに、よし子とえり子に成りきり、お互いの気持ちを言い合う活動を通 して、相手を責めてばかりや腹を立てたままでいても解決にいたらないことに気づかせたい。

後段では、どうすれば仲違いをしなかったかを問いかけ、仲違いしないための行動や仲違いし てしまったあとの行動について考えさせる。そこから、どちらにも相手を思いやる気持ちが足り なかったことにつなげたい。

終末では、相田みつをの「セトモノと」を全員で音読し、相手に対してやわらかい心をもつこ とが大切であると気づかせ、授業の余韻を残しながら終わりにしたい。

3 仮説とのかかわり

○資料の工夫

よし子の日記とえり子の日記を片方だけ渡す。それをもとに話合いをすることで、同じ出来 事でも人によって思いや考えが違うことをより意識させられるだろう。

○話合いの工夫

お互いの顔を見て意見を言い合えるように机を凹の字型に配置することで、活発な話合いに なるだろう。また、資料とワークシートを机にしまわせることで、よりそれぞれの立場に入り 込んで意見を言わせられるだろう。

○板書の工夫

二人の行動を時系列に沿って分けて書くことにより、お互いに事情があったことに気づきや すくなるだろう。

4 本時の指導

(1)ねらい

社会生活の中で、相手の立場を考えながら、謙虚な心をもって他人に接する態度を養い、広い 心で自分と異なる意見や立場を尊重する心情を育てる。

話合いの深まる授業づくりを行えば、互いに認め合う心豊かな児童が育つだろう

(4)

5年1組- 4 -

(2)展開

過程 時配 学習活動(○)主となる発問(◎)

・予想される児童の反応

支援及び指導上の留意点 資料 導入

展開 2

18

20

1 友達とどんなことでけんかをし てしまったのか振り返る。

○友達とどんなことでけんかをして しまいましたか。

・自分の悪口を言われた。

・勝手に物を取られた。

・約束を破られた。

2 資料「すれちがい」を片方だけ 読み、よし子とえり子になりき って話し合う。

○よし子とえり子は相手に対して腹 を立てています。その気持ちを相 手に伝えてください。

<よし子>

・えり子さんが約束やぶったのに。

・私は電話をかけて、時間もちゃん と伝えたのに。

・勝手に時間を決めちゃって悪かっ たかも。

<えり子>

・電話できなかったのはわざとじゃ ないのに。

・話くらい聞いてくれてもいいじゃ ん。

・約束を破ってしまったのは私だか ら、ちゃんと謝らなきゃ。

3 二人はどうすればよかったのか を考える。

◎二人はどうすればこのようなけん かにならなかったのでしょうか。

・よし子は、えり子から電話がある ので、待っていればよかった。

・よし子は、先に行くことをえり子

・けんかしてしまったときのこと を振り返らせ、相手を思いやる ことを簡単に考えさせる。

・同じ出来事でも、人によって感 じ方が違うことを実感させるた めに、児童を二分割し二人の日 記をそれぞれ片方だけ読ませ る。

・違う日記を読んだ相手と全体で 話し合わせることで、相手にも 事情があったことに気づかせ、

相手を責めてばかりいても解決 にいたらないという意見を出さ せる。

・黒板に時系列を追ってよし子と えり子の行動を分けて書き、二 人の間に起きたすれ違いをわか りやすくする。

・どちらにもお互いを思いやる気 持ちが欠けていたことに気づか せるために、どうすればけんか にならなかったかを考えさせ る。

・けんかに発展してしまったとき には、どのように解決していけ

プリン ト 絵

ワーク シート

(5)

5年1組- 5 - 終末

のお母さんに伝えればよかった。

・よし子は、えり子の話をちゃんと 聞いてあげればよかった。

・えり子は、お母さんに事情を説明 して買い物に行かなければよかっ た。

・えり子は、お母さんに伝言を頼め ばよかった。

・えり子は、よし子が許してくれる まで謝り続ければよかった。

・二人とも自分のことだけを考えて いるので、相手のことを考えて行 動すればよかった。

4 これまでの生活を振り返る。

○相手の立場や気持ちを考えて行動 できたことはありますか。

・友達が係の仕事と委員会の仕事が 重なったとき、面倒だったけれど 手伝った。

・相手と意見がぶつかりそうになっ てしまったけれど、自分が折れて けんかにならなくしたことがあ る。

5 相田みつをの詩「セトモノと」

を音読する。

ばよいか、またどうしていきた いかを考え、自分のことにつな げやすくする。

・これまでの自分の生活を振り返 って、相手のことを考えて行動 したことやその時の気持ちを思 い出させる中で、相手の立場や 意見を尊重することの大切さに 気づかせる。

・詩を通して、児童の心にしみ入 るように余韻を残して終わらせ る。

(6)

5年1組- 6 -

(3)板書計画

5 他の教育活動との関連

○国語・・・・・・「言葉と事実」では、同じ事実でも人によって受け取り方や表現の仕方が違うこ とを学び、相手への伝わり方を考えることができるようにする。

○ピアサポート・・・・・・「上手な自己主張をしよう」では、異なる意見をもつ友達同士の中で、

自分の意見を上手に伝えることができるようにする。

「日 記」

参照

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