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第1学年5組 道徳学習指導案

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Academic year: 2021

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第1学年 道徳学習指導案

平成26年6月17日(水)第5校時 1 主題名 規律ある態度 1-(1) 資料名 「父の一言」(出典「彩の国の道徳(中学校)自分をみつめて」埼玉県教育委員会) 2 主題設定の理由 (1) ねらいとする道徳的価値について 内容項目1-(1)は「望ましい生活習慣を身に付け、心身の健康の増進を図り、節度 を守り節制に心掛け調和のある生活をする。」ことをねらいとしている。 中学生段階では、規律ある生活が自己の成長へとつながっていることに気付く生徒は少 ないのではないだろうか。中学校生活の基礎となる中学一年生において、「規律ある生活」 と「自己の成長」を関連づけて考える機会をもち、進んで規律を守っていこうとする思考 力・判断力を育みたいと考え、本主題を設定した。 規律についての指導は全教育活動を通して行っているが、本時はそれらの指導を踏まえ、 自分自身の生活や今後の成長について深く考えさせたい。 (2)生徒の実態について 本学級は、男女の仲が比較的良く、落ち着いた生活を送っている。「整理整頓ができな い」「忘れ物が多い」等、規律ある生活に課題がある生徒もいる。「規律ある生活を送るこ とが自己の成長につながる」という意識をち、主体的に規律を守ろうとする意識を高めた い。 (3)資料の活用について 本資料の主人公は、テストで思うような結果が出せないことを家族にこぼす。その話を 聞いていた父親が、「靴そろえができないから、テストでもミスをする。」と指摘する。始 めは父親の指摘に苛立ちをみせる主人公だったが、父親の一言と部活動の顧問の教師から 言われた言葉の結びつきに気付き、考えを改めていく。 主人公が父親にみせた「靴そろえとテストの点は関係ない」という反発は、生徒たちに とって共感しやすい内容だと考える。授業の前半に資料のせりふを引用したロールプレイ ングを行い、主人公である「私」に感情移入させる。父の一言を聞いた主人公の変容に気 付かせ、自らの生活を振り返ることによって、規律ある生活と成長の関わりについて考え させたい。 3 ねらい 規律ある生活を送ることが自己の成長に関わることを意識させ、望ましい生活習慣を自 ら進んで身につけていこうとする道徳的思考力・判断力を育てる。

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4 他の教育活動等との関連 事前指導 自分の生活を振り返るアンケート(学級活動等で実施) 総合的な学習の時間 校外学習(6月実施)へ向けた取組。 生徒会活動 あいさつ運動、チャイム着席運動、無言清掃キャンペーン等の取組。 事後指導 道徳の授業で出た意見が分かるような掲示物の作成。 5 学習指導過程 学習内容と主な発問 予想される生徒の反応 ・ 指導上の留意点 ☆ 評価の観点 導 入 1 教師の話を聞く。 ・ 「うっかりミス」をして しまった体験を端的に 話す。 展 開 2 条件・状況を知る。 3 資料(前半)の範読を聞く。 4「私」と父のやりとりを聞き、 そのあと「私」がどんなこ とを言ったのか考える。ワ ークシートに、考えたせり ふを記入する。 ①父から注意されたとき、「私」 はどんなことを言ったのだろう か。 5 ワークシートに書いたせり ふを「私」になりきって発 表する。 ・ うるさいな。 ・ どうせ僕はテストでい い点とれないよ。 ・ ミスしちゃったことを 励ましてほしいだけな のに。 ・ テストと靴そろえは関 係ないよ。 ・ 登場人物や状況につい て、板書を用いてわかり やすく説明する。 ・ 登場人物の心情に共感 できるように聞かせる。 ・ 教師が父親役を行い、テ ンポのよいかけあいを する。 ・ 書く時間はとりすぎな いようにする。 ・ 父親の言葉に対して反 発する考えが多くなる ことが予想されるが、幅 広く考えを発表させる。 ☆ 「私」への感情移入がで きているか。 登場人物 ・私・・・主人公 中学2年 テニス部に入っていた うっかりミスが多い 今は大人 ・父・・・職人 「靴をそろえろ」とよく言っていた 今は76歳 ・テニス部の顧問の先生 場面 ・ 大人になった主人公が、中学2年生の頃を思い出している場面が最初に出てくる。 ・ 今 → 中学2年生の頃 → 今 という流れで話が進む。

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6 資料(後半)の範読を聞く。 ・「私」の気持ちが書かれてい るところに線を引く。 ・近くの人とどこに線を引い たか確認し合う。 7 主人公「私」の心情を中心 に話し合う。 ②父から「『靴そろえなんか』と 言ったな、でもおまえはその 『なんか』すらできてないじゃ ないか。」と言われたときの 「私」は、どのような気持ちに なったのだろうか。 (補助発問) ②´父の一言とテニス部顧問の 先生の話はどのようなところが 似ているのか。 ③『外相整って、内相自ずから 熟す』という言葉から、「私」は どんな影響を受けたと思うか。 ・ 靴そろえができなくた って問題ないよ。 ・ テストと何の関係があ るんだ。 ・ 父の言うとおりかもし れないな。 ・ そういえば同じような ことを言われたことが あるな。 ・ 二人の話が似ているか ら。 ・ 同じように注意された から。 ・ 身の回りのことがしっ かりできれば、その他 のことも良くできるよ うになる。 ・ 靴をそろえるようにな った。 ・ 父の生き様だと感じる ようになった。 ・ 身の回りを整えると人 間としての中身もしっ かりしてくることに気 付いた。 ・ 線引きばかりにとらわ れないようにする。 ・ 場面が過去から現在へ 変わる箇所がわかりや すいように読む。 ・ 体の向きを変え、前後左 右で確認させる。 ・ 指名の仕方を工夫する。 ・ 教師の発問をきっかけ に、生徒が互いの意見を 交換できるよう促して いく。 ☆ 主人公の気持ちを深く 考え、理解しようとして いるか。 ☆ 自分の意見を人に伝え ようとしているか。 ☆ 他者の意見に耳をかた むけているか。 ・ 「靴そろえ」と「テスト の出来」の関係⇔「あい さつや服装」と「テニス の上達」の関係が似てい ることに気付いた 主人 公 の気持ちを掘り下げ る。 ・ 生徒の様子を見ながら、 意見 が出しや すくなる よう支援する。 ・ 机 間を まわって 生徒の 様子を観察し、数名に発 表させる。

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8 この資料から学び、これか ら活かしていこうと思うこ とを簡単にまとめる。 ☆ 規律ある生活が自己の 成長につながっている ことを意識した内容に なっているか。 終 末 9 他の生徒の考えを聞く。 ・ 聞く姿勢に目を配る。 ・ 状況に応じて、生徒がま とめたものを読みあ げ る。 6 評価の観点 ・ 主人公の気持ちについて深く考え、自分の言葉で表現することができたか。(発言・観察) ・ 他者の話に耳を傾け、自分の考えを深めることができたか。(観察) ・ 主人公の変容に気づき、これからの自分の生き方につなげていこうと考えられたか。 (発言・観察)(ワークシート) 7 板書計画 父 の 一 言 私 父 親 中 学 二 年 ・ テ ニ ス 部 職 人 ① 父 か ら 注 意 さ れ た と き 、 「 私 」 は ど ん な こ と を 言 っ た だ ろ う か 。 テ ニ ス 部 の 顧 問 の 先 生 ( 生 徒 の 反 応 ) ・ う る さ い な 。 ・ テ ス ト と 靴 そ ろ え は 関 係 な い じ ゃ な い か 。 ・ ( 生 徒 の 反 応 ) ・ 靴 そ ろ え が で き な く て も 問 題 な い 。 ・ 父 の 言 う と お り か も な 。 ・ 同 じ よ う な こ と を 言 わ れ た な 。 → 顧 問 の 先 生 の 話 へ ( 生 徒 の 反 応 ) ・ 父 の 生 き 様 だ と 感 じ る よ う に な っ た 。 ・ 靴 揃 え を す る よ う に な っ た 。 ・ 身 の ま わ り を 整 え る こ と が 人 間 と し て の 成 長 に な る と 気 づ い た 。 ・ ② 父 か ら 「 『 靴 そ ろ え な ん か 』 と 言 っ た な 、 で も お ま え は そ の 『 な ん か 』 す ら で き て な い じ ゃ な い か 。 」 と 言 わ れ た と き の 「 私 」 は 、 ど の よ う な 気 持 ち に な っ た の だ ろ う か 。 ③ 『 外 相 整 っ て 、 内 相 自 ず か ら 熟 す 』 と い う 言 葉 か ら 、 「 私 」 は ど ん な 影 響 を 受 け た と 思 う か 。

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8 資料分析表 ①資料名 「父の一言」(出典「彩の国の道徳」中学校『自分をみつめて』埼玉県教育委員会) ②条件・情況 主人公 私(名前は高橋) 登場するもの 私の父(職人)、テニス部の顧問の先生 条件・情況 大人になった主人公が中学2年生の頃を回想している。中学2年生のある日、父から テストの点数が良くないのは「靴そろえ」ができないからだと言われる。 ③支援の流れ ≪話題につなげたい場面≫ ≪キーワード・主人公の心情≫ ≪話し合いの柱≫ ④ねらいとする人間像 内容項目1-(1)規律ある態度 望ましい生活習慣を身に付け、心身の健康の増進を図り、節度を守り節制に心掛け調和のある生活をする。 ・ 父親に反発する「私」の気 持ちを考えよう。 *父から注意された「私」は どんな反論をしたと思うか。 ・ 主人公が、いつもは黙っ ているだけの父から「お まえはいくら言っても 靴そろえができない。だ から、テストでも思うよ うにできないんだ。」と 注意を受ける。 ・ 父 の 言 葉 を 意 外 に 思 いながらも、少しむっ とした。 ・ 「そんなこと、関係あ る わ け な い じ ゃ な い か。」 ・ 父に反発した主人公が、 靴そろえ「なんか」すら できていないと言われ、 はっとする。 ・ テニス部顧問の先生か ら言われたことを思い 出す。 ・ 父 の 言 葉 に は っ と さ せられた。 ・ 同 じ よ う な こ と を 顧 問 の 先 生 か ら 言 わ れ たばかりだった。 ・ 「 何 で あ い さ つ や 服 装 と 関 係 が あ る ん だ よ。あいさつなんかで き た っ て 試 合 と 関 係 ないじゃないか。」 ・ 父から「『靴そろえなんか』 と言ったな、でもおまえは その『なんか』すらできて ないじゃないか。」と言わ れたときの「私」は、どの ような気持ちになっただ ろうか。 *父の一言とテニス部顧問の 先生の話は、どのようなとこ ろが似ているか。 ・ 職人である父の部屋に あった『外相整って、内 相自ずから熟す』という 言葉がある。その言葉を 見て生きてきた主人公。 ・ 極 力 靴 を そ ろ え る よ うになった。 ・ 靴 そ ろ え に は 父 の 生 き 方 が 象 徴 さ れ て い るような気がする。 ・『外相整って、内相自ずか ら熟す』という言葉から、 「私」はどんな影響を受け たと思うか。

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