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国 際 政 治 経 済 論 演 習 2002 年 度   ゼ ミ 論 文

多国籍企業は途上国の発展に寄与しうるのか

〜在アジア日系企業を中心に〜 

                   

下 川 雅 嗣 教 授   外 国 語 学 部 英 語 学 科 4 年

A9951425 岡 本 美 恵 子

 

2003 年 1月 16 日

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はじめに

グローバリゼーションが進み、人、物、資本が世界中を動くようになってきた。そのような状況の もと、多くの多国籍企業が途上国に進出している。受入国は、自国の発展が促進されることを期待し、

様々な優遇政策を設けて多国籍企業を誘致するようになった。確かに、多国籍企業によってもたらさ れるメリットはあり、外国資本をうまく利用して経済成長を遂げた国もある。しかし、多国籍企業が、

それを受け入れる途上国すべてにとって有益であるか否かに関しては、批判的なものも含め、様々な 意見がある。そこで、日系の多国籍企業が、受入国であるアジア諸国の発展に寄与しているのかどう かを、考察する。

本論では第一章で、多国籍企業の定義や活動目的、規模を確認する。日系企業のアジア進出過程に ついても簡単にまとめる。第二章では、多国籍企業が途上国に与える影響を一般的な議論に沿って、

1)外貨獲得、2)雇用創出、3)技術移転、4)産業連関の、以上4項目に絞って整理する。第三章で

はそれらの議論を踏まえ、アジアに進出している日系多国籍企業に注目する。主に、雇用創出と技術 移転の面から、アジア諸国の発展にどのような影響を与えているのかを考察する。最後に、途上国政 府が多国籍企業を誘致する際にとるべき対応を述べて、まとめとする。

第一章 多国籍企業の概要 第一節 定義と活動目的

複数の国で活動を行う企業を、一般に多国籍企業(TNC: Transnational Corporation、またはMNC:

Multinational Corporation)と呼ぶが、その勢力は拡大する一方であり、世界における経済活動の大 部分を占めるようになった。より大きな投資機会や労働コストの削減のため、もしくは新たな市場を 求めて、発展途上国へその活動範囲を広げる企業も多い。一方途上国は、様々な利益を期待して多国 籍企業(海外資本)を誘致している。

確かに、多国籍企業とそれを受け入れる途上国には、利害が一致する部分もある。途上国は、多国 籍企業を誘致することによって、自国の経済発展が促進されることを望んでいるのだろう。しかし、

両者の目的は明らかに異なる。「MNCは利益を最大かする機会を求めているのであり、貧困、不平等、

失業などの軽減に関心があるわけではない」1。 これは、当然のことであるが、途上国が多国籍企業 を受け入れる際、忘れてはならない重要な点であることを、ここで強調しておきたい。

第二節 規模

  1998年の報告によると、多国籍企業と呼ばれている企業は、少なくとも53,000 あると言われてお り、世界の経済活動の1/4から1/3を占めている2。ゆえに、多国籍企業は途上国の政治経済を支配し

(3)

得る規模になっており、もはや国際社会も無視できない存在だ。まず、各国のGDPと多国籍企業の 総収入を比べてみよう(表1参照)。世界でいかにその規模を拡大しているかが、容易に見て取れる。

一国と同じくらいの経済力を持った企業が、複数の国に散らばっていることになる。

表1 多国籍企業の総収入と諸国のGDP

TNC・国 総収入・GDP(億ドル)

三菱(1998年) 1,289

南アフリカ(1998年) 1,291

トヨタ(1993年) 853

ポルトガル(1998年) 856

日立(1993年) 686

マレーシア(1998年) 644

ヘルド・デヴィッド『グローバル化とは何か−文化・経済・政治』法律 文化社、2002年、114頁。より作成。

 またその地位は、国際社会でも揺るぎないものとなっている。特に先進諸国と組んで、国際連合や

WTO、UNCTAD などの国際機関にも、様々な圧力をかけてきた。規模が大きい分、経済に与える影

響も大きいので、NGOなどの小規模な団体よりも意見を聞いてもらいやすい。GATTウルグアイラ ウンドにおいても、多国籍企業の代表がそれぞれの話し合いに参加していたほどだ3

以上のような成長の背後にあるのが、途上国側の優遇政策だ。アジアやラテンアメリカでは輸入代 替工業化がいきづまりを見せ、輸出指向型の工業化へと政策変更が行われた。それに伴い、外資の出 資基準、関税、土地所有権などの面で、海外企業にインセンティブを提供するようになった。また、

輸出特区や無課税地区(Tax Heaven)などの、外国企業向けの工業団地なども設置された。

第三節   日系企業のアジア進出

日系企業のアジア各国4への進出は、1950 年代から低賃金労働を主に求めて始まった。1972 年か ら73年にかけては、国内賃金の上昇や円高の影響を受けて爆発的な投資額を記録した。「71年に8.6 臆ドルに過ぎなかった日本の海外投資額が、翌72年には23.3億ドルに、73年には6.3臆ドルへと 急増した」5。小林英夫はこの時期を「海外投資時代」と呼んでいる。アジア各国の工業化政策も、

海外からの投資を引きつける大きな要因となった。NIES諸国は50〜60 年代にかけて、それ他の国 でも70年代には輸出指向の工業化に転換し、外資を積極的に導入し始めたからだ。この時期には、

日系企業に対する反対運動も多くなった。タイ、インドネシアなどでは運動が烈しく、日本側もガイ ドライン制定などの対応策を余儀なくさせられたほどだった6。一時横ばいの次期もあったが、1985 年の円高以降も、日本の輸出産業はアジアへ進出し続けている。その進出理由としては、やはり低賃

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金労働が在北米企業と比べても目立つ。(グラフ1-1, 1-2 参照)

グラフ1-1  製造業日系企業の進出動機(アジア)

0 10 20 30 40 50 60 70

日本への逆輸入 第三国への販路拡大 現地政府の産業育成・保護政策上現地法人生産が有利 現地への販路拡大 現地労働力の利用・労働コストの削減

%

  グラフ1-2  製造業日系企業の進出動機(北米)

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

第三国への販路拡大 現地労働力の利用・労働コストの削減 輸出入に伴う為替リスクの回避 貿易摩擦が生じたかまたはそのおそれが出てきたため 現地への販路拡大

%

  通商産業省産業政策局国際企業課編『第5回海外投資統計総覧:海外事業活動基本調査』

   大蔵省印刷局、1994年、36頁。より作成。

輸出特区も、1965 年に台湾に建設されたのを始めに、韓国から東南アジアへと広がっていった。

そこではインフラが整備され、ストライキなどの労働運動だけでなく労働組合の設立自体も制限され た7

第二章 受入国への影響

  前章で見た通り、多国籍企業は大きな力を持つ。特に途上国の場合は、その影響が国の開発に直接 関わってくるので、慎重に検討する必要があるだろう。この章では、多国籍企業が途上国に与える影 響を一般的な議論に沿って、1)外貨獲得、2)雇用創出、3)技術移転、4)産業連関の、以上4項目 に絞って整理する。それぞれの項目ごとに、途上国の開発にとってプラスになり得る面とマイナスに

(5)

なり得る面とを挙げる。

第一節 外貨獲得

輸出指向型の多国籍企業によって獲得できる外貨は、途上国の経済成長に必要な貯蓄や投資を補完 できる。さらに、多国籍企業の生産高の増加は、受入国のGDPの増加に直接つながる。しかし、そ こには様々な阻害要因が存在していることが多い。多国籍企業が生産に必要な中間財を輸入すれば経 常勘定は悪化し、利益や特許料が本国に送還されれば資本勘定は悪化する。また、多国籍企業は各国 の税率の違いをうまく利用して、振替価格操作を行っている場合が多く、結果として、途上国に期待 しているだけの税は入ってこない8

第二節 雇用創出

 途上国では失業率が高く、インフォーマルセクター従事者の割合も高い。そこで多国籍企業によっ てもたらされる雇用機会の創出は、途上国にとってかなり魅力的だ。さらに関連産業が育てば、そこ でも雇用機会が生まれることになる。しかし反対に、失業者が創出されている可能性もある。多国籍 企業との競争で、現地産業が衰退した場合だ。「失われた土着の雇用の少なくとも一部に関しては、

現地の競争相手を廃業に追い込んだTNCがその直接の原因となっている」9と主張する人もいる。以 上より、現地産業が新たに進出してきた海外産業と互角に競争できたか否かが、重要になる。

第三節   技術移転

 多国籍企業内では、アジア各国の地元企業よりも高度なレベルでの経営が行われる。そうすると、

生産技術はもちろんのこと、経営や金融のシステムまでもが、アジア各国にもたらされる。一般的に、

技術移転は、以下のような順序を踏むと言われている。

① 組立技術 → ②機械加工技術 → ③製品技術 → ④管理システム技術10

技術レベルに差がありすぎる場合は、新しく導入された技術が現地に根付きにくいという問題もあ る。

第四節 産業連関

企業が新たにできれば、前方・後方連関によって現地の関連産業が拡大する。特に付加価値の高い、

中間財を生産する産業が育つことは望ましい。第一節と関連するが、それによって間接的な雇用創出 も期待できる。しかし、先ほども述べたように、地元の企業が競争に負ければ、効果はゼロ、もしく はマイナスになってしまう。しかも、仮に地元産業の衰退がなかったとしても、部品を必ずしも現地 で調達するとは限らない。「多国籍」企業は国際分業による利益を得るため、他地域からの調達に頼 ったり、本国から輸入したものを使用したりする。

(6)

第五節 その他の問題

途上国の経済構造全体から見ると全く利益にならないのが、賄賂である。一部の政府役人の関心は、

自国の開発にではなく自らの利益にある。彼らは、往々にしてすでに金持ちであるが、自分の懐をさ らに潤すため、多国籍企業の要求を呑むことがある。一方で大多数の国民は、払う必要のない代償ま で払わされることになる11。その他にも、環境破壊や消費文化の形成なども大きな問題である。

第三章 日系企業とアジアの経済発展

 本章では、前章での検討を基に、在アジア日系企業の雇用創出と技術移転について、途上国に与え る影響を考察する。なお、外貨獲得の効果に関する議論はここでは行わない。というのも、利益の本 国送還や振替価格操作といったものは、各企業内で遣り繰りされているものであり、外部からそれら のデータを明らかにするのは難しいからである。産業連関については、技術移転と合わせて述べる。

第一節   不透明な雇用創出効果

  多国籍企業の進出は、アジアの雇用状況にどのような効果を与えているのだろうか。実はこれにつ いては、はっきりしたことが言えない。確かに、アジアでの日系企業による雇用数は、他の地域に比 べかなり増加している(グラフ2参照)。1991年、アジア地域での従業者数は、74万人(日系企業 従業者数全体の46%)ほどだったのが、その8年後の1999年には180万人(日系企業従業者数全 体の 57%)を占めるまでになっている。また、このグラフを見る限り、金融危機があったにも関わ らず増加しており、アジア各国が受けた恩恵は大きいようにも見える。

グラフ2 地域別日系企業従業者数推移(全産業)

0 50 100 150 200 250 300 350

万人

91 93 95 97 99 年度

その他 ヨーロッパ アジア 北米

  経済産業省貿易経済協力局貿易振興課編『我が国企業の 海外事業活動』財務省印刷局、各年版。より作成。

(7)

しかしこれだけでは、アジア各国が多国籍企業による雇用創出に成功したとは断言できない。なぜ ならばまず、この従業者数には、地元の企業から日系企業へ転職した人も含まれているからだ。この 場合、雇用は創出されていないことになる。次に、このグラフからは、前章の第二節で述べた現地産 業衰退による失業者の増加が、読み取れない。(このグラフから読み取れないばかりか、そのような 影響を調査するのは実に難しい。)

また、アジア地域全体で増加しているとは言え、一国ごとに見てみると日系企業の従業者は意外に 少ないことが分かる。1990 年、各国の総従業者数に対する外資系(この統計では日系に限らない)

企業の従業者数の割合は、インドネシアで1%、韓国で2%、マレーシアで4%、シンガポールで21%

だった。それ以外のアジア各国では統計結果が出ていない12。1999年の割合でも、もともと総労働者 の数が少ないシンガポールやマレーシアを除き、日系企業従業者はほとんどの国で1%に達していな い(表2参照)13

表2 各国の総労働者数に対する日系企業従業者数

   

日系TNC従業

者数(人) 労働者数(人)

総労働者数に 対する日系TNC の従業者数の 割合(%)

台湾 108,819             -        -

韓国 59,056 16,000,000 0.37

タイ 280,430 24,000,000 1.17

フィリピン 140,885 19,000,000 0.74

マレーシア 227,024 5,000,000 4.54

シンガポール 70,424 1,000,000 7.04

インドネシア 234,920 58,000,000 0.41

中国 576,564 540,000,000 0.11

インド 54,262 302,000,000 0.02

ヴェトナム 24,289 26,000,000 0.09

経済産業省貿易経済協力局貿易振興課編『我が国企業の海外事業活動   (第30回)』財務省印刷局、2002年、202頁。

西川潤監訳・五十嵐友子翻訳『世界開発報告書2000/2001―貧困との闘い』

  シュプリンガー・フェアラーク東京、2002年、478〜481頁。より作成。

よって、アジア各国は海外企業を優遇する際、従業者数の増加が真の雇用創出につながっていない 場合もあるということを念頭に、慎重な態度を取る必要がある。

第二節 消極的な技術移転

まず本国から日系企業に持ち込まれている作業技術は、どのくらいのレベルなのだろうか。これは、

受入国の発展レベルによって異なるが、第二章で示した順序で言うと、アジア日系企業においては、

(8)

①の組立技術から②の機械加工技術に移っている段階だ14。地域別の調査によると、シンガポール、

韓国、台湾にある企業の方が、マレーシアやタイにある企業よりも、技術開発が行われている15。持 ち込まれる技術レベルは受入国の発展レベルに沿ったもので、その方が移転は無理なく行われる。受 入国は、大きな技術的進歩が一気に望めると期待することはできない。

また技術移転は一つの企業内だけでなく、関連する企業間でも起こり得る。日系企業が、製品に必 要な部品をアジアの現地企業から調達する場合、高品質の部品を望む前者は、後者に技術を移転する 傾向が強くなる。よって高い現地調達比率は、技術移転を促進する。アジアでの現地調達比率16を見 てみると、1989年ごろまでは増加していたが、アジアへの投資の割合が急激に増えた90年代前半に

は、約50%から40%にまで低下している17。途上国では一般的に、「現地生産の品質が世界市場の要

求水準に達せず、価格が高すぎ、納品が不確実」18である。これがアジアに一気に進出した日系企業 が、現地企業からの調達に消極的であった、大きな理由であろう。

研究開発(R&D: Research & Development)の現地化がどのくらい行われているかも、一つの指 標になる。「企業における技術力並びに海外進出に伴う技術移転の最終目標は、市場のニーズに適合 した製品を自らの力(現地)で設計・開発できる体制を確立することである」19からだ。しかし、在 アジア企業がR&Dにかけている費用は、グラフ3で明らかなように他地域と比べるとかなり少ない。

グラフ3 地域別1社あたり研究開発費推移

0 50 100 150 200 250 300 350 400

百万円

北米 アジア ヨーロッパ

96年 97年 98年 99年

出典:経済産業省貿易経済協力局貿易振興課編

『我が国企業の海外事業活動(第30回)』財務省印刷局、2000年、61頁。

このグラフからアジアでは全般的に、自立した技術開発が行われていないことが読み取れる。

(9)

おわりに

今回の研究を通して、多国籍企業のもたらす影響をひとくくりに述べることは容易ではないことが 分かった。個々の企業にインタービューしてそれを分析した研究もあるが20、日系企業すべてをカバ ーできているわけではない。また、多国籍企業の活動は、グローバリゼーションの様々な現象と複雑 に結びついているため、アジア各国で起こっている現象を、多国籍企業が原因であると断定すること は困難であった。そのようなわけで、日系企業がアジア各国の発展に寄与できているか否かに関して は、断言できない。

しかし、今回の研究から言えることは、多国籍企業が途上国の発展に寄与できるためには、受入国 政府の政策が重大だということだ。途上国は、自国にもたらされる影響を総合的に分析した上で、適 切な規制を設けていく必要がある。特に、今回検討した雇用創出と技術移転においては、以下のよう な提案をしておきたい。

1. 雇用創出に関しては、地元企業が海外企業と十分に競争しうる力があるかどうかを検討す る必要がある。地元企業が倒産して生まれる失業者が、多国籍企業の進出に伴い創出され る雇用を上回るのでは、意味がない。また、多国籍企業に吸収されている従業者が、本当 に失業者の削減に貢献しているかをもう一度見直しておくべきだ。

2. 技術移転の面では、ある一定の現地調達比率を超えた企業を特に優遇することができるだ ろう。タイでは実際、一定割合の国産品を調達している企業に限って、事業税免除の優遇 措置を与えている。21(今回は調べることができなかったが、もし他のアジア諸国が何ら かの規制をすでに設けているのなら、それをもっと強化する必要性も出てくるだろう。)ま た、自国のメリットになりそうな技術を使っている製品の税率を下げることも可能だ。

 今後の課題としては、現段階で途上国が設けている規制を詳しく調べ、それが十分なのかというこ とを分析したい。また、途上国が多国籍企業を受け入れなければいけない理由を、まず把握しておく べきだろう。

(10)

参考文献

ヘルド・デヴィッド『グローバル化とは何か−文化・経済・政治』 法律文化社、2002年。

経済産業省貿易経済協力局貿易振興課編『我が国企業の海外事業活動』財務省印刷局、各年版。

小林英夫『日系企業のアジア展開−アジア通貨危機の歴史的背景』日本評論社、2000年。

小林英夫『東南アジアの日系企業』日本評論社、1992年。

小林俊之編『アジア経済がよくわかる本−解説だけ読んでも、キーワードだけ読んでも』中央経済社、

2001年。

Madely, John. “Big Business Poor Peoples: The Impact of Transnational Corporations in the World’s Poor”, Zen Books Ltd., 1999.

西川潤監訳・五十嵐友子翻訳『世界開発報告書 2000/2001―貧困との闘い』シュプリンガー・フェア ラーク東京、2002年。

小川英次・牧戸孝郎編『アジアの日系企業と技術移転』名古屋大学経済学部附属経済構造研究センタ ー、1990年。

ソーヴァント・カールP編『多国籍企業と雇用問題』国際書院、1999年。

スクレアー・L. 『グローバルシステムの社会学』野沢慎司訳、玉川大学出版部、1995年。

トダロ・マイケル『M・トダロの開発経済学』国際協力出版会、1997年。

通商産業省産業政策局国際企業課編『第5回海外投資統計総覧:海外事業活動基本調査』大蔵省印刷 局、1994年。

(11)

1 トダロ・マイケル『M・トダロの開発経済学』国際協力出版会、1997年、650頁。

2 Madely, John. “Big Business Poor Peoples: The Impact of Transnational Corporations in the World’s Poor”, Zen Books Ltd., 1999, p.2.

3 Ibid.,p.163.

4 本論で言うアジアとは主に、NIES諸国(韓国、台湾、香港、シンガポール)、ASEAN4国(マレーシ ア、タイ、インドネシア、フィリピン)、それに中国を指す。資料によってはインド、ベトナムも含ま れる。

5 小林英夫『東南アジアの日系企業』日本評論社、1992年、24頁。

6 小林英夫『日系企業のアジア展開−アジア通貨危機の歴史的背景』日本評論社、2000年、112〜115頁。

7 小林前掲書、1992年、31〜33頁(注5)。

8 トダロ前掲書、654〜658頁(注1)。

9 スクレアー・L. 『グローバルシステムの社会学』野沢慎司訳、玉川大学出版部、1995年、77頁。

10 小川英次・牧戸孝郎編 『アジアの日系企業と技術移転』名古屋大学経済学部附属経済構造研究センタ ー、1990年、10〜11頁。

11 Madely, op. cit., p158.

12 ソーヴァント・カールP編『多国籍企業と雇用問題』国際書院、1999年、44〜49頁。

13 このグラフでは資料の関係上、日系企業従業者数の中に、日本人従業者も含まれている。日本人を除け ば、総労働者数に対する日系企業従業者数の割合は、幾分か低くなるであろう。

14 小川・牧戸前掲書、11頁(注10)。

15 同上書、68頁。

16 現地から調達はしていても、現地企業からではなく、日本の部品産業からであるケースも多い。また、

現地資本の企業でも、日本から材料などを輸入している企業も含まれているので、複雑である。小川・

牧戸前掲書、11・64頁(注10)による。

17 小林俊之編 『アジア経済がよくわかる本−解説だけ読んでも、キーワードだけ読んでも』中央経済社、

2001年、172頁。

18 スクレアー前掲書、81頁(注9)。

19 小川・牧戸前掲書、68頁(注10)。

20 最近のものでは、以下の単行本がある。鈴木滋『アジアにおける日系企業の経営−アンケート・現地調 査にもとづいて−』税務経理教会、2000年。

21 小川・牧戸前掲書、122頁(注10)。

参照

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