「水」をめぐる現状を明らかにするとともに、理科や社会科など「水」に関連する科目のシラバスや教科書 を分析した。また、教育行政官へのインタビューから、現地の学校で活用できる教材へのニーズが高い ことがわかり、さらに、学校での授業観察より、学習者中心の指導法の重要性を確認した。そして、ザン ビアのカウンターパート(教育行政官2名と学校教員2名)との恊働により、教育省のシラバスに基づき ながら、「水」をテーマとする教材を開発し、それらを成果物『水をテーマとしたESD教材集』としてまとめ た。
今年度は、昨年度の成果を踏まえて、次の活動を実施することとした。
1 授業観察および検討会を通じて、昨年度開発した教材をさらに改善する。
2 新たに教材を開発し、教材集をより充実したものにする。
3 学校教員がハンドブックとして使いやすいように、活用方法などの説明を詳細にする。
4 ESDに対する理解を深めるために、ESDの意義について解説を加える。
5 成果物『水をテーマとしたESD教材集ハンドブック』を印刷し、現地の学校に配布する。
なお、ESDモデル教材の開発にあたっては、以下の点に留意した。
a. ザンビアの子どもたちにとって身近な暮らしの中にある「水」をテーマとする。
b. 発達段階に応じて、生活レベルで持続可能性を考えられる教材を開発する。
c. 学校で広く活用されるために、ザンビアのシラバス(カリキュラム)に基づいた内容にする。
d. 生徒の参加度を高めるために、学習者中心の学習方法を採用する。
e. 思考力、表現力を育成するために、ディスカッションなどの学習活動を入れる。
f. 入手可能な材料でできる教具を開発する。
具体的には、8月にカウンターパート2名(他の2名はすでに昨年度招聘した)を招聘し、まず、北海道 教育大学ESDセンターにおいてセンター長より、本学におけるESDの取り組みに関する講義を受け、
ESDに対する理解を深めた。そして、今年度開発した教材「水すごろく」について協議を重ね.中標津町 立中標津小学校での「水すごろく」実験授業を観察した。直後の授業検討会では、中標津小学校教員が 加わり、教師の指導法や子どもたちの学習活動などを中心に活発な議論が交わされ、水すごろく及び教 材の改善が図られた。
9月には、カウンターパートの勤務する2つの基礎学校において、カウンターパート教員による「水すご ろく」や「カードゲーム」の実験授業を行い、同校の教員およびカウンターパートである2名の教育行政官 とともに、授業を観察した。直後の授業検討会では、「水すごろく」の難易度に関して議論が集中した。子 どもたちにとって「すごろく」は初体験であるため、ルールの理解に時間がかかり、点数の計算も難しい ことがわかり、ルールを単純化するとともに、計算をするためのスケールを改善することとなった。
さらに、昨年度開発したESD教材についても検討するとともに、ザンビアの教師が活用しやすいように
目 的 ザンビアの基礎学校におけるESDモデル単元教材の開発
活 動 1 日本で学習者中心の参加型ESD授業についての研修を実施する(C/P招聘)
2 ザンビアC/Pとの恊働により「水」をテーマとしたゲーム教材を開発する 3 ザンビア・日本の学校での実験授業および検討会を通じて教材の質を高める 4 20年度に開発した教材を改善するとともにザンビア様式の指導案を加える
目 的
サブサハラアフリカの基礎教育 における「水」を切り口とした ESDモデル単元教材の開発
【平成21年度活動】
・「水」をテーマとしたゲーム教材 の開発
・ザンビア・日本の学校での実験授 業および検討会
【平成21年度成果物】
「水」をテーマとするESD 教材集ハンドブック(日・英)
【平成22年度活動】
・ザンビア・日本での ESD 教材 の実験授業及び授業分析
・ESD教材の評価
・ザンビア国シラバスへの位置 づけの検討
・日本でのESD教材の活用
【平成22年度成果物】
「水」をテーマとした ESD教材・単元カリキュラム
ハンドブック(日・英)
【平成20年度成果物】
「水」をテーマとした ESD教材集(日・英)
【平成20年度活動】
・水をめぐる現地調査
・シラバス・教科書分析
・ザンビア C/P との協働による
「水」に関する教材開発
文部科学省「国際協力イニシアティブ」事業
サブサハラの基礎教育における サ サ ラの基礎教育 おける
ESDモデル単元教材の開発
北海道教育大学 大津和子 境 智洋
1
大津和子・境 智洋
事 業 目 的
「水」をテーマとした
ESD モデル単元教材の開発
事 業 概 要
北海道教育大学におけるこれまでの ESD活動センター、JICA技術協力事業、
ザンビアとのネットワークを生かして
3
サブサハラ諸国の基礎教育で活用可能な ESD モデル単元教材を開発する
カウンターパートの選定
協働で教材を開発するために 開発した教材を活用・普及のために
1 ザンビア教育省
カリキュラム開発専門官 2 ルサカ教育局
4
コーディネーター
3 オールドカバナナ基礎学校(農村部)
4 ニューカニャマ基礎学校(都市部)
教育省で双六を説明
カウンターパートと
5
活動内容(ザンビアで)
関する聞き取り調査
・ ESD に関する聞き取り調査
・生活における「水」の現況調査
・シラバス・教科書・指導書の収集
・カウンターパート校での授業参観 教材開発のための打ち合わせ
・教材開発のための打ち合わせ
・開発した教材の実験授業
・カウンターパートとの授業検討会
Old Kabanana 基礎学校 Old Kabanana 基礎学校
New Kanyama 基礎学校
7
水を運ぶ 子どもたち
8
水を運、、べない
水を運べ・・・ない
姿勢が美しい
活動内容(日本で)
・ ESD 授業の観察
・ ESD センターでの研修
・教材開発のための打ち合わせ
・開発した教材の実験授業
・開発した教材の実験授業
・カウンターパートとの授業検討会
中標津小学校で 学習者を中心とした
「水」の授業を観察
11
本 年 度 の 成 果
1 昨年度開発した実験教材、カードゲーム教材 のザンビアでの授業、および改良
2 「水すごろく」教材の開発 実験授業 改良
12
2 「水すごろく」教材の開発、実験授業、改良、
ならびに、ザンビアの学校における活用
ESD教材の開発にあたって
• 暮らしの中の「水」をテーマとする
• 発達段階に応じて、生活レベルで持続可能性 を考える
• ザンビアのシラバスにもとづく
• 学習者中心の学習方法を採用する
13
• 学習者中心の学習方法を採用する
• 入手可能な材料でできる実験を組み込む
• ディスカッションなどの学習活動を入れる
水のプログラム(ザンビア教育省)
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開発した教材
• 流水のモデル実験
• 雲をつくろう
• 夕日をつくろう
• 雨粒をキャッチ
• ムラサキキャベツで水溶液を調べよう
• ムラサキゴテンで水溶液を調べよう
• 雨の汚れを調べよう
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• 紅いも粉で雨粒の酸性度をみてみよう
• 水のカードゲーム
• 水のすごろく
教材集目次
Ⅰ 持続可能な開発とは
Ⅱ 実験を中心とした教材
Ⅲ 水のカードゲーム
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Ⅳ 水のすごろく
水すごろくの開発
日本の教材すごろくの検証
Zambia教科書の水に関わる内容の分析
学 生
すごろく( Zambia 編・中標津編の製作) 現
授業による検討(中標津小学校)
Zambiaでの授業検討
Zambia (基礎版・応用版の製作)
現 職 教 員
カウ ン
Zambia (基礎版 応用版の製作)
Zambiaカウンターパートによる授業検討
ン ター パ ー ト
Zambia 教科書の水に関わる内容の分析 すごろく( Zambia 編・中標津編の製作)
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学生によるザンビアの水に関する調査・検討 すごろくの製作
授業による検討(中標津小学校)
20
授業の様子
授業後の検討会
Zambia での授業検討
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ザンビアでの授業・授業検討
Zambia (基礎版・応用版の製作) Zambia カウンターパートによる授業検討
水すごろく基礎版( 年生) 水すごろく応用版(7年生)